417 / 422
ガリンダミア帝国との決着
416話
しおりを挟む
魔眼。
それはこの世界においては珍しい能力ではあるが、だからといって極めて強力という訳ではない。
この世界には心核があり、心核使いなら一人で戦局を引っ繰り返すことが出来るといったような力を持っているのに対し、魔眼はあくまでも対個人の能力でしかない。
伝説の中には一睨みで数十人を石化させるといったような存在もいるが、そのような存在は本当に希少だからこそ伝説となる。
……実際、雲海や黄金の薔薇の中にも魔眼の持ち主は数人いる。
だが、その魔眼もそこまで強力ではない。
もちろん、あるとないのとでは、ある方が圧倒的に便利ではあるし、少数の戦いの場合は使い方によって戦いの主導権を掴むことが出来るのも間違いない。
とはいえ……それはあくまでもアランたちのような一般人――転生者を一般人と呼んでもいいのかは微妙だが――の話だ。
古代魔法文明、ルーダー。その時代から生き抜いていたビッシュ。
そんなビッシュが呼び寄せた、終焉を意味する名前を持つ巨大な漆黒のドラゴン、アポカリプス。
そのような規格外の存在がもし邪眼を使えばどうなるか。
その結果が、ゼオンの映像モニタに映し出されている。
「これは……」
今まで、アランも色々と心核使いと戦ってきた。
戦ってきたが、だからといって一睨みで多数の人を殺すといったような邪眼を持つ存在というのは、当然のように初めて遭遇する相手だった。
『ふふふ。僕の眷属を攻撃したんだ。罰は必要だろう? ……もっとも、アランのいらない言葉のせいで、助かった者も多そうだけど』
得意げな様子で念話を送ってくるビッシュ。
そんなビッシュは、再度アポカリプスの首の一つを地上に向け……
「っ!? させるか!」
ビッシュが何をさせようとしているのかを理解したアランは、相手がアポカリプスであるというのを考えるよりも前に、ゼオンのスラスターとウィングバインダーを全開にして突っ込む。
そんなゼオンの反射的な行動は、ビッシュにとっても予想外だったのだろう。
一瞬何が起きているのか理解出来ず……ゼオンの全力の体当たりが、地上に向かって再度魔眼の一撃を放とうとしていたアポカリプスの首に命中する。
拳で殴るでもなく、足で蹴るでもなく、ビームライフルやビームサーベルで攻撃をするでもなく……体当たりの一撃。
相手の意表を突いた一撃であっただけに、アポカリプスにダメージを与えたのは間違いない。
また、ゼオンの全高はアポカリプスの半分にも及ばないものの、逆に言えば半分近くはある。
その重量でアポカリプスに体当たりしても、もし身体に体当たりをしたのであれば、効果はほとんど望めなかっただろう。
だが……幸いにも、アランが体当たりをしたのはアポカリプスの頭、巨体の先端部分と言ってもいい。
それも巨体から伸びている三本の頭の一つで、細長い場所であったのが幸いし、地上に向かって魔眼の一撃を放とうとしたアポカリプスの行動は、完全に見当違いの方に向かって放たれた。
結果として、最初の一撃と違って魔眼の効果によって殺された者は現在動ける者の中にはいなかった。
……それはつまり、アポカリプスの威圧によって動けなくなっていたレジスタンスたちには被害が出たということを意味しているのだが。
今の状況を思えば、まだ雲海や黄金の薔薇の面々が殺されるよりよかったのは、間違いない。
アランにも色々と思うところがあるのは間違いなかったが、とにかく今はアポカリプスを倒すのを最優先にする必要があった。
「ついでだ、これでも食らえ!」
頭部に体当たりが行われ、完全に意表を突かれたアポカリプス。
そうして意表を突かれて身体の動きが止まったアポカリプスに対し、アランはその一瞬の同様に付け込み、フェルスを放つ。
