315 / 422
メルリアナへ
314話
しおりを挟む
食事が終わると、アランはクラリスに呼ばれる。
正確にはアランだけではなくジャスパーも一緒だったが。
そうして移動した先は、クラリスが使っている部屋だ。
アランたちが使っている部屋もそれなりにいい部屋ではあったが、クラリスが使っている部屋はアランたちが使っている部屋と比べても数段上の豪華さを持つ。
とはいえ、アランとしては別にそれに文句はない。
今回の一件の主役は、あくまでもクラリスだ。
アランたちは護衛である以上、むしろもっと質素な部屋でも構わなかったのだから。
そういう意味では、ギジュも気を使ったのだろう。
……ただし、気を遣ったのはアランではなく、アランを兄のように慕っているクラリスに対してだろうが。
また、部屋にはギジュの屋敷で働いているメイドや、ロルフの仲間でも女の獣人の護衛の姿もある。
これは当然だろう。
旅をしているときならともかく、この屋敷の中ではクラリスのような立場のある女の部屋に男だけで尋ねるといったような行為は問題となる。
アランは別に何もやましい気持ちもないし、クラリスに対して感じているのは異性という意味での女ではなく、妹的な存在としての女だ。
そういう意味では、アランがクラリスに妙なちょっかいを出すといったような真似はまずすることはないのだが、それはあくまでもアランだから分かる事だ。
アランの趣味を知らない者にしてみれば、万が一に備えるのは当然だろう。
「早速ですが、もう少ししたら出かける場所があります」
「この状況でか?」
そんなアランの言葉に、ジャスパーや護衛の獣人の女はともかく、メイドが微かに眉を顰める。
ギジュにとって、クラリスは非常に重要な存在だ。
それだけに、クラリスは賓客としてもてなしていた。
だからこそ、メイドは護衛でしかないアランがクラリスに対してこのような言葉遣いをするのが不満だったのだろう。
ただし、このアランの言葉遣いはクラリスがそう望んで行っているものだけに、メイドの行動はクラリスにとってあまり面白いものではなかった。
それでもクラリスはメイドの様子に気が付きながらも、不満を口に出すようなことはしなかった。
自分がアランと接している様子を見れば、いずれ自分たちの関係を理解出来るだろうと、そう思ったためだ。
ギジュの屋敷で世話になっているだけに、ことを荒立てるような真似をしたくなかったという点もあるのだろうが
「ええ。ゴールスに対処するためには、色々と手を回す必要がありますから」
「向こうが暗殺を企んでいるんだから、いっそこっちから攻めるのはどうだ?」
アランのその言葉に、クラリスは首を横に振る。
「出来れば、あまり大袈裟にしたくありません。それに……アランさんが動くと、このデルリアに大きな被害がありそうですし」
そう告げたクラリスが思い浮かべたのは、デルリアに来るまでに試した、アランの武器だけを召喚するという行為。
ビームライフルとビームサーベルの威力は凄まじく、人のいない場所で試したとはいえ、間違いなくビームライフルやビームサーベルで破壊された場所についての噂は広がっているはずだった。
丘が消えたり、林が消滅したりといったような威力を持つ武器を街中で使ったらどうなるか。
それこそ、ゴールスだけではなく、他の場所にも大きな被害が出るのは間違いないだろう。
だからこそ、クラリスはアランにそんな真似をして欲しくはなかった。
この中で、唯一事情を知らないメイドだけが、先程のクラリスに対する言葉遣いの件もあってか、アランが本当にこう言われるだけの実力を持っているのか? といった視線を向けていたが。
ギジュに仕えている者として、メイドは多数の客人を見てきた。
その中には、非常に腕の立つ者も含まれており、そのような者たちと比べると、明らかにアランは弱そうに見える。
本当にアランにそのような実力が? と疑問を抱くも、それを表情に出すようなことはない。
アランの隣で話を聞いているジャスパーは、見るからに強そうでクラリスにそのように言われても間違いではないと思うのだが。
そして、実際にそれは間違っていない。
ゼオンという人型機動兵器やその武器のビームライフルやビームサーベルを召喚出来るアランは、心核使いとしての攻撃力は非常に高いものの、攻撃力が高すぎてこのような街中での戦いには向いていない。
それに比べると、リビングアーマーに変身するジャスパーは、人より若干大きいだけの姿だけに、街中での戦いには非常に向いている。
それこそ腕利きの心核使いのジャスパーなら、リビングメイルに変身してゴールスのいる場所に突っ込めば、ゴールスを倒すことが出来るのは間違いない。
