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逃避行
247話
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「くそっ、おいクロス。本当にアランたちはこの道を通ったのか? どこにも姿が見えないぞ!」
馬に乗ったグヴィスが、同様に隣で馬に乗っているクロスに向かってそう尋ねる。
だが、グヴィスにそう言われたクロスも、何と答えればいいのか迷ってしまう。
実際、何人もから情報を貰っており、その情報によると雲海と黄金の薔薇は街道を通ってザッカランに向かっているはずだった。
しかし……その情報を貰って必死に街道を進んでいるのに、雲海と黄金の薔薇はどこにも見つけることが出来ない。
「グヴィス様、やはりこの街道を昨日それらしき集団が通ったとの情報がありました」
近くにある村の畑で農作業をしていた男から情報を聞いた兵士が、グヴィスに近付いてきてそう告げる。
馬に乗って移動中であっても、別に全速力で走っている訳ではない。
追撃隊はその性質上、全員が馬に乗って移動しているのだが、それでも馬の疲労や……何よりも情報を集めるといったことを考えると、並足程度で進むといったことも必要だった。
これがアランの前世たる日本であれば、バイクや車といったような乗り物があるので、疲れを気にするような必要もなかったのだが。
「そうか。だが……その割には追いつけないのは何故だ? 俺たちは全員が馬に乗っているが、雲海や黄金の薔薇は……せいぜいが馬車だろう? 普通に考えて、俺たちはとっくに追いついてもいいと思うんだが」
グヴィスは不審そうに、そして不満そうに呟く。
本来なら追いついてもいいのに……いや、追いついていなければおかしいのに、何故か全くその様子がない。
それがグヴィスに不満を抱かせていたのだろう。
「ったく、アランの野郎……見つけたら……」
「どうする?」
「……それは……」
苛立ち混じりにアランの名前を口にしたグヴィスだったが、実際に追いついたらアランをどうするかとクロスに言われれば、言葉に詰まってしまう。
アランという人物は、最初に見たときは気にくわない相手だった。
だが、ビッシュと会ったときのアランの様子を見て、第一印象は変わる。
その後は、アランと戦闘訓練を重ねるようになり……そうして友好を深めていった。
もちろん、グヴィスたちはアランの見張りという役割もあったのだが、グヴィスの性格からして、一度仲よくなった相手にはどうしても情が移ってしまう。
……腕利きの騎士であり、ガリンダミア帝国に忠誠をつくし、一本気な性格をしているということで、アランの護衛兼見張りという役目を与えられたのだが……それが裏目に出てしまった形だ。
この件を命じた者も、まさかグヴィスがアランと仲よくなるとは思っていなかったのだろう。
グヴィスとアランが仲よくなったのなら、それこそグヴィスではなく他の者をその役目を与えるといったことも出来たのだろうが、上層部にしてみればアランがグヴィスと仲よくなるのは、むしろ歓迎だった。
そうしてアランとガリンダミア帝国軍の間に絆を作れば、いざというときにアランが帝城から逃げ出せないか……もしくは逃げ出すにも躊躇するのではないかと、そう考えたのだ。
だが、実際にはアランはグヴィスやクロス、メローネといった面々と友好的な関係を築いたにもかかわらず、雲海や黄金の薔薇が攻めて来たことであっさりと帝城から逃げ出している。
この辺は、グヴィス達を配置した者にとって完全に計算外だったのだろう。
「ふん」
結局、グヴィスはクロスの言葉に鼻を鳴らして答えるだけだ。
それは、本人がアランと会ったときにどうするのかということを、まだ決めていない証なのだろう。
それこそ、アランと会ったら手を挙げて友好的に挨拶をする……などといったことは、まずない。
