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ガリンダミア帝国との決着
366話
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レジスタンスの集まっている場所にやって来た、ガリンダミア帝国軍。
そんな双方は、交渉の類もないまま戦闘に発展した。
ガリンダミア帝国軍にしてみれば、レジスタンスというのはガリンダミア帝国の不穏分子にすぎず、いわばテロリストとでも呼ぶべき存在だ。
そうである以上、降伏勧告くらいはしてもいいのだが、そのようなこともなく結局排除すべき敵だという認識となる。
「心核使いはいるか!」
「分からない! ただ、今のところ敵の中にそれらしい姿はない!」
防衛戦の後方部にいる場所で、レジスタンスの首脳陣が怒鳴り合いながら言葉を交わす。
当然の話だが、しっかりと訓練されたガリンダミア帝国軍と違い、レジスタンスはそこまで厳しく訓練されている訳ではない。
いや、中にはそのように厳しく訓練されている者もいるが、ここに集まっているのは多くがレジスタンスであり、その練度にも当然ながら差がある。
そうである以上、連携を取って戦うというのは難しく……現在は、防衛戦で何とか耐えているところだ。
幸いにして、防衛戦ということで練度の差はそこまで関係なく、今のところ問題ないまま敵と戦えている。
とはいえ、それはあくまでも今だけだ。
ガリンダミア帝国軍の方は、ここに多数のレジスタンスが集まっているというのを知っていたのだろう。
その為、この戦闘に投入された戦力は、レジスタンスの数倍はいた。
つまり、現在の状況で戦ってもいずれレジスタンス側が負けることになるのは確実となる。
俗に攻撃側は防御側の三倍の戦力が必要と言われることも多いが、それはあくまでも要塞や城のように防御施設が整っていればの話だ。
同じ場所にいて、防衛側が用意出来る防御設備は、せいぜいが馬車を盾代わりにするといった程度でしかない。
そうである以上、攻撃側が三倍必要といったことにはならないし……何より、現在の状況でガリンダミア帝国軍の方がレジスタンスの三倍以上の戦力を用意しているのは、間違いなかった。
「くそっ、どうすればいいんだよ!」
「どうするも何も、何とか助けが来るまで戦うしかないだろ! 降伏しても、レジスタンスがどんな目に遭うのか分かってるだろ!」
泣き言を言う男に、近くで弓を構えていた男が矢を射りながら叫ぶ。
ガリンダミア帝国において、レジスタンスというのは非常に厄介な存在だ。
当然ながら、もしガリンダミア帝国でレジスタンスが捕まれば、厳しい拷問で情報を引き出され、最終的には処刑される。
……いや、処刑されるレジスタンスは、運がよかったと言ってもいいだろう。
無理矢理生かされ、何らかの実験に使われるといったようなこともあるのだから。
そんな最悪の未来が待っている以上、ここで降伏しても意味はなかった。
とはいえ、このままここで戦い続けてもいずれガリンダミア帝国軍に殺される可能性が高い。
そういう意味では、結局死ぬことに変わりはなかった。
「槍、突けぇっ!」
レジスタンスの中でも前線で指揮を執っている者が叫び、馬車の隙間から槍を一斉に突き出す。
思わぬ場所からいきなり伸びてきた槍の穂先に、ガリンダミア帝国軍の兵士たちは怪我をする者も多い。
だが、その怪我はそこまで深くはなかった。
その理由は、兵士たちが身に着けている鎧だろう。
騎士や士官といった訳ではない以上、決して高性能な鎧という訳ではないのだが、それでも槍の威力の大半を殺す程度の性能はある。
場合によっては、鎧を滑らせて無傷でやりすごすといったような者もいた。
そうして攻撃を防ぐと、持っている武器を使って馬車を破壊しようとする。
当然だが、馬車だけで完全な防壁を作るといったような真似も出来る筈がなく、ろくな防壁の類がない場所も多い。
ガリンダミア帝国軍がやってくるということで、急いで近くにある木や岩の類を集めたりもしたが、そのような……防壁とも呼べない防壁は、あっさりと破壊されるか、乗り越えられる。
そちらにはレジスタンスの中でも高い戦闘力を持っている者が配置されているが、当然ながらそのような者たちで完全にガリンダミア帝国軍を防ぐといったような真似は出来ない。
最初こそ、死んでたまるかといったように士気が高かったが、その士気も時間が経つに連れて次第に下がっていく。
捕まりたくない、死にたくない、何とかここから逃げ出せないか。
そんな風に考える者が多くなっていくのだ。
これがしっかりと鍛えた兵士ならともかく、結局のところここにいるのはレジスタンスだ。
士気の高いときはまだしも、こうしてピンチになると逃げ出すようなことを考えてもおかしくはない。
それでも未だに逃げ出す者がいないのは、現在行われている作戦が自分たちの故国にとって大きな意味を持つと、そう理解しているためだろう。
あるいは、ガリンダミア帝国軍がそのように逃げられる場所を用意しておくといった手抜かりはしないと思っているからか。
(やばい……それでも、とにかくやばい。このままだと、間違いなくここにいる戦力は全滅する。現在の状況を、どうにかして打破しねえと)
レジスタンスの中でもリーダー格の一人が、現在の状況を何とかしようと考える。
しかし、いくら考えてもすぐに思いつくような方法はない。
それこそ、何らかの信じられないような幸運が……と、そう思って空を見上げた男は、このような状況にもかかわらず、唖然とする。
何故なら、上空には空を飛ぶゴーレムと黄金のドラゴンがいたのだ。
そのゴーレムと黄金のドラゴンがどのような存在なのかは、当然だが男も知っていた。
そもそも、ここに集まっているレジスタンスの多くが、ガリンダミア帝国軍の心核使いや部隊に襲撃され、そこを空飛ぶゴーレムや黄金のドラゴンに助けられて、ここに集まってきたのだから。
「見ろ、援軍だ! 援軍が来たぞ! しかも、とびっきりの心核使いが二人も! これで勝てる、勝てるぞ!」
士気を上げるためにも、大きく叫ぶ男。
そんな男の声に、他のレジスタンスも……そして、ガリンダミア帝国軍の者たちまでもが視線を空に上げ……
次の瞬間、ガリンダミア帝国軍の本陣が、空から降り注いだいくつもの光によって消滅していく。
レジスタンスたちにしてみれば、空を飛ぶゴーレムの腹部から多数の光が降り注いだかと思えば、次の瞬間にはその光によってガリンダミア帝国軍のいる場所が次々と爆発したのだ。
それを見ていたレジスタンスたちは、自分たちが絶体絶命の……それこそ、このままだと間違いなく死んでいただろうところを救われ、空を飛ぶゴーレムと黄金のドラゴンに対して強い憧憬の念を向ける。
そんなレジスタンスたちとは違い、ガリンダミア帝国軍にしてみれば、一体何が起きたのか理解出来ない者が多数だ。
理解出来ている者たちにしても、自分たちに待っているのは絶望しか存在しないと、そう思える。
上空からの攻撃により、一瞬で死んだ者たちはある意味幸運だったのだろう。
苦痛も何もなく、自分でも知らないうちに死んでいたのだから。
だが、遺された者たち……具体的には、前線でレジスタンスと戦っていた兵士たちにしてみれば、自分たちの本陣が文字通りの意味で消滅する光景を目の当たりにしたのだ。
ましてや、上空にはその攻撃を行った存在が……それだけではなく、見るからに強大な力を持っているだろう黄金のドラゴンも悠々と空を飛んでいる。
その上で、戦いの指揮を執っていた者たちも全滅したのだ。
出来るのは、部隊単位でどうにかするしかない。
とはいえ、この状況でここから離れようとしても、背後から追撃を受ける可能性があるし……何より、上空から攻撃が飛んでこないとも限らない。
そうである以上、現在はどうするべきか。
そんな風に迷っている間にも、士気の高まったレジスタンスによって一人、また一人とガリンダミア帝国軍の兵士たちは死んでいくのだった。
「これ、どうすればいいと思う? 攻撃しようにも、レジスタンスたちに近すぎて、攻撃出来ないんだが」
『本陣は消滅したんだし、あとはレジスタンスに任せてもいいんじゃない?』
呟くアランの頭の中に、レオノーラの声が響く。
アランとレオノーラの心核は、同じ遺跡から入手した代物だ。
外見もかなり似ており、それが関係しているのかレオノーラが黄金のドラゴンに変身しているときは、アランとの間だけで念話が可能となっている。
……アランの心核のカロと、レオノーラの心核。
双子石と言ってもいいような代物ではあるが、その能力は大きく違う。
とはいえ、アランは何故自分の心核がカロのような存在になり、モンスターに変身するのではなく人型機動兵器を召喚するといったようなことになっているのかの、予想は出来る。
それは、単純に自分には前世の記憶が残っているからだろう、と。
でなければ、ここまで自分とレオノーラの心核が違うというのは理解出来ない。
もっとも、違うと言われたレオノーラの心核も、巨大な黄金のドラゴンに変身するという意味では規格外の代物ではあるのだが。
「今は動揺してるからいいけど、戦っている連中が我に返ったら大変だぞ?」
純粋な能力という点では、当然ながらレジスタンスよりガリンダミア帝国軍の兵士たちの方が上だ。
今は動揺しており、その上でゼオンや黄金のドラゴンのおかげでレジスタンスの士気が高くなり、そのおかげで互角以上に戦えているものの、この状況がそう長引くとは思えない。
(フェルスを使うか?)
アランの意のままに動くフェルスは、大きさとしてもそこまでではないので、戦いの場に乱入させてもレジスタンスの巻き込む可能性は少ない。
防壁代わりの馬車を使って向き合ってる者たちや、ろくな防壁すらなく、岩や木を積み上げて防壁代わりにしているレジスタンスをどうやって助けるか考え……やがて、自分のやるべきことを決める。
「フェルス!」
その言葉と共にゼオンの背後の空間に波紋が生まれ、そこからフェルスと呼ばれる遠隔操作兵器が飛び出し、地上にむかって降下していくのだった。
そんな双方は、交渉の類もないまま戦闘に発展した。
ガリンダミア帝国軍にしてみれば、レジスタンスというのはガリンダミア帝国の不穏分子にすぎず、いわばテロリストとでも呼ぶべき存在だ。
そうである以上、降伏勧告くらいはしてもいいのだが、そのようなこともなく結局排除すべき敵だという認識となる。
「心核使いはいるか!」
「分からない! ただ、今のところ敵の中にそれらしい姿はない!」
防衛戦の後方部にいる場所で、レジスタンスの首脳陣が怒鳴り合いながら言葉を交わす。
当然の話だが、しっかりと訓練されたガリンダミア帝国軍と違い、レジスタンスはそこまで厳しく訓練されている訳ではない。
いや、中にはそのように厳しく訓練されている者もいるが、ここに集まっているのは多くがレジスタンスであり、その練度にも当然ながら差がある。
そうである以上、連携を取って戦うというのは難しく……現在は、防衛戦で何とか耐えているところだ。
幸いにして、防衛戦ということで練度の差はそこまで関係なく、今のところ問題ないまま敵と戦えている。
とはいえ、それはあくまでも今だけだ。
ガリンダミア帝国軍の方は、ここに多数のレジスタンスが集まっているというのを知っていたのだろう。
その為、この戦闘に投入された戦力は、レジスタンスの数倍はいた。
つまり、現在の状況で戦ってもいずれレジスタンス側が負けることになるのは確実となる。
俗に攻撃側は防御側の三倍の戦力が必要と言われることも多いが、それはあくまでも要塞や城のように防御施設が整っていればの話だ。
同じ場所にいて、防衛側が用意出来る防御設備は、せいぜいが馬車を盾代わりにするといった程度でしかない。
そうである以上、攻撃側が三倍必要といったことにはならないし……何より、現在の状況でガリンダミア帝国軍の方がレジスタンスの三倍以上の戦力を用意しているのは、間違いなかった。
「くそっ、どうすればいいんだよ!」
「どうするも何も、何とか助けが来るまで戦うしかないだろ! 降伏しても、レジスタンスがどんな目に遭うのか分かってるだろ!」
泣き言を言う男に、近くで弓を構えていた男が矢を射りながら叫ぶ。
ガリンダミア帝国において、レジスタンスというのは非常に厄介な存在だ。
当然ながら、もしガリンダミア帝国でレジスタンスが捕まれば、厳しい拷問で情報を引き出され、最終的には処刑される。
……いや、処刑されるレジスタンスは、運がよかったと言ってもいいだろう。
無理矢理生かされ、何らかの実験に使われるといったようなこともあるのだから。
そんな最悪の未来が待っている以上、ここで降伏しても意味はなかった。
とはいえ、このままここで戦い続けてもいずれガリンダミア帝国軍に殺される可能性が高い。
そういう意味では、結局死ぬことに変わりはなかった。
「槍、突けぇっ!」
レジスタンスの中でも前線で指揮を執っている者が叫び、馬車の隙間から槍を一斉に突き出す。
思わぬ場所からいきなり伸びてきた槍の穂先に、ガリンダミア帝国軍の兵士たちは怪我をする者も多い。
だが、その怪我はそこまで深くはなかった。
その理由は、兵士たちが身に着けている鎧だろう。
騎士や士官といった訳ではない以上、決して高性能な鎧という訳ではないのだが、それでも槍の威力の大半を殺す程度の性能はある。
場合によっては、鎧を滑らせて無傷でやりすごすといったような者もいた。
そうして攻撃を防ぐと、持っている武器を使って馬車を破壊しようとする。
当然だが、馬車だけで完全な防壁を作るといったような真似も出来る筈がなく、ろくな防壁の類がない場所も多い。
ガリンダミア帝国軍がやってくるということで、急いで近くにある木や岩の類を集めたりもしたが、そのような……防壁とも呼べない防壁は、あっさりと破壊されるか、乗り越えられる。
そちらにはレジスタンスの中でも高い戦闘力を持っている者が配置されているが、当然ながらそのような者たちで完全にガリンダミア帝国軍を防ぐといったような真似は出来ない。
最初こそ、死んでたまるかといったように士気が高かったが、その士気も時間が経つに連れて次第に下がっていく。
捕まりたくない、死にたくない、何とかここから逃げ出せないか。
そんな風に考える者が多くなっていくのだ。
これがしっかりと鍛えた兵士ならともかく、結局のところここにいるのはレジスタンスだ。
士気の高いときはまだしも、こうしてピンチになると逃げ出すようなことを考えてもおかしくはない。
それでも未だに逃げ出す者がいないのは、現在行われている作戦が自分たちの故国にとって大きな意味を持つと、そう理解しているためだろう。
あるいは、ガリンダミア帝国軍がそのように逃げられる場所を用意しておくといった手抜かりはしないと思っているからか。
(やばい……それでも、とにかくやばい。このままだと、間違いなくここにいる戦力は全滅する。現在の状況を、どうにかして打破しねえと)
レジスタンスの中でもリーダー格の一人が、現在の状況を何とかしようと考える。
しかし、いくら考えてもすぐに思いつくような方法はない。
それこそ、何らかの信じられないような幸運が……と、そう思って空を見上げた男は、このような状況にもかかわらず、唖然とする。
何故なら、上空には空を飛ぶゴーレムと黄金のドラゴンがいたのだ。
そのゴーレムと黄金のドラゴンがどのような存在なのかは、当然だが男も知っていた。
そもそも、ここに集まっているレジスタンスの多くが、ガリンダミア帝国軍の心核使いや部隊に襲撃され、そこを空飛ぶゴーレムや黄金のドラゴンに助けられて、ここに集まってきたのだから。
「見ろ、援軍だ! 援軍が来たぞ! しかも、とびっきりの心核使いが二人も! これで勝てる、勝てるぞ!」
士気を上げるためにも、大きく叫ぶ男。
そんな男の声に、他のレジスタンスも……そして、ガリンダミア帝国軍の者たちまでもが視線を空に上げ……
次の瞬間、ガリンダミア帝国軍の本陣が、空から降り注いだいくつもの光によって消滅していく。
レジスタンスたちにしてみれば、空を飛ぶゴーレムの腹部から多数の光が降り注いだかと思えば、次の瞬間にはその光によってガリンダミア帝国軍のいる場所が次々と爆発したのだ。
それを見ていたレジスタンスたちは、自分たちが絶体絶命の……それこそ、このままだと間違いなく死んでいただろうところを救われ、空を飛ぶゴーレムと黄金のドラゴンに対して強い憧憬の念を向ける。
そんなレジスタンスたちとは違い、ガリンダミア帝国軍にしてみれば、一体何が起きたのか理解出来ない者が多数だ。
理解出来ている者たちにしても、自分たちに待っているのは絶望しか存在しないと、そう思える。
上空からの攻撃により、一瞬で死んだ者たちはある意味幸運だったのだろう。
苦痛も何もなく、自分でも知らないうちに死んでいたのだから。
だが、遺された者たち……具体的には、前線でレジスタンスと戦っていた兵士たちにしてみれば、自分たちの本陣が文字通りの意味で消滅する光景を目の当たりにしたのだ。
ましてや、上空にはその攻撃を行った存在が……それだけではなく、見るからに強大な力を持っているだろう黄金のドラゴンも悠々と空を飛んでいる。
その上で、戦いの指揮を執っていた者たちも全滅したのだ。
出来るのは、部隊単位でどうにかするしかない。
とはいえ、この状況でここから離れようとしても、背後から追撃を受ける可能性があるし……何より、上空から攻撃が飛んでこないとも限らない。
そうである以上、現在はどうするべきか。
そんな風に迷っている間にも、士気の高まったレジスタンスによって一人、また一人とガリンダミア帝国軍の兵士たちは死んでいくのだった。
「これ、どうすればいいと思う? 攻撃しようにも、レジスタンスたちに近すぎて、攻撃出来ないんだが」
『本陣は消滅したんだし、あとはレジスタンスに任せてもいいんじゃない?』
呟くアランの頭の中に、レオノーラの声が響く。
アランとレオノーラの心核は、同じ遺跡から入手した代物だ。
外見もかなり似ており、それが関係しているのかレオノーラが黄金のドラゴンに変身しているときは、アランとの間だけで念話が可能となっている。
……アランの心核のカロと、レオノーラの心核。
双子石と言ってもいいような代物ではあるが、その能力は大きく違う。
とはいえ、アランは何故自分の心核がカロのような存在になり、モンスターに変身するのではなく人型機動兵器を召喚するといったようなことになっているのかの、予想は出来る。
それは、単純に自分には前世の記憶が残っているからだろう、と。
でなければ、ここまで自分とレオノーラの心核が違うというのは理解出来ない。
もっとも、違うと言われたレオノーラの心核も、巨大な黄金のドラゴンに変身するという意味では規格外の代物ではあるのだが。
「今は動揺してるからいいけど、戦っている連中が我に返ったら大変だぞ?」
純粋な能力という点では、当然ながらレジスタンスよりガリンダミア帝国軍の兵士たちの方が上だ。
今は動揺しており、その上でゼオンや黄金のドラゴンのおかげでレジスタンスの士気が高くなり、そのおかげで互角以上に戦えているものの、この状況がそう長引くとは思えない。
(フェルスを使うか?)
アランの意のままに動くフェルスは、大きさとしてもそこまでではないので、戦いの場に乱入させてもレジスタンスの巻き込む可能性は少ない。
防壁代わりの馬車を使って向き合ってる者たちや、ろくな防壁すらなく、岩や木を積み上げて防壁代わりにしているレジスタンスをどうやって助けるか考え……やがて、自分のやるべきことを決める。
「フェルス!」
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