そう思うアランだったが、視線を向けられたジャスパーは首を横に振る。
「今のところ、私はそのような真似をする気はないよ。クラリスさんたちも、色々と考えていることはあるのだろうし。それを私が邪魔するというのは、どうかと思うだろう?」
そう言われれば、アランとしてもその言葉に反論は出来ない。
簡単な打ち合わせを終えると、それぞれ外出する準備を整えるのだった。
「ほう、ワストナさんに会いに行くのか。それはいい判断かもしれないな」
そう口にしたのは、ガーウェイ。
本来なら、アランとしては怪しい動きをしているガーウェイと一緒に外出はしたくなかった。
だが、ガーウェイがギジュの屋敷にいるのは、あくまでもクラリスの護衛のためだ。
正確には、クラリスの護衛ではなくゴールスに獣牙衆がいいように使われているのが面白くないので、それに反抗するためというのが正しい。
現状でゴールスが一番嫌がるのは、間違いなくクラリスの護衛だ。
だからこそ、こうして現在はクラリスの護衛のため一緒に行動することになる。
そんなガーウェイが一緒に来たのが嬉しかったのだろう。
ロルフはガーウェイの言葉を聞いて、嬉しそうに口を開く。
「ワストナさんって、このデルリアで薬を売ってる商人の元締めをしてる人ですよね? ガーウェイさんは会ったことがあるんですか?」
「ああ、仕事で何度か会ったし、話したこともある。かなり個性的だが、悪い人じゃないぞ」
ガーウェイの言う個性的というのが、一体どのような相手なのか。
アランとしては、若干気になるところではあった。
とはいえ、アランはそれよりも前に聞きたいことを口にする。
「そう言えば、ガーウェイさん以外の獣牙衆の人は遅れて合流するって話でしたが、いつくらいに合流するんですか?」
そう尋ねたのは、戦力的に期待して……という訳ではない。
むしろ、怪しい動きを見せているガーウェイの仲間ということで、出来れば会いたくないというのが正直なところだった。
もちろん、他の援軍が全員ガーウェイのように何かを企んでいるのかというのは、分からないが。
「ん? ああ、今朝連絡が来た。どうやら少し遅れるらしい」
ガーウェイの言葉に、一体どう反応すればいいのか、アランは迷う。
怪しい動きをするガーウェイの仲間が増えないのは喜ぶべきか、それとも自分たちに合流しないで何か妙な行動をするのではないか。
どちらにせよ、アランとしては決していい話でないのは事実だった。
「そうですか。残念ですね」
それでも取りあえず、そのように言っておく。
(ジャスパーさんに、昨夜の件を言っておいた方がいいか?)
ジャスパーは、アランの様子から何かあったのだろうというのは、予想出来ているはずだった。
それでもアランに対して聞いたりといったような真似をしないのは、アランから直接話してくるまでは自分から行動を起こさない方がいいだろうと、そう考えたのだろう。
そうして考え込むアランだったが、当然ながらそうやって考えている間にもクラリスの乗っている馬車は進み、その護衛としてアランたちも街中を進む。
そうして二十分程進むと、やがて目的の場所に到着した。
「ここが……」
ロルフの仲間の獣人の一人が、視線の先にある建物を見て驚いたような、それでいて呆気にとられたように呟く。
ギジュの屋敷に比べれば小さいが、それでも結構な大きさを持つ建物だったからだ。
そうして屋敷を見て驚くと、それからすぐに再び進み始める。
あるいは、クラリスの乗っている馬車が少しでも待っていたのは、アランたちに対しての思いやりだったのかもしれないが。
屋敷に到着すると、アランたちはすぐに屋敷の中に案内される。
本来なら、向こうは社会的な地位のある人物である以上、そう簡単に会える訳ではない。
それでもこうしてすぐ会えたのは、やはりクラリスという人物がそれだけ獣人の間はでは重要視されており、その上でギジュから前もって連絡があったからだろう。
……とはいえ、当然だが護衛全員が入れるような場所ではなく、クラリスとワストナの会談にアランとジャスパーは参加出来ないことになる。
「いいんですか? 俺たち、クラリスの護衛なのに」
「獣人だけで話し合いたいと言われるとね。私たちは結局雇われ兵だから」
アランとジャスパーは、用意された部屋でそんな風に話す。
当然だが、ロルフの仲間の獣人も全員がクラリスの護衛として話し合いに参加している訳ではなく、入りきれなかった者たちはアランたちと同じ部屋の中で待機していた。
(ゴドフリーが来なかったのは、こうなるって分かってからからか?)
アランたちとは違ってきちんとした護衛のゴドフリーだが、種族的には人間だ。
そうである以上、もし来ていればアランたちと同じようにこの部屋で待機することになるはずだった。
もしかしてそれを知っていたので、来なかったのか。
そんな風に考えるアランだったが、今はそれを考える必要もない。
「失礼します。お茶を軽食をお持ちしました」
部屋の中で話していると、メイドがそう言って部屋の中に入ってくる。
そうしてそれぞれの部屋の前に紅茶をサンドイッチや焼き菓子を置いていく。
そのどれもが非常に美味そうで、早速アランが手を伸ばすが……
「何のつもりかな?」
自分の前に置かれた紅茶を一口飲んだジャスパーは、自分の前にいるメイドに鋭い視線を向けるのだった。
正確にはアランだけではなくジャスパーも一緒だったが。
そうして移動した先は、クラリスが使っている部屋だ。
アランたちが使っている部屋もそれなりにいい部屋ではあったが、クラリスが使っている部屋はアランたちが使っている部屋と比べても数段上の豪華さを持つ。
とはいえ、アランとしては別にそれに文句はない。
今回の一件の主役は、あくまでもクラリスだ。
アランたちは護衛である以上、むしろもっと質素な部屋でも構わなかったのだから。
そういう意味では、ギジュも気を使ったのだろう。
……ただし、気を遣ったのはアランではなく、アランを兄のように慕っているクラリスに対してだろうが。
また、部屋にはギジュの屋敷で働いているメイドや、ロルフの仲間でも女の獣人の護衛の姿もある。
これは当然だろう。
旅をしているときならともかく、この屋敷の中ではクラリスのような立場のある女の部屋に男だけで尋ねるといったような行為は問題となる。
アランは別に何もやましい気持ちもないし、クラリスに対して感じているのは異性という意味での女ではなく、妹的な存在としての女だ。
そういう意味では、アランがクラリスに妙なちょっかいを出すといったような真似はまずすることはないのだが、それはあくまでもアランだから分かる事だ。
アランの趣味を知らない者にしてみれば、万が一に備えるのは当然だろう。
「早速ですが、もう少ししたら出かける場所があります」
「この状況でか?」
そんなアランの言葉に、ジャスパーや護衛の獣人の女はともかく、メイドが微かに眉を顰める。
ギジュにとって、クラリスは非常に重要な存在だ。
それだけに、クラリスは賓客としてもてなしていた。
だからこそ、メイドは護衛でしかないアランがクラリスに対してこのような言葉遣いをするのが不満だったのだろう。
ただし、このアランの言葉遣いはクラリスがそう望んで行っているものだけに、メイドの行動はクラリスにとってあまり面白いものではなかった。
それでもクラリスはメイドの様子に気が付きながらも、不満を口に出すようなことはしなかった。
自分がアランと接している様子を見れば、いずれ自分たちの関係を理解出来るだろうと、そう思ったためだ。
ギジュの屋敷で世話になっているだけに、ことを荒立てるような真似をしたくなかったという点もあるのだろうが
「ええ。ゴールスに対処するためには、色々と手を回す必要がありますから」
「向こうが暗殺を企んでいるんだから、いっそこっちから攻めるのはどうだ?」
アランのその言葉に、クラリスは首を横に振る。
「出来れば、あまり大袈裟にしたくありません。それに……アランさんが動くと、このデルリアに大きな被害がありそうですし」
そう告げたクラリスが思い浮かべたのは、デルリアに来るまでに試した、アランの武器だけを召喚するという行為。
ビームライフルとビームサーベルの威力は凄まじく、人のいない場所で試したとはいえ、間違いなくビームライフルやビームサーベルで破壊された場所についての噂は広がっているはずだった。
丘が消えたり、林が消滅したりといったような威力を持つ武器を街中で使ったらどうなるか。
それこそ、ゴールスだけではなく、他の場所にも大きな被害が出るのは間違いないだろう。
だからこそ、クラリスはアランにそんな真似をして欲しくはなかった。
この中で、唯一事情を知らないメイドだけが、先程のクラリスに対する言葉遣いの件もあってか、アランが本当にこう言われるだけの実力を持っているのか? といった視線を向けていたが。
ギジュに仕えている者として、メイドは多数の客人を見てきた。
その中には、非常に腕の立つ者も含まれており、そのような者たちと比べると、明らかにアランは弱そうに見える。
本当にアランにそのような実力が? と疑問を抱くも、それを表情に出すようなことはない。
アランの隣で話を聞いているジャスパーは、見るからに強そうでクラリスにそのように言われても間違いではないと思うのだが。
そして、実際にそれは間違っていない。
ゼオンという人型機動兵器やその武器のビームライフルやビームサーベルを召喚出来るアランは、心核使いとしての攻撃力は非常に高いものの、攻撃力が高すぎてこのような街中での戦いには向いていない。
それに比べると、リビングアーマーに変身するジャスパーは、人より若干大きいだけの姿だけに、街中での戦いには非常に向いている。
それこそ腕利きの心核使いのジャスパーなら、リビングメイルに変身してゴールスのいる場所に突っ込めば、ゴールスを倒すことが出来るのは間違いない。
そう思うアランだったが、視線を向けられたジャスパーは首を横に振る。
「今のところ、私はそのような真似をする気はないよ。クラリスさんたちも、色々と考えていることはあるのだろうし。それを私が邪魔するというのは、どうかと思うだろう?」
そう言われれば、アランとしてもその言葉に反論は出来ない。
簡単な打ち合わせを終えると、それぞれ外出する準備を整えるのだった。
「ほう、ワストナさんに会いに行くのか。それはいい判断かもしれないな」
そう口にしたのは、ガーウェイ。
本来なら、アランとしては怪しい動きをしているガーウェイと一緒に外出はしたくなかった。
だが、ガーウェイがギジュの屋敷にいるのは、あくまでもクラリスの護衛のためだ。
正確には、クラリスの護衛ではなくゴールスに獣牙衆がいいように使われているのが面白くないので、それに反抗するためというのが正しい。
現状でゴールスが一番嫌がるのは、間違いなくクラリスの護衛だ。
だからこそ、こうして現在はクラリスの護衛のため一緒に行動することになる。
そんなガーウェイが一緒に来たのが嬉しかったのだろう。
ロルフはガーウェイの言葉を聞いて、嬉しそうに口を開く。
「ワストナさんって、このデルリアで薬を売ってる商人の元締めをしてる人ですよね? ガーウェイさんは会ったことがあるんですか?」
「ああ、仕事で何度か会ったし、話したこともある。かなり個性的だが、悪い人じゃないぞ」
ガーウェイの言う個性的というのが、一体どのような相手なのか。
アランとしては、若干気になるところではあった。
とはいえ、アランはそれよりも前に聞きたいことを口にする。
「そう言えば、ガーウェイさん以外の獣牙衆の人は遅れて合流するって話でしたが、いつくらいに合流するんですか?」
そう尋ねたのは、戦力的に期待して……という訳ではない。
むしろ、怪しい動きを見せているガーウェイの仲間ということで、出来れば会いたくないというのが正直なところだった。
もちろん、他の援軍が全員ガーウェイのように何かを企んでいるのかというのは、分からないが。
「ん? ああ、今朝連絡が来た。どうやら少し遅れるらしい」
ガーウェイの言葉に、一体どう反応すればいいのか、アランは迷う。
怪しい動きをするガーウェイの仲間が増えないのは喜ぶべきか、それとも自分たちに合流しないで何か妙な行動をするのではないか。
どちらにせよ、アランとしては決していい話でないのは事実だった。
「そうですか。残念ですね」
それでも取りあえず、そのように言っておく。
(ジャスパーさんに、昨夜の件を言っておいた方がいいか?)
ジャスパーは、アランの様子から何かあったのだろうというのは、予想出来ているはずだった。
それでもアランに対して聞いたりといったような真似をしないのは、アランから直接話してくるまでは自分から行動を起こさない方がいいだろうと、そう考えたのだろう。
そうして考え込むアランだったが、当然ながらそうやって考えている間にもクラリスの乗っている馬車は進み、その護衛としてアランたちも街中を進む。
そうして二十分程進むと、やがて目的の場所に到着した。
「ここが……」
ロルフの仲間の獣人の一人が、視線の先にある建物を見て驚いたような、それでいて呆気にとられたように呟く。
ギジュの屋敷に比べれば小さいが、それでも結構な大きさを持つ建物だったからだ。
そうして屋敷を見て驚くと、それからすぐに再び進み始める。
あるいは、クラリスの乗っている馬車が少しでも待っていたのは、アランたちに対しての思いやりだったのかもしれないが。
屋敷に到着すると、アランたちはすぐに屋敷の中に案内される。
本来なら、向こうは社会的な地位のある人物である以上、そう簡単に会える訳ではない。
それでもこうしてすぐ会えたのは、やはりクラリスという人物がそれだけ獣人の間はでは重要視されており、その上でギジュから前もって連絡があったからだろう。
……とはいえ、当然だが護衛全員が入れるような場所ではなく、クラリスとワストナの会談にアランとジャスパーは参加出来ないことになる。
「いいんですか? 俺たち、クラリスの護衛なのに」
「獣人だけで話し合いたいと言われるとね。私たちは結局雇われ兵だから」
アランとジャスパーは、用意された部屋でそんな風に話す。
当然だが、ロルフの仲間の獣人も全員がクラリスの護衛として話し合いに参加している訳ではなく、入りきれなかった者たちはアランたちと同じ部屋の中で待機していた。
(ゴドフリーが来なかったのは、こうなるって分かってからからか?)
アランたちとは違ってきちんとした護衛のゴドフリーだが、種族的には人間だ。
そうである以上、もし来ていればアランたちと同じようにこの部屋で待機することになるはずだった。
もしかしてそれを知っていたので、来なかったのか。
そんな風に考えるアランだったが、今はそれを考える必要もない。
「失礼します。お茶を軽食をお持ちしました」
部屋の中で話していると、メイドがそう言って部屋の中に入ってくる。
そうしてそれぞれの部屋の前に紅茶をサンドイッチや焼き菓子を置いていく。
そのどれもが非常に美味そうで、早速アランが手を伸ばすが……
「何のつもりかな?」
自分の前に置かれた紅茶を一口飲んだジャスパーは、自分の前にいるメイドに鋭い視線を向けるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~
日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ―
異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。
強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。
ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる!
―作品について―
完結しました。
全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。
【完結】剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ
O.T.I
ファンタジー
かつて王国騎士団にその人ありと言われた剣聖ジスタルは、とある事件をきっかけに引退して辺境の地に引き籠もってしまった。
それから時が過ぎ……彼の娘エステルは、かつての剣聖ジスタルをも超える剣の腕を持つ美少女だと、辺境の村々で噂になっていた。
ある時、その噂を聞きつけた辺境伯領主に呼び出されたエステル。
彼女の実力を目の当たりにした領主は、彼女に王国の騎士にならないか?と誘いかける。
剣術一筋だった彼女は、まだ見ぬ強者との出会いを夢見てそれを了承するのだった。
そして彼女は王都に向かい、騎士となるための試験を受けるはずだったのだが……
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる