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ガリンダミア帝国との決着
365話
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「黄金のドラゴン!? それは本当か!?」
そんな声が周囲に響く。
この辺りには、付近のレジスタンスが多数集まっている。
とはいえ、恐らくは合流出来ていないレジスタンスの方が多いだろうと、そう思っている者は多い。
普通の兵士に襲われたのなら、あるいは反撃して倒すといった可能性も否定は出来ない。
だが、心核使いに遭遇してしまえば、それこそよほどの幸運がなければ逃げ延びることは出来ず……本当に心の底から運がよくて、半壊状態になるといったところだろう。
とはいえ、そのような状況でここにいる戦力と合流するということは、それはつまり敵の心核使いがここにやって来るという意味でもあるので、もしそうなった場合はここ終結しているレジスタンスが壊滅するといった可能性も否定出来なかったが。
そんな中で、新たに合流したレジスタンスは心核使いに襲われたものの、黄金のドラゴンに助けられたという情報があった。
今までは、空を飛ぶゴーレムに助けられたといた情報しかなかったのだが、ここに来て全く新しい戦力が合流した形だ。
「ああ、本当だ。頭が三つもある巨大な蛇のモンスターに襲われて、仲間が何人も死んだ。そんな中で、あの黄金のドラゴンが助けてくれたんだ」
「黄金のドラゴンか。……それもやっぱり、例の連中の仕業だと思うか?」
黄金のドラゴンの存在に驚いていた男は、周囲にいる他の仲間に尋ねる。
そんな男の疑問に、話を聞いていた者達は当然だろうといった様子で頷く。
「今の状況で心核使いを出してくるような勢力だぞ? まぁ、レジスタンスの中にも、心核使いがいるような勢力はいるだろうが……」
心核使いになるには、何らかの手段で心核を入手する必要がある。
そして当然の話だが、ガリンダミア帝国の勢力圏では心核の取引は厳しく監視されていた。
そんな中で、一体どうやって心核を入手するのか……それは、当然ながらまだ攻略されていない古代魔法文明の遺跡に潜り、そこで入手するしかない。
当然ながら、素人が……あるいは探索者をやっていても能力が不足しているような者であれば、死ぬ可能性の方が高い。
そうである以上、本当に運に恵まれているような者でなければ心核は入手出来なかった。
あるいは、本当に運がよければ何らかの方法で入手するといった可能性もあるが、それはあくまでも非常に低い可能性だ。
「こうなると、やっぱり雲海や黄金の薔薇の連中と合流しておいた方がよかったのかもしれないな」
誰かがポツリ、と小さく呟く。
それは多くの者が思っていたことだ。
もし雲海や黄金の薔薇と行動を共にしていれば、ガリンダミア帝国軍が心核使いを出してきたとしても、それに対処するのは難しくはなかったのだから。
とはいえ、まさかこれほどあからさまに心核使いを投入してくるというのは、当初は予想されていなかった。
他の者達も、それには同意している。
せいぜいが、兵士を差し向けてくる程度だと思っていたのだ。
それも相手がレジスタンスである以上、二線級の部隊のような連中を。
そういう意味では、完全に見誤った形となる。
「それを言っても仕方がないだろ。今の状況を誰が予想出来た?」
「確かに。……そもそも、ガリンダミア帝国軍の奥の手の心核使いをこんなにこっちに回してきて、現在戦っている他国との戦線は大丈夫なのか?」
複雑な……それこそ、本当に複雑そうな表情で呟く男。
その心情は、話を聞いていた多くの者にとっても同様だった。
何故なら、当然の話だがガリンダミア帝国が領土を広げるべく戦っているのは、国境線の向こう側にいる他国だ。
そして当然の話だが、その国境線のすぐ内側に存在するのは以前にガリンダミア帝国軍によって制圧され、現在は従属国といった扱いになっている国だ。
もしガリンダミア帝国軍が負けた場合、当然のように現在ガリンダミア帝国軍と戦っている他国は国境線を越えて侵入してくるだろう。
そうなった時、反撃をしてきた国が蹂躙するのはガリンダミア帝国ではなく、従属させられている国だ。
もちろん、戦っている国もそこがガリンダミア帝国の本国ではなく従属国であるというのは知っているだろう。
だが、それでもガリンダミア帝国の従属国という立場である以上、表向きは敵となる。
戦闘で勝利した……それも無敵と言われているガリンダミア帝国軍に勝利したとなれば、当然だが兵士たちの士気は非常に高くなっており、その状況のままで国境線を越えた場合、近くに村や街があれば略奪や暴行が起きないとも限らない。
いや、殺し合いで昂ぶった血のままで動けば、間違いなくそうなるだろう。
だからこそ、ここにいるレジスタンスたちは複雑な表情なのだ。
ガリンダミア帝国軍が負けるのは望むところだし、心核使いがいなければその可能性は限りなく高くなる。
だからこそ、従属国がどのようなことになるのか不安なのだろう。
かといって、ガリンダミア帝国軍に勝って欲しいとは思わない。
「最善なのは、ガリンダミア帝国と戦っている国が双方共に痛み分けって感じなんだが……どうだろうな」
それがレジスタンスにとって最善の展開なのは間違いない。
だが、そんな風にレジスタンスの思い通りに事態が進むとは思えなかった。
もしそのように自分達の思い通りに事態が進むのなら、それこそ今頃自分たちはこうしてレジスタンスとして活動しているのではなく、ガリンダミア帝国から独立することが出来ているのだから。
「その辺は俺たちが心配しても仕方がないだろ。今は何とかガリンダミア帝国を打倒することを最優先にするべきだ」
周囲の動揺を抑えるように、そう男が告げる。
ただし、この中には国境線からそう離れていない国の出身もいるので、そう簡単に安心するようなことはない。
……とはいえ、それでも今の状況でどうにか出来る訳ではない以上、諦めるしかないというのも実情ではあったが。
「ともあれ、だ。現状俺達がこれからどう行動するかだな。……このまま他のレジスタンスが合流するまで待つか、行動に出るか」
「行動に出るって言ったって、今の状況でどうするんだ? 今のところは、まだガリンダミア帝国軍に見つかってないけど、これだけの集団が移動すれば絶対に目立つぞ?」
そんな男の言葉に、他の者たちも同意するように頷く。
現在、ここには多くのレジスタンスが集まっており、非戦闘員も含めると数百人の規模になる。
それだけの数が集まれば、当然だが目立つ。
……もっとも、移動しないでここに留まっていても、目立つのは間違いのない事実だったが。
ただし、留まっていれば移動するよりも見つかる可能性が少ないのは間違いない。
ただし、そうなればそうなったで、色々と問題が起きる。
まず第一に食料の問題だ。
少し離れた場所に川があるので、取りあえず水の心配はしなくてもいいのだが、食料にかんしては、それぞれのレジスタンスが持ってきた分だけしかない。
ましてや、ガリンダミア帝国軍の心核使いに襲撃され、荷物も何も持たずに逃げ出してここに合流した者たちもいる以上、食料は余計に足りなくなる可能性が高かった。
そして、次に……
「おい、また喧嘩騒ぎだ! ちょっと止めてくるから、手を貸してくれ!」
そう言い、レジスタンスの一人が騒動の起こっている方に向かって走り出す。
それを見て、これからどうするかについての話し合いをしていた者たちもまた、そちらに向かう。
そう、これが食料と同じくらい……あるいはより大きな問題となっている件だった。
レジスタンスというのは、全員がそうだという訳ではないものの、自分の国を取り戻そうと考えている者が多く、結果として気の強い者が多い。
それが一つのレジスタンスであれば、気の強い者とも気心がしれており、相手がどのようなことを考えているのかといったようなことを理解し、友好的に行動することも可能だろう。
だが、現在この地には多くのレジスタンスが集まってきてる。
それだけに、気の強い者同士が一ヶ所に集まっていることもあり、自分を見ていた、見ていない。
軽く肩がぶつかった、ぶつかっていない。
そんな下らない理由であっても、喧嘩沙汰になることは珍しくなかった。
これがレジスタンスではなく、きちんと教育を受けた兵士であれば、多少の騒動はあれども、ここまで頻繁に喧嘩が起きたりといったことはなかったのだろうが……生憎と、ここにいるのは厳しい訓練を受けた訳でもない素人だ。
それでいて、レジスタンスとしてガリンダミア帝国に戦いを挑んでいるだけに、戦闘技術はそれなりに持っている。
そういう意味では、下手に気の強い素人が喧嘩騒動を起こすよりも、今の状況の方が危険なのは間違いない。
だからこそ、集まっていた者たちも慌てて止めにいったのだが……
「て……敵襲、敵襲! ガリンダミア帝国軍がこっちに向かって来ているぞ!」
そんな騒動に拍車をかけるように、さらなる騒動の種が持ち込まれる。
敵襲を知らせながら走ってきた男の声に、レジスタンスたちは当然ながら素早く反応する。
今の状況において、レジスタンス同士の喧嘩などよりガリンダミア帝国軍の来襲の方が圧倒的に重要で、そして危険な出来事だったのだから。
「本当にガリンダミア帝国軍か!」
レジスタンスの一人が、ガリンダミア帝国軍が来たという報告を持ってきた相手に対して、そう叫ぶ。
その叫びの中には、出来れば違っていて欲しい、何らかの見間違いであって欲しいと、そのような思いが込められていた。
しかし、そんな希望は続けて他からも入ってくる情報によって、ことごとく砕かれてしまう。
「どうする!?」
「どうするって言われても……迎撃するしかねえだろ!」
事実、今この状況から逃げるといった真似をしても、ガリンダミア帝国軍から逃げられるといった可能性は非常に少ない。
現在の状況を思えば、やはりここで迎撃するしかない。
……ただし、最大の問題としてガリンダミア帝国軍の中に心核使いがいるとなれば、自分達が勝つのは不可能となる。
今の状況を思えば、それしか選択肢がないとはいえ……それでも、何とか耐えるべく行動を起こすのだった。
そんな声が周囲に響く。
この辺りには、付近のレジスタンスが多数集まっている。
とはいえ、恐らくは合流出来ていないレジスタンスの方が多いだろうと、そう思っている者は多い。
普通の兵士に襲われたのなら、あるいは反撃して倒すといった可能性も否定は出来ない。
だが、心核使いに遭遇してしまえば、それこそよほどの幸運がなければ逃げ延びることは出来ず……本当に心の底から運がよくて、半壊状態になるといったところだろう。
とはいえ、そのような状況でここにいる戦力と合流するということは、それはつまり敵の心核使いがここにやって来るという意味でもあるので、もしそうなった場合はここ終結しているレジスタンスが壊滅するといった可能性も否定出来なかったが。
そんな中で、新たに合流したレジスタンスは心核使いに襲われたものの、黄金のドラゴンに助けられたという情報があった。
今までは、空を飛ぶゴーレムに助けられたといた情報しかなかったのだが、ここに来て全く新しい戦力が合流した形だ。
「ああ、本当だ。頭が三つもある巨大な蛇のモンスターに襲われて、仲間が何人も死んだ。そんな中で、あの黄金のドラゴンが助けてくれたんだ」
「黄金のドラゴンか。……それもやっぱり、例の連中の仕業だと思うか?」
黄金のドラゴンの存在に驚いていた男は、周囲にいる他の仲間に尋ねる。
そんな男の疑問に、話を聞いていた者達は当然だろうといった様子で頷く。
「今の状況で心核使いを出してくるような勢力だぞ? まぁ、レジスタンスの中にも、心核使いがいるような勢力はいるだろうが……」
心核使いになるには、何らかの手段で心核を入手する必要がある。
そして当然の話だが、ガリンダミア帝国の勢力圏では心核の取引は厳しく監視されていた。
そんな中で、一体どうやって心核を入手するのか……それは、当然ながらまだ攻略されていない古代魔法文明の遺跡に潜り、そこで入手するしかない。
当然ながら、素人が……あるいは探索者をやっていても能力が不足しているような者であれば、死ぬ可能性の方が高い。
そうである以上、本当に運に恵まれているような者でなければ心核は入手出来なかった。
あるいは、本当に運がよければ何らかの方法で入手するといった可能性もあるが、それはあくまでも非常に低い可能性だ。
「こうなると、やっぱり雲海や黄金の薔薇の連中と合流しておいた方がよかったのかもしれないな」
誰かがポツリ、と小さく呟く。
それは多くの者が思っていたことだ。
もし雲海や黄金の薔薇と行動を共にしていれば、ガリンダミア帝国軍が心核使いを出してきたとしても、それに対処するのは難しくはなかったのだから。
とはいえ、まさかこれほどあからさまに心核使いを投入してくるというのは、当初は予想されていなかった。
他の者達も、それには同意している。
せいぜいが、兵士を差し向けてくる程度だと思っていたのだ。
それも相手がレジスタンスである以上、二線級の部隊のような連中を。
そういう意味では、完全に見誤った形となる。
「それを言っても仕方がないだろ。今の状況を誰が予想出来た?」
「確かに。……そもそも、ガリンダミア帝国軍の奥の手の心核使いをこんなにこっちに回してきて、現在戦っている他国との戦線は大丈夫なのか?」
複雑な……それこそ、本当に複雑そうな表情で呟く男。
その心情は、話を聞いていた多くの者にとっても同様だった。
何故なら、当然の話だがガリンダミア帝国が領土を広げるべく戦っているのは、国境線の向こう側にいる他国だ。
そして当然の話だが、その国境線のすぐ内側に存在するのは以前にガリンダミア帝国軍によって制圧され、現在は従属国といった扱いになっている国だ。
もしガリンダミア帝国軍が負けた場合、当然のように現在ガリンダミア帝国軍と戦っている他国は国境線を越えて侵入してくるだろう。
そうなった時、反撃をしてきた国が蹂躙するのはガリンダミア帝国ではなく、従属させられている国だ。
もちろん、戦っている国もそこがガリンダミア帝国の本国ではなく従属国であるというのは知っているだろう。
だが、それでもガリンダミア帝国の従属国という立場である以上、表向きは敵となる。
戦闘で勝利した……それも無敵と言われているガリンダミア帝国軍に勝利したとなれば、当然だが兵士たちの士気は非常に高くなっており、その状況のままで国境線を越えた場合、近くに村や街があれば略奪や暴行が起きないとも限らない。
いや、殺し合いで昂ぶった血のままで動けば、間違いなくそうなるだろう。
だからこそ、ここにいるレジスタンスたちは複雑な表情なのだ。
ガリンダミア帝国軍が負けるのは望むところだし、心核使いがいなければその可能性は限りなく高くなる。
だからこそ、従属国がどのようなことになるのか不安なのだろう。
かといって、ガリンダミア帝国軍に勝って欲しいとは思わない。
「最善なのは、ガリンダミア帝国と戦っている国が双方共に痛み分けって感じなんだが……どうだろうな」
それがレジスタンスにとって最善の展開なのは間違いない。
だが、そんな風にレジスタンスの思い通りに事態が進むとは思えなかった。
もしそのように自分達の思い通りに事態が進むのなら、それこそ今頃自分たちはこうしてレジスタンスとして活動しているのではなく、ガリンダミア帝国から独立することが出来ているのだから。
「その辺は俺たちが心配しても仕方がないだろ。今は何とかガリンダミア帝国を打倒することを最優先にするべきだ」
周囲の動揺を抑えるように、そう男が告げる。
ただし、この中には国境線からそう離れていない国の出身もいるので、そう簡単に安心するようなことはない。
……とはいえ、それでも今の状況でどうにか出来る訳ではない以上、諦めるしかないというのも実情ではあったが。
「ともあれ、だ。現状俺達がこれからどう行動するかだな。……このまま他のレジスタンスが合流するまで待つか、行動に出るか」
