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71.港町ケイベル
しおりを挟む港町ケイベル、ハーモニア大陸の東側の入口と呼ばれるシーフォートの南に位置しシーフォートほど大きい町というわけではないがそれでも港から出る船も多く、人の往来も多い活気のある町である・・・一時期セイレムをけしかけた俺のせいでどんよりした街だったのだがね。
結局、残りの道のりも大したトラブルもなく退屈とコリンの小言の二重苦によって平和的に完了した、おそらく俺のダメージが一番ひどかったことだろう肉体的(雷凄との戦闘)にも精神的(コリンの小言10わり)にも。
「ケイベルよ、私は帰ってきた!」
「いきなりどうしたんですか兄さん?」
「いやーこのセリフ一度は言ってみたかったんだけど、よく考えたらこれ言った後の次のシーンは再現しにくいよなリアルじゃ・・・」
「また禄でもないことでも考えてるの?」
「いや?ただここら一体廃墟にしてまで再現するべきなのか悩んでた」
「まさに禄でもにゃいことを考えてた!」
「さすが師匠!スケールが違いますね」
「褒めてもやらないぞ?さすがに後始末のこと考えたらできないよな~」
「君はホントにどうしようもないな!くそぅそれでもDランクの昇格依頼は無事に済んでしまったのは悔しい・・・」
「コリンさんは~も~少し柔軟に物事考えたほ~が人生楽しいよ~」
「私はこれでいいんです!こんなだから試験官ができているんです!」
と騒ぎながら冒険者ギルドに向かう一行、Dランクの昇格依頼が無事済んだので報告に行くためである。
「おいおいおい?お前の使役していた魔物で回収していないのがいるけどあいつは大丈夫なのか?」
”ハモニアの剣”のパーティリーダーのガデムが訊いてくる、このおっさんは意外と心配性だったようだ、というか”ハモニアの剣”も一緒に冒険者ギルドに向かっている報告のために、まぁ一緒の依頼を受けたんだから報告も一緒にするよな普通。
「そういや今まで興味がなかったから聞かなかったけどシーフォートでは別行動だったけどおっちゃんらは何してたんだ?」
「おいおいおい!聞きたいのか?」
「あっ興味失せたからもういいや」
「おいおいおい・・・もうちょい興味持ってくれてもいいんじゃ無いのか?」
「フッいい歳の若者がおっさんに興味を持つ・・・きもいな」
等とオヤジいじめをしていたら目的地に着く、因みに依頼人のルベロさんとは門をくぐったらお別れした、商品の搬入を急ぎたいそうだ。
「はい、報告は以上ですね?」
久しぶりに会ったノエルさんに受け付けてもらう、やっぱ顔見知りがいると話がスムーズにいくね・・・報告してるのニコルだけど。
「はい、以上になりますね」
「では、セツリンさん以外の皆さんのギルドカードをお貸しください」
と いわれたので雪鱗以外がギルドカードを渡す。
「はい、お預かりします・・・では情報の書き換えをしますので少々お待ちください」
とノエルさんが書き換え作業をしているのをニコルの後ろから見ていると、肩をポンポン叩く奴がいたので無視する、
「おいおいおい!なんで無視するんだよ!」
「めんどい」
「いや、ちょっとひどくないか?」
おいおいおい!「おいおいおい!」はどうした!
「おいおいおい!なんでそんなに睨んでるんだよ?まぁいいかそれよりお前らはこれからどうするんだ?」
「そうだな、俺以外は特に決めてないな」
と これからの予定が自分以外は空いてる事を教える、
「なんだ?お前は用事が入って、ってだからなんで睨んでるんだよ?」
「いや、気にするなこっちの事だ・・・俺はこの後ワン太郎の迎えに行ってくる予定だ」
「そうか、それじゃあ昇格祝いにお前のパーティに今晩俺らが奢ってやるよ!」
「いいのか?そんなことまでしてもらって」
そんな事言うためにキャラまで捨てやがって・・・馬鹿野郎が、
「おいおいおい、若い奴がそんな事気にすんなって、その若さでDまで登ってきたんだからすぐに俺らを越えていくだろうからな、大成するだろう若人に縁を創っときたいのさ」
「そうか、ありがとう・・・それじゃあ今日はニコルたちを頼む、ニコルはまだ子供だから夜更かしは避けさせてくれよ?」
「おいおいおい!こんな家業について夜更かしって・・・お前は変わってるなぁ」
「大事な弟だからな、しっかり育ってもらわにやならんのさ」
と話していたら書き換えが終わったギルドカードをニコルが持ってきてくれていた、俺達の会話を聞いていたのか少し照れているようだ・・・最近女性率が増えているのだがやはりニコルもかわいいと思える、俺はアブノーマルじゃないんだけどな?剣になって性別が無くなったからかな。
「まぁいいか、それじゃあちょっとワン太郎回収して来る!明日には戻ると思うからそれまで引率のおじさんに迷惑をかけないようにな?」
「おいおいおい・・・引率のおじさんって、悪くないな」
あれ?これはいいんだ。
というわけで一旦冒険者ギルドの外でみんなと手を振りながら別れると俺はさっさと町を出てツーサン太郎とワン太郎たちのいる盗賊のアジトに向かうのだった。
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