117 / 422
ラリアント防衛戦
116話
しおりを挟む
『アラン、まだ無事ね?』
『ああ、何とかな。けど、いつまでもこのままだと、こっちも保たないぞ。というか、現状でもかなり厳しい』
近づいてくる複数の心核使いを相手に、アランはゼオンのビームライフル、腹部拡散ビーム砲、頭部バルカンといった武器を使って、近づかせないことを第一に考えて攻撃していた。
フェルスを使おうかとも思ったのだが、残念ながら体力的、精神的な疲労から完全に操ることは出来ず、無駄に撃墜されるだけだと判断して今は使っていない。
今の状況ではフェルスを使うよりも、それ以外の武器を使った方がいいからだと、そう思ったためだ。
そんなアランの言葉に、ラリアントの上空を飛びながらガリンダミア帝国軍の牽制をしているレオノーラは、このままでは不味いと感じる。
そもそも、心核使いという一人いるだけで戦局を左右することも珍しくない存在が、多数ゼオンに攻撃を集中してるのだ。
むしろ今までよく保ったという方が正しい。
それはアランの心核使いとしての才能が突出しているということも意味しているし、セレモーナがアランの援護に何人かの心核使いを回したというのも影響している。
だがそれでも、やはり何事にも限界というのはあるのだ。
今のままだと、そう長い間アランは保たない。
そう考えたレオノーラは、再度地上を見回す。
最初に放ったレーザーブレスの一撃によって、ガリンダミア帝国軍の多くは空を飛ぶ黄金のドラゴンを強く警戒している。
中には黄金のドラゴンの攻撃を奇貨として城壁との間合いを詰めた者たちもいたが、その数はどうしても少なくなる。
つまり、間違いなくレオノーラがここに来るまでと比べると、ラリアント側の負担は楽になっているのだ。
であれば、今はアランの方に戦力を集中させても問題はなく……
(ゼオリューンになれれば、この状況も対処出来るんでしょうけど)
ゼオリューン。
それは、以前スタンピードをどうにかしようとしていたとき、一度だけ出来たゼオンとドラゴンの合体した姿だ。
合体したことにより、その能力はゼオンとドラゴンのそれとは比較にならないほどに強力なものとなった。
アランとレオノーラの間で念話が使えるのと、同じ理由……二人が持っている心核に何らかの理由があって、それで出来るだろう合体。
とはいえ、その合体はそう簡単にできるものではない。
実際、スタンピードの一件が終わったあとでアランとレオノーラは何度も行おうとしたのだが、それが成功したことはスタンピードの一件以来は一度もないのだから。
だが、もし今ゼオリューンになることが出来れば……その実力は、ガリンダミア帝国軍をどうにか出来るだけのものがあるのは間違いない。
また、ガリンダミア帝国軍がゼオリューンという存在を知らないというのも、この場合は大きい。
ザラクニアとの戦いでゼオンと黄金のドラゴンの実力は知っているが、スタンピードの一件以来、合体したことがないのだから、その情報を持っているはずがない。
だからこそ、今の状況でゼオリューンに合体することが出来れば、この状況を覆せるのは間違いないのだが……問題なのは、この状況で本当にそのような真似が出来るのかということだった。
今まで一度しか成功していない、合体。
それが今この状態で出来るかと言われて、素直に出来ると言えるはずもない。
だが、今の状況で戦うとなると、ゼオリューンになるのが一番なのも、事実。
スタンピードのときの戦いを思い出せば、現在ゼオンの周囲にいる心核使いを相手にしても、それを倒せるだろうという強い確信がある。
(やるのなら、今のうち……かしらね)
今なら、ゼオンを操縦しているアランも、精神的、体力的に疲れてはいるが、それでもまだ戦える。
レオノーラに限っては、戦場に来たばかりである以上、疲れはまだほとんどない。
ましてや、我が物顔で上空を飛ぶ黄金のドラゴンを相手にして、地上にいるガリンダミア帝国軍の多くは迂闊にラリアントに近づけなくなっている。
……中には、黄金のドラゴンの存在を見たがゆえに、ラリアントの城壁に近づいた部隊もあったが。
ともあれ、今ならまだ余裕がある。
黄金のドラゴンという、ガリンダミア帝国軍にとっては予想外の存在が来たがゆえに。
『アラン、聞こえている? アラン』
『どうした? こっちは忙しいから、手短に頼む!』
地上に視線を向けたレオノーラの視線に映ったのは、多数の心核使いを相手に戦っているゼオンの姿。
一対一で戦えば、間違いなくゼオンが勝つだろう。
だが、それはあくまでも一対一で戦えばの話だ。
一対二、一対三といった程度なら、まだ何とか対処も出来るだろうが、その数が五、十、十五となってくれば、話は変わってくる。
今の状況で出来るのは、少しでも自分のダメージを抑えながら攻撃をして、出来るだけ敵にダメージを与えることだろう。
『そっちが忙しいのは分かってるから、手短に言うわよ。……ゼオリューンに合体するわ』
『は!?』
アランにとって、その言葉は完全に予想外だった。
当然のように、アランもゼオリューンに変身すれば、それが大きな戦力となるのは、理解している。
だが、それでも……そう、ゼオリューンへの合体が非常に難しいというのは、アランにも今までの経験から理解していた。
『無理だろ、それ! 今までで一回しか成功したことがないんだぞ!? なのに、なんで今になって……』
『今だからよ! ほら、そっち。右側から狙われてるわよ!』
上空を飛んでいるレオノーラだからこそ分かったのか、念話を使ってアランに注意を促す。
アランはその忠告に頷き、ビームライフルを使って自分右側から突っ込もうとしていた豹のような巨大な猫科のモンスターを撃ち抜く。
高い俊敏性を持つ猫科のモンスターは、普通の攻撃なら回避するのはそう難しい話ではない。
だが、それはあくまでも普通の攻撃であればの話だ。
いくら俊敏性が高くても、ビームライフルのビームを回避出来るほどではない。
『今なら、私の存在でガリンダミア帝国軍も全面攻勢には出ていないわ。だからこそ今のうちなら、敵が警戒しているうちにゼオリューンの合体が試せるのよ』
そう説明されるアランだったが、それでも素直に頷くことが出来ないのは、ゼオリューンへの合体の成功率の低さと……何よりも、ここで合体をするような真似をした場合、この場にいる心核使いたちがその隙を突いて城壁に攻撃するのではないかと、そう思ったためだ。
心核使いたちは、ゼオンを倒すためにここに集まっている。
アランもそれは当然のように知っているが、だからといってゼオンを素通りして城壁に攻撃を出来る余裕があるのであれば、そちらの行動を実行してもおかしくはない。
もちろん、城壁にはロッコーモのように何人かの心核使いがアランの援護をするべく待機しているのだから、それでも……今の状況を考えると、多くの心核使いが来た場合、それを防ぐのは難しい。
そして心核使いが数人でも……いや、場合によっては一人でもラリアントの中に入ってしまえば、ラリアントは大きな被害を受ける。
ロッコーモが腕利きの心核使いであっても、一人や二人ならともかく、五人、十人といった心核使いを相手にして、どうにか出来るだけの実力はない。
だからこそ、自分がここで少しでも粘る必要があるというのが、アランの判断だったのだが……
『今のままだと、ジリ貧でしかないわ。今はいいけど、時間が経つに連れて……いえ、今の状況でも、アランはかなり危険な状態なんでしょう?』
それは……と。
その言葉が事実であるゆえに、アランもレオノーラの言葉に反論することは出来なかった。
実際、レオノーラが来る寸前にはかなり追い詰められていたのだから。
そこにレオノーラがやって来たことで、何とか気力を振り絞って今の状況になっているのだが、この状況が長く続かないというのも、アランは理解していた。
そしてアランが本当に限界を迎えた場合、ゼオンを倒すために集まった心核使いたちは、一気に城壁を乗り越えてラリアントに攻め込むだろう。
(なら、ここは起死回生を狙って、ゼオリューンに……いや、だが……)
悩むアラン。
だが、アランが悩んでいる間も、当然のように心核使いたちはそれを待っている義理はない訳で……腕が四本あるゴリラが襲ってきたのを、ビームサーベルの一閃で斬り捨てる。
『ほら、時間がないでしょ? 今は、少しでも早く決断しなさい』
レオノーラからの念話に、アランは迷い……だが、このままだと自分はおろか、ラリアントまでもが危険なのが分かっている以上、決断をする。
仲間を……家族を、そのまま放っておく訳にはいかないと。
そう判断したために。
『分かった、一か八かだけど試してみるなら、それに付き合う!』
『私が考える限り、そこまで分の悪い賭けという訳でもないと思うわよ?』
