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ラリアント防衛戦
110話
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「これは、また……向こうもいよいよ本気になったってことか」
城壁の上で、アランは外の光景を見て嫌そうに呟く。
城壁の上から見える景色は、ある意味で絶景だと言ってもいい。
何しろ、援軍も含めて侵攻してきたガリンダミア帝国軍の全てがこちらに向かっている光景がそこにはあったのだから。
「な、なぁ。……おい。本当にあんな人数を相手に、ラリアントを守れると思うのか?」
アランの隣にいた男が、そう尋ねてくる。
年齢的には、アランとそう変わらないくらいの男。
これが初陣なのか、もしくはまだ戦いに出た回数そのものが少ないのか。
その辺りはアランにも分からなかったが、それでも今の状況を思えば、泣き言を言いたくなってもおかしくはない。
(この様子から考えると、ラリアント軍の兵士じゃなくて、援軍としてやって来た兵士なんだろうな)
そう思いながらも、アランは安心させるように口を開く。
「敵の方が数が多いのは分かるけど、こっちは籠城戦だ。城壁がある分、有利に戦える」
自分が立っている場所を軽く蹴り、この城壁があれば、あの程度の敵はどうとでもなると告げる。
自信に満ちた様子で告げられたアランの言葉に、兵士の顔色は少しだけよくなった。
気を取り直して立ち去る兵士の後ろ姿を見ながら、アランは少しだけ憂鬱そうな表情を浮かべる。
(城壁があるから、ラリアントは籠城戦に向いているのは間違いない。けど、籠城ってのは基本的に援軍がいてこそだ。その援軍がすでに来ている以上、ここで籠城線をしてもジリ貧にしかならない筈だ。……何か、思い切った手を打つ必要があるんだけど……どうなるだろうな)
アランが分かることである以上、当然のようにモリクやセレモーナといったラリアント軍の上層部の者たちも、そのことには気が付いているだろう。
いや、別にそこまでいかなくても、一定以上の戦歴を持つ者であれば、多くの者が気が付いている。
先程アランと話した兵士は、まだ新兵と呼ぶべき存在だったために、そこまでは考える余裕がなかったのだろう。
実際にアランからそう離れていない場所にいる兵士……それも三十代、四十代と思われる兵士の顔に浮かんでいるのは、強い不安の色だ。
このままではラリアントが危険だと、そう理解しているのだろう。
セレモーナの率いてきた援軍とラリアント軍の数を合わせれば、元々やって来ていたガリンダミア帝国軍と正面から戦えるだけの戦力はあった。
数としては、それでもまだ若干少なかったが、それはあくまでも若干程度であって、戦術や兵士としての資質や士気、心核使いといった要素で容易にひっくり返せたのだが……そこに、ガリンダミア帝国軍の援軍が加わると、話は変わる。
元々のラリアント軍とガリンダミア帝国軍よりは、いくらか戦力の差は縮まっているが、それはあくまでもいくらかでしかない。
(まぁ、その辺を考えるのは、結局俺じゃない。ラリアント軍の上層部だ)
アランがそこまで深刻な様子ではないのは、アランにしてみればこのラリアントをどうしても守る必要がないから、という思いがあるからだろう。
もちろんここでガリンダミア帝国軍にラリアントを占領されることになれば、これから間違いなく動きにくくなる。
その辺の事情を考えれば、やはりここではガリンダミア帝国軍に大きな被害を与え、自分にちょっかいを出すことが無意味だと、利益に合わないと、そう考えさせる必要があった。
それだけに、気楽に負けてもいいとは思ってはいないが、それでもいざとなれば脱出するという選択肢もアランにはあった。
幸い……本当に幸いなことに、ゼオンは空を飛べる。
雲海の面々は馬車に入れて運ぶといった真似が出来るので、逃げようと思えばいつでも逃げることが出来るのだ。