ビームソードを展開した状態のまま放たれたビームソードは、真っ直ぐアポカリプスの頭部の一つの眼球に向かい……
「ちぃっ!」
他の二つの頭部のうち片方が、狙われた頭部を吹き飛ばすことによって、フェルスの一撃を回避する。
頭部を狙ったフェルスに向かって攻撃したのではなく、フェルスに狙われた頭部を攻撃し、その衝撃で攻撃を回避するのは、アランにとっても完全に予想外だった。
今の状況を思えば、当然ながら頭部に命中すると思っていただけに尚更にそのように思えてしまったのだ。
『アラン! 回避して!』
不意に頭の中に響くレオノーラの念話を聞き、アランはスラスターを全開にしてゼオンを移動させる。
そうしたところ、ゼオンのいた場所を巨大な何かが通りすぎていく。
最初はそれが何なのか分からなかったアランだったが、離れればアポカリプスの右腕による一撃だったと判明する。
「アポカリプスの攻撃だと!?」
それは、アランにとっても完全に予想外だった。
何しろ、今までアポカリプスからは一切攻撃をしてこなかったのだから。
眷属として竜人を呼んだことはあったが。
(いや、魔眼を使った攻撃もされたか。もっとも、魔眼を使ったのは地上にいる連中に向かってであり、俺に向かって直接攻撃をするといったような真似はなかったけど)
そういう意味では、正真正銘今の攻撃は本当の意味でアランを狙った一撃だったということになる。
「どうしたんだ? 俺の心を折る以前に、お前の方が我慢出来なくなったみたいだな!」
その挑発が自分の行動として考えた場合は決して得策でないというのは、アランにも分かっている。
それでもこうして叫んだのは、ビッシュに対しての恨みによるものが大きい。
『へぇ、僕を挑発してるのかい?』
アランの言葉が聞こえたのか、ビッシュは落ち着いた様子でそう言ってくる。
とはいえ、アランの頭の中に響いた念話は言葉ほどに平静な訳ではない。
念話を聞いているアランであっても、その言葉に込められているビッシュの苛立ちは十分に覚えることが出来た。
ビッシュ本人にその自覚があるのかどうかは、アランにも分からない。
(これは成功か?)
そう思わないでもないが、てっきり今の自分の言葉で頭にきて再度攻撃をしてくるのかと思ってはいたアランの予想は外れる。
アポカリプスの攻撃は、ゼオンに向かうようなことはない。
その代わり……アポカリプスの三つの首は、ゼオンに向けられる。
言葉は発していないものの、ビッシュが苛立ちを覚えているのは間違いなかった。
「どうした? 何も言ってこないけど。俺を諦めたのか? 諦めたのなら、とっとと消えてくれると、俺としては嬉しいんだが」
『やはり、上下関係をしっかりと刻み込む必要があるようだね』
アランの言葉に対し、ビッシュはそう返す。
お互いの強さの差を考えると、ビッシュの言葉に納得出来ない訳でもない。
そんなビッシュの様子を理解しながらも、アランは口を開く。
「上下関係? 俺が上でお前が下か?」
ヒクリ、と。
実際にビッシュの顔を見ながら言った訳ではなかったが、それでもアランはビッシュの頬がひくついたのを見たような気がした。
アランにしてみれば、今のこの状況はかなり厳しい。
それが分かっているだけに、ビッシュを出来るだけ怒らせて冷静に戦うといったような真似をさせたくはなかった。
『面白いことを言うね。けど……今のこの状況において、僕とアランのどちらが上で下か、それが分からないはずはないと思うけどね。……最後の忠告だ。大人しく降伏して僕に従うんだ。そうすれば……そうだね。君たちのおかげでアポカリプスをこの世界に戻すことが出来たし、感謝の意味を込めて他の者たちも殺さないでおいてもいいけど』
そう言われたアランだったが、当然のようにその言葉には否と言うしかない。