以前ゼオリューンに合体したときは、アランもレオノーラも、かなり追い詰められている状況だった。
だからこそあのときは合体出来て、それ以降は危機感の類がないからこそ合体出来なかったのではないか。
レオノーラは、何となく……無理矢理に理由を付けるとすれば、女の勘でゼオリューンになれたときとなれなかった理由について予想していた。
そんなレオノーラの言葉を、アランも完全に信じた訳ではない、
だが、今の状況を思えば、少しで楽観的な……前向きな気分になりたいと思うのは当然だった。
『分かった。なら、まずは俺の周囲にいる敵を一時的にでもいいから牽制してくれ』
『任せて』
その言葉と共に、上空から一条のレーザーブレスが放たれる。
それも、一発撃って終わりというのではなく、レーザーブレスを放ったままで首を動かし……それこそ、レーザーブレスをレーザーブレードのように使って、ゼオンと周囲の心核使いたちを分断するように一撃を放つ。
ガリンダミア帝国軍の心核使いたちがその一撃に思わず数歩後退ったとろで、上空から黄金のドラゴンが半ば体当たりするかのように突っ込んできて……そしてゼオンと黄金のドラゴンが折衝した瞬間、アランはゼオリューンへの合体が成功すると、半ば本能的にではあるが、理解していた。
『ああ、何とかな。けど、いつまでもこのままだと、こっちも保たないぞ。というか、現状でもかなり厳しい』
近づいてくる複数の心核使いを相手に、アランはゼオンのビームライフル、腹部拡散ビーム砲、頭部バルカンといった武器を使って、近づかせないことを第一に考えて攻撃していた。
フェルスを使おうかとも思ったのだが、残念ながら体力的、精神的な疲労から完全に操ることは出来ず、無駄に撃墜されるだけだと判断して今は使っていない。
今の状況ではフェルスを使うよりも、それ以外の武器を使った方がいいからだと、そう思ったためだ。
そんなアランの言葉に、ラリアントの上空を飛びながらガリンダミア帝国軍の牽制をしているレオノーラは、このままでは不味いと感じる。
そもそも、心核使いという一人いるだけで戦局を左右することも珍しくない存在が、多数ゼオンに攻撃を集中してるのだ。
むしろ今までよく保ったという方が正しい。
それはアランの心核使いとしての才能が突出しているということも意味しているし、セレモーナがアランの援護に何人かの心核使いを回したというのも影響している。
だがそれでも、やはり何事にも限界というのはあるのだ。
今のままだと、そう長い間アランは保たない。
そう考えたレオノーラは、再度地上を見回す。
最初に放ったレーザーブレスの一撃によって、ガリンダミア帝国軍の多くは空を飛ぶ黄金のドラゴンを強く警戒している。
中には黄金のドラゴンの攻撃を奇貨として城壁との間合いを詰めた者たちもいたが、その数はどうしても少なくなる。
つまり、間違いなくレオノーラがここに来るまでと比べると、ラリアント側の負担は楽になっているのだ。
であれば、今はアランの方に戦力を集中させても問題はなく……
(ゼオリューンになれれば、この状況も対処出来るんでしょうけど)
ゼオリューン。
それは、以前スタンピードをどうにかしようとしていたとき、一度だけ出来たゼオンとドラゴンの合体した姿だ。
合体したことにより、その能力はゼオンとドラゴンのそれとは比較にならないほどに強力なものとなった。
アランとレオノーラの間で念話が使えるのと、同じ理由……二人が持っている心核に何らかの理由があって、それで出来るだろう合体。
とはいえ、その合体はそう簡単にできるものではない。
実際、スタンピードの一件が終わったあとでアランとレオノーラは何度も行おうとしたのだが、それが成功したことはスタンピードの一件以来は一度もないのだから。
だが、もし今ゼオリューンになることが出来れば……その実力は、ガリンダミア帝国軍をどうにか出来るだけのものがあるのは間違いない。
また、ガリンダミア帝国軍がゼオリューンという存在を知らないというのも、この場合は大きい。
ザラクニアとの戦いでゼオンと黄金のドラゴンの実力は知っているが、スタンピードの一件以来、合体したことがないのだから、その情報を持っているはずがない。
だからこそ、今の状況でゼオリューンに合体することが出来れば、この状況を覆せるのは間違いないのだが……問題なのは、この状況で本当にそのような真似が出来るのかということだった。
