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35.採取に行こう
しおりを挟む「おはようさーん、ノエルさんいます?」
と 元気よく最初に見かけた職員さんに俺が訊いているここはカモメ亭の真向かいにある冒険者ギルドだ、朝食を軽くとってサッサと来たのだ。
「おはようございます、本日はどのようなご用件でしょうか?」
と 今応対しているのは受付嬢のノエルさん、昨日私を指名してねって感じで言ってた気がしたからわざわざ指名してみた、黒髪黒目のポニテガールである、因みに職員さんたちはスーツみたいな服装である、まぁギルド創ったのは勇者らしいし別に驚くことでもないかな?
「はい、昨日受けた依頼の完了の確認と昨日ギルドカード受け取り時に仮の証明書を返すのを忘れていたのでそれを持ってきました」
てきぱき話を進めるニコル、
「・・・はい両方とも確認しました、こちらが報酬の1000ナルとなります、ご確認ください」
ふむ、一日仕事して宿一泊分の資金にも満たないのか、まぁ最下位ランクじゃしょうがないのかな?依頼ってゆうか子どものお使いみたいなもんだったし。
「他に何かご用件がおありでしょうか?」
「んじゃあ今のランクで比較的に実入りがいい仕事ってある?」
「かしこまりました・・・ではこちらの依頼などどうでしょうか?ご確認ください」
といって取り出された表紙にFと書かれたファイルの最初のほうのページを開けてこちらに渡してきた。
・薬草の採取・・・ケイベル近くにあるケイブ森林に生えている薬効効果のある薬草を採取してもらいたい、とにかく量がある方がいいので規定量を超えればその分上乗せして報酬を払います、規定量は10本、根がついてるもののみ量るので注意してください。・・・報酬700ナル+超過量で加算
「これは採取した薬草はギルドに持ってきたほうがいいんですか?それとも僕たちが直接依頼人に持っていったほうがいいのでしょうか?」
「いえ、ギルドで受けた依頼で採取された物や討伐した魔物などは基本的にギルドに運び込んでいただけるようにお願いします、といいますのも過去に直接依頼人に持っていった冒険者と依頼人間での無用なトラブルが多く発生した為こういった依頼では必ずギルドが間に入ることになっているからです」
なるほどね、どんなトラブルが起きたか簡単に予想ができてしまえるな、っとニコルとノエルさんの会話を聞きながら勝手にファイルをめくっていると。
・ゴブリンの討伐・・・ケイベル近くにあるケイブ森林に生息しているゴブリンの討伐をしてもらいたい、とにかく数を減らしたほうがいいので規定数を超えて討伐をすればその分上乗せして報酬を払います、規定討伐数5匹、討伐証明部位は右耳きちんと根元があるもののみ数えるので注意してください・・・報酬1000ナル+超過討伐数で加算
あれ?こっちのほうが実入りいんじゃない?というわけで質問
「ノエルのアネサンこっちの依頼は受けちゃだめなでヤスか?」
「アッアネサン?と、はいこちらの依頼についてですね、こちらは討伐依頼となります、ゴブリンは個体としてはそこまで脅威ではなく依頼のランクが低く設定されておりますが、基本的に群れで行動することが多いためこちらの討伐依頼を受ける冒険者には5人以上のパーティを組んで受けて頂くことをお勧めしており一人当たりの取り分が飛躍的に下がるため今回ご紹介を見送っておりました」
「なるほど・・・んじゃノエルさん、ニコルがその採取依頼を受けるんで俺はゴブリン討伐を単独で受けるよ、いいよね?」
「いえ、ニコルさんの採取依頼の受注は可能ですが、ゴブリン討伐の単独受注は許可されておりません、申し訳ありませんがそちらの依頼はご遠慮ください」
ダメだったか、まぁ仕方がないか、
「分かりました、わがまま言ってごめんね」
「いえ、ではお二人で採取依頼を受けますか?それとも別々で受けますか?」
「んじゃあ別々でお願いします」
というわけで採取依頼を受注してケイブ森林に向かう・・・
港町ケイベルから北西にあるケイブ森林、その広い森には豊富な森の恵みとそれに引き寄せられる獲物を狩るハンターが数多く存在している・・・がそれは森深くに踏み入れたらの話で今回のような薬草採取くらいなら森深くに行く必要もないためいうほど危なくはなかったりする・・・最も油断は大敵なのだが
「レッド兄さんこちらに薬草がたくさん生えていますよ!」
「でかしたニコルこれで俺も規定量に到達だ!」
と 弟におんぶにだっこの状態で薬草集めをしているのはこの俺そう採油系の依頼には全くのダメ兄貴であることが判明したブレド・ファルシオンことレッドである、いやみんな草に見えて見分けつかないんだもんよ。
「ニコルや、いつもすまないねー」
「そんな事言いっこなしだよお兄さん・・・あのこれってほんとにこう答えなきゃいけないんですかレッド兄さん?」
「これも形式美の一種だ、が、もう気もすんだしこのやり取りは此処までにしようか」
そういって辺りを見わたす、森の木々のせいで若干薄暗いが日は完全に昇り今が昼時なんだと分かる主に空腹感で、
「ここいらで昼食としようか?」
という俺の提案に、
「そうですね、丁度僕もおなかがすいて来ていたところでした」
と 笑顔で返すニコル、ササッと準備に入った、
ちなみに昼食に食べているのは魚の干物とパンだ、味気ない・・・
昼食が終わり薬草探しを再開して、なんと俺が薬草を発見した!草だと思ったがニコルを呼んで確認したら薬草だったのだ!見本になる薬草が10本あるのにわざわざニコルを呼んだのは見つけられた感動を伝えたかったからである!
「よかったですねレッド兄さん!」
笑顔で祝福してくれるニコル、なんていい子だ・・・逆の立場で俺なら見つけた薬草に唾はいてたかも、しないけど。
回収作業に入った時にそれは置きた
「た~すーけーてーーー!」
と 悲鳴交じりのSOSがこちらに聞こえるほどの声で響き渡る。
こいつぁトラブルの予感だぜ!・・・と考えながらも丁寧に薬草の回収を始める、根っこがちゃんと点いて無きゃいけないから気を使うぜ!
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