だからといって、アランと会ったら問答無用で攻撃をするといったようなことも……ないとは言わないが、そのように攻撃をする際であっても本気で殺すといったような真似をすることはないだろう。
……もっとも、自分を一方的に叩きのめした女を前にしたら、どう行動するのかは本人にもまだ分かっていなかったが。
リアがアランの母親だというのは、今回の一件で追撃隊となる前に情報として知っている。
それでも、リアがアランの母親だからといって、手加減をするといったようなことは、グヴィスは一切考えていなかった。
それでも一方的に叩きのめされたのだから、リアという存在はグヴィスにとって倒すべき敵と認識されるのは当然だろう。
「とにかく、今は進むしかないな。……ただ、アランを見つけたらどう対応するのかは、考えておいた方がいい」
クロスのその言葉に、グヴィスは不承不承といった様子で頷く。
先程も言葉に詰まったように、グヴィスは改めてアランを前にしたとき、一体どのような反応をすればいいのか、迷っていた。
友好的に接すればいいのか、それとも怒ればいいのか。
グヴィスとしては、今となってもアランを友人だとは思っている。
だが、同時に自分はガリンダミア帝国の騎士であるという自負もある。
騎士というのは、基本的に誰でもなれる存在ではない。
家が貴族という者もいれば、実力主義のガリンダミア帝国なので戦いで戦果を挙げて騎士となった者もいる。
それだけに、騎士という存在は誇りあるものと思っている者も多い。
何より、貴族で騎士になるとしても、相応の技量が必要とされる。……もちろん、平民が騎士になるよりは、大分楽なのは間違いないのだが。
(アラン、か。……考えてみれば不思議だよな)
馬で街道を進みながら、グヴィスは友人の顔を思い出す。
グヴィスは自分の性格に若干の問題があるというのは理解している。
だからこそ、実は騎士の中にも友人が少ない。……皆無ではないことは、せめてもの救いか。
実力があり、上からの命令に素直に従うグヴィスだったが、人づきあいそのものはそこまで上手くはなかったのだが……まさか、そんな自分がアランという友人のことでここまで思い悩むことになるとは、思いもよらなかった。
もっとも、不思議とそのことを考えるグヴィスはそこまで嫌ではなかったのだが。
もしアランと会った場合、それこそどう対応するのかということは、しっかりと考えておく必要があるのは間違いなかったが。
だが……そんなグヴィスの悩める時間も、それから数日もすると変わってくる。
ここに来るまでの街道で集めた情報によると、間違いなく自分たちは雲海や黄金の薔薇においついているはずだった。
にもかかわらず、馬で移動しているに一向に相手の姿が見えてこないのだ。
「どうなっている!?」
限界に来たのか、グヴィスは馬の上で叫ぶ。
怒りや苛立ちが込められているためか、その声にはかなりの迫力があり、戦場でも戦えるように鍛えられている馬たちが、一瞬怯えてしまうほどだ。
とはいえ、それでどうにかなるはずもなく……
「落ち着け。今の状態でそんな風に叫んでも、何が解決する訳でもないだろう」
「クロスの言いたいことは分かるが、このままだとアランたちに追いつくことも出来ないままに、ザッカランに到着してしまうぞ!」
グヴィスの言葉は事実だった。
馬と馬車では、どうしても馬車を運んでおらず、背中に一人乗せているだけの馬の方が速い。
にもかかわらず、未だにアランたちに追いつけないのは、明らかに異常だった。
「けど、クロスが言うように本当にこのまま走ってて、アランたちに追いつけるのか!?」
「こちらが馬で移動していて、相手が馬車なんだ。それで追いつけないってことはないだろう」
「けど、実際に追いついて……待て」
実際に追いついていない。
そう言おうとしたグヴィスだったが、ふとその言葉を止めて真剣に考え始める。
そんなグヴィスに対し、クロスは声をかけない。
こういうときのグヴィスは、迂闊に話しかけるような真似はせず、様子を見た方がいいと理解しているためだ。
理屈ではなく直感でものごとを考えるというのは、クロスのような性格をしている者にしてみれば理解は出来ない。出来ないのだが……今まで、そんなグヴィスの直感によって救われてきたことがある以上、そんなグヴィスの様子に不満はない。
そして数分が経過し……
「やられた」
不意にそう呟いたグヴィスの様子に、嫌な予感を抱きながら……そして結末は何となく予想しながらも、クロスは話の続きを促すために言葉を返す。
「何がだ?」
「アランたちだよ。多分、俺たちが追っていたのはアランたちじゃない。もっと別の集団……いや、違うな。多分何も追っていない」
「……けど、情報を集めているときに、アランたちを見たというものがあったからこそ、俺たちはこうして追ってきたんだぞ?」
「そうだ。だが、逆に言えば証拠となってているのはそのような連中の情報しかない」
「それで証拠は十分だと思うが……グヴィスが言いたいのは、情報を持っている連中を適当な場所において、俺たちに偽情報を流したとか、そういうことか?」
「恐らくだが、それで間違っていないはずだ」
冗談だろうといった様子で告げるクロスだったが、グヴィスは本気でそのように考えているのが理解出来た。
「話は分かった。分かったが……本当にそんな真似が出来るのか? そもそも、俺たちが追撃を初めたのは、アランたちが逃げ出してからそう時間が経っていない頃だぞ? 帝都の近くならともかく、この辺りまでとなると……」
「別に、その短い時間でこんなことをやったなんて言わない。だが、雲海や黄金の薔薇が実際に行動を起こすまでには……アランが帝城に来てからは、結構な時間があっただろう?」
グヴィスの言葉に、クロスは頷く。
自分でアランの護衛兼見張りをしていたのだから、それが結構な日数だというのは十分に理解出来た。
「けど……そこまでするか? というか、出来るのか? 普通に考えれば、とてもじゃないがそんな真似は出来ないと思うぞ?」
「そうだな。普通なら出来ない。だが……相手は探索者だ。それもただの探索者ではなく、雲海や黄金の薔薇という、腕利きのクラン。そう思えば、不可能ではないと思うか?」
そう言われると、クロスも頷くしか出来なかった。
馬に乗ったグヴィスが、同様に隣で馬に乗っているクロスに向かってそう尋ねる。
だが、グヴィスにそう言われたクロスも、何と答えればいいのか迷ってしまう。
実際、何人もから情報を貰っており、その情報によると雲海と黄金の薔薇は街道を通ってザッカランに向かっているはずだった。
しかし……その情報を貰って必死に街道を進んでいるのに、雲海と黄金の薔薇はどこにも見つけることが出来ない。
「グヴィス様、やはりこの街道を昨日それらしき集団が通ったとの情報がありました」
近くにある村の畑で農作業をしていた男から情報を聞いた兵士が、グヴィスに近付いてきてそう告げる。
馬に乗って移動中であっても、別に全速力で走っている訳ではない。
追撃隊はその性質上、全員が馬に乗って移動しているのだが、それでも馬の疲労や……何よりも情報を集めるといったことを考えると、並足程度で進むといったことも必要だった。
これがアランの前世たる日本であれば、バイクや車といったような乗り物があるので、疲れを気にするような必要もなかったのだが。
「そうか。だが……その割には追いつけないのは何故だ? 俺たちは全員が馬に乗っているが、雲海や黄金の薔薇は……せいぜいが馬車だろう? 普通に考えて、俺たちはとっくに追いついてもいいと思うんだが」
グヴィスは不審そうに、そして不満そうに呟く。
本来なら追いついてもいいのに……いや、追いついていなければおかしいのに、何故か全くその様子がない。
それがグヴィスに不満を抱かせていたのだろう。
「ったく、アランの野郎……見つけたら……」
「どうする?」
「……それは……」
苛立ち混じりにアランの名前を口にしたグヴィスだったが、実際に追いついたらアランをどうするかとクロスに言われれば、言葉に詰まってしまう。
アランという人物は、最初に見たときは気にくわない相手だった。