現在の自分の状況……生き残るということだけを考えた場合、あるいはビッシュの提案も決して間違いではないのかもしれないだろう。
しかし、アランは飼い犬として……いや、飼い犬どころか鳥籠に入れられたインコとして生き延びたいとは思えない。
この世界に転生という手段で生まれ変わった以上、やはり探索者として思い通りに生きたいと思うのは当然の話だった。
「却下だ。俺は探索者として、思うように……自由に生きる!」
『そう、か。……仕方がないね。こうなった以上、こちらも相応の態度を取る必要がある。それくらいは分かっているよね?』
最後に念を押してくるような、そんな言葉。
アランはそんなビッシュの言葉に対し、構わないと叫ぶ。
「お前が俺を力で従えようとするのなら、俺は力でそれに逆らう!」
『アラン、君だけで僕をどうにか出来ると……本当にそう思ってるのかい?』
「俺一人では無理でも、俺には仲間がいる」
そう言い、アランは自分の隣にいる黄金のドラゴンを……レオノーラが変身したその姿を見る。
アランにとって、レオノーラは自分の秘密の全てを知っている仲間だ。
そうである以上、レオノーラを信用しないという選択肢はアランにはない。
だからこそ、今はこうしてレオノーラの名前を出して、とにかくどうにかするといった方法を考える必要があった。
『アラン……』
そんなアランの考えを察したのか、それとも女の勘で理解したのか。
その辺りはアランにも分からなかったが、レオノーラがアランの言葉に強く感じるものがあったのは間違いない。
レオノーラにとっても、アランという存在は非常に大きい。
それをこうして戦いの中で聞かされるというのは、非常に大きな意味を持つ。
あるいは、それが影響したのか。
隣り合っていたゼオンと黄金のドラゴンの双方が不意に光り輝く。
そして光っているゼオンと黄金のドラゴンは、アランとレオノーラが特にそのつもりがないというのにお互いに近付いていき……やがて、二つの光は一つとなる。
それは、一度だけしか成功していなかった、そんな行動。
そして今の状況を思えば、アランやレオノーラにとっては最善の結果であろう。
双子として生み出された二つの心核が融合し、そうして姿を現したそれは……この状況においては、ビッシュのアポカリプスとの戦いで唯一勝利出来るかもしれない存在。
「ゼオリューン」
ゼオリューンのコックピットで、アランはそう呟くのだった。
それはこの世界においては珍しい能力ではあるが、だからといって極めて強力という訳ではない。
この世界には心核があり、心核使いなら一人で戦局を引っ繰り返すことが出来るといったような力を持っているのに対し、魔眼はあくまでも対個人の能力でしかない。
伝説の中には一睨みで数十人を石化させるといったような存在もいるが、そのような存在は本当に希少だからこそ伝説となる。
……実際、雲海や黄金の薔薇の中にも魔眼の持ち主は数人いる。
だが、その魔眼もそこまで強力ではない。
もちろん、あるとないのとでは、ある方が圧倒的に便利ではあるし、少数の戦いの場合は使い方によって戦いの主導権を掴むことが出来るのも間違いない。
とはいえ……それはあくまでもアランたちのような一般人――転生者を一般人と呼んでもいいのかは微妙だが――の話だ。
古代魔法文明、ルーダー。その時代から生き抜いていたビッシュ。
そんなビッシュが呼び寄せた、終焉を意味する名前を持つ巨大な漆黒のドラゴン、アポカリプス。
そのような規格外の存在がもし邪眼を使えばどうなるか。
その結果が、ゼオンの映像モニタに映し出されている。
「これは……」
今まで、アランも色々と心核使いと戦ってきた。
戦ってきたが、だからといって一睨みで多数の人を殺すといったような邪眼を持つ存在というのは、当然のように初めて遭遇する相手だった。
