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逆襲
157話
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「不味いな。正直、ここまで厄介なだとは思わなかった。……というか、何で心核使いで変身したモンスター三匹を相手に、あそこまで戦えるんだ?」
巨大な鷲によって空中に放り出されたオーガとリビングメイルが黄金ドラゴンの背中に着地するのを見ながら、アランは半ば呆れの声を出す。
これで巨大な鷲の背中にいる男……その言葉遣いから予想はしていたが、顔を見ることでしっかりと認識出来たその男の行動は、アランから見ても驚くべきものだった。
もちろん男の行動全てが本人だけの実力という訳ではないのは、アランにも予想出来る。
何らかのマジックアイテムを使っている可能性も高い。
……いや、何のマジックアイテムも使わずにそれだけの実力を発揮したと考える方が、この場合は不自然だろう。
それでも、アランは自分が何らかのマジックアイテムを使えば心核使いで変身した三匹のモンスターを相手に互角に渡り合えるかと言われれば、その答えは否だ。
とてもではないが、そのようなことを出来るとは思えない。
あるいは……万が一にも伝説的な性能を持つマジックアイテムの類を入手出来れば、また話は別だったかもしれないが。
ともあれ、今の状況でそのような真似を自分がするのが不可能なのは、間違いなかった。
「いや、今はそんなことを考えていられるような余裕はないか。巨大な鷲を攻撃しても、意味はない」
いくら攻撃しても……それこそ砂漠で戦ったときにも分かっていたのだが、頭部を切断されても死なないという、特殊な能力を持った巨大な鷲を相手にしてしまえば、アランとしては出来ることは限られている。
それこそ、巨大な鷲を操っているように見える男を倒してしまうのが一番手っ取り早いだろうと。
「カオグルさん、距離を取って下さい!」
唯一巨大な鷲の背中に残った白猿は、男の攻撃を必死に回避していた。
その辺の刃物であれば、白猿の体毛があれば防ぐことが出来る。
だが、これだけの力を持つ男の振るう長剣が、ただの長剣であるはずがない。
それ以外にも、単純を操る技量が非常に高いというのもあり、今のところ白猿が出来るのは回避することだけだった。
それだけに、ゼオンから聞こえてきたアランの声に反発するようなこともなく後方に跳躍して男から距離を取る。
だが、当然のように男もそんな白猿を逃すつもりはなく、追撃を行うとし……
「邪魔だ!」
叫びつつ、白猿を援護するべく放ったゼオンの頭部バルカンの弾丸を全て斬り捨てる。
その結果は、アランも予想していた。
だが、予想していたとしても、男が弾丸を斬り捨てている間は身動き出来ないというのは間違いないのだ。
簡単にやっているように見えるが、男にも決してそこまで余裕がある訳ではない。
弾丸を斬り裂くというのは、それほどの難易度なのだ。
そして男がそちらに集中している隙に、白猿は距離を取ることに成功する。
巨大な鷲の背中の端の方まで移動し……すぐ離れた場所に黄金のドラゴンが飛んでいるのを見て、躊躇なく跳躍する。
これが黄金の薔薇の探索者なら、自分たちを率いているレオノーラを信じて躊躇せずに跳躍することも可能だろう。
だが、白猿に変身しているのはカオグル……雲海の探索者だ。
ここしばらくの間は一緒に行動しているが、それでも別のクランであるのは間違いない。
そんな人物を心の底から信じることが出来るかと言われれば……アランは正直無理だろう。
いや、その人物がレオノーラなら、アランも色々とあって信じることが出来ると思うが、それはあくまでもアランだからだ。
「いや、まずはこっちを片付けるか」
白猿が黄金のドラゴンの背に乗ったのを確認し、アランは腹部拡散ビーム砲を発射しながらビームライフルのトリガーも引く。
放たれる多数のビーム。
特にビームライフルのビームの威力は、拡散ビーム砲とは違って集束している分だけ大きい。
