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獣人を率いる者
339話
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昨日と同じように外に出たアランだったが、その様子は昨日とは全く違っていた。
当然だろう。昨日はあくまでも、クラリスがこの街の日常を体験するために外に出たのに対して、今日はゴールスという、現在起こっている権力争いの中でも最大の敵に会いに行くための行動なのだから。
それを考えれば、アランやジャスパー、レオノーラといった面々や、ロルフがガーウェイ達もいるとはいえ、緊張するのは当然だろう。
そのような腕利きが街中を歩いていれば、当然のように目立つ。
また、街中にはゴールスの手の者も多く、アランたちが堂々とゴールスのいる場所に向かっているとなれば、それを知らせるために走って向かう者がいるのも当然だった。
知らせた者にしてみれば、これによってゴールスからの覚えも目出度くなるし、謝礼として多少なりとも金を貰える可能性もあった。
アランたちも当然そのような相手がいるのは理解していたが、特に気にする様子はない。
「ふふっ、こうして皆で街を見て回るというのも、面白いですね」
笑みを浮かべて、そう言うクラリス。
ただ、その笑みは少しだけ無理をしている笑顔であるというのは、アランを始めとした他の者も何となく理解していた。
親しかった女の護衛が殺され、さらにはクラリスを殺そうとしている者に会いに行くのだ。
アランを始めとした護衛たちがいるので、そう簡単に自分が殺されるとは思っていない。
しかし、それでもゴールスに会いにいくのだから、それで緊張するなという方が無理だった。
その緊張を表に出さないようにしている辺り、クラリスも周囲に気を遣っているのだろう。
そんな中……やがて、アランたちが進む方向から何人もの獣人たちが姿を現す。
見るからに威圧感に満ちており、暴力に慣れているといったような者たち。
狼や熊、サイ……他にも様々な獣人がいる。
一体何をしに自分たちの前に出て来たのか。
それは、考えるまでもなく明らかだ。
「おい、お前たち。……どこに行くつもりだ?」
そんな風に言ってきたのは、獣人の中でもリーダー格と思しき虎の獣人の男だ。
どこに行くのか? と尋ねてはいるものの、その視線には好戦的な色がある。
それこそ、アランたちが現在どこに向かっているのかを知っている上で、こうして尋ねてきたのは間違いないだろう。
何故そのような真似をしたのか……それは、考えるまでもなく明らかだ。
しかし、それを分かった上でロルフが代表して口を開く。
「ゴールスのところ行くだけだ。邪魔をするのか?」
「へぇ、素直に自分の目的を言うとはな。だが……ゴールスさんからは、お前たちを通すなって言われてるんだ。分かるだろ? つまり、ゴールスさんはお前たちに会うつもりはないんだ。それが分かったら、さっさと帰りな」
「断る」
きっぱりと相手の言葉を否定するロルフ。
虎の獣人も、まさかこうまであっさりと自分の言葉を拒否するとは思わなかったのか、一瞬驚いた様子を見せつつも、すぐに不満そうな様子で口を開く。
「へぇ、そうかい。けどな、生憎と俺もお前が断るって言ったからって、素直にはいそうですかってここを通す訳にはいかねえんだよ。……そんな訳で、お前たちがここを無理に通るようなら、俺たちとやることになるが……分かってるな?」
威嚇するように言ってくるが、ロルフもそんな相手に一歩も退く様子はない。
最近ではジャスパーやレオノーラが、ガーウェイといったように、桁違いの強さを持つような者ばかりが増えてきて、実力では目立たなくなっているロルフだったが、それでもこれまでクラリスを守ってきたのが自分だという気概はあった。
だからこそ、こうした場で前に出るのは自分であると思ったのだろう。
またガーウェイたちよりは弱いが、それでも目の前の相手であれば自分でも勝てる。
そう思っての行動でもあった。
虎の獣人もそんなロルフの様子に気が付いたのか、好戦的な笑みを浮かべる。
「そっちが引かないのなら、こっちも相応の態度を取らせてもらうぜ? いいな?」
「……構わない。こっちも、クラリス様を守るためなら、ここで退く訳にはいかないからな」
本来なら、ロルフはクラリスがゴールスに会いに行くのは反対していたロルフだ。
だが、こうしてクラリスに危害を加えようとする相手がいるのなら、護衛の身としてはそれをそのままにしておくような真似は出来ない。
双方の間に緊張感が高まっていき……
「何をしている!」
と、不意にそんな声が周囲に響く。
声のした方にアランが視線を向けると、そこには警備兵の姿があった。
(不味いな)
そう思ったのは、アランだけではないだろう。
このデルリアという街において、ゴールスは大きな影響力を持っている。
ギジュもゴールスには劣るものの、相応の影響力は持っているのだが、ギジュはクラリスの存在を完全に認めた訳ではなく、あくまでも客として扱っているにすぎない。
それはつまり、この状況で警備兵がやって来た場合、どちらに協力するのかというのは決まっていた。
「お前ら、一体何をしている? 詰め所まで連絡が来ているぞ」
そう警備兵が言ったのは、ゴールスの命令を受けてきた獣人たち……ではなく、アランたち。
その様子を見れば、明らかにアランたちだけを敵視しているかのような言動だった。
一瞬、何で? と思ったアランだったが、すぐに納得する。
ゴールスはこのデルリアにおいて大きな影響力を持っている。
それはつまり、警備兵に対しても影響力を発揮出来るということなのだから。
言ってしまえば、現在アランたちの前にいる警備兵はアランたちに絡んで来た獣人たちとはまた別のゴールスの私兵といった意味合いをもっていてもおかしくはなかった。
「私たちが道を歩いていたら、彼らに絡まれただけです」
そんな中、きっぱりとそう言ったのはレオノーラ……ではなく、クラリス。
「え……」
警備兵は、そんなクラリスの言葉に意表を突かれる。
当然だろう。てっきり誰かが言い返してくるのだとすれば、それは大人の面々だと思っていたのだから。
しかし、実際に言い返してきたのは十歳ほどの少女。
大人の誰かが言い返してきたのなら、それに対して色々と言ってこのまま追い返すつもりではあったのだが、相手がこのような子供というのは、警備兵にとっても完全に予想外だった。
それでも数秒沈黙したあとで我に返ると、戸惑いながららも口を開く。
「いいかい、お嬢ちゃん。こういう風に街中で問題を起こすのはいけないんだ。君も自分の知り合いが喧嘩をするのは嫌だろう? だからお兄さんたちは、それを止めるために来たんだ」
子供に言い聞かせるように、告げる警備兵。
それは、普通の子供を相手にした場合は正しい行動なのだろう。
だが……警備兵と話をしているクラリスは、とてもではないが普通とは呼べない相手だった。
「少し、眠りなさい」
凛、と。
クラリスがそう言うと同時に、警備兵はその場に倒れ込む。
いや、それだけではない。
クラリスと話していなかった警備兵や、クラリスたちに絡んで来た獣人たち。……そして、アラン以外の護衛の面々までもが、その場で眠りにつく。
「……え?」
驚きの声を上げたのは、アラン。
ただし、それはクラリスが言霊を使ったことによる驚きの声ではなく……
「これは、きついわね」
そう、言った自分以外……レオノーラの姿を見て驚いたのだ。
「え?」
アランの次に、クラリスも驚きの声を上げる。
アランよりも遅かったのは、クラリスにとってもそれだけ予想外の出来事だったからだろう。
クラリスにしてみれば、アランに自分の言霊が効かないのは、例外中の例外として納得も出来た。
それもあって、アランはクラリスにとっては兄的な存在となったのだが……それはアランだからこそ、自分の言霊が効かないのだろうというのは、理解出来た。
それだけに、アラン以外にも自分の言霊が効かない相手がいるというのは、クラリスにとっては到底信じられないことだった。
「レオノーラ……平気なのか?」
驚きでクラリスが何も言えないのを見て、アランがそう尋ねる。
レオノーラはそんなクラリスの言葉に、戸惑ったように頷く。
「そうね。何でかは分からないけど……それでも、クラリスの言霊に耐えられたのは事実よ」
「そんな……」
あっさりとそう言うレオノーラの言葉に、クラリスは改めて何故そうなったのか分からないといったような声を上げる。
アランのように、最初から言霊の効果がないというのであれば、まだ納得出来た。
しかし、レオノーラは以前言霊を使った時は、間違いなく効いていたのだ。
それが何故か急に効かなくなった……これは、もしかしたら言霊を使われた者によっては耐性が出来るのではないかと、そう思ってもおかしくはない。
そんな風にショックを受けているクラリスと違い、アランは何となくレオノーラが何故言霊の効果がなかったのかを予想する。
(多分、俺の前世を追体験したから、だろうな)
アランに言霊の効果がないのは、転生者だからという理由が大きい。
……実際に検査をした訳ではないので、それはあくまでもアランがそう思っているだけで、もしかしたら違うのかもしれないが、アランが人と違うところということで最初に思いつくのはそれだった。
そして、レオノーラは以前アランの人生を追体験している。
もちろん、アランが前世で生まれてから死ぬまでの人生全てを追体験した訳ではなく、要所要所を追体験したといったところなのだろうが……それでも、今の状況を思えば、それが理由でレオノーラにも言霊は効果がなかったと思った方が自然だ。
(最初効果があったのに、今日は効果がなかった。この辺の中途半端さも、俺の人生を追体験って感じで完全に体験している訳じゃないというのがそれらしいし)
そう考えると、アランも現在の状況に納得出来る。
「ほら、クラリス。それよりも、今はロルフたちを起こしてさっさと先に進まないと」
「そうですね」
アランの言葉に完全に納得した様子ではなかったが、それでもクラリスは気絶している仲間たちを起こすべく、行動を開始するのだった。
当然だろう。昨日はあくまでも、クラリスがこの街の日常を体験するために外に出たのに対して、今日はゴールスという、現在起こっている権力争いの中でも最大の敵に会いに行くための行動なのだから。
それを考えれば、アランやジャスパー、レオノーラといった面々や、ロルフがガーウェイ達もいるとはいえ、緊張するのは当然だろう。
そのような腕利きが街中を歩いていれば、当然のように目立つ。
また、街中にはゴールスの手の者も多く、アランたちが堂々とゴールスのいる場所に向かっているとなれば、それを知らせるために走って向かう者がいるのも当然だった。
知らせた者にしてみれば、これによってゴールスからの覚えも目出度くなるし、謝礼として多少なりとも金を貰える可能性もあった。
アランたちも当然そのような相手がいるのは理解していたが、特に気にする様子はない。
「ふふっ、こうして皆で街を見て回るというのも、面白いですね」
笑みを浮かべて、そう言うクラリス。
ただ、その笑みは少しだけ無理をしている笑顔であるというのは、アランを始めとした他の者も何となく理解していた。
親しかった女の護衛が殺され、さらにはクラリスを殺そうとしている者に会いに行くのだ。
アランを始めとした護衛たちがいるので、そう簡単に自分が殺されるとは思っていない。
しかし、それでもゴールスに会いにいくのだから、それで緊張するなという方が無理だった。
その緊張を表に出さないようにしている辺り、クラリスも周囲に気を遣っているのだろう。
そんな中……やがて、アランたちが進む方向から何人もの獣人たちが姿を現す。
見るからに威圧感に満ちており、暴力に慣れているといったような者たち。
狼や熊、サイ……他にも様々な獣人がいる。
一体何をしに自分たちの前に出て来たのか。
それは、考えるまでもなく明らかだ。
「おい、お前たち。……どこに行くつもりだ?」
そんな風に言ってきたのは、獣人の中でもリーダー格と思しき虎の獣人の男だ。
どこに行くのか? と尋ねてはいるものの、その視線には好戦的な色がある。
それこそ、アランたちが現在どこに向かっているのかを知っている上で、こうして尋ねてきたのは間違いないだろう。
何故そのような真似をしたのか……それは、考えるまでもなく明らかだ。
しかし、それを分かった上でロルフが代表して口を開く。
「ゴールスのところ行くだけだ。邪魔をするのか?」
「へぇ、素直に自分の目的を言うとはな。だが……ゴールスさんからは、お前たちを通すなって言われてるんだ。分かるだろ? つまり、ゴールスさんはお前たちに会うつもりはないんだ。それが分かったら、さっさと帰りな」
「断る」
きっぱりと相手の言葉を否定するロルフ。
虎の獣人も、まさかこうまであっさりと自分の言葉を拒否するとは思わなかったのか、一瞬驚いた様子を見せつつも、すぐに不満そうな様子で口を開く。
「へぇ、そうかい。けどな、生憎と俺もお前が断るって言ったからって、素直にはいそうですかってここを通す訳にはいかねえんだよ。……そんな訳で、お前たちがここを無理に通るようなら、俺たちとやることになるが……分かってるな?」
威嚇するように言ってくるが、ロルフもそんな相手に一歩も退く様子はない。
最近ではジャスパーやレオノーラが、ガーウェイといったように、桁違いの強さを持つような者ばかりが増えてきて、実力では目立たなくなっているロルフだったが、それでもこれまでクラリスを守ってきたのが自分だという気概はあった。
だからこそ、こうした場で前に出るのは自分であると思ったのだろう。
またガーウェイたちよりは弱いが、それでも目の前の相手であれば自分でも勝てる。
そう思っての行動でもあった。
虎の獣人もそんなロルフの様子に気が付いたのか、好戦的な笑みを浮かべる。
「そっちが引かないのなら、こっちも相応の態度を取らせてもらうぜ? いいな?」
「……構わない。こっちも、クラリス様を守るためなら、ここで退く訳にはいかないからな」
本来なら、ロルフはクラリスがゴールスに会いに行くのは反対していたロルフだ。
だが、こうしてクラリスに危害を加えようとする相手がいるのなら、護衛の身としてはそれをそのままにしておくような真似は出来ない。
双方の間に緊張感が高まっていき……
「何をしている!」
と、不意にそんな声が周囲に響く。
声のした方にアランが視線を向けると、そこには警備兵の姿があった。
(不味いな)
そう思ったのは、アランだけではないだろう。
このデルリアという街において、ゴールスは大きな影響力を持っている。
ギジュもゴールスには劣るものの、相応の影響力は持っているのだが、ギジュはクラリスの存在を完全に認めた訳ではなく、あくまでも客として扱っているにすぎない。
それはつまり、この状況で警備兵がやって来た場合、どちらに協力するのかというのは決まっていた。
「お前ら、一体何をしている? 詰め所まで連絡が来ているぞ」
そう警備兵が言ったのは、ゴールスの命令を受けてきた獣人たち……ではなく、アランたち。
その様子を見れば、明らかにアランたちだけを敵視しているかのような言動だった。
一瞬、何で? と思ったアランだったが、すぐに納得する。
ゴールスはこのデルリアにおいて大きな影響力を持っている。
それはつまり、警備兵に対しても影響力を発揮出来るということなのだから。
言ってしまえば、現在アランたちの前にいる警備兵はアランたちに絡んで来た獣人たちとはまた別のゴールスの私兵といった意味合いをもっていてもおかしくはなかった。
「私たちが道を歩いていたら、彼らに絡まれただけです」
そんな中、きっぱりとそう言ったのはレオノーラ……ではなく、クラリス。
「え……」
警備兵は、そんなクラリスの言葉に意表を突かれる。
当然だろう。てっきり誰かが言い返してくるのだとすれば、それは大人の面々だと思っていたのだから。
しかし、実際に言い返してきたのは十歳ほどの少女。
大人の誰かが言い返してきたのなら、それに対して色々と言ってこのまま追い返すつもりではあったのだが、相手がこのような子供というのは、警備兵にとっても完全に予想外だった。
それでも数秒沈黙したあとで我に返ると、戸惑いながららも口を開く。
「いいかい、お嬢ちゃん。こういう風に街中で問題を起こすのはいけないんだ。君も自分の知り合いが喧嘩をするのは嫌だろう? だからお兄さんたちは、それを止めるために来たんだ」
子供に言い聞かせるように、告げる警備兵。
それは、普通の子供を相手にした場合は正しい行動なのだろう。
だが……警備兵と話をしているクラリスは、とてもではないが普通とは呼べない相手だった。
「少し、眠りなさい」
凛、と。
クラリスがそう言うと同時に、警備兵はその場に倒れ込む。
いや、それだけではない。
クラリスと話していなかった警備兵や、クラリスたちに絡んで来た獣人たち。……そして、アラン以外の護衛の面々までもが、その場で眠りにつく。
「……え?」
驚きの声を上げたのは、アラン。
ただし、それはクラリスが言霊を使ったことによる驚きの声ではなく……
「これは、きついわね」
そう、言った自分以外……レオノーラの姿を見て驚いたのだ。
「え?」
アランの次に、クラリスも驚きの声を上げる。
アランよりも遅かったのは、クラリスにとってもそれだけ予想外の出来事だったからだろう。
クラリスにしてみれば、アランに自分の言霊が効かないのは、例外中の例外として納得も出来た。
それもあって、アランはクラリスにとっては兄的な存在となったのだが……それはアランだからこそ、自分の言霊が効かないのだろうというのは、理解出来た。
それだけに、アラン以外にも自分の言霊が効かない相手がいるというのは、クラリスにとっては到底信じられないことだった。
「レオノーラ……平気なのか?」
驚きでクラリスが何も言えないのを見て、アランがそう尋ねる。
レオノーラはそんなクラリスの言葉に、戸惑ったように頷く。
「そうね。何でかは分からないけど……それでも、クラリスの言霊に耐えられたのは事実よ」
「そんな……」
あっさりとそう言うレオノーラの言葉に、クラリスは改めて何故そうなったのか分からないといったような声を上げる。
アランのように、最初から言霊の効果がないというのであれば、まだ納得出来た。
しかし、レオノーラは以前言霊を使った時は、間違いなく効いていたのだ。
それが何故か急に効かなくなった……これは、もしかしたら言霊を使われた者によっては耐性が出来るのではないかと、そう思ってもおかしくはない。
そんな風にショックを受けているクラリスと違い、アランは何となくレオノーラが何故言霊の効果がなかったのかを予想する。
(多分、俺の前世を追体験したから、だろうな)
アランに言霊の効果がないのは、転生者だからという理由が大きい。
……実際に検査をした訳ではないので、それはあくまでもアランがそう思っているだけで、もしかしたら違うのかもしれないが、アランが人と違うところということで最初に思いつくのはそれだった。
そして、レオノーラは以前アランの人生を追体験している。
もちろん、アランが前世で生まれてから死ぬまでの人生全てを追体験した訳ではなく、要所要所を追体験したといったところなのだろうが……それでも、今の状況を思えば、それが理由でレオノーラにも言霊は効果がなかったと思った方が自然だ。
(最初効果があったのに、今日は効果がなかった。この辺の中途半端さも、俺の人生を追体験って感じで完全に体験している訳じゃないというのがそれらしいし)
そう考えると、アランも現在の状況に納得出来る。
「ほら、クラリス。それよりも、今はロルフたちを起こしてさっさと先に進まないと」
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