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メルリアナへ
291話
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「随分と懐かれたのね」
クラリスたちとのいざこざも終わり、自分の準備をしようとしていたところで、アランはレオノーラにそう言われる。
とはいえ、その言葉は嫉妬ではなく面白そうな色が混ざっていたのだが。
レオノーラにしてみれば、クラリスとアランのやり取りはそれだけ面白いものだったのだろう。
「そうらしいけど、何であんなに急に懐かれたのか、全く分からないんだが」
アランにしてみれば、クラリスに対して何かしたようなつもりはない。
可能性としては、あのとき周囲に響いたクラリスの声にアランだけが何も感じていなかったということくらいだが……それは言ってみれば、種族特性か、魔法か、マジックアイテムか、スキルか、その辺りは分からないが、ともあれクラリスの奥の手がアランには通じないということを意味している。
であれば、アランを忌避するのならともかく、アランに好意を抱くというのは理解出来ない。
「まだ子供だったから、年の近いアランに親しみを感じたんじゃない?」
「その可能性は……ないとは言えないか?」
実際、ゴドフリーや他の獣人たちは全員が大人と呼ぶべき年齢だ。
アランもまた、子供か大人かで考えれば大人と呼ぶ方に入るのだが、それでもまだクラリスと年齢は近い。
「けど、それならレオノーラたちはどうなんだ? そっちにだって、俺と年齢の近い奴はいるだろ?」
「いるけど、あのときクラリスだったわよね? あの娘の側にいたのはアランだけだったでしょう?」
「それでも、普通なら男の俺よりも女のレオノーラとかに親しみを覚えるんじゃないか?」
アランは男で、クラリスは女だ。
そうである以上、クラリスがもし懐くとしたら自分ではなくレオノーラのような女なのではいか。
アランとしてはそのように思うのだが、レオノーラはそんなことはないと首を横に振る。
「あのくらいの年齢なら、まだそこまで相手が男か女かというのは気にしないわよ」
「……そうか?」
アランから見て、クラリスは十歳前後に見える。
つまり、日本では小学四年生といったところだ。
ましてや、クラリスはかなり頭がいいように思える。
そんな人物が男か女かを気にしないのか? と言われれば、アランは素直に頷くことは出来ない。
少なくても、アランが小学四年生だった頃は男女でそれぞれ違うグループを作ったり、相手を意識したりといったことをした記憶があったからだ。
「姫様って呼ばれていたくらいだから、当然だけど今まで親しい男友達はいなかったんでしょうね」
そうレオノーラが言うのは、自分もまた姫という立場だからだか。
それも、レオノーラの場合は本当の意味で一国の姫なのだ。
クラリスの場合は、姫様と周囲の者たちに呼ばれてはいるものの、今の状況から見た限りではそのような本当の意味での姫というようには思えなかった。
「まぁ、クラリスが俺に懐いている件はともかく……多少なりとも向こうの事情を知ってしまった以上、簡単に切り捨てるって訳にはいかなくなったな」
「そうね。相手がきちんとした大人ならよかったんだけど。あんな子供だとね。それに……尻尾が二本ある獣人なんて、私は聞いたことがないわよ? アランは?」
「地球でなら、そういう獣人の話はいくつもあったな」
「……それ、ゲームとか漫画とかでしょ?」
アランの記憶を追体験したことがあるだけに、レオノーラは即座にそう答える。
実際アランはそのつもりで見たそういう獣人の話はいくつもあったと言っていたので、レオノーラの言葉は見事に当たっていた形だ。
だが、それを素直に認めると負けたような気分になるので、少し考えてから首を横に振る。
「いや、九尾の狐が過去にいたった伝説があってな。……もちろん地球だから、そんな存在が本当にいたとは思えないけど」
「あら、分からないわよ? どういう理由かはアランがこの世界に転生してきたんだから、もしかしたらこの世界から地球に転生……いえ、転移した人がいてもおかしくないんじゃない?」
「だと、いいけどな。だとすれば、玲二の奴ももしかしたらこの世界に転生してきているのかもしれないな」
アランは、前世で友人だった男の顔を思い出す。
自分が死ぬよりも前に死んでしまった友人。
そういう意味では、自分が転生したこの世界に玲二も転生していたら面白いのにと、そう思う。
しかし、そう思うだけで実際にそうなっているとは思えなかった。
もし死んだ者が全員この世界に転生してくるのなら、それこそ地球の文化がもっと広まっていてもおかしくはないのだから。
(あるいは、転生しても俺みたい記憶を持っては転生出来ないとか?)