今まで一度しか成功していない、合体。
それが今この状態で出来るかと言われて、素直に出来ると言えるはずもない。
だが、今の状況で戦うとなると、ゼオリューンになるのが一番なのも、事実。
スタンピードのときの戦いを思い出せば、現在ゼオンの周囲にいる心核使いを相手にしても、それを倒せるだろうという強い確信がある。
(やるのなら、今のうち……かしらね)
今なら、ゼオンを操縦しているアランも、精神的、体力的に疲れてはいるが、それでもまだ戦える。
レオノーラに限っては、戦場に来たばかりである以上、疲れはまだほとんどない。
ましてや、我が物顔で上空を飛ぶ黄金のドラゴンを相手にして、地上にいるガリンダミア帝国軍の多くは迂闊にラリアントに近づけなくなっている。
……中には、黄金のドラゴンの存在を見たがゆえに、ラリアントの城壁に近づいた部隊もあったが。
ともあれ、今ならまだ余裕がある。
黄金のドラゴンという、ガリンダミア帝国軍にとっては予想外の存在が来たがゆえに。
『アラン、聞こえている? アラン』
『どうした? こっちは忙しいから、手短に頼む!』
地上に視線を向けたレオノーラの視線に映ったのは、多数の心核使いを相手に戦っているゼオンの姿。
一対一で戦えば、間違いなくゼオンが勝つだろう。
だが、それはあくまでも一対一で戦えばの話だ。
一対二、一対三といった程度なら、まだ何とか対処も出来るだろうが、その数が五、十、十五となってくれば、話は変わってくる。
今の状況で出来るのは、少しでも自分のダメージを抑えながら攻撃をして、出来るだけ敵にダメージを与えることだろう。
『そっちが忙しいのは分かってるから、手短に言うわよ。……ゼオリューンに合体するわ』
『は!?』
アランにとって、その言葉は完全に予想外だった。
当然のように、アランもゼオリューンに変身すれば、それが大きな戦力となるのは、理解している。
だが、それでも……そう、ゼオリューンへの合体が非常に難しいというのは、アランにも今までの経験から理解していた。
『無理だろ、それ! 今までで一回しか成功したことがないんだぞ!? なのに、なんで今になって……』
『今だからよ! ほら、そっち。右側から狙われてるわよ!』
上空を飛んでいるレオノーラだからこそ分かったのか、念話を使ってアランに注意を促す。
アランはその忠告に頷き、ビームライフルを使って自分右側から突っ込もうとしていた豹のような巨大な猫科のモンスターを撃ち抜く。
高い俊敏性を持つ猫科のモンスターは、普通の攻撃なら回避するのはそう難しい話ではない。
だが、それはあくまでも普通の攻撃であればの話だ。
いくら俊敏性が高くても、ビームライフルのビームを回避出来るほどではない。
『今なら、私の存在でガリンダミア帝国軍も全面攻勢には出ていないわ。だからこそ今のうちなら、敵が警戒しているうちにゼオリューンの合体が試せるのよ』
そう説明されるアランだったが、それでも素直に頷くことが出来ないのは、ゼオリューンへの合体の成功率の低さと……何よりも、ここで合体をするような真似をした場合、この場にいる心核使いたちがその隙を突いて城壁に攻撃するのではないかと、そう思ったためだ。
心核使いたちは、ゼオンを倒すためにここに集まっている。
アランもそれは当然のように知っているが、だからといってゼオンを素通りして城壁に攻撃を出来る余裕があるのであれば、そちらの行動を実行してもおかしくはない。
もちろん、城壁にはロッコーモのように何人かの心核使いがアランの援護をするべく待機しているのだから、それでも……今の状況を考えると、多くの心核使いが来た場合、それを防ぐのは難しい。
そして心核使いが数人でも……いや、場合によっては一人でもラリアントの中に入ってしまえば、ラリアントは大きな被害を受ける。
ロッコーモが腕利きの心核使いであっても、一人や二人ならともかく、五人、十人といった心核使いを相手にして、どうにか出来るだけの実力はない。
だからこそ、自分がここで少しでも粘る必要があるというのが、アランの判断だったのだが……
『今のままだと、ジリ貧でしかないわ。今はいいけど、時間が経つに連れて……いえ、今の状況でも、アランはかなり危険な状態なんでしょう?』
それは……と。
