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獣人を率いる者
359話
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本来は公開試合が行われるだけだったその日は、街の住人にとっては完全に予想外の結末で終わったら。
もちろん、多くの者もクラリスとゴールスが争い、その結果としてどちらが負けたとしても素直に認めるとは思っていなかった。
そして実際にゴールスが戦いもせずに負けたとなると、それこそ何を起こしてもおかしくなかったのだが……
「まさか、ゴールスが死んでるなんて」
報告を聞き、死体を見てもクラリスはその事実をすぐに受け入れるような真似は出来なかった。
当然だろう。今までずっと自分に刺客を送ってきた相手だ。
そんな相手が、自分たちとしっかり戦うような真似もせず、そのまま消えたというのは納得出来ないのだろう。
「面倒なことにならずにすんだのは、運がよかったと思うけどな」
そう告げたのは、アラン。
実際、ゴールスが死んだというのはこれから先のことを考えれば、クラリスが行動を起こす上で大きな意味を持つ。
とはいえ、ゴールスが死んだことに対する問題がない訳ではない。
その中でも、特に大きな問題の一つが……
「獣牙衆をどうするか、よね」
レオノーラの言葉に、部屋の中にいた者たちが同意する。
ガーウェイを始めとして、何人かの獣牙衆の者たちはクラリスに協力してはいるが、獣牙衆全体として見た場合、その人数は必ずしも多くはない。
公開試合でもゴールス側の選手として出場したのを確認すれば分かるように、獣牙衆に所属している獣人の大多数はゴールス側だったのだ。
そんな中で、ゴールスが死んだ。
状況から考えれば、それを行ったのはアランたちではなく、襲撃してきた心核使いたちだろう。
人を殺すのを何とも思っていなかったのは、それこそ邪魔だという理由であっさりと観客たちを殺していたのを見れば明らかだったのだから。
とはいえ、証拠はない。
……何しろ、心核使いたちから逃げる際に、観客たちは必死だった。
その中では当然のようにゴールスの死体を踏まないようにするといったような真似は出来ず、その死体はかなり損傷が激しくなっていたのだ。
それこそ、その死体を見た者がゴールスであると確認するのが最初は戸惑ったくらいに。
幸いだったのは、ゴールスが舞台から消えたとき、クラリスたちは全員が舞台にいたということだろう。
もしクラリスたちの姿が舞台になかった場合、ゴールスを殺したのはクラリスたちだと言われてもおかしくはなかった。
「ともあれ、これでクラリスが一族を率いることになった訳だし、クラリスを殺そうとしてきたゴールスも、もういない。そういう意味では悪い結果ではないと思いたいな」
「そうね。少し後味は悪いけど、それでもこれ以上クラリスが狙われるようなことがなくなったのは、悪くないわ。少し不安なのは獣牙衆だけど。その辺、獣牙衆の一員としてどう思うの?」
レオノーラの言葉に、ガーウェイは難しい表情を浮かべながらも口を開く。
「そうだな。獣牙衆には色々な奴がいる。俺を見れば明らかなようにな。だから、ゴールスが死んだ以上、もうクラリスを狙わないといったような者もいれば、自分たちの未来を破壊したといったように思って余計に狙ってくるような奴もいると思う。ただ……」
「ただ?」
何か言い淀むガーウェイに、レオノーラは先を促すように告げる。
そんなレオノーラに対し、ガーウェイは少し躊躇いながらも口を開く。
「公開試合に出て来たローレスやシャニットの二人は、獣牙衆の中でも最高峰の技量を持つ。そんな二人がいてもやられたんだ。獣牙衆の中でも動きにくいのは間違いない」
「……シャニットはともかく、ローレスはロルフを相手に圧勝したけど?」
「それでも、負けたのは間違いない。レオノーラが言うように、ローレスは勝った。けど、シャニットは負けただろう?」
そのシャニットを倒したのがレオノーラなので、ガーウェイとしては微妙な表情を浮かべる。
ガーウェイも獣牙衆の一員だった。
それだけに、シャニットがどれだけの実力を持っているのかをこれ以上なくよく知っているのだ。
「ともあれ、私が一族を率いるようになったことに決まりました。これからは色々と大変ではありますが」
「頑張りなさい。今の状況を考えると、大変なのは間違いないわ。けど……これからはもっと大変になるわ」
「そうですね」
クラリスとレオノーラはそうして言葉を交わす。
それでもレオノーラが少し残念そうに思えるのは、これからのクラリスの行動を見守ることが出来ないからか。
アランを狙ってガリンダミア帝国の心核使いたちがここに来たということは、それはつまりアランがメルリアナにあるデルリアという街にいるということをしっかり掴んでいるということを意味している。
そうである以上、当然だがこのままデルリアにアランたちがいれば、またガリンダミア帝国が戦力を差し向けてくるだろう。
つまり、アランたちはこのままデルリアにいる訳にはいかない。
クラリスがデルリアに残って行動するのか、あるいは別の場所で行動するのか。
その辺については分からないが、クラリスがどのような道を選ぶとしても、アランたちは一緒に行動することは出来ないのだ。
レオノーラ柄もそれが分かっているからこそ、クラリスに対して色々と話しているのだろう。
クラリスも、当然その件は理解している、
……それでも残念そうな様子を見せないのは、一族を率いる長の立場になることを、自分で決めたからだろう。
もしそのような立場がなければ、クラリスもアランたちと一緒に行動するといったようなことをしても、おかしくはなかったが。
「それで、アランさんたちはいつ旅立つのですか?」
「出来るだけ早い方がいい。俺がデルリアにいるのを、すでにガリンダミア帝国は知っている。そうである以上、明日にでも旅だった方がいいと思う。それに、イルゼンさんたちと合流した方がいいし」
そう言うアランだったが、この場合問題なのはどうやってイルゼンたちと合流するかということだろう。
何しろ、イルゼンたちがどこに行ったのか、アランには分からない。
そうである以上、デルリアを出たとしてもどこに向かえばいいのかというのは、分からなかった。
それでも、デルリアで待機しているとなれば、またガリンダミア帝国から心核使いが派遣されかねない。
今回は幸いにも心核使いと戦ったのが街の外だったので、デルリアには被害が出なかった。……それでも、死人は少ないながらも出てしまったが。
だが、街の外だったからこそ、死人の数は少なくてすんだのだ。
もしデルリアの中にいるときに心核使い同士の争いとなれば、それこそ街が壊滅しかねない。
アランにしてみれば、それは絶対に避けたい。
この街にはそこまで長い間いた訳ではないが、それでも多少なりとも愛着はある。
そうならないためには、やはりデルリアから立ち去る必要があった。
「そうですか。……残念ですけど、仕方がないですね」
アランの言葉に、クラリスがしみじみと告げる。
クラリスにしてみれば、アランは兄のように慕っている相手だ。
出来れば一緒にいてほしかったし、もし可能なら自分も一緒にアランと旅立ちたいと思わないでもない。
だが、今の自分がゴールスを倒し、一族の長となることが決まった身だ。
まさか、このような状況でアランと一緒に旅立つなどといった真似が出来るはずもない。
それはクラリスも分かっているのだが、それでも残念に思い……悲しそうな表情になってしまうのは仕方がない。
クラリスの様子を見たレオノーラは、アランに向かって視線を向ける。
何か言え、と。そう態度で示されたアランは、少し考えてから口を開く。
「そんなに残念そうな顔をするなって。別にこれが最後の別れって訳じゃないんだ。ガリンダミア帝国の一件が片付いたら、またデルリアに顔を出すよ」
「……本当ですか?」
「ああ。間違いなくな。この街は気に入ってるし」
「分かりました」
実際には、クラリスがいつまでもデルリアにいるとは限らない。
クラリスがデルリアに来たのは、あくまでもゴールスとの対決のためなのだから。
その対決もクラリスの勝利に終わった以上、本来ならクラリスがいつまでもデルリアにいる必要はないのだが……それでも、アランが来るというのであれば、デルリアを拠点にしてもいいと、そう思う。
「姫様、それなら今日はパーティをしたらどうでしょう? アランたちが明日出ていくのなら、その送別会と……そして何より、姫様がゴールスに勝利したことを祝うという意味でも」
「それはいいですね!」
ロルフの言葉に、クラリスは即座に反応する。
クラリスにしてみれば、アランたちの送別会というのは全く考えてもいないことだった。
とはいえ、ロルフからの意見を聞けば、それがこの場に相応しいというのは理解出来た。
「ふむ。ではパーティの用意は儂がしましょう。姫様の勝利を祝う意味でも、ちょうどいいでしょうしな」
「ありがとうござ……え?」
ギジュに感謝の言葉を口にしようとしたクラリスだったが、ギジュの呼び方が名前ではなく姫様に変わっていたことに気が付き、驚く。
つい今朝までは、クラリス様と名前で呼んでいたのだ。
そして名前で呼んでいた理由は、クラリスを尊重しつつも完全に認めてはいなかったから。
「姫様。今までの失礼をお許し下さい。今回の一件……いえ、デルリアに来てからの行動を見て、姫様は十分に一族を率いるに相応しい御方だと判断しました」
そう言い、ギジュは頭を下げる。
今までもギジュはクラリスを客人として扱ってきたし、その護衛のために多くの者を雇うなど、力を貸してきた。
しかし、それは主君に対するものではなく、あくまでも客人に対する扱いでしかない。
それが突然変わったことにクラリスは驚く。
……とはいえ、それを見ている方にしてみれば、特に驚くようなことではない。
恐らくは今までの生活の中で、ギジュがクラリスを見定めており、それが結果として最終的にはこうして認めるようになったのだろう。
そう思いながら、アランはまた一人クラリスの味方が増えたことに安堵するのだった。
もちろん、多くの者もクラリスとゴールスが争い、その結果としてどちらが負けたとしても素直に認めるとは思っていなかった。
そして実際にゴールスが戦いもせずに負けたとなると、それこそ何を起こしてもおかしくなかったのだが……
「まさか、ゴールスが死んでるなんて」
報告を聞き、死体を見てもクラリスはその事実をすぐに受け入れるような真似は出来なかった。
当然だろう。今までずっと自分に刺客を送ってきた相手だ。
そんな相手が、自分たちとしっかり戦うような真似もせず、そのまま消えたというのは納得出来ないのだろう。
「面倒なことにならずにすんだのは、運がよかったと思うけどな」
そう告げたのは、アラン。
実際、ゴールスが死んだというのはこれから先のことを考えれば、クラリスが行動を起こす上で大きな意味を持つ。
とはいえ、ゴールスが死んだことに対する問題がない訳ではない。
その中でも、特に大きな問題の一つが……
「獣牙衆をどうするか、よね」
レオノーラの言葉に、部屋の中にいた者たちが同意する。
ガーウェイを始めとして、何人かの獣牙衆の者たちはクラリスに協力してはいるが、獣牙衆全体として見た場合、その人数は必ずしも多くはない。
公開試合でもゴールス側の選手として出場したのを確認すれば分かるように、獣牙衆に所属している獣人の大多数はゴールス側だったのだ。
そんな中で、ゴールスが死んだ。
状況から考えれば、それを行ったのはアランたちではなく、襲撃してきた心核使いたちだろう。
人を殺すのを何とも思っていなかったのは、それこそ邪魔だという理由であっさりと観客たちを殺していたのを見れば明らかだったのだから。
とはいえ、証拠はない。
……何しろ、心核使いたちから逃げる際に、観客たちは必死だった。
その中では当然のようにゴールスの死体を踏まないようにするといったような真似は出来ず、その死体はかなり損傷が激しくなっていたのだ。
それこそ、その死体を見た者がゴールスであると確認するのが最初は戸惑ったくらいに。
幸いだったのは、ゴールスが舞台から消えたとき、クラリスたちは全員が舞台にいたということだろう。
もしクラリスたちの姿が舞台になかった場合、ゴールスを殺したのはクラリスたちだと言われてもおかしくはなかった。
「ともあれ、これでクラリスが一族を率いることになった訳だし、クラリスを殺そうとしてきたゴールスも、もういない。そういう意味では悪い結果ではないと思いたいな」
「そうね。少し後味は悪いけど、それでもこれ以上クラリスが狙われるようなことがなくなったのは、悪くないわ。少し不安なのは獣牙衆だけど。その辺、獣牙衆の一員としてどう思うの?」
レオノーラの言葉に、ガーウェイは難しい表情を浮かべながらも口を開く。
「そうだな。獣牙衆には色々な奴がいる。俺を見れば明らかなようにな。だから、ゴールスが死んだ以上、もうクラリスを狙わないといったような者もいれば、自分たちの未来を破壊したといったように思って余計に狙ってくるような奴もいると思う。ただ……」
「ただ?」
何か言い淀むガーウェイに、レオノーラは先を促すように告げる。
そんなレオノーラに対し、ガーウェイは少し躊躇いながらも口を開く。
「公開試合に出て来たローレスやシャニットの二人は、獣牙衆の中でも最高峰の技量を持つ。そんな二人がいてもやられたんだ。獣牙衆の中でも動きにくいのは間違いない」
「……シャニットはともかく、ローレスはロルフを相手に圧勝したけど?」
「それでも、負けたのは間違いない。レオノーラが言うように、ローレスは勝った。けど、シャニットは負けただろう?」
そのシャニットを倒したのがレオノーラなので、ガーウェイとしては微妙な表情を浮かべる。
ガーウェイも獣牙衆の一員だった。
それだけに、シャニットがどれだけの実力を持っているのかをこれ以上なくよく知っているのだ。
「ともあれ、私が一族を率いるようになったことに決まりました。これからは色々と大変ではありますが」
「頑張りなさい。今の状況を考えると、大変なのは間違いないわ。けど……これからはもっと大変になるわ」
「そうですね」
クラリスとレオノーラはそうして言葉を交わす。
それでもレオノーラが少し残念そうに思えるのは、これからのクラリスの行動を見守ることが出来ないからか。
アランを狙ってガリンダミア帝国の心核使いたちがここに来たということは、それはつまりアランがメルリアナにあるデルリアという街にいるということをしっかり掴んでいるということを意味している。
そうである以上、当然だがこのままデルリアにアランたちがいれば、またガリンダミア帝国が戦力を差し向けてくるだろう。
つまり、アランたちはこのままデルリアにいる訳にはいかない。
クラリスがデルリアに残って行動するのか、あるいは別の場所で行動するのか。
その辺については分からないが、クラリスがどのような道を選ぶとしても、アランたちは一緒に行動することは出来ないのだ。
レオノーラ柄もそれが分かっているからこそ、クラリスに対して色々と話しているのだろう。
クラリスも、当然その件は理解している、
……それでも残念そうな様子を見せないのは、一族を率いる長の立場になることを、自分で決めたからだろう。
もしそのような立場がなければ、クラリスもアランたちと一緒に行動するといったようなことをしても、おかしくはなかったが。
「それで、アランさんたちはいつ旅立つのですか?」
「出来るだけ早い方がいい。俺がデルリアにいるのを、すでにガリンダミア帝国は知っている。そうである以上、明日にでも旅だった方がいいと思う。それに、イルゼンさんたちと合流した方がいいし」
そう言うアランだったが、この場合問題なのはどうやってイルゼンたちと合流するかということだろう。
何しろ、イルゼンたちがどこに行ったのか、アランには分からない。