それなら、アランにも一応納得出来る。……あくまでも一応だが。
「どうしたの?」
そんなアランの様子に疑問を抱いたのか、レオノーラがそう尋ねてくる。
「いや、これから色々と面倒なことになりそうだなと思って」
「そうね。クラリスのことを知ってしまったから、それを考えれば間違いなく面倒なことになるでしょうね」
アランにしてみれば、レオノーラの言葉は否定出来ない事実だ。
とはいえ、アランはその面倒についてはそこまで心配はしていない。
アランたちがゴドフリーを見つけたとき、襲っていた相手。
その相手は結局逃がしてしまったが、正面から戦って負けるとは全く思っていない。
また襲ってきたら、それこそすぐにでも捕らえることが出来るだろう。
であれば、襲撃に関しては心配する必要はないのだ。
……ただし、それはあくまでも襲撃に対してだけであって、襲撃以外の面倒となると話は別だ。
そしてクラリスが姫と呼ばれている以上、その襲撃以外の面倒が襲ってくる可能性は十分に高かった。
「ちなみに、本当にちなみにの話だが、俺たちが向かっているメルリアナの王女の名前がクラリスだったりするなってことはないよな?」
「どうかしら。私もメルリアナについてはあまり詳しくないもの。小国だしね。だから、もしかしたら王女の名前がクラリスという可能性は決して否定出来ないわ。……もっとも、多分違うとは思うけど」
「違っていて欲しいな。個人的な希望としては、獣人の中で特別な存在だから姫扱いされているとか、そんな風に思いたい。いくら何でも、一国の姫がただの探索者にあそこまで懐くとは思えないし」
ただの探索者という言葉に、レオノーラは呆れの……それこそ本気か? 正気か? といったような視線を向ける。
レオノーラから見て、アランはとてもではないが普通の探索者とは思えない。
ゼオンという規格外の心核を使い、本人は前世の……それも異世界で生きた記憶を持っているのだ。
そのような人物を普通だということは、とてもではないが出来ない。
少なくても、レオノーラから見ればアランを普通の探索者と表現するのは不可能だった。
もっとも、そういうレオノーラも黄金のドラゴンに変身する心核使いで、一国の王女という立場である以上は、こちらもまた普通の探索者と呼ぶことはまず不可能だったが。
お互いがお互いを普通の探索者ではないと言い合い、やがて二十分ほどが経過してようやく落ち着く。
「それで、結局あの子はどうするの?」
「特にどうもしない。ここで下手に構ったら余計に懐かれそうだし」
「そうかもしれないわね。……でも……」
アランの言葉を聞いたレオノーラは、その言葉に納得した様子を見せながらも視線を逸らして意味深な笑みを浮かべる。
そんなレオノーラの様子を見て微妙に嫌な予感がしたアランは、レオノーラの視線を追う。
するとそこには、ゴドフリーとロルフを引き連れたクラリスの姿があった。
アランに見つかるまでは馬車で隠れていたクラリスだったが、自分の姿を見られてしまった以上は、もう隠れても意味がないと判断したのか、堂々と表を歩いている。
「アランさん、遊びにきちゃいました」
「……あー、うん。そうだな遊びに来ちゃいましたな」
「アランさん? 何か言葉遣いが変ですよ?」
「いや、ちょっと予想外の光景を見てな。クラリスは人前に出ない方がよかったんじゃないか?」
そうアランが言うと、その言葉に抗議するようにクラリスの二本の尻尾が激しく振られる。
「だってしょうがないでじゃないですか。私がここにいるのは、もう知られてしまったんですから。なら、わざわざ馬車の中にいなくてもいいでしょう? それに、ここにいれば安全ですし」
ねぇ? と同意を求めるように尋ねてくるクラリスに対し、アランが出来るのは頷くだけだ。
この状況で実は安全ではないといったようなことを言えば、それこそ自分たち実力が足りないと示しているようなものなのだから。
これがアランだけの実力であれば、クラリスの言葉に安全を約束は出来ないと言ってもよかったのだが、ここにいるのはアランだけではない。
雲海や黄金の薔薇の面々が揃っている状況で、そんなことを言えるはずもない。
「そうだな。安全ではあるだろうけど……クラリスは姫なんだろ? なら、もっと人数を引き連れて歩いてもいいんじゃないか?」
「だって、皆アランさんのことを悪く言うんですもの。ですから、ゴドフリーとロルフだけを連れてきました」
そう言われたアランは、名前を呼ばれた二人に視線を向ける。
本当にそれでいいのか? といったその視線だったが、それを向けられた二人はそっと視線を逸らす。
クラリスの言動に二人も色々と思うところはあるのだろうが、それでも自分たちの行動よりもクラリスの言動が優先すると、そう思っているのだろう。
つまり、それだけクラリスという存在は皆から大事にされているということだ。
(だからって、そのクラリスの相手を俺にさせるってのはどうかと思うけど。……いっそ、十歳くらいじゃなくてもっと大人なら俺も接するのが嬉しかったんだろうな。あ、でもそうなるとレオノーラにどういう目で見られるか分からないな)
自然とレオノーラのことを気にしているアランだったが、本人は全くそのことに気が付いてはいない。
口に出していないので、レオノーラもそんなアランの様子に気が付くことはなかったが。
ともあれ、アランはやむなくクラリスの相手をすることになるのだった。
クラリスたちとのいざこざも終わり、自分の準備をしようとしていたところで、アランはレオノーラにそう言われる。
とはいえ、その言葉は嫉妬ではなく面白そうな色が混ざっていたのだが。
レオノーラにしてみれば、クラリスとアランのやり取りはそれだけ面白いものだったのだろう。
「そうらしいけど、何であんなに急に懐かれたのか、全く分からないんだが」
アランにしてみれば、クラリスに対して何かしたようなつもりはない。
可能性としては、あのとき周囲に響いたクラリスの声にアランだけが何も感じていなかったということくらいだが……それは言ってみれば、種族特性か、魔法か、マジックアイテムか、スキルか、その辺りは分からないが、ともあれクラリスの奥の手がアランには通じないということを意味している。
であれば、アランを忌避するのならともかく、アランに好意を抱くというのは理解出来ない。
「まだ子供だったから、年の近いアランに親しみを感じたんじゃない?」
「その可能性は……ないとは言えないか?」
実際、ゴドフリーや他の獣人たちは全員が大人と呼ぶべき年齢だ。
アランもまた、子供か大人かで考えれば大人と呼ぶ方に入るのだが、それでもまだクラリスと年齢は近い。
「けど、それならレオノーラたちはどうなんだ? そっちにだって、俺と年齢の近い奴はいるだろ?」
「いるけど、あのときクラリスだったわよね? あの娘の側にいたのはアランだけだったでしょう?」
「それでも、普通なら男の俺よりも女のレオノーラとかに親しみを覚えるんじゃないか?」
アランは男で、クラリスは女だ。
そうである以上、クラリスがもし懐くとしたら自分ではなくレオノーラのような女なのではいか。
アランとしてはそのように思うのだが、レオノーラはそんなことはないと首を横に振る。
「あのくらいの年齢なら、まだそこまで相手が男か女かというのは気にしないわよ」
「……そうか?」
アランから見て、クラリスは十歳前後に見える。
つまり、日本では小学四年生といったところだ。
ましてや、クラリスはかなり頭がいいように思える。
そんな人物が男か女かを気にしないのか? と言われれば、アランは素直に頷くことは出来ない。
少なくても、アランが小学四年生だった頃は男女でそれぞれ違うグループを作ったり、相手を意識したりといったことをした記憶があったからだ。
「姫様って呼ばれていたくらいだから、当然だけど今まで親しい男友達はいなかったんでしょうね」
そうレオノーラが言うのは、自分もまた姫という立場だからだか。
それも、レオノーラの場合は本当の意味で一国の姫なのだ。
クラリスの場合は、姫様と周囲の者たちに呼ばれてはいるものの、今の状況から見た限りではそのような本当の意味での姫というようには思えなかった。
「まぁ、クラリスが俺に懐いている件はともかく……多少なりとも向こうの事情を知ってしまった以上、簡単に切り捨てるって訳にはいかなくなったな」
「そうね。相手がきちんとした大人ならよかったんだけど。あんな子供だとね。それに……尻尾が二本ある獣人なんて、私は聞いたことがないわよ? アランは?」
「地球でなら、そういう獣人の話はいくつもあったな」
「……それ、ゲームとか漫画とかでしょ?」
アランの記憶を追体験したことがあるだけに、レオノーラは即座にそう答える。
実際アランはそのつもりで見たそういう獣人の話はいくつもあったと言っていたので、レオノーラの言葉は見事に当たっていた形だ。
だが、それを素直に認めると負けたような気分になるので、少し考えてから首を横に振る。
「いや、九尾の狐が過去にいたった伝説があってな。……もちろん地球だから、そんな存在が本当にいたとは思えないけど」
「あら、分からないわよ? どういう理由かはアランがこの世界に転生してきたんだから、もしかしたらこの世界から地球に転生……いえ、転移した人がいてもおかしくないんじゃない?」
「だと、いいけどな。だとすれば、玲二の奴ももしかしたらこの世界に転生してきているのかもしれないな」
アランは、前世で友人だった男の顔を思い出す。
自分が死ぬよりも前に死んでしまった友人。
そういう意味では、自分が転生したこの世界に玲二も転生していたら面白いのにと、そう思う。
しかし、そう思うだけで実際にそうなっているとは思えなかった。
もし死んだ者が全員この世界に転生してくるのなら、それこそ地球の文化がもっと広まっていてもおかしくはないのだから。
(あるいは、転生しても俺みたい記憶を持っては転生出来ないとか?)
それなら、アランにも一応納得出来る。……あくまでも一応だが。
「どうしたの?」
そんなアランの様子に疑問を抱いたのか、レオノーラがそう尋ねてくる。
「いや、これから色々と面倒なことになりそうだなと思って」
「そうね。クラリスのことを知ってしまったから、それを考えれば間違いなく面倒なことになるでしょうね」
アランにしてみれば、レオノーラの言葉は否定出来ない事実だ。
とはいえ、アランはその面倒についてはそこまで心配はしていない。
アランたちがゴドフリーを見つけたとき、襲っていた相手。
その相手は結局逃がしてしまったが、正面から戦って負けるとは全く思っていない。
また襲ってきたら、それこそすぐにでも捕らえることが出来るだろう。
であれば、襲撃に関しては心配する必要はないのだ。
……ただし、それはあくまでも襲撃に対してだけであって、襲撃以外の面倒となると話は別だ。
そしてクラリスが姫と呼ばれている以上、その襲撃以外の面倒が襲ってくる可能性は十分に高かった。
「ちなみに、本当にちなみにの話だが、俺たちが向かっているメルリアナの王女の名前がクラリスだったりするなってことはないよな?」
「どうかしら。私もメルリアナについてはあまり詳しくないもの。小国だしね。だから、もしかしたら王女の名前がクラリスという可能性は決して否定出来ないわ。……もっとも、多分違うとは思うけど」
「違っていて欲しいな。個人的な希望としては、獣人の中で特別な存在だから姫扱いされているとか、そんな風に思いたい。いくら何でも、一国の姫がただの探索者にあそこまで懐くとは思えないし」