とはいえ、アランにもラリアントで仲良くなった相手がいるだけに、出来ればそんな真似はしたくなかったが。
「皆、集まれ! 最低限の見張りを残り、戦える者は全員ラリアントの広場に集まれ!」
不意に聞こえてきた声。
その声にあるのは、自らを奮い立たせようとしている、そんな感情だ。
城壁にいた者たちは、アランを含めて全員が一体何があったのかと思いながらも、誘導に従って広場に向かう。
ラリアントにある広場は、かなりの広さを持つ。
本来なら、ラリアントの領主が何らかの演説をするといったときに使う場所として用意された場所なのだから、それも当然だろう。
それでも現在ラリアントにいる者たちがそこに入ると、どうしても狭く感じてしまう。
「おう、アラン。何があったか分かるか?」
アランと一生に訓練をした兵士の一人が、アランに近づいてくるとそう尋ねる。
だが、アランはそんな兵士の言葉に首を横に振った。
「いや、分からない。ただ……何となく予想は出来るけどな」
「あー……だな。ガリンダミア帝国軍、か」
アランに話しかけてきた兵士も、当然のようにガリンダミア帝国軍が再度ラリアントに向かって進んできていることは知っていたのだろう。
若干憂鬱そうに呟く。
「間違いなくな。……正直、今回の一件はかなり予想外の出来事だ。これから、どうなると思う?」
「どうなるって言われてもな。俺たちは戦うしかないだろ。向こうが攻めて来たんだから」
「援軍はこれ以上望めないのにか?」
少しだけ意地悪い気持ちを抱きながら、アランは兵士に尋ねる。
だが、そう言われた兵士は、当然だと頷く。
「このラリアントは俺の生まれ故郷なんだ。そうである以上、守るという選択肢以外は存在しないのは間違いないだろ」
命あっての物種だと思うけどな。
そう考えながらも、アランはそれを口にすることはない。
それを言っても、兵士は絶対に退くことはないと、そう理解していたためだ。
『諸君!』
と、周囲にセレモーナの声が響く。
肉声ではなく、何らかのマイクを通したような声が響き渡ったのは、恐らくマジックアイテムの類を使っているからだろう。
あるいは、マジックアイテムではなく風の魔法の類か。
ともあれ、公園の中に……いや、それどどころかラリアント全体に聞こえているかのようなセレモーナの声は、人々が注意を傾けるには十分だった。
『現在、このラリアントには再びガリンダミア帝国軍が向かって来ている。それにどう対処するのか! このまま降伏をするのか? 我らが祖国たるドットリオン王国を、そして長年侵略者を防いできたこのラリアントを、ガリンダミア帝国軍の手に渡すのか? 否、断じて否!』
セレモーナのその演説は、それを聴いている者の心を揺さぶる。
半ば惰性でラリアント軍にいた者たち、勝ち目がないと判断したらすぐに逃げ出そうと考えていた者たち、そして……ガリンダミア帝国軍に降伏しようと考えていた者たち。
そのような者たちですら、セレモーナのその一言で本当にこのままでいいのか? という疑問を抱く。
今の状況を考えれば、本来ならそのようなことを考える必要はないのだろうが……それでも、セレモーナの口から出る言葉には、不思議なほどの説得力があった
『この声を聞いている者の、家族、友人、恋人……今まで世話になってきた者たち、そして親しくしてきた者たち……ガリンダミア帝国軍がこのラリアントを占拠し、突破してドットリオン王国を占領するようなことがあれば、そのような者たちがどうなるか、考えるまでもないはずだ!』
現在ラリアントを攻めている者たちは、ガリンダミア帝国軍の従属国から徴兵された者が多い。
その徴兵された者たちがどのように扱われているかというのは、それこそ戦った自分たちが一番よく理解していた。
『だからこそ! ここで、ガリンダミア帝国軍を防ぐ必要がある! もちろん、何の勝機もなしにそのようなことをすると言っている訳ではない。敵は人数が増えた。それはつまり、消費する食料も多いということになる。ただでさえ、これまでの戦いで食料を消費しているにもかかわらずだ』
その言葉に、先程まで話していた兵士はアランに視線を向ける。
いや、その兵士だけではなく、広場に集まっていた者の中でもアランの存在に気が付いていた者たちが、アランに視線を向けるのだ。
それは、アランがゼオンでガリンダミア帝国軍に被害を与えたという実績があるからこその期待の視線。
……とはいえ、そのような視線を向けられてもアランとしてはどうしたらいいのか分からない。
以前は向こうが移動中でこちらをそこまで警戒していなかったからこそ、食料の類を焼くことも出来た。
だが、向こうも今はラリアント軍にゼオンがいると知っているのだ。
また、移動途中ではなく、本陣を設置してラリアントと対峙しているとなると、食料を攻撃されないように分散して保管するといったことは、当然のようにするだろう。
『戦うのだ! 家族を、恋人を、友人を守りたいと思うのであれば!』
セレモーナの演説に、広場に集まった者……そしてラリアントにいる者たちの士気は、間違いなく高まるのだった。
「……援軍? それは本当なの?」
とある街にある酒場で、レオノーラはその報告を持ってきた相手に確認するように尋ねる。
本来なら軽い仕事……小さな古代魔法文明の遺跡を攻略した打ち上げを行っているところだった。
そんな中、黄金の薔薇に所属する探索者の一人が、とある噂を聞きつけ、それをレオノーラに知らせたのだ。
その噂とは、ラリアントを攻めていたガリンダミア帝国軍に援軍が来たというもの。
ラリアントにも援軍が来たらしいが、それでガリンダミア帝国軍にも援軍が来たとなれば、話は代わってくる。
「それで? ラリアントは今どうなっているの?」
「私が聞いた話によると、双方共に援軍が来たのが影響しているのか、今は膠着状態にあるそうです」
その言葉に、レオノーラは少しだけ安堵する。
現在の状況が膠着状態だとするのなら、まだ雲海は……そしてアランは無事なのだと。
そうして安堵したレオノーラを見て、報告を持ってきた探索者は……いや、それ以外の黄金の薔薇の者たちは、何か言いたそうにするのだった。
城壁の上で、アランは外の光景を見て嫌そうに呟く。
城壁の上から見える景色は、ある意味で絶景だと言ってもいい。
何しろ、援軍も含めて侵攻してきたガリンダミア帝国軍の全てがこちらに向かっている光景がそこにはあったのだから。
「な、なぁ。……おい。本当にあんな人数を相手に、ラリアントを守れると思うのか?」
アランの隣にいた男が、そう尋ねてくる。
年齢的には、アランとそう変わらないくらいの男。
これが初陣なのか、もしくはまだ戦いに出た回数そのものが少ないのか。
その辺りはアランにも分からなかったが、それでも今の状況を思えば、泣き言を言いたくなってもおかしくはない。
(この様子から考えると、ラリアント軍の兵士じゃなくて、援軍としてやって来た兵士なんだろうな)
そう思いながらも、アランは安心させるように口を開く。
「敵の方が数が多いのは分かるけど、こっちは籠城戦だ。城壁がある分、有利に戦える」
自分が立っている場所を軽く蹴り、この城壁があれば、あの程度の敵はどうとでもなると告げる。
自信に満ちた様子で告げられたアランの言葉に、兵士の顔色は少しだけよくなった。
気を取り直して立ち去る兵士の後ろ姿を見ながら、アランは少しだけ憂鬱そうな表情を浮かべる。
(城壁があるから、ラリアントは籠城戦に向いているのは間違いない。けど、籠城ってのは基本的に援軍がいてこそだ。その援軍がすでに来ている以上、ここで籠城線をしてもジリ貧にしかならない筈だ。……何か、思い切った手を打つ必要があるんだけど……どうなるだろうな)
アランが分かることである以上、当然のようにモリクやセレモーナといったラリアント軍の上層部の者たちも、そのことには気が付いているだろう。
いや、別にそこまでいかなくても、一定以上の戦歴を持つ者であれば、多くの者が気が付いている。