だが、ビッシュと会ったときのアランの様子を見て、第一印象は変わる。
その後は、アランと戦闘訓練を重ねるようになり……そうして友好を深めていった。
もちろん、グヴィスたちはアランの見張りという役割もあったのだが、グヴィスの性格からして、一度仲よくなった相手にはどうしても情が移ってしまう。
……腕利きの騎士であり、ガリンダミア帝国に忠誠をつくし、一本気な性格をしているということで、アランの護衛兼見張りという役目を与えられたのだが……それが裏目に出てしまった形だ。
この件を命じた者も、まさかグヴィスがアランと仲よくなるとは思っていなかったのだろう。
グヴィスとアランが仲よくなったのなら、それこそグヴィスではなく他の者をその役目を与えるといったことも出来たのだろうが、上層部にしてみればアランがグヴィスと仲よくなるのは、むしろ歓迎だった。
そうしてアランとガリンダミア帝国軍の間に絆を作れば、いざというときにアランが帝城から逃げ出せないか……もしくは逃げ出すにも躊躇するのではないかと、そう考えたのだ。
だが、実際にはアランはグヴィスやクロス、メローネといった面々と友好的な関係を築いたにもかかわらず、雲海や黄金の薔薇が攻めて来たことであっさりと帝城から逃げ出している。
この辺は、グヴィス達を配置した者にとって完全に計算外だったのだろう。
「ふん」
結局、グヴィスはクロスの言葉に鼻を鳴らして答えるだけだ。
それは、本人がアランと会ったときにどうするのかということを、まだ決めていない証なのだろう。
それこそ、アランと会ったら手を挙げて友好的に挨拶をする……などといったことは、まずない。
だからといって、アランと会ったら問答無用で攻撃をするといったようなことも……ないとは言わないが、そのように攻撃をする際であっても本気で殺すといったような真似をすることはないだろう。
……もっとも、自分を一方的に叩きのめした女を前にしたら、どう行動するのかは本人にもまだ分かっていなかったが。
リアがアランの母親だというのは、今回の一件で追撃隊となる前に情報として知っている。
それでも、リアがアランの母親だからといって、手加減をするといったようなことは、グヴィスは一切考えていなかった。
それでも一方的に叩きのめされたのだから、リアという存在はグヴィスにとって倒すべき敵と認識されるのは当然だろう。
「とにかく、今は進むしかないな。……ただ、アランを見つけたらどう対応するのかは、考えておいた方がいい」
クロスのその言葉に、グヴィスは不承不承といった様子で頷く。
先程も言葉に詰まったように、グヴィスは改めてアランを前にしたとき、一体どのような反応をすればいいのか、迷っていた。
友好的に接すればいいのか、それとも怒ればいいのか。
グヴィスとしては、今となってもアランを友人だとは思っている。
だが、同時に自分はガリンダミア帝国の騎士であるという自負もある。
騎士というのは、基本的に誰でもなれる存在ではない。
家が貴族という者もいれば、実力主義のガリンダミア帝国なので戦いで戦果を挙げて騎士となった者もいる。
それだけに、騎士という存在は誇りあるものと思っている者も多い。
何より、貴族で騎士になるとしても、相応の技量が必要とされる。……もちろん、平民が騎士になるよりは、大分楽なのは間違いないのだが。
(アラン、か。……考えてみれば不思議だよな)
馬で街道を進みながら、グヴィスは友人の顔を思い出す。
グヴィスは自分の性格に若干の問題があるというのは理解している。
だからこそ、実は騎士の中にも友人が少ない。……皆無ではないことは、せめてもの救いか。
実力があり、上からの命令に素直に従うグヴィスだったが、人づきあいそのものはそこまで上手くはなかったのだが……まさか、そんな自分がアランという友人のことでここまで思い悩むことになるとは、思いもよらなかった。
もっとも、不思議とそのことを考えるグヴィスはそこまで嫌ではなかったのだが。
もしアランと会った場合、それこそどう対応するのかということは、しっかりと考えておく必要があるのは間違いなかったが。
だが……そんなグヴィスの悩める時間も、それから数日もすると変わってくる。
ここに来るまでの街道で集めた情報によると、間違いなく自分たちは雲海や黄金の薔薇においついているはずだった。
にもかかわらず、馬で移動しているに一向に相手の姿が見えてこないのだ。
「どうなっている!?」
限界に来たのか、グヴィスは馬の上で叫ぶ。
怒りや苛立ちが込められているためか、その声にはかなりの迫力があり、戦場でも戦えるように鍛えられている馬たちが、一瞬怯えてしまうほどだ。
とはいえ、それでどうにかなるはずもなく……
「落ち着け。今の状態でそんな風に叫んでも、何が解決する訳でもないだろう」
「クロスの言いたいことは分かるが、このままだとアランたちに追いつくことも出来ないままに、ザッカランに到着してしまうぞ!」
グヴィスの言葉は事実だった。
馬と馬車では、どうしても馬車を運んでおらず、背中に一人乗せているだけの馬の方が速い。
にもかかわらず、未だにアランたちに追いつけないのは、明らかに異常だった。
「けど、クロスが言うように本当にこのまま走ってて、アランたちに追いつけるのか!?」
「こちらが馬で移動していて、相手が馬車なんだ。それで追いつけないってことはないだろう」
「けど、実際に追いついて……待て」
実際に追いついていない。
そう言おうとしたグヴィスだったが、ふとその言葉を止めて真剣に考え始める。
そんなグヴィスに対し、クロスは声をかけない。
こういうときのグヴィスは、迂闊に話しかけるような真似はせず、様子を見た方がいいと理解しているためだ。
理屈ではなく直感でものごとを考えるというのは、クロスのような性格をしている者にしてみれば理解は出来ない。出来ないのだが……今まで、そんなグヴィスの直感によって救われてきたことがある以上、そんなグヴィスの様子に不満はない。
そして数分が経過し……
「やられた」
不意にそう呟いたグヴィスの様子に、嫌な予感を抱きながら……そして結末は何となく予想しながらも、クロスは話の続きを促すために言葉を返す。
「何がだ?」
「アランたちだよ。多分、俺たちが追っていたのはアランたちじゃない。もっと別の集団……いや、違うな。多分何も追っていない」
「……けど、情報を集めているときに、アランたちを見たというものがあったからこそ、俺たちはこうして追ってきたんだぞ?」
「そうだ。だが、逆に言えば証拠となってているのはそのような連中の情報しかない」
「それで証拠は十分だと思うが……グヴィスが言いたいのは、情報を持っている連中を適当な場所において、俺たちに偽情報を流したとか、そういうことか?」
「恐らくだが、それで間違っていないはずだ」
冗談だろうといった様子で告げるクロスだったが、グヴィスは本気でそのように考えているのが理解出来た。
「話は分かった。分かったが……本当にそんな真似が出来るのか? そもそも、俺たちが追撃を初めたのは、アランたちが逃げ出してからそう時間が経っていない頃だぞ? 帝都の近くならともかく、この辺りまでとなると……」
「別に、その短い時間でこんなことをやったなんて言わない。だが、雲海や黄金の薔薇が実際に行動を起こすまでには……アランが帝城に来てからは、結構な時間があっただろう?」
グヴィスの言葉に、クロスは頷く。
自分でアランの護衛兼見張りをしていたのだから、それが結構な日数だというのは十分に理解出来た。
「けど……そこまでするか? というか、出来るのか? 普通に考えれば、とてもじゃないがそんな真似は出来ないと思うぞ?」
「そうだな。普通なら出来ない。だが……相手は探索者だ。それもただの探索者ではなく、雲海や黄金の薔薇という、腕利きのクラン。そう思えば、不可能ではないと思うか?」
そう言われると、クロスも頷くしか出来なかった。
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