ただの探索者という言葉に、レオノーラは呆れの……それこそ本気か? 正気か? といったような視線を向ける。
レオノーラから見て、アランはとてもではないが普通の探索者とは思えない。
ゼオンという規格外の心核を使い、本人は前世の……それも異世界で生きた記憶を持っているのだ。
そのような人物を普通だということは、とてもではないが出来ない。
少なくても、レオノーラから見ればアランを普通の探索者と表現するのは不可能だった。
もっとも、そういうレオノーラも黄金のドラゴンに変身する心核使いで、一国の王女という立場である以上は、こちらもまた普通の探索者と呼ぶことはまず不可能だったが。
お互いがお互いを普通の探索者ではないと言い合い、やがて二十分ほどが経過してようやく落ち着く。
「それで、結局あの子はどうするの?」
「特にどうもしない。ここで下手に構ったら余計に懐かれそうだし」
「そうかもしれないわね。……でも……」
アランの言葉を聞いたレオノーラは、その言葉に納得した様子を見せながらも視線を逸らして意味深な笑みを浮かべる。
そんなレオノーラの様子を見て微妙に嫌な予感がしたアランは、レオノーラの視線を追う。
するとそこには、ゴドフリーとロルフを引き連れたクラリスの姿があった。
アランに見つかるまでは馬車で隠れていたクラリスだったが、自分の姿を見られてしまった以上は、もう隠れても意味がないと判断したのか、堂々と表を歩いている。
「アランさん、遊びにきちゃいました」
「……あー、うん。そうだな遊びに来ちゃいましたな」
「アランさん? 何か言葉遣いが変ですよ?」
「いや、ちょっと予想外の光景を見てな。クラリスは人前に出ない方がよかったんじゃないか?」
そうアランが言うと、その言葉に抗議するようにクラリスの二本の尻尾が激しく振られる。
「だってしょうがないでじゃないですか。私がここにいるのは、もう知られてしまったんですから。なら、わざわざ馬車の中にいなくてもいいでしょう? それに、ここにいれば安全ですし」
ねぇ? と同意を求めるように尋ねてくるクラリスに対し、アランが出来るのは頷くだけだ。
この状況で実は安全ではないといったようなことを言えば、それこそ自分たち実力が足りないと示しているようなものなのだから。
これがアランだけの実力であれば、クラリスの言葉に安全を約束は出来ないと言ってもよかったのだが、ここにいるのはアランだけではない。
雲海や黄金の薔薇の面々が揃っている状況で、そんなことを言えるはずもない。
「そうだな。安全ではあるだろうけど……クラリスは姫なんだろ? なら、もっと人数を引き連れて歩いてもいいんじゃないか?」
「だって、皆アランさんのことを悪く言うんですもの。ですから、ゴドフリーとロルフだけを連れてきました」
そう言われたアランは、名前を呼ばれた二人に視線を向ける。
本当にそれでいいのか? といったその視線だったが、それを向けられた二人はそっと視線を逸らす。
クラリスの言動に二人も色々と思うところはあるのだろうが、それでも自分たちの行動よりもクラリスの言動が優先すると、そう思っているのだろう。
つまり、それだけクラリスという存在は皆から大事にされているということだ。
(だからって、そのクラリスの相手を俺にさせるってのはどうかと思うけど。……いっそ、十歳くらいじゃなくてもっと大人なら俺も接するのが嬉しかったんだろうな。あ、でもそうなるとレオノーラにどういう目で見られるか分からないな)
自然とレオノーラのことを気にしているアランだったが、本人は全くそのことに気が付いてはいない。
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