一振りの刃となって

なんてこった

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36.救助

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 突然だがここでこの世界の人型に近い魔物の繁殖方法についてお話ししよう、といっても基本はその群れのボスを頂点にハーレムを築いたり番いになって子を作ったりと様々な繁殖方法があるのだが。
 事ここに至って一部の人型魔物は18禁なものも多い人型じゃなくてもいたりするのだが。
 ちなみにこの森にいるゴブリンなんかもメスと番になって子を残すものもいるのだが多くはヒューマン種をさらって子を産ませたりするらしい。
 なぜヒューマン限定かというと元々のヒューマンの特性であるどんな種族の者とも子を残すことができるという特性がまさかの人型の魔物にまで適用されたりするのである、しかも個々の能力だけで言えばゴブリンよりヒューマンのほうが優秀なため優れた個体が生まれるようになり生存率が上がるというおまけつきである。
 ただしゴブリンはその辺は本能的な部分で行動しているらしくヒューマンの形に似ていたらとりあえず捕まえて子づくりをしようとするらしい、つまり子供ができるか怪しいのに例えばビースト種に行為を迫ったりするらしい。
 まぁなぜこんな話をするかというと
「た~す~け~て~」
 大声で助けを呼びながら群がるゴブリンから逃げている女性が犬系統のビースト種だからで・・・あれ?あの子デモン種だ。
「た~す~け~て~」
 なおも叫びながら走っている彼女、遠くにいながら女性と分かった理由は声の質と上半身裸だからである、つまり半裸だ、つまり眼福だ!
「あ~~人がいる~おねがーい、ヘルプミーー」
 こっちも見つけられたようだしょうがない助けるかな?
「ニコルは彼女が来たら守って下がってろ!無理に仕留めず防御に専念しとけ!・・・まぁそっちに回す気は無いけどねw」
 軽く声を弾ませてゴブリンの群れに向かって走り出すデモン種の女性が驚きながら俺とすれ違う。
 彼女を追いかけていたゴブリンは13匹ほどでなるほど戦闘のせの字を覚えたばかりでは厄介な魔物なんだろうと思えないこともない、逆に言うとそれだけであるが・・・
「”メニードル”」
 やらしい笑顔でデモン種の女性を追いかけていたゴブリンたちが次々に無数に伸びた棘に串刺しになっていく・・・車は急に止まれない、ゴブリンだけど。
 さすがに”オールイーター”まで知らない子に見せる訳にもいかないから”ソウルイーター”で魂だけ回収する・・・ふむ。
「え?何が?」
「兄さんに任せておけば安心ですよ、というかもう終わっていますけど」
 ニコルが女性を落ち着かせるために声をかけている、そこに俺も赴き小物袋から野宿用のマントを出してかけてやった・・・ふっまだニコルもお子ちゃまだな。
 とニコルの顔を見るとウィンクをしてきた、まさか俺に花を持たせるために・・・ニコル、恐ろしい子・・・
「取り敢えず場所を移そう、ここにいてあいつらの仲間が寄ってきたらめんどくさいからな、動けるか?」
「友達が!私の友達が奴らに捕まってしまったんです!どうか救出してください!」
 あちゃ-、しょうがない時間に余裕はないだろうけど事情を聞いてから動かないとまずいんだろうな、
「どうゆうことですか?とりあえず落ち着いて順を追って話してください」
というと彼女は落ち着いて話そうと努力しながら伝えてくれた、要約すると。
 彼女には2人の幼馴染の女の子がいてその子たちと3人で先日冒険者になったそうだ。
 俺はケイベルで彼女たちを見かけたことがないので別の町のギルドだろう。
 今までそれなりに雑用などの依頼をこなしていたのだが偶にはスリリングな依頼がしたいと彼女たちの一人が言いだし俺たちと同じ薬草の採取の依頼を受注して森まで来たところ調子に乗っ森の奥まで入った彼女たちがゴブリンに囲まれていたことに気づかず襲撃されたと、何とか自分だけはゴブリンから逃げることができて一生懸命に救助をしてくれる人を探していたらしい。
 この採集依頼はどうやらブッキングしてもいい依頼らしいのでこの依頼を受けてこの森に来ている冒険者に頼ろうと思っていたと、どのみちFランクの冒険者に頼っても無駄な気もするが・・・
「なるほどね、んじゃあゴブリンたちが今どこでパーティしてるかわかる?」
 ちょっと空気の読めない質問の仕方になったが俺はこの緊迫した空気は苦手なのよ・・・
「っく!私は多分この獣道をまっすぐ走ってきたのであっちの方向にまっすぐです!」
 マジかこの子・・・こんな森の中でまっすぐ走ってきたからあっちですと、まぁ奴らの巣やらなんやらは既に知っているからいいけどね。
「分かった、んじゃあニコル、この娘を連れてそうだなここからならこの娘の町のほうが近いみたいだからそこに連れて行ったげて。俺はちょいとパーティをぶち壊してくる」
「分かりましたレッド兄さん、ではこのお姉さんの護衛は任せてください、きちんと送り届けて待っていますね」
「待って!一人なんて無謀すぎる!いくら貴方が強くても囲まれたら危険よ!」
 ちょいとうるさいので頭に手を置き撫でながら諭すように優しい顔を意識して、
「俺に頼んだんならもう大丈夫だから安心して村で待ってな、ついでにゴブリンの巣が今日一つ無くなっちまうだろうけどさ・・・」
 ・・・思ってた以上に低い声が出てしまった、彼女も固まっちまったけどまぁいいかな、とっくに無事に救助するには時間が足りないかもしれないんだし。
 急がにゃね・・・
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