その言葉が事実であるゆえに、アランもレオノーラの言葉に反論することは出来なかった。
実際、レオノーラが来る寸前にはかなり追い詰められていたのだから。
そこにレオノーラがやって来たことで、何とか気力を振り絞って今の状況になっているのだが、この状況が長く続かないというのも、アランは理解していた。
そしてアランが本当に限界を迎えた場合、ゼオンを倒すために集まった心核使いたちは、一気に城壁を乗り越えてラリアントに攻め込むだろう。
(なら、ここは起死回生を狙って、ゼオリューンに……いや、だが……)
悩むアラン。
だが、アランが悩んでいる間も、当然のように心核使いたちはそれを待っている義理はない訳で……腕が四本あるゴリラが襲ってきたのを、ビームサーベルの一閃で斬り捨てる。
『ほら、時間がないでしょ? 今は、少しでも早く決断しなさい』
レオノーラからの念話に、アランは迷い……だが、このままだと自分はおろか、ラリアントまでもが危険なのが分かっている以上、決断をする。
仲間を……家族を、そのまま放っておく訳にはいかないと。
そう判断したために。
『分かった、一か八かだけど試してみるなら、それに付き合う!』
『私が考える限り、そこまで分の悪い賭けという訳でもないと思うわよ?』
以前ゼオリューンに合体したときは、アランもレオノーラも、かなり追い詰められている状況だった。
だからこそあのときは合体出来て、それ以降は危機感の類がないからこそ合体出来なかったのではないか。
レオノーラは、何となく……無理矢理に理由を付けるとすれば、女の勘でゼオリューンになれたときとなれなかった理由について予想していた。
そんなレオノーラの言葉を、アランも完全に信じた訳ではない、
だが、今の状況を思えば、少しで楽観的な……前向きな気分になりたいと思うのは当然だった。
『分かった。なら、まずは俺の周囲にいる敵を一時的にでもいいから牽制してくれ』
『任せて』
その言葉と共に、上空から一条のレーザーブレスが放たれる。
それも、一発撃って終わりというのではなく、レーザーブレスを放ったままで首を動かし……それこそ、レーザーブレスをレーザーブレードのように使って、ゼオンと周囲の心核使いたちを分断するように一撃を放つ。
ガリンダミア帝国軍の心核使いたちがその一撃に思わず数歩後退ったとろで、上空から黄金のドラゴンが半ば体当たりするかのように突っ込んできて……そしてゼオンと黄金のドラゴンが折衝した瞬間、アランはゼオリューンへの合体が成功すると、半ば本能的にではあるが、理解していた。
0
あなたにおすすめの小説
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~
日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ―
異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。
強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。
ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる!
―作品について―
完結しました。
全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。
【完結】剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ
O.T.I
ファンタジー
かつて王国騎士団にその人ありと言われた剣聖ジスタルは、とある事件をきっかけに引退して辺境の地に引き籠もってしまった。
それから時が過ぎ……彼の娘エステルは、かつての剣聖ジスタルをも超える剣の腕を持つ美少女だと、辺境の村々で噂になっていた。
ある時、その噂を聞きつけた辺境伯領主に呼び出されたエステル。
彼女の実力を目の当たりにした領主は、彼女に王国の騎士にならないか?と誘いかける。
剣術一筋だった彼女は、まだ見ぬ強者との出会いを夢見てそれを了承するのだった。
そして彼女は王都に向かい、騎士となるための試験を受けるはずだったのだが……
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる