ダンジョン&テイマー

なんてこった

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8話

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 朝、起きた私は考える・・・おなかがすいたと。
 よくよく考えたら私はここ数日何も食べてない気がする。
 そして更に気づいたことがある。
 私の道具袋も消失していたのだ・・・おのれあの女狐め!
 要するに今の私は文無しである、持っているのは麻痺槍くらいだ。
 このままだと餓死してしまうことは明白だどうにかせねばなるまい。
 というわけで『外に出る』をポチっとな、管理室に来る前の町に戻ろう。

 そして現在転移先、前を見たら石造りの回廊・・・後ろを見ても石造りの回廊、上を見たら石造りの天井・・・。
 どこだここ?そう言った疑問があったが突然私に跳びかかってくるものがいた。
 突然の事だったので私も躱すことが出来ずまともに攻撃をくらってしまう。
 何者かと私に跳びかかり現在私の腕に張り付いているモノを見て見ると半透明の魔法生物がこびりついていた・・・そうスライムだ。
 くっ!私はいつの間にかスライムの巣にでも迷い込んでいたようだ周りを見たら少し離れたところではあるがうごめいてる影が多数見える。
 だがまずはこの腕に貼り付いているスライムをどうにかせねばなるまい、私はすぐに空いている手で麻痺槍を持ち腕を差さないよう気を付けてスライムをちょんちょんとつつく。
 するとスライムが私の手から離れて丸い球体状になり普段のスライムたちのようなプルプルと言った動きではなくブルブルと高速で揺れ出した・・・麻痺ったっぽいな。
 そうなれば私のターンだ!ずっと私のターンだ!くらえい水滴野郎め!ちょっと手がひりひりしてるぞ水滴野郎め!
 私の執拗なまでの攻撃で倒れたスライムは謎の水溶液となって水たまりを作る。
 ・・・実は私はのども乾いている・・・だが・・・これは人としてやってはいけない事だと・・・でも・・・。
 葛藤の末人としての尊厳を優先させた私は何故か喉を潤してから私に近づいてくる他のスライムを倒して何故かのどを潤していく、さすがに黄色いのとか紫色のは体に悪そうなので飲まなかったが・・・いや、他のスライムだって飲んでないよ?ほんとだよ?
 等と誰かに言い訳をしつつ石の回廊を進んでいくと光が差し込んでいる場所にたどり着く。
 そのまま光に向かって進んでいくと見覚えのある扉が私の背後にあり見覚えのある場所にいることに気づく・・・そうダンジョン、私のダンジョンの入口にいるのだ。
 どうやらあの光は転移の光か何かだったようだ、つまり私はいつの間にか知らない空間に飛ばされていたことになる・・・『外に出る』は少し危険な昨日のようだし乱用は控えるべきだなと内心誓う。
 そんな事よりよくよく考えたらここはどこにあるダンジョンなんだろうか?できれば私が拠点にしていた町の近くがいいのだがきっとそう上手くはいかないんだろうと警戒しながらダンジョンの扉から離れていく私。

 
 どうやら大き目の町の近くに出来たダンジョンだという事は分かった。
 ダンジョンから離れてしばらく歩くと見つけた町、その町を覆う壁に沿って歩いて行くと門番がいた。
 そして門番にヤァと手を振ったらその場で捕まった・・・理解できないと混乱している間に縄でぐるぐる巻きにされ麻痺槍をとられて牢に放り込まれた、酷くないかな?
 まぁ何となく理由は分かるよ・・・ここが私の居た国と敵対していたくにみたいだし、私の服ってもろに私の国の服だし、門番の鎧についていた紋章?国旗?が隣国の・・・何だったかな?何とか国の国旗だったし。
 はぁ、このままじゃあ私は・・・どうなるんだろう?別に私ここで何か悪い事したわけじゃないし別に敵対国とは言え今戦時中って訳じゃ無いし拷問されるってことないよね?痛い思いしなくていいよね?
 等と考えていたら私の牢屋に近づいてきた人物がいた、眼鏡をかけたオッサンだ・・・鼻の頭が赤いしちょっと太ってるしきっと性格が悪い奴だな。

「貴様が不法入国者か?」

 オッサンが私に無理やり罪を着せようと不当な罪名を着せて私に話しかけてくる、私は断固として首を横に振る。

「違うというのか?」

 オッサンの言葉に勢いの付いた私の首は横に振られ続ける。

「貴様はなんなのだ?その態度は私を馬鹿にしているのか?」

 私はやっと止まった首を縦に振るがどうやらタイミングが悪かったようだ。

「なかなか言い度胸のスパイだな!これは拷問のし甲斐がありそうだ、おい!こいつを移しとけ!」

 怒り心頭と言った感じで顔が真っ赤になったオッサンが周りの平兵士たちに怒鳴る、割とえらい人物なのかな?って考えていると私の居る牢屋の扉が開かれてロープが解かれていく。
 まさか釈放かな?なんて甘い夢を見ていた私だが現実はそんなに甘くないらしい、手を前にして拘束具がはめられて平兵士にこっち来いと言われてしまう。
 私は嫌だと首を振ると頭を殴られた、次に腹をけられてそのまま意識を失う。

「おい!やり過ぎだろう、まだ何の情報も出してないうちに殺す気かよ?」
「悪い・・・こいつ見てたらイライラしてつい・・・」
「気絶しちまったからこのまま担いで持っていくか?」
「起きてからでいいんじゃないか?こんな奴触りたくもないぞ・・・」
「お前のせいだろうに・・・」

 そんな会話を聞いた気がした。
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