「行動に出るって言ったって、今の状況でどうするんだ? 今のところは、まだガリンダミア帝国軍に見つかってないけど、これだけの集団が移動すれば絶対に目立つぞ?」
そんな男の言葉に、他の者たちも同意するように頷く。
現在、ここには多くのレジスタンスが集まっており、非戦闘員も含めると数百人の規模になる。
それだけの数が集まれば、当然だが目立つ。
……もっとも、移動しないでここに留まっていても、目立つのは間違いのない事実だったが。
ただし、留まっていれば移動するよりも見つかる可能性が少ないのは間違いない。
ただし、そうなればそうなったで、色々と問題が起きる。
まず第一に食料の問題だ。
少し離れた場所に川があるので、取りあえず水の心配はしなくてもいいのだが、食料にかんしては、それぞれのレジスタンスが持ってきた分だけしかない。
ましてや、ガリンダミア帝国軍の心核使いに襲撃され、荷物も何も持たずに逃げ出してここに合流した者たちもいる以上、食料は余計に足りなくなる可能性が高かった。
そして、次に……
「おい、また喧嘩騒ぎだ! ちょっと止めてくるから、手を貸してくれ!」
そう言い、レジスタンスの一人が騒動の起こっている方に向かって走り出す。
それを見て、これからどうするかについての話し合いをしていた者たちもまた、そちらに向かう。
そう、これが食料と同じくらい……あるいはより大きな問題となっている件だった。
レジスタンスというのは、全員がそうだという訳ではないものの、自分の国を取り戻そうと考えている者が多く、結果として気の強い者が多い。
それが一つのレジスタンスであれば、気の強い者とも気心がしれており、相手がどのようなことを考えているのかといったようなことを理解し、友好的に行動することも可能だろう。
だが、現在この地には多くのレジスタンスが集まってきてる。
それだけに、気の強い者同士が一ヶ所に集まっていることもあり、自分を見ていた、見ていない。
軽く肩がぶつかった、ぶつかっていない。
そんな下らない理由であっても、喧嘩沙汰になることは珍しくなかった。
これがレジスタンスではなく、きちんと教育を受けた兵士であれば、多少の騒動はあれども、ここまで頻繁に喧嘩が起きたりといったことはなかったのだろうが……生憎と、ここにいるのは厳しい訓練を受けた訳でもない素人だ。
それでいて、レジスタンスとしてガリンダミア帝国に戦いを挑んでいるだけに、戦闘技術はそれなりに持っている。
そういう意味では、下手に気の強い素人が喧嘩騒動を起こすよりも、今の状況の方が危険なのは間違いない。
だからこそ、集まっていた者たちも慌てて止めにいったのだが……
「て……敵襲、敵襲! ガリンダミア帝国軍がこっちに向かって来ているぞ!」
そんな騒動に拍車をかけるように、さらなる騒動の種が持ち込まれる。
敵襲を知らせながら走ってきた男の声に、レジスタンスたちは当然ながら素早く反応する。
今の状況において、レジスタンス同士の喧嘩などよりガリンダミア帝国軍の来襲の方が圧倒的に重要で、そして危険な出来事だったのだから。
「本当にガリンダミア帝国軍か!」
レジスタンスの一人が、ガリンダミア帝国軍が来たという報告を持ってきた相手に対して、そう叫ぶ。
その叫びの中には、出来れば違っていて欲しい、何らかの見間違いであって欲しいと、そのような思いが込められていた。
しかし、そんな希望は続けて他からも入ってくる情報によって、ことごとく砕かれてしまう。
「どうする!?」
「どうするって言われても……迎撃するしかねえだろ!」
事実、今この状況から逃げるといった真似をしても、ガリンダミア帝国軍から逃げられるといった可能性は非常に少ない。
現在の状況を思えば、やはりここで迎撃するしかない。
……ただし、最大の問題としてガリンダミア帝国軍の中に心核使いがいるとなれば、自分達が勝つのは不可能となる。
今の状況を思えば、それしか選択肢がないとはいえ……それでも、何とか耐えるべく行動を起こすのだった。
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