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獣人を率いる者
334話
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部屋でゆっくりしていたアランは、扉がノックされる音に気が付いた。
誰だ? と思ったものの、自分の部屋に来るようなものはそう多くはない。
それこそ、ジャスパーやロルフといったところだろう。
そう思いながら扉を開けると……そこにいたのはレオノーラだった
「え? レオノーラ?」
一瞬戸惑うアランだったが、考えてみれば今日からレオノーラがギジュの屋敷で暮らすことになったんだったということを思い出す。
今日は色々と……本当に色々とあったために、その辺について忘れていたというのもある。
部屋でゆっくりしていたということで、若干眠りそうになっていたというのも関係しているのだろうが。
「ええ、少しいいかしら? ちょっと話がしたいと思って来てみたんだけど」
アランの部屋をノックするかどうかで、思い切り迷っていた様子をは一切見せることなく、そう尋ねる。
「あ、ああ。それは別に構わない。けど、ここでか?」
「あら、何かおかしいことでもある?」
アランにしてみれば、ここはギジュに借りている部屋だとはいえ、自分の部屋だ。
まだ夜になったばかりのような時間だが、それでも男の部屋に女が入るというのは、不味いのではないか? と思ってしまうのは当然だろう。
野営をしているいるときは、夜に二人でいても気になったりはしない……いや、それ以前の話、黄金の薔薇を率いているレオノーラと、雲海の一員でしかないアランが二人だけで一緒になるといったような時間は、そうなかったが。
「分かった。なら、入れよ」
レオノーラが構わないのであれば、と。アランはそう告げる。
(まぁ、もし俺が何かしようとしても、それこそレオノーラに何か出来る訳でもないしな)
心核使いとしての才能に特化しているアランが、生身の戦いでも黄金の薔薇の中でも最強クラスのレオノーラをどうにか出来るはずもない。
そう考え、むしろそれならということで安心してレオノーラを部屋に入れることが出来た。
アランが使っている部屋は、クラリスの使っている部屋に比べればどうしてもランクは落ちる。
だが、それでもその辺の宿屋と比べると明らかにいい部屋なのは間違いなかった。
「その椅子に座ってくれ」
そう言い、アランはベッドの上に座る。
一人用の部屋なので、応接用のソファといったものはない。
そうなると当然アランとレオノーラのどちらかはベッドか……もしくは床に座る必要がある訳だが、アランとしてはまさかレオノーラにベッドに座れなどと言えるはずもない。
そんな訳で、レオノーラが椅子に、アランがベッドに座るといったようなことになったのだ。
「で、話って?」
「あら、随分と急ぐのね」
「……あのな、お前は自分がどれだけ好かれているのか、理解してるのか?」
アランのその言葉は、間違いのない事実だ。
黄金の薔薇の面々は貴族の三男や四男といったように燻っていた自分たちを探索者として一流にしてくれたことに感謝しているし、あるいは政略結婚で好きでもない、それこそ数十歳年齢の離れた男に嫁いだりといった状況から救ってくれたり、それ以外にも様々な理由でレオノーラに感謝している者が多い。
中には好意を持っているどころか、心酔していると表現した方が相応しい者も多かった。
そんな者たちだけに、レオノーラと気軽に接するアランの存在は面白くないと思っている者も少なくない。
アランにしてみれば、レオノーラには自分の秘密……日本で生きたという前世を持つ転生者で、しかもその前世について半ば体験されるなどという、普通に考えれば羞恥に床を転げ回りたいようなことを知られている。
小さい頃の馬鹿な行動や、小学校で担任の教師にお母さんと呼び掛けたり、それ以外にも思い出すだけで呻き声を上げたくなるような、そんな諸々を。
幸いなことに、レオノーラがその辺りについてからかったりといったような真似はされてないので、アランはそこまで羞恥に悶えるといったようなことはなかったが。
ともあれ、ある意味で自分の人生の――前世だが――全てを知られているのだからと、アランはレオノーラを相手に特に改まった言葉遣いをしたりはしない。
レオノーラにしてみれば、そんなアランの態度が珍しかったというのもあるのだろう。
「そうね。慕われているというのは分かってるわ。けど、皆はだからってアランに妙なちょっかいを出したりはしないでしょう?」
「それは、まぁ」
レオノーラに好かれたという理由で、アランにちょっかいを出してきたりといったようなことはほとんどない。
ほとんどということは、いくらかはあるのだが、レオノーラのような相手と一緒にいると考えれば、その辺は仕方のないことでもある。
「なら、いいでしょ? それより、私がいなかった間のことを聞かせて貰える? 一応ジャスパーから多少は聞いたけど、アランからも聞いておきたいし」
「俺から? ジャスパーさんから聞いたんなら、別に俺が何かを言ったりといったことをする必要はないと思うけど」
「あのね、ジャスパーは確かに腕利きだけど、何でもかんでも出来る訳じゃないのよ。ジャスパーの気が付かないことに、アランが気が付いていることもある。それは決して珍しくはないわ」
自信満々にそうレオノーラに言われると、アランも悪い気がしないのは事実だ。
「そうか?」
「そうよ。全く、これだからアランは……前世でもそういう経験はあったでしょ?」
あったか?
レオノーラの言葉に、アランはそんな風に思う。
もちろん、前世の出来事で何か悔やんでいたりする訳ではない。
だがそれでも、本当にレオノーラが言うようなことがあったか? と考えると、首を傾げざるを得ない。
(いやまぁ、学校の掃除とかそういうのでは、誰かが気が付かない場所を掃除したりといったことが何度かあったような、なかったような……うん、取りあえず俺がその辺については考えない方がいいか)
ここで深く考えに熱中した場合、そちらに集中してしまいかねないような気もしたので、取りあえずそれ以上は深く考えないようにしておく。
「まぁ、これからもう少し頑張ってみるよ」
「そう? アランの場合は心核使いで十分戦力になってると思うから、構わないと思うけど」
レオノーラのその言葉が、慰めるようなつもりでそう言ってるのか、それとも本当にそう思っているのかは、アランにも分からない。
分からないが、それでも今の状況を思えば素直に頷いておこうと、そう考えるのは当然だった。
「それで……あら?」
何かを言おうとしたレオノーラは、アランの部屋の前に気配を感じて言葉を止める。
その気配に、敵意はない。
しかし、それでもレオノーラにとっては、ある意味で敵に近い存在であるのも間違いなかった。
「レオノーラ、どうしたんだ?」
「いえ、何でもないわ。ただ……そうね。少しアランの腕の中でゆっくりしたいと思って」
「はぁ?」
いきなりのレオノーラの言葉に、アランの口からはそんな驚きの声が漏れる。
とはいえ、その言葉には若干嬉しそうな色があったのも事実だが。
当然だろう。レオノーラのような美女から、いきなりそのようなことを言われたのだ。
男であれば、それを嬉しく思うなという方が無理な話だった。
だが……アランにしてみれば、いきなりレオノーラがそのようなことを言い出したのは怪しいのも事実。
一体何故急にそんなことを? と、そんな疑問を感じ……
「何をしてるんですか!」
アランが口を開くよりも前に、そんな叫び声と共に扉が開き、廊下にいた人物……クラリスが部屋の中に飛び込んでくる。
アランの部屋は外で何かあったとき、すぐに行動に移れるように防音という訳ではない。
それはつまり、部屋の中にいても部屋の外の音がそれなりに聞こえるということであり……それは同時に、部屋の外にいる者にも部屋の中の音が聞こえるということになる。
ましてや、クラリスは獣人で五感が普通の人間よりも鋭い。
その上、尻尾が二本あるという、獣人の中でも特殊な存在で、一般的な獣人よりも高い五感を持つ。
そんなクラリスにしてみれば、部屋の中の様子を知ることが出来るのは当然のことだった。
アランに今日の件で改めて迷惑をかけたことを謝りたく……それと同時に、自分が兄のように慕っているアランの側にレオノーラという、女から見ても目を奪われるような美人がやって来たことで、焦っている一面もあったのだろう。
そんな訳で、アランの部屋に前に来たまではよかったが、ノックをするよりも前に鋭い聴覚を持つクラリスの耳には、部屋の中でアランとレオノーラが話している声が聞こえてきた。
そのような状況でノックをしてもいいのかどうか迷い……やがて、迷っていると部屋の中から先程の、それこそアランを誘っているとしか思えないような声が聞こえてきたので、慌てて部屋の中に飛び込んだというのが、真相となる。
「あら、何をしていると言われても……こうしてアランと話をしていただけよ?」
部屋の中にいたレオノーラは、満面の笑みを浮かべてそうクラリスに言う。
そんなレオノーラの様子を見て、改めてクラリスは部屋の中を見回す。
部屋の中では、椅子に座ったレオノーラと、ベッドに座ったアランの姿。
部屋の外に聞こえたきたような言葉通りの行為は、とてもではないが出来ないだろうと思える。
そんな様子に、クラリスは一瞬呆けた表情を浮かべ……やがて、先程のレオノーラの言葉が一体何を考えてのものだったのかを理解し、面白そうな……それこそ、してやったりといったような表情を浮かべているのに気が付く。
「ぐ……レオノーラさん!」
自分が見事に騙されたと知ったクラリスはそんな叫び声を上げるが、レオノーラの方は特に気にした様子はない。
シャーっ! といった表現が相応しい様子で、尻尾を逆立てて自分を牽制するクラリスの様子に、どこか愛らしさすら感じて、眺めていた。
そんな二人の様子に、アランはこの状況をどう収めたものかと、悩む。
「あー……取りあえず、クラリスも少し話していくか?」
結局出来るのは、そう声をかけるだけだったが。
誰だ? と思ったものの、自分の部屋に来るようなものはそう多くはない。
それこそ、ジャスパーやロルフといったところだろう。
そう思いながら扉を開けると……そこにいたのはレオノーラだった
「え? レオノーラ?」
一瞬戸惑うアランだったが、考えてみれば今日からレオノーラがギジュの屋敷で暮らすことになったんだったということを思い出す。
今日は色々と……本当に色々とあったために、その辺について忘れていたというのもある。
部屋でゆっくりしていたということで、若干眠りそうになっていたというのも関係しているのだろうが。
「ええ、少しいいかしら? ちょっと話がしたいと思って来てみたんだけど」
アランの部屋をノックするかどうかで、思い切り迷っていた様子をは一切見せることなく、そう尋ねる。
「あ、ああ。それは別に構わない。けど、ここでか?」
「あら、何かおかしいことでもある?」
アランにしてみれば、ここはギジュに借りている部屋だとはいえ、自分の部屋だ。
まだ夜になったばかりのような時間だが、それでも男の部屋に女が入るというのは、不味いのではないか? と思ってしまうのは当然だろう。
野営をしているいるときは、夜に二人でいても気になったりはしない……いや、それ以前の話、黄金の薔薇を率いているレオノーラと、雲海の一員でしかないアランが二人だけで一緒になるといったような時間は、そうなかったが。
「分かった。なら、入れよ」
レオノーラが構わないのであれば、と。アランはそう告げる。
(まぁ、もし俺が何かしようとしても、それこそレオノーラに何か出来る訳でもないしな)
心核使いとしての才能に特化しているアランが、生身の戦いでも黄金の薔薇の中でも最強クラスのレオノーラをどうにか出来るはずもない。
そう考え、むしろそれならということで安心してレオノーラを部屋に入れることが出来た。
アランが使っている部屋は、クラリスの使っている部屋に比べればどうしてもランクは落ちる。
だが、それでもその辺の宿屋と比べると明らかにいい部屋なのは間違いなかった。
「その椅子に座ってくれ」
そう言い、アランはベッドの上に座る。
一人用の部屋なので、応接用のソファといったものはない。
そうなると当然アランとレオノーラのどちらかはベッドか……もしくは床に座る必要がある訳だが、アランとしてはまさかレオノーラにベッドに座れなどと言えるはずもない。
そんな訳で、レオノーラが椅子に、アランがベッドに座るといったようなことになったのだ。
「で、話って?」
「あら、随分と急ぐのね」
「……あのな、お前は自分がどれだけ好かれているのか、理解してるのか?」
アランのその言葉は、間違いのない事実だ。
黄金の薔薇の面々は貴族の三男や四男といったように燻っていた自分たちを探索者として一流にしてくれたことに感謝しているし、あるいは政略結婚で好きでもない、それこそ数十歳年齢の離れた男に嫁いだりといった状況から救ってくれたり、それ以外にも様々な理由でレオノーラに感謝している者が多い。
中には好意を持っているどころか、心酔していると表現した方が相応しい者も多かった。
そんな者たちだけに、レオノーラと気軽に接するアランの存在は面白くないと思っている者も少なくない。
アランにしてみれば、レオノーラには自分の秘密……日本で生きたという前世を持つ転生者で、しかもその前世について半ば体験されるなどという、普通に考えれば羞恥に床を転げ回りたいようなことを知られている。
小さい頃の馬鹿な行動や、小学校で担任の教師にお母さんと呼び掛けたり、それ以外にも思い出すだけで呻き声を上げたくなるような、そんな諸々を。
幸いなことに、レオノーラがその辺りについてからかったりといったような真似はされてないので、アランはそこまで羞恥に悶えるといったようなことはなかったが。
ともあれ、ある意味で自分の人生の――前世だが――全てを知られているのだからと、アランはレオノーラを相手に特に改まった言葉遣いをしたりはしない。
レオノーラにしてみれば、そんなアランの態度が珍しかったというのもあるのだろう。
「そうね。慕われているというのは分かってるわ。けど、皆はだからってアランに妙なちょっかいを出したりはしないでしょう?」
「それは、まぁ」
レオノーラに好かれたという理由で、アランにちょっかいを出してきたりといったようなことはほとんどない。
ほとんどということは、いくらかはあるのだが、レオノーラのような相手と一緒にいると考えれば、その辺は仕方のないことでもある。
「なら、いいでしょ? それより、私がいなかった間のことを聞かせて貰える? 一応ジャスパーから多少は聞いたけど、アランからも聞いておきたいし」
「俺から? ジャスパーさんから聞いたんなら、別に俺が何かを言ったりといったことをする必要はないと思うけど」
「あのね、ジャスパーは確かに腕利きだけど、何でもかんでも出来る訳じゃないのよ。ジャスパーの気が付かないことに、アランが気が付いていることもある。それは決して珍しくはないわ」
自信満々にそうレオノーラに言われると、アランも悪い気がしないのは事実だ。
「そうか?」
「そうよ。全く、これだからアランは……前世でもそういう経験はあったでしょ?」
あったか?
レオノーラの言葉に、アランはそんな風に思う。
もちろん、前世の出来事で何か悔やんでいたりする訳ではない。
だがそれでも、本当にレオノーラが言うようなことがあったか? と考えると、首を傾げざるを得ない。
(いやまぁ、学校の掃除とかそういうのでは、誰かが気が付かない場所を掃除したりといったことが何度かあったような、なかったような……うん、取りあえず俺がその辺については考えない方がいいか)
ここで深く考えに熱中した場合、そちらに集中してしまいかねないような気もしたので、取りあえずそれ以上は深く考えないようにしておく。
「まぁ、これからもう少し頑張ってみるよ」
「そう? アランの場合は心核使いで十分戦力になってると思うから、構わないと思うけど」
レオノーラのその言葉が、慰めるようなつもりでそう言ってるのか、それとも本当にそう思っているのかは、アランにも分からない。
分からないが、それでも今の状況を思えば素直に頷いておこうと、そう考えるのは当然だった。
「それで……あら?」
何かを言おうとしたレオノーラは、アランの部屋の前に気配を感じて言葉を止める。
その気配に、敵意はない。
しかし、それでもレオノーラにとっては、ある意味で敵に近い存在であるのも間違いなかった。
「レオノーラ、どうしたんだ?」
「いえ、何でもないわ。ただ……そうね。少しアランの腕の中でゆっくりしたいと思って」
「はぁ?」
いきなりのレオノーラの言葉に、アランの口からはそんな驚きの声が漏れる。
とはいえ、その言葉には若干嬉しそうな色があったのも事実だが。
当然だろう。レオノーラのような美女から、いきなりそのようなことを言われたのだ。
男であれば、それを嬉しく思うなという方が無理な話だった。
だが……アランにしてみれば、いきなりレオノーラがそのようなことを言い出したのは怪しいのも事実。
一体何故急にそんなことを? と、そんな疑問を感じ……
「何をしてるんですか!」
アランが口を開くよりも前に、そんな叫び声と共に扉が開き、廊下にいた人物……クラリスが部屋の中に飛び込んでくる。
アランの部屋は外で何かあったとき、すぐに行動に移れるように防音という訳ではない。
それはつまり、部屋の中にいても部屋の外の音がそれなりに聞こえるということであり……それは同時に、部屋の外にいる者にも部屋の中の音が聞こえるということになる。
ましてや、クラリスは獣人で五感が普通の人間よりも鋭い。
その上、尻尾が二本あるという、獣人の中でも特殊な存在で、一般的な獣人よりも高い五感を持つ。
そんなクラリスにしてみれば、部屋の中の様子を知ることが出来るのは当然のことだった。
アランに今日の件で改めて迷惑をかけたことを謝りたく……それと同時に、自分が兄のように慕っているアランの側にレオノーラという、女から見ても目を奪われるような美人がやって来たことで、焦っている一面もあったのだろう。
そんな訳で、アランの部屋に前に来たまではよかったが、ノックをするよりも前に鋭い聴覚を持つクラリスの耳には、部屋の中でアランとレオノーラが話している声が聞こえてきた。
そのような状況でノックをしてもいいのかどうか迷い……やがて、迷っていると部屋の中から先程の、それこそアランを誘っているとしか思えないような声が聞こえてきたので、慌てて部屋の中に飛び込んだというのが、真相となる。
「あら、何をしていると言われても……こうしてアランと話をしていただけよ?」
部屋の中にいたレオノーラは、満面の笑みを浮かべてそうクラリスに言う。
そんなレオノーラの様子を見て、改めてクラリスは部屋の中を見回す。
部屋の中では、椅子に座ったレオノーラと、ベッドに座ったアランの姿。
部屋の外に聞こえたきたような言葉通りの行為は、とてもではないが出来ないだろうと思える。
そんな様子に、クラリスは一瞬呆けた表情を浮かべ……やがて、先程のレオノーラの言葉が一体何を考えてのものだったのかを理解し、面白そうな……それこそ、してやったりといったような表情を浮かべているのに気が付く。
「ぐ……レオノーラさん!」
自分が見事に騙されたと知ったクラリスはそんな叫び声を上げるが、レオノーラの方は特に気にした様子はない。
シャーっ! といった表現が相応しい様子で、尻尾を逆立てて自分を牽制するクラリスの様子に、どこか愛らしさすら感じて、眺めていた。
そんな二人の様子に、アランはこの状況をどう収めたものかと、悩む。
「あー……取りあえず、クラリスも少し話していくか?」
結局出来るのは、そう声をかけるだけだったが。
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