そんな複数のビームに狙われた男は、頭部バルカンの弾丸を斬り落としたのとは違い、回避に集中する。
……当然の話だが、男がビームの一撃を回避すれば足場になっていた巨大な鷲の身体をビームが貫くことになる。
だが、男にとっては自分が乗っている巨大な鷲よりも自分の身体の方が重要だったのだろう。
背中からビームで貫かれる巨大な鷲の口からは悲鳴が上がるが、男はそれを全く気にした様子もなく回避し続ける。
そのような真似をしながら、ゼオンに憎悪の視線を向け……
「仕方がない。貴様らのような者共を相手にこの力は使いたくはなかったが……ダルヴィス!」
男が叫ぶと同時に、男とダルヴィスは眩い光を発する。
ゼオンのコックピットにいたアランは、即座に光度を調整して眼が眩むといったことはなかったが、それはあくまでもアランだけだ。
そのような機能が存在せず、生身でその場にいた黄金のドラゴンやその背に乗っていた三匹のモンスター達は、急に生み出された眩い光に思わず目を閉じる。
……もしこれが人であれば、あるいは失明していたのではないかと思えるほどの、眩い光。
黄金のドラゴンは、この眩い光に目を眩ませられると危険だと判断し、一旦巨大な鷲から離れる。
本来なら敵が何をしていようと……特に今の流れから考えて、恐らく敵は何らかの奥の手を使ったのだろうが、それを黙って見ているような真似はせず、この場で攻撃をしてもおかしくはない。
実際、黄金のドラゴンは放れ際にレーザーブレスを放とうとしたのだ。
しかし……眩い光というのが影響して、躊躇してしまった。
もしレーザーブレスを放ち、それが巨大な鷲に命中するだけならともかく、ゼオンにも命中したらどうなるのか、という疑問を抱いて。
黄金のドラゴンが放つレーザーブレスは、非常に高い貫通力を持つ。
試したことがないので不明だが、ゼオンの装甲も貫通出来るのではないかと、そのように思ってしまうくらいに。
だからこそ、ゼオンがどこにいるのか、正確な場所が分からない今、レーザーブレスは撃たずに距離を取る。
そうして巨大な鷲が眩く光ってから……十数秒。
やがて光が消えた後……そこに残っていたのは、巨大な人だった。
その巨大なというのは、あくまでも先程までの男と比べての話だ。
全高十八メートルのゼオンに比べれば、向こうは全高十メートル少し……大体、ゼオンの半分ほどか。
そんな巨大化した男の背には、鷲の翼が生えていた。
外見だけで判断すれば、それこそバードマンといった様相の相手。
そんな姿に変身した男だったが、それを見たアランはコックピットの中で疑問を抱く。
普通に考えれば、これは心核を使ったということなのだろう。
それであれば、こうした変身にも納得出来る。
出来るのだが……では、先程まで存在していた巨大な鷲は一体何だったのか。
あの巨大な鷲は、間違いなく独立した生命体だった。
そう考え……アランは一つの可能性に思いつき、呟く。
「カロ?」
そう、心核が独自の意思を持っているという点では、それこそアランの心核のカロも変わらない。
一体何がどうなってカロが自意識を持ったのかは、アランにも分からない。
だが、バードマンとでも呼ぶべき姿に変身した男の心核があの巨大な鷲であった場合、それはやはりアランの持つカロと同じような存在ではないのか。
そう考え……それこそが、アランの隙となる。
『アラン!』
頭の中に響くレオノーラの声。
その声を聞いた瞬間、アランは半ば反射的にウィングバインダーを全開にし、現在いた場所から移動する。
そして一瞬前までゼオンの姿のあった場所を、何かが貫いていった。
一体どのような攻撃をされたのかは、アランにも分からない。
分からないが、レオノーラの言葉がなければ、ゼオンは大きなダメージを受けていた可能性があった。
「フェルス!」
巨大な鷲と男が融合した際、空中に放り出されていたフェルスが、アランの意思に従って動く。
全高十メートルほどと、普通の人間としては桁外れの大きさだ。
だが、巨大な鷲の大きさはそんなものではなかった。
つまり、相対的に見た場合、敵は縮んだと言ってもいいのだ。
……それでも合体という手段を取った以上、巨大な鷲のときと同じ程度の実力とはアランには思えなかったが。
事実、巨大な鷲のときはフェルスの攻撃を回避したり防いだりといった真似は出来なかったが、鷲と合体した男は周囲から放たれたフェルスの攻撃を回避している。
「……ビームを回避するとか」
ビームライフルで狙いを付けつつも、アランは呆れたように告げる。
基本的に、ビームというのは撃った瞬間にはもう命中しているという攻撃だ。
それを一体どうやって回避しているのか、アランから見れば呆れの声しか出ない。
だが、不思議なことにそんな敵を見ていることでアランの中にあった動揺は多少ではあるが落ち着いてくる。
(敵が合体したんだから、いっそこっちも合体出来ればいいんだけどな)
アランの視線は黄金のドラゴンに向けられる。
ゼオンと黄金のドラゴンが合体すれば、ゼオリューンという強力な機動兵器となるのだ。
だが、心核使いでモンスターになった三匹を背中に乗せている以上、そのような真似は出来ない。
また、ゼオリューンにはいつでも好きなときになれるのかと言われれば、それもまた違う。
「うおっ!」
敵の……バードマンの翼が微かに動いたと思った瞬間、アランは半ば反射的にウィングバインダーを使ってその場から回避する。
再び、何かが空間を貫き……それが何故なのか、このときになってようやくアランは理解した。
「羽根を飛ばしてるのか!?」
そう、バードマンの背中に存在する翼。
その翼から放たれた羽根が、ゼオンのいた場所を貫いていたのだ。
普通に考えれば、羽根などというものでゼオンのような人型機動兵器がどうにかなったりはしないだろう。
だが、この状況で向こうの使ってくる攻撃だということを考えれば、向こうが何の意味もなくそのようなことをするとは思えない。
つまり……向こうは、バードマンはその羽根でゼオンに向かってダメージを与えられると、そう判断してるのだ。
「……厄介な相手なのは間違いないな」
アランはそう呟きつつ、映像モニタに映っているバードマンにどう攻撃するのかを考えるのだった。
巨大な鷲によって空中に放り出されたオーガとリビングメイルが黄金ドラゴンの背中に着地するのを見ながら、アランは半ば呆れの声を出す。
これで巨大な鷲の背中にいる男……その言葉遣いから予想はしていたが、顔を見ることでしっかりと認識出来たその男の行動は、アランから見ても驚くべきものだった。
もちろん男の行動全てが本人だけの実力という訳ではないのは、アランにも予想出来る。
何らかのマジックアイテムを使っている可能性も高い。
……いや、何のマジックアイテムも使わずにそれだけの実力を発揮したと考える方が、この場合は不自然だろう。
それでも、アランは自分が何らかのマジックアイテムを使えば心核使いで変身した三匹のモンスターを相手に互角に渡り合えるかと言われれば、その答えは否だ。
とてもではないが、そのようなことを出来るとは思えない。
あるいは……万が一にも伝説的な性能を持つマジックアイテムの類を入手出来れば、また話は別だったかもしれないが。
ともあれ、今の状況でそのような真似を自分がするのが不可能なのは、間違いなかった。
「いや、今はそんなことを考えていられるような余裕はないか。巨大な鷲を攻撃しても、意味はない」
いくら攻撃しても……それこそ砂漠で戦ったときにも分かっていたのだが、頭部を切断されても死なないという、特殊な能力を持った巨大な鷲を相手にしてしまえば、アランとしては出来ることは限られている。
それこそ、巨大な鷲を操っているように見える男を倒してしまうのが一番手っ取り早いだろうと。
「カオグルさん、距離を取って下さい!」
唯一巨大な鷲の背中に残った白猿は、男の攻撃を必死に回避していた。
その辺の刃物であれば、白猿の体毛があれば防ぐことが出来る。
だが、これだけの力を持つ男の振るう長剣が、ただの長剣であるはずがない。
それ以外にも、単純を操る技量が非常に高いというのもあり、今のところ白猿が出来るのは回避することだけだった。
それだけに、ゼオンから聞こえてきたアランの声に反発するようなこともなく後方に跳躍して男から距離を取る。
だが、当然のように男もそんな白猿を逃すつもりはなく、追撃を行うとし……
「邪魔だ!」
叫びつつ、白猿を援護するべく放ったゼオンの頭部バルカンの弾丸を全て斬り捨てる。
その結果は、アランも予想していた。
だが、予想していたとしても、男が弾丸を斬り捨てている間は身動き出来ないというのは間違いないのだ。
簡単にやっているように見えるが、男にも決してそこまで余裕がある訳ではない。
弾丸を斬り裂くというのは、それほどの難易度なのだ。
そして男がそちらに集中している隙に、白猿は距離を取ることに成功する。
巨大な鷲の背中の端の方まで移動し……すぐ離れた場所に黄金のドラゴンが飛んでいるのを見て、躊躇なく跳躍する。
これが黄金の薔薇の探索者なら、自分たちを率いているレオノーラを信じて躊躇せずに跳躍することも可能だろう。
だが、白猿に変身しているのはカオグル……雲海の探索者だ。
ここしばらくの間は一緒に行動しているが、それでも別のクランであるのは間違いない。
そんな人物を心の底から信じることが出来るかと言われれば……アランは正直無理だろう。
いや、その人物がレオノーラなら、アランも色々とあって信じることが出来ると思うが、それはあくまでもアランだからだ。
「いや、まずはこっちを片付けるか」
白猿が黄金のドラゴンの背に乗ったのを確認し、アランは腹部拡散ビーム砲を発射しながらビームライフルのトリガーも引く。
放たれる多数のビーム。
特にビームライフルのビームの威力は、拡散ビーム砲とは違って集束している分だけ大きい。
そんな複数のビームに狙われた男は、頭部バルカンの弾丸を斬り落としたのとは違い、回避に集中する。
……当然の話だが、男がビームの一撃を回避すれば足場になっていた巨大な鷲の身体をビームが貫くことになる。
だが、男にとっては自分が乗っている巨大な鷲よりも自分の身体の方が重要だったのだろう。
背中からビームで貫かれる巨大な鷲の口からは悲鳴が上がるが、男はそれを全く気にした様子もなく回避し続ける。
そのような真似をしながら、ゼオンに憎悪の視線を向け……
「仕方がない。貴様らのような者共を相手にこの力は使いたくはなかったが……ダルヴィス!」
男が叫ぶと同時に、男とダルヴィスは眩い光を発する。
ゼオンのコックピットにいたアランは、即座に光度を調整して眼が眩むといったことはなかったが、それはあくまでもアランだけだ。
そのような機能が存在せず、生身でその場にいた黄金のドラゴンやその背に乗っていた三匹のモンスター達は、急に生み出された眩い光に思わず目を閉じる。
……もしこれが人であれば、あるいは失明していたのではないかと思えるほどの、眩い光。
黄金のドラゴンは、この眩い光に目を眩ませられると危険だと判断し、一旦巨大な鷲から離れる。
本来なら敵が何をしていようと……特に今の流れから考えて、恐らく敵は何らかの奥の手を使ったのだろうが、それを黙って見ているような真似はせず、この場で攻撃をしてもおかしくはない。
実際、黄金のドラゴンは放れ際にレーザーブレスを放とうとしたのだ。
しかし……眩い光というのが影響して、躊躇してしまった。
もしレーザーブレスを放ち、それが巨大な鷲に命中するだけならともかく、ゼオンにも命中したらどうなるのか、という疑問を抱いて。
黄金のドラゴンが放つレーザーブレスは、非常に高い貫通力を持つ。
試したことがないので不明だが、ゼオンの装甲も貫通出来るのではないかと、そのように思ってしまうくらいに。
だからこそ、ゼオンがどこにいるのか、正確な場所が分からない今、レーザーブレスは撃たずに距離を取る。
そうして巨大な鷲が眩く光ってから……十数秒。
やがて光が消えた後……そこに残っていたのは、巨大な人だった。
その巨大なというのは、あくまでも先程までの男と比べての話だ。
全高十八メートルのゼオンに比べれば、向こうは全高十メートル少し……大体、ゼオンの半分ほどか。
そんな巨大化した男の背には、鷲の翼が生えていた。
外見だけで判断すれば、それこそバードマンといった様相の相手。
そんな姿に変身した男だったが、それを見たアランはコックピットの中で疑問を抱く。
普通に考えれば、これは心核を使ったということなのだろう。
それであれば、こうした変身にも納得出来る。
出来るのだが……では、先程まで存在していた巨大な鷲は一体何だったのか。
あの巨大な鷲は、間違いなく独立した生命体だった。
そう考え……アランは一つの可能性に思いつき、呟く。
「カロ?」
そう、心核が独自の意思を持っているという点では、それこそアランの心核のカロも変わらない。
一体何がどうなってカロが自意識を持ったのかは、アランにも分からない。
だが、バードマンとでも呼ぶべき姿に変身した男の心核があの巨大な鷲であった場合、それはやはりアランの持つカロと同じような存在ではないのか。
そう考え……それこそが、アランの隙となる。
『アラン!』
頭の中に響くレオノーラの声。
その声を聞いた瞬間、アランは半ば反射的にウィングバインダーを全開にし、現在いた場所から移動する。
そして一瞬前までゼオンの姿のあった場所を、何かが貫いていった。
一体どのような攻撃をされたのかは、アランにも分からない。
分からないが、レオノーラの言葉がなければ、ゼオンは大きなダメージを受けていた可能性があった。
「フェルス!」
巨大な鷲と男が融合した際、空中に放り出されていたフェルスが、アランの意思に従って動く。
全高十メートルほどと、普通の人間としては桁外れの大きさだ。
だが、巨大な鷲の大きさはそんなものではなかった。
つまり、相対的に見た場合、敵は縮んだと言ってもいいのだ。
……それでも合体という手段を取った以上、巨大な鷲のときと同じ程度の実力とはアランには思えなかったが。
事実、巨大な鷲のときはフェルスの攻撃を回避したり防いだりといった真似は出来なかったが、鷲と合体した男は周囲から放たれたフェルスの攻撃を回避している。
「……ビームを回避するとか」
ビームライフルで狙いを付けつつも、アランは呆れたように告げる。
基本的に、ビームというのは撃った瞬間にはもう命中しているという攻撃だ。
それを一体どうやって回避しているのか、アランから見れば呆れの声しか出ない。
だが、不思議なことにそんな敵を見ていることでアランの中にあった動揺は多少ではあるが落ち着いてくる。
(敵が合体したんだから、いっそこっちも合体出来ればいいんだけどな)
アランの視線は黄金のドラゴンに向けられる。
ゼオンと黄金のドラゴンが合体すれば、ゼオリューンという強力な機動兵器となるのだ。
だが、心核使いでモンスターになった三匹を背中に乗せている以上、そのような真似は出来ない。
また、ゼオリューンにはいつでも好きなときになれるのかと言われれば、それもまた違う。
「うおっ!」
敵の……バードマンの翼が微かに動いたと思った瞬間、アランは半ば反射的にウィングバインダーを使ってその場から回避する。
再び、何かが空間を貫き……それが何故なのか、このときになってようやくアランは理解した。
「羽根を飛ばしてるのか!?」
そう、バードマンの背中に存在する翼。
その翼から放たれた羽根が、ゼオンのいた場所を貫いていたのだ。
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だが、この状況で向こうの使ってくる攻撃だということを考えれば、向こうが何の意味もなくそのようなことをするとは思えない。
つまり……向こうは、バードマンはその羽根でゼオンに向かってダメージを与えられると、そう判断してるのだ。
「……厄介な相手なのは間違いないな」
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