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10話
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とある日の昼過ぎトッド村にて奇妙な事件が起こる。
その日も特にかわったこともなく昼を迎え昼食の終えた村民たちが中断していた仕事に戻ろうとしていたそんな時だった。
「モンスターだぁ!」
そんな悲鳴混じりの声が村中に響き渡る。
「キャーーー!」
誰の悲鳴かわからないがソレに呼応して悲鳴が連鎖していく。
「どんな奴だ!」
率先してモンスターの正体を問う男はこの村の若き村長トッド。
「トッドさん!モンスターだ!モンスターが大挙して攻めてきた!数も一匹二匹じゃ無い…ザッと見て三十は居やがった…」
モンスターを見てきた村民がトッドにそう伝える。
「そんなにか!くそう…とにかく女子供の避難と男たちはモンスター達の足止めを出来るだけやるぞ!ソレから領主様に救援を…よし済まんがお前がやってくれ!」
トッドが一通り指示を出すと遂にモンスターが村にて辿り着いたらしい、モンスターに挑む可愛らしいかけ声が門の辺りから聞こえてきた。
「なに!どういうことだ?何故子供が…いや!子供たちがモンスターのもとに行っている!避難しろと言ったはずだぞ!」
掛け声を聞きつけて辿り着いたトッドが目にしたのは村のガキ大将を筆頭にしたイタズラ小僧達である。
「お前達!逃げろ!」
逼迫した空気の中トッドはあらん限りの声で子供たちに逃げろと告げる…がそこで違和感を感じる。
「…ん?あいつらモンスター倒せてないか?」
違和感を感じて一度冷静になって違和感の正体を探すと…何のことは無いイタズラ小僧達がモンスターを倒しているのだ。
そしてよく見ると村に辿り着いたモンスター達は全身から煙を上げてヨボヨボしながら子供たちに手を上げようとして…上がりきらない、上がっても反動で転ぶといったどう見ても死にかけている。
「これは如何したことだ?」
といった村長の疑問に駆けてきたガキ大将が、
「こいつら来たときからこんなんだったよ?よえっちいの!」
と伝えてくる…よえっちいから子供だけで対処できたようだ。
「イヤイヤイヤ、腐ってもモンスターが死にかけで人の領域に大挙してくるわけ…」
言いかけて押し黙る…モンスターを見て更に違和感に気付いたからだ。
「リビングアーマー?何故こんな昼間っから死霊系のモンスターが?…あぁ!昼間だから死にかけているのか!いや…だから何故昼間から死霊系のモンスターが?」
混乱するトッドを他所にどんどんモンスターを狩っていく子供たち、中にはリビングアーマーから手にしたドロップ品の武器を使う者もいる。
「まぁよくわからないが…お前達!怪我しないようにな!」
とトッドが注意すると子供たちから元気よく「はーい!」と返事が来る。
その返事を聞いたトッドは踵を返しやり残していた仕事に戻るのだった。
その日も特にかわったこともなく昼を迎え昼食の終えた村民たちが中断していた仕事に戻ろうとしていたそんな時だった。
「モンスターだぁ!」
そんな悲鳴混じりの声が村中に響き渡る。
「キャーーー!」
誰の悲鳴かわからないがソレに呼応して悲鳴が連鎖していく。
「どんな奴だ!」
率先してモンスターの正体を問う男はこの村の若き村長トッド。
「トッドさん!モンスターだ!モンスターが大挙して攻めてきた!数も一匹二匹じゃ無い…ザッと見て三十は居やがった…」
モンスターを見てきた村民がトッドにそう伝える。
「そんなにか!くそう…とにかく女子供の避難と男たちはモンスター達の足止めを出来るだけやるぞ!ソレから領主様に救援を…よし済まんがお前がやってくれ!」
トッドが一通り指示を出すと遂にモンスターが村にて辿り着いたらしい、モンスターに挑む可愛らしいかけ声が門の辺りから聞こえてきた。
「なに!どういうことだ?何故子供が…いや!子供たちがモンスターのもとに行っている!避難しろと言ったはずだぞ!」
掛け声を聞きつけて辿り着いたトッドが目にしたのは村のガキ大将を筆頭にしたイタズラ小僧達である。
「お前達!逃げろ!」
逼迫した空気の中トッドはあらん限りの声で子供たちに逃げろと告げる…がそこで違和感を感じる。
「…ん?あいつらモンスター倒せてないか?」
違和感を感じて一度冷静になって違和感の正体を探すと…何のことは無いイタズラ小僧達がモンスターを倒しているのだ。
そしてよく見ると村に辿り着いたモンスター達は全身から煙を上げてヨボヨボしながら子供たちに手を上げようとして…上がりきらない、上がっても反動で転ぶといったどう見ても死にかけている。
「これは如何したことだ?」
といった村長の疑問に駆けてきたガキ大将が、
「こいつら来たときからこんなんだったよ?よえっちいの!」
と伝えてくる…よえっちいから子供だけで対処できたようだ。
「イヤイヤイヤ、腐ってもモンスターが死にかけで人の領域に大挙してくるわけ…」
言いかけて押し黙る…モンスターを見て更に違和感に気付いたからだ。
「リビングアーマー?何故こんな昼間っから死霊系のモンスターが?…あぁ!昼間だから死にかけているのか!いや…だから何故昼間から死霊系のモンスターが?」
混乱するトッドを他所にどんどんモンスターを狩っていく子供たち、中にはリビングアーマーから手にしたドロップ品の武器を使う者もいる。
「まぁよくわからないが…お前達!怪我しないようにな!」
とトッドが注意すると子供たちから元気よく「はーい!」と返事が来る。
その返事を聞いたトッドは踵を返しやり残していた仕事に戻るのだった。
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