そうである以上、デルリアを出たとしてもどこに向かえばいいのかというのは、分からなかった。
それでも、デルリアで待機しているとなれば、またガリンダミア帝国から心核使いが派遣されかねない。
今回は幸いにも心核使いと戦ったのが街の外だったので、デルリアには被害が出なかった。……それでも、死人は少ないながらも出てしまったが。
だが、街の外だったからこそ、死人の数は少なくてすんだのだ。
もしデルリアの中にいるときに心核使い同士の争いとなれば、それこそ街が壊滅しかねない。
アランにしてみれば、それは絶対に避けたい。
この街にはそこまで長い間いた訳ではないが、それでも多少なりとも愛着はある。
そうならないためには、やはりデルリアから立ち去る必要があった。
「そうですか。……残念ですけど、仕方がないですね」
アランの言葉に、クラリスがしみじみと告げる。
クラリスにしてみれば、アランは兄のように慕っている相手だ。
出来れば一緒にいてほしかったし、もし可能なら自分も一緒にアランと旅立ちたいと思わないでもない。
だが、今の自分がゴールスを倒し、一族の長となることが決まった身だ。
まさか、このような状況でアランと一緒に旅立つなどといった真似が出来るはずもない。
それはクラリスも分かっているのだが、それでも残念に思い……悲しそうな表情になってしまうのは仕方がない。
クラリスの様子を見たレオノーラは、アランに向かって視線を向ける。
何か言え、と。そう態度で示されたアランは、少し考えてから口を開く。
「そんなに残念そうな顔をするなって。別にこれが最後の別れって訳じゃないんだ。ガリンダミア帝国の一件が片付いたら、またデルリアに顔を出すよ」
「……本当ですか?」
「ああ。間違いなくな。この街は気に入ってるし」
「分かりました」
実際には、クラリスがいつまでもデルリアにいるとは限らない。
クラリスがデルリアに来たのは、あくまでもゴールスとの対決のためなのだから。
その対決もクラリスの勝利に終わった以上、本来ならクラリスがいつまでもデルリアにいる必要はないのだが……それでも、アランが来るというのであれば、デルリアを拠点にしてもいいと、そう思う。
「姫様、それなら今日はパーティをしたらどうでしょう? アランたちが明日出ていくのなら、その送別会と……そして何より、姫様がゴールスに勝利したことを祝うという意味でも」
「それはいいですね!」
ロルフの言葉に、クラリスは即座に反応する。
クラリスにしてみれば、アランたちの送別会というのは全く考えてもいないことだった。
とはいえ、ロルフからの意見を聞けば、それがこの場に相応しいというのは理解出来た。
「ふむ。ではパーティの用意は儂がしましょう。姫様の勝利を祝う意味でも、ちょうどいいでしょうしな」
「ありがとうござ……え?」
ギジュに感謝の言葉を口にしようとしたクラリスだったが、ギジュの呼び方が名前ではなく姫様に変わっていたことに気が付き、驚く。
つい今朝までは、クラリス様と名前で呼んでいたのだ。
そして名前で呼んでいた理由は、クラリスを尊重しつつも完全に認めてはいなかったから。
「姫様。今までの失礼をお許し下さい。今回の一件……いえ、デルリアに来てからの行動を見て、姫様は十分に一族を率いるに相応しい御方だと判断しました」
そう言い、ギジュは頭を下げる。
今までもギジュはクラリスを客人として扱ってきたし、その護衛のために多くの者を雇うなど、力を貸してきた。
しかし、それは主君に対するものではなく、あくまでも客人に対する扱いでしかない。
それが突然変わったことにクラリスは驚く。
……とはいえ、それを見ている方にしてみれば、特に驚くようなことではない。
恐らくは今までの生活の中で、ギジュがクラリスを見定めており、それが結果として最終的にはこうして認めるようになったのだろう。
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