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逆襲
158話
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バードマンを相手にしての戦いは、アランにとっては不利だった。
いや、純粋に戦うだけであれば、そこまで不利ではない。
ゼオンの能力は決してバードマンに負けてる訳ではないし、バードマンがいくら巨大だとはいえ、それでも結局のところ十メートル程度の大きさだ。
純粋にやり合うことになれば、それは間違いなくゼオンの方が有利だった。
また、ゼオリューンにこそなれないものの、この空にはレオノーラが……黄金のドラゴンがいる。
背中に心核使いが変身した三匹のモンスターを乗せている以上、ゼオンと合体してゼオリューンになったり、全速で空中を飛んだりといったような真似も出来ない。
だがそれでも、ゼオンを援護するといった真似は問題なく出来る。
それどころか、レーザーブレスを使った援護攻撃は一級品ですらあった。
そのような状況なのに、それでもアランの方が不利なのは……
「ちぃっ! またか! 厄介な真似を!」
バードマンから放たれた羽根を頭部バルカンで迎撃しながら回避するも、それで複数飛ばされた羽根の全てを撃破出来る訳ではない。
迎撃に失敗した羽根はそのまま空中を飛び……やがて大樹の幹に命中すると、次の瞬間には爆発を起こし、大樹にダメージを与える。
これが、アランが厄介だと口にした理由だった。
巨大な鷲が敵のときは、相手が大樹を背にしていたので、アランは攻撃出来なかった。
だが、それはあくまでも大樹を守りたいアラン側の理由であって、バードマン側にしてみれば最初から大樹を攻撃していたのだから、ゼオンが攻撃を回避して大樹に被害が及んでも特に困らない。
つまり、アランとしては敵の攻撃を可能な限り迎撃する必要があった。
「フェルス!」
これ以上敵に自由に攻撃をさせてたまるかと、アランはフェルスを動かす。
先端にビームソードを展開させたフェルスは、バードマンの身体を貫かんとして空を走る。
巨大な鷲のときは、フェルスの攻撃を受けても……それこそ、受けたダメージは即座に回復してしまった。
だが、今は違う。
無尽蔵とも思える再生能力を持っていたときとは違い、今のバードマンには人の意思がある。
……再生能力が本当にないのかどうかは、実際に攻撃をしなければ分からないだろうが。
『この程度の攻撃、いつまでも通じると思うな!』
自分の周囲に風の障壁を張り巡らせたバードマンの口から、苛立ちの混ざった叫びが発せられる。
風の障壁越しのためだろう。若干聞き取りにくいその声をコックピットの中でそれを聞いていたアランも、笑みを浮かべながら口を開く。
「この程度? それはどうだろうな!」
フェルスはアランにとって……いや、ゼオンにとっては奥の手とも言うべき攻撃だ。
今まではそれぞれが別個に動いていたが、巨大な鷲と男の一匹と一人ではなく、バードマンだけが相手であれば、他の敵に意識を集中させる必要もない。
「食らえ」
叫ぶのではなく、呟く。
声そのものは小さいが、その声がもたらした効果は非常に大きい。
それこそ、バードマンを攻撃していたフェルスの動きが、今までよりも明らかに巧みな連携を取るようになったのだ。
差としては、今まで十の実力だったものが、十二か十三くらいになったというものだったが、全ての形が同じで能力も同じのフェルスが、それぞれそのくらいに威力が高まればどうなるか。
その上、アランの集中力によってフェルスの能力はそれこそ倍……いや、二乗されていく。
『な……これは!?』
明らかに動きの変わったフェルスに、バードマンの口から動揺の声が漏れる。
バードマンにしてみれば、まさかフェルスがこれまで以上に厄介な攻撃手段になるとは、思ってもいなかったのだろう。
……それでも何とか攻撃を回避する辺り、バードマンの実力を表していたが。
しかし、フェルスの動きは次第に鋭さを増していく。
フェルスの動きの速度そのものは、以前までと比べてもそう変わってはいない。
それでもバードマンの動きを先読みするかのように……回避した先にビームが放たれたり、ビームソードを展開したフェルスが突っ込んできたりといったようになるのを思えば、その動きはバードマンにとっては厄介以外のなにものでもないだろう。
自分の動きを読んでいるかのようなその動きに、バードマンは……やがて、その腕に一筋の傷を負う。
風の障壁の隙間を縫うようにして放たれた一撃による傷。
そこまで深い傷でもなければ、とてもではないが致命傷と呼ぶことも出来ないような、そんな傷。
だが、その傷を負ったバードマンは、ゼオンに向かって苛立ちを露わに叫ぶ。
『貴様ぁっ! よくもこの私に傷を付けるような真似を……身のほどを知れぇっ!』
バードマンにとって、アランから……いや、アランに限らず敵に傷を付けられるということは、決して許せるようなことではなかったのだろう。
怒声と呼ぶのに相応しい言葉を発しながら、ゼオンを睨み付ける。
そんな怒声を聞きながらも、アランはバードマンの風の障壁の隙間から見えた腕の傷を確認する。
(傷はある。……回復していない。つまり、巨大な鷲のときに持っていた強力な、頭部が切断されてもすぐに生えてきた馬鹿げた再生能力はないのか)
そのことが確認出来たのは、非常に大きい。
アランは苛立ち紛れに自分に向かって叫び……そうしながらも、フェルスの攻撃のほとんどを回避するという、馬鹿げた回避能力を発揮しているバードマンに向けて腹部拡散ビーム砲を撃つ。
放たれたビームはその名前通りに拡散するが、バードマンはそのような拡散したビームも危険だと判断したのか、そのビームをもしっかりと回避する。
だが、そんな隙を突いて突っ込んでいったフェルスは、風の障壁の隙間を縫うようにビームソードの一撃をバードマンに突き刺す。
『ぐわぁっ! おっ、おのれぇっ!』
苛立ちと共に風の障壁を纏った腕を振るうバードマン。
だが、アランによって操作されているフェルスは、そんな腕の一撃をあっさりと回避し……それどころか、敵の攻撃を回避しざまにビームソードからビーム砲に切り替え、一撃を加える。
また、フェルスの攻撃だけに意識を集中しているバードマンの意識を自分に向けるために、アランは再度腹部拡散ビーム砲を撃つ。
フェルスの操作に意識を集中している分、その命中精度は高くはないが……元々腹部拡散ビーム砲というのは、そこまで命中精度は必要のない武器だ。
そういう意味では、命中というのよりは敵を牽制するという意味もある。
もちろん、拡散という意味で敵に回避しにくくするという意味もあるので、命中すれば相応のダメージを期待も出来るのだが。
ともあれ、時間が経つにつれて精度が高くなり、鋭くなってく攻撃に、バードマンは苛立たしげな様子で叫び……何かをしようとした瞬間、翼を風の障壁を使い、その場から素早く退避する。
そしてバードマンが消えた次の瞬間、バードマンのいた空間を下から放たれたレーザーブレスが貫く。
背中に三匹のモンスターを乗せている以上、バードマンと本格的な近接戦闘は出来ない。
だが、それはあくまでも近接戦闘が出来ないということであって、それ以外の攻撃を行うことは十分に可能なのだ。
そして黄金のドラゴンが放つレーザーブレスは、その一撃が命中すれば間違いなくバードマンにも大きなダメージを与えることが出来るはずだった。
『おのれぇっ! 下らない真似をするな!』
苛立ちと共に、下にいる黄金のドラゴンに向かって風の刃を放つバードマン。
だが、風の刃を放った瞬間、バードマンの身体を覆っていた風の障壁が薄くなる。
「フェルス!」
当然のように、アランとしてはそんな隙を見逃すはずがなく、即座にフェルスを動かす。
風の障壁に使われている風を使って刃を生み出していたのだろうと、命令を出してから思いつく。
あるいは、アランの攻撃を誘うための隙だったのではないかという思いもあったのだが……
『ぐわあああああああっ!』
風の障壁の隙間から飛び込んだフェルスは、先端にビームソードを展開させたままバードマンの身体を貫く。
巨大な鷲のときに持っていた再生能力がない以上、バードマンにとって今の一撃は致命的ですらあった。
さらにあまりの激痛にだろう。風の障壁を維持することが出来なくなっており、アランはその隙間に向かってビームライフルを撃ち込む。
また、当然の話だが黄金のドラゴンも敵が見せた隙を見逃すはずがない。
背中に三匹のモンスターを乗せたまま、放たれた風の刃を回避しつつレーザーブレスを放つ。
風の障壁の隙間……ゼオンと違って照準器も何もない状況で、そのような隙間を縫うようにして放たれた一撃は、バードマンの身体を下から貫く。
前と下。
更には体内をビームソードを展開したフェルスによって斬り裂かれ続ける痛みに、バードマンの口からは絶叫が上がる。
当然そうして集中を乱せば、バードマンの周囲を覆っていた風の障壁についても完全に動作するとは言いがたい。
そうして生まれ出た風の障壁の隙間から、アランの指示に従ったフェルスが針の穴を通す糸の如き精密さで通り抜け、バードマンの身体にビームソードを突き刺す。
それも一本ではなく、次々と連続してだ。
先程まではフェルスの攻撃を回避出来ていたバードマンだったが、様々な場所から攻撃を受け続けている今の状況では、とてもではないがその攻撃を回避するような真似は出来ない。
最初こそは激痛と怒りから叫んでいたのだが、やがてそのような元気もなくなっていき……限界が来たのだろう。
不意にバードマンを覆っていた風の障壁が解除されると、そのまま地上に向かった落下していく。
「ふぅ……よし、と」
森に向かって墜落していくバードマンを見ながら、アランはイルゼンたちに知らせて確保して貰えばいいかと、そう考える。
あのバードマンが何を考えて大樹に攻撃したのか、そしてどこに所属しているのかを聞き出す必要があった。
少なくても、アランが見た限りでは単独での行動とはとても思えなかったのだ。
そう考えつつ、アランは改めて映像モニタに表示される大樹を眺めるのだった。
いや、純粋に戦うだけであれば、そこまで不利ではない。
ゼオンの能力は決してバードマンに負けてる訳ではないし、バードマンがいくら巨大だとはいえ、それでも結局のところ十メートル程度の大きさだ。
純粋にやり合うことになれば、それは間違いなくゼオンの方が有利だった。
また、ゼオリューンにこそなれないものの、この空にはレオノーラが……黄金のドラゴンがいる。
背中に心核使いが変身した三匹のモンスターを乗せている以上、ゼオンと合体してゼオリューンになったり、全速で空中を飛んだりといったような真似も出来ない。
だがそれでも、ゼオンを援護するといった真似は問題なく出来る。
それどころか、レーザーブレスを使った援護攻撃は一級品ですらあった。
そのような状況なのに、それでもアランの方が不利なのは……
「ちぃっ! またか! 厄介な真似を!」
バードマンから放たれた羽根を頭部バルカンで迎撃しながら回避するも、それで複数飛ばされた羽根の全てを撃破出来る訳ではない。
迎撃に失敗した羽根はそのまま空中を飛び……やがて大樹の幹に命中すると、次の瞬間には爆発を起こし、大樹にダメージを与える。
これが、アランが厄介だと口にした理由だった。
巨大な鷲が敵のときは、相手が大樹を背にしていたので、アランは攻撃出来なかった。
だが、それはあくまでも大樹を守りたいアラン側の理由であって、バードマン側にしてみれば最初から大樹を攻撃していたのだから、ゼオンが攻撃を回避して大樹に被害が及んでも特に困らない。
つまり、アランとしては敵の攻撃を可能な限り迎撃する必要があった。
「フェルス!」
これ以上敵に自由に攻撃をさせてたまるかと、アランはフェルスを動かす。
先端にビームソードを展開させたフェルスは、バードマンの身体を貫かんとして空を走る。
巨大な鷲のときは、フェルスの攻撃を受けても……それこそ、受けたダメージは即座に回復してしまった。
だが、今は違う。
無尽蔵とも思える再生能力を持っていたときとは違い、今のバードマンには人の意思がある。
……再生能力が本当にないのかどうかは、実際に攻撃をしなければ分からないだろうが。
『この程度の攻撃、いつまでも通じると思うな!』
自分の周囲に風の障壁を張り巡らせたバードマンの口から、苛立ちの混ざった叫びが発せられる。
風の障壁越しのためだろう。若干聞き取りにくいその声をコックピットの中でそれを聞いていたアランも、笑みを浮かべながら口を開く。
「この程度? それはどうだろうな!」
フェルスはアランにとって……いや、ゼオンにとっては奥の手とも言うべき攻撃だ。
今まではそれぞれが別個に動いていたが、巨大な鷲と男の一匹と一人ではなく、バードマンだけが相手であれば、他の敵に意識を集中させる必要もない。
「食らえ」
叫ぶのではなく、呟く。
声そのものは小さいが、その声がもたらした効果は非常に大きい。
それこそ、バードマンを攻撃していたフェルスの動きが、今までよりも明らかに巧みな連携を取るようになったのだ。
差としては、今まで十の実力だったものが、十二か十三くらいになったというものだったが、全ての形が同じで能力も同じのフェルスが、それぞれそのくらいに威力が高まればどうなるか。
その上、アランの集中力によってフェルスの能力はそれこそ倍……いや、二乗されていく。
『な……これは!?』
明らかに動きの変わったフェルスに、バードマンの口から動揺の声が漏れる。
バードマンにしてみれば、まさかフェルスがこれまで以上に厄介な攻撃手段になるとは、思ってもいなかったのだろう。
……それでも何とか攻撃を回避する辺り、バードマンの実力を表していたが。
しかし、フェルスの動きは次第に鋭さを増していく。
フェルスの動きの速度そのものは、以前までと比べてもそう変わってはいない。
それでもバードマンの動きを先読みするかのように……回避した先にビームが放たれたり、ビームソードを展開したフェルスが突っ込んできたりといったようになるのを思えば、その動きはバードマンにとっては厄介以外のなにものでもないだろう。
自分の動きを読んでいるかのようなその動きに、バードマンは……やがて、その腕に一筋の傷を負う。
風の障壁の隙間を縫うようにして放たれた一撃による傷。
そこまで深い傷でもなければ、とてもではないが致命傷と呼ぶことも出来ないような、そんな傷。
だが、その傷を負ったバードマンは、ゼオンに向かって苛立ちを露わに叫ぶ。
『貴様ぁっ! よくもこの私に傷を付けるような真似を……身のほどを知れぇっ!』
バードマンにとって、アランから……いや、アランに限らず敵に傷を付けられるということは、決して許せるようなことではなかったのだろう。
怒声と呼ぶのに相応しい言葉を発しながら、ゼオンを睨み付ける。
そんな怒声を聞きながらも、アランはバードマンの風の障壁の隙間から見えた腕の傷を確認する。
(傷はある。……回復していない。つまり、巨大な鷲のときに持っていた強力な、頭部が切断されてもすぐに生えてきた馬鹿げた再生能力はないのか)
そのことが確認出来たのは、非常に大きい。
アランは苛立ち紛れに自分に向かって叫び……そうしながらも、フェルスの攻撃のほとんどを回避するという、馬鹿げた回避能力を発揮しているバードマンに向けて腹部拡散ビーム砲を撃つ。
放たれたビームはその名前通りに拡散するが、バードマンはそのような拡散したビームも危険だと判断したのか、そのビームをもしっかりと回避する。
だが、そんな隙を突いて突っ込んでいったフェルスは、風の障壁の隙間を縫うようにビームソードの一撃をバードマンに突き刺す。
『ぐわぁっ! おっ、おのれぇっ!』
苛立ちと共に風の障壁を纏った腕を振るうバードマン。
だが、アランによって操作されているフェルスは、そんな腕の一撃をあっさりと回避し……それどころか、敵の攻撃を回避しざまにビームソードからビーム砲に切り替え、一撃を加える。
また、フェルスの攻撃だけに意識を集中しているバードマンの意識を自分に向けるために、アランは再度腹部拡散ビーム砲を撃つ。
フェルスの操作に意識を集中している分、その命中精度は高くはないが……元々腹部拡散ビーム砲というのは、そこまで命中精度は必要のない武器だ。
そういう意味では、命中というのよりは敵を牽制するという意味もある。
もちろん、拡散という意味で敵に回避しにくくするという意味もあるので、命中すれば相応のダメージを期待も出来るのだが。
ともあれ、時間が経つにつれて精度が高くなり、鋭くなってく攻撃に、バードマンは苛立たしげな様子で叫び……何かをしようとした瞬間、翼を風の障壁を使い、その場から素早く退避する。
そしてバードマンが消えた次の瞬間、バードマンのいた空間を下から放たれたレーザーブレスが貫く。
背中に三匹のモンスターを乗せている以上、バードマンと本格的な近接戦闘は出来ない。
だが、それはあくまでも近接戦闘が出来ないということであって、それ以外の攻撃を行うことは十分に可能なのだ。
そして黄金のドラゴンが放つレーザーブレスは、その一撃が命中すれば間違いなくバードマンにも大きなダメージを与えることが出来るはずだった。
『おのれぇっ! 下らない真似をするな!』
苛立ちと共に、下にいる黄金のドラゴンに向かって風の刃を放つバードマン。
だが、風の刃を放った瞬間、バードマンの身体を覆っていた風の障壁が薄くなる。
「フェルス!」
当然のように、アランとしてはそんな隙を見逃すはずがなく、即座にフェルスを動かす。
風の障壁に使われている風を使って刃を生み出していたのだろうと、命令を出してから思いつく。
あるいは、アランの攻撃を誘うための隙だったのではないかという思いもあったのだが……
『ぐわあああああああっ!』
風の障壁の隙間から飛び込んだフェルスは、先端にビームソードを展開させたままバードマンの身体を貫く。
巨大な鷲のときに持っていた再生能力がない以上、バードマンにとって今の一撃は致命的ですらあった。
さらにあまりの激痛にだろう。風の障壁を維持することが出来なくなっており、アランはその隙間に向かってビームライフルを撃ち込む。
また、当然の話だが黄金のドラゴンも敵が見せた隙を見逃すはずがない。
背中に三匹のモンスターを乗せたまま、放たれた風の刃を回避しつつレーザーブレスを放つ。
風の障壁の隙間……ゼオンと違って照準器も何もない状況で、そのような隙間を縫うようにして放たれた一撃は、バードマンの身体を下から貫く。
前と下。
更には体内をビームソードを展開したフェルスによって斬り裂かれ続ける痛みに、バードマンの口からは絶叫が上がる。
当然そうして集中を乱せば、バードマンの周囲を覆っていた風の障壁についても完全に動作するとは言いがたい。
そうして生まれ出た風の障壁の隙間から、アランの指示に従ったフェルスが針の穴を通す糸の如き精密さで通り抜け、バードマンの身体にビームソードを突き刺す。
それも一本ではなく、次々と連続してだ。
先程まではフェルスの攻撃を回避出来ていたバードマンだったが、様々な場所から攻撃を受け続けている今の状況では、とてもではないがその攻撃を回避するような真似は出来ない。
最初こそは激痛と怒りから叫んでいたのだが、やがてそのような元気もなくなっていき……限界が来たのだろう。
不意にバードマンを覆っていた風の障壁が解除されると、そのまま地上に向かった落下していく。
「ふぅ……よし、と」
森に向かって墜落していくバードマンを見ながら、アランはイルゼンたちに知らせて確保して貰えばいいかと、そう考える。
あのバードマンが何を考えて大樹に攻撃したのか、そしてどこに所属しているのかを聞き出す必要があった。
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