先程アランと話した兵士は、まだ新兵と呼ぶべき存在だったために、そこまでは考える余裕がなかったのだろう。
実際にアランからそう離れていない場所にいる兵士……それも三十代、四十代と思われる兵士の顔に浮かんでいるのは、強い不安の色だ。
このままではラリアントが危険だと、そう理解しているのだろう。
セレモーナの率いてきた援軍とラリアント軍の数を合わせれば、元々やって来ていたガリンダミア帝国軍と正面から戦えるだけの戦力はあった。
数としては、それでもまだ若干少なかったが、それはあくまでも若干程度であって、戦術や兵士としての資質や士気、心核使いといった要素で容易にひっくり返せたのだが……そこに、ガリンダミア帝国軍の援軍が加わると、話は変わる。
元々のラリアント軍とガリンダミア帝国軍よりは、いくらか戦力の差は縮まっているが、それはあくまでもいくらかでしかない。
(まぁ、その辺を考えるのは、結局俺じゃない。ラリアント軍の上層部だ)
アランがそこまで深刻な様子ではないのは、アランにしてみればこのラリアントをどうしても守る必要がないから、という思いがあるからだろう。
もちろんここでガリンダミア帝国軍にラリアントを占領されることになれば、これから間違いなく動きにくくなる。
その辺の事情を考えれば、やはりここではガリンダミア帝国軍に大きな被害を与え、自分にちょっかいを出すことが無意味だと、利益に合わないと、そう考えさせる必要があった。
それだけに、気楽に負けてもいいとは思ってはいないが、それでもいざとなれば脱出するという選択肢もアランにはあった。
幸い……本当に幸いなことに、ゼオンは空を飛べる。
雲海の面々は馬車に入れて運ぶといった真似が出来るので、逃げようと思えばいつでも逃げることが出来るのだ。
とはいえ、アランにもラリアントで仲良くなった相手がいるだけに、出来ればそんな真似はしたくなかったが。
「皆、集まれ! 最低限の見張りを残り、戦える者は全員ラリアントの広場に集まれ!」
不意に聞こえてきた声。
その声にあるのは、自らを奮い立たせようとしている、そんな感情だ。
城壁にいた者たちは、アランを含めて全員が一体何があったのかと思いながらも、誘導に従って広場に向かう。
ラリアントにある広場は、かなりの広さを持つ。
本来なら、ラリアントの領主が何らかの演説をするといったときに使う場所として用意された場所なのだから、それも当然だろう。
それでも現在ラリアントにいる者たちがそこに入ると、どうしても狭く感じてしまう。
「おう、アラン。何があったか分かるか?」
アランと一生に訓練をした兵士の一人が、アランに近づいてくるとそう尋ねる。
だが、アランはそんな兵士の言葉に首を横に振った。
「いや、分からない。ただ……何となく予想は出来るけどな」
「あー……だな。ガリンダミア帝国軍、か」
アランに話しかけてきた兵士も、当然のようにガリンダミア帝国軍が再度ラリアントに向かって進んできていることは知っていたのだろう。
若干憂鬱そうに呟く。
「間違いなくな。……正直、今回の一件はかなり予想外の出来事だ。これから、どうなると思う?」
「どうなるって言われてもな。俺たちは戦うしかないだろ。向こうが攻めて来たんだから」
「援軍はこれ以上望めないのにか?」
少しだけ意地悪い気持ちを抱きながら、アランは兵士に尋ねる。
だが、そう言われた兵士は、当然だと頷く。
「このラリアントは俺の生まれ故郷なんだ。そうである以上、守るという選択肢以外は存在しないのは間違いないだろ」
命あっての物種だと思うけどな。
そう考えながらも、アランはそれを口にすることはない。
それを言っても、兵士は絶対に退くことはないと、そう理解していたためだ。
『諸君!』
と、周囲にセレモーナの声が響く。
肉声ではなく、何らかのマイクを通したような声が響き渡ったのは、恐らくマジックアイテムの類を使っているからだろう。
あるいは、マジックアイテムではなく風の魔法の類か。
ともあれ、公園の中に……いや、それどどころかラリアント全体に聞こえているかのようなセレモーナの声は、人々が注意を傾けるには十分だった。
『現在、このラリアントには再びガリンダミア帝国軍が向かって来ている。それにどう対処するのか! このまま降伏をするのか? 我らが祖国たるドットリオン王国を、そして長年侵略者を防いできたこのラリアントを、ガリンダミア帝国軍の手に渡すのか? 否、断じて否!』
セレモーナのその演説は、それを聴いている者の心を揺さぶる。
半ば惰性でラリアント軍にいた者たち、勝ち目がないと判断したらすぐに逃げ出そうと考えていた者たち、そして……ガリンダミア帝国軍に降伏しようと考えていた者たち。
そのような者たちですら、セレモーナのその一言で本当にこのままでいいのか? という疑問を抱く。
今の状況を考えれば、本来ならそのようなことを考える必要はないのだろうが……それでも、セレモーナの口から出る言葉には、不思議なほどの説得力があった
『この声を聞いている者の、家族、友人、恋人……今まで世話になってきた者たち、そして親しくしてきた者たち……ガリンダミア帝国軍がこのラリアントを占拠し、突破してドットリオン王国を占領するようなことがあれば、そのような者たちがどうなるか、考えるまでもないはずだ!』
現在ラリアントを攻めている者たちは、ガリンダミア帝国軍の従属国から徴兵された者が多い。
その徴兵された者たちがどのように扱われているかというのは、それこそ戦った自分たちが一番よく理解していた。
『だからこそ! ここで、ガリンダミア帝国軍を防ぐ必要がある! もちろん、何の勝機もなしにそのようなことをすると言っている訳ではない。敵は人数が増えた。それはつまり、消費する食料も多いということになる。ただでさえ、これまでの戦いで食料を消費しているにもかかわらずだ』
その言葉に、先程まで話していた兵士はアランに視線を向ける。
いや、その兵士だけではなく、広場に集まっていた者の中でもアランの存在に気が付いていた者たちが、アランに視線を向けるのだ。
それは、アランがゼオンでガリンダミア帝国軍に被害を与えたという実績があるからこその期待の視線。
……とはいえ、そのような視線を向けられてもアランとしてはどうしたらいいのか分からない。
以前は向こうが移動中でこちらをそこまで警戒していなかったからこそ、食料の類を焼くことも出来た。
だが、向こうも今はラリアント軍にゼオンがいると知っているのだ。
また、移動途中ではなく、本陣を設置してラリアントと対峙しているとなると、食料を攻撃されないように分散して保管するといったことは、当然のようにするだろう。
『戦うのだ! 家族を、恋人を、友人を守りたいと思うのであれば!』
セレモーナの演説に、広場に集まった者……そしてラリアントにいる者たちの士気は、間違いなく高まるのだった。
「……援軍? それは本当なの?」
とある街にある酒場で、レオノーラはその報告を持ってきた相手に確認するように尋ねる。
本来なら軽い仕事……小さな古代魔法文明の遺跡を攻略した打ち上げを行っているところだった。
そんな中、黄金の薔薇に所属する探索者の一人が、とある噂を聞きつけ、それをレオノーラに知らせたのだ。
その噂とは、ラリアントを攻めていたガリンダミア帝国軍に援軍が来たというもの。
ラリアントにも援軍が来たらしいが、それでガリンダミア帝国軍にも援軍が来たとなれば、話は代わってくる。
「それで? ラリアントは今どうなっているの?」
「私が聞いた話によると、双方共に援軍が来たのが影響しているのか、今は膠着状態にあるそうです」
その言葉に、レオノーラは少しだけ安堵する。
現在の状況が膠着状態だとするのなら、まだ雲海は……そしてアランは無事なのだと。
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