『ふふふ。僕の眷属を攻撃したんだ。罰は必要だろう? ……もっとも、アランのいらない言葉のせいで、助かった者も多そうだけど』
得意げな様子で念話を送ってくるビッシュ。
そんなビッシュは、再度アポカリプスの首の一つを地上に向け……
「っ!? させるか!」
ビッシュが何をさせようとしているのかを理解したアランは、相手がアポカリプスであるというのを考えるよりも前に、ゼオンのスラスターとウィングバインダーを全開にして突っ込む。
そんなゼオンの反射的な行動は、ビッシュにとっても予想外だったのだろう。
一瞬何が起きているのか理解出来ず……ゼオンの全力の体当たりが、地上に向かって再度魔眼の一撃を放とうとしていたアポカリプスの首に命中する。
拳で殴るでもなく、足で蹴るでもなく、ビームライフルやビームサーベルで攻撃をするでもなく……体当たりの一撃。
相手の意表を突いた一撃であっただけに、アポカリプスにダメージを与えたのは間違いない。
また、ゼオンの全高はアポカリプスの半分にも及ばないものの、逆に言えば半分近くはある。
その重量でアポカリプスに体当たりしても、もし身体に体当たりをしたのであれば、効果はほとんど望めなかっただろう。
だが……幸いにも、アランが体当たりをしたのはアポカリプスの頭、巨体の先端部分と言ってもいい。
それも巨体から伸びている三本の頭の一つで、細長い場所であったのが幸いし、地上に向かって魔眼の一撃を放とうとしたアポカリプスの行動は、完全に見当違いの方に向かって放たれた。
結果として、最初の一撃と違って魔眼の効果によって殺された者は現在動ける者の中にはいなかった。
……それはつまり、アポカリプスの威圧によって動けなくなっていたレジスタンスたちには被害が出たということを意味しているのだが。
今の状況を思えば、まだ雲海や黄金の薔薇の面々が殺されるよりよかったのは、間違いない。
アランにも色々と思うところがあるのは間違いなかったが、とにかく今はアポカリプスを倒すのを最優先にする必要があった。
「ついでだ、これでも食らえ!」
頭部に体当たりが行われ、完全に意表を突かれたアポカリプス。
そうして意表を突かれて身体の動きが止まったアポカリプスに対し、アランはその一瞬の同様に付け込み、フェルスを放つ。
ビームソードを展開した状態のまま放たれたビームソードは、真っ直ぐアポカリプスの頭部の一つの眼球に向かい……
「ちぃっ!」
他の二つの頭部のうち片方が、狙われた頭部を吹き飛ばすことによって、フェルスの一撃を回避する。
頭部を狙ったフェルスに向かって攻撃したのではなく、フェルスに狙われた頭部を攻撃し、その衝撃で攻撃を回避するのは、アランにとっても完全に予想外だった。
今の状況を思えば、当然ながら頭部に命中すると思っていただけに尚更にそのように思えてしまったのだ。
『アラン! 回避して!』
不意に頭の中に響くレオノーラの念話を聞き、アランはスラスターを全開にしてゼオンを移動させる。
そうしたところ、ゼオンのいた場所を巨大な何かが通りすぎていく。
最初はそれが何なのか分からなかったアランだったが、離れればアポカリプスの右腕による一撃だったと判明する。
「アポカリプスの攻撃だと!?」
それは、アランにとっても完全に予想外だった。
何しろ、今までアポカリプスからは一切攻撃をしてこなかったのだから。
眷属として竜人を呼んだことはあったが。
(いや、魔眼を使った攻撃もされたか。もっとも、魔眼を使ったのは地上にいる連中に向かってであり、俺に向かって直接攻撃をするといったような真似はなかったけど)
そういう意味では、正真正銘今の攻撃は本当の意味でアランを狙った一撃だったということになる。
「どうしたんだ? 俺の心を折る以前に、お前の方が我慢出来なくなったみたいだな!」
その挑発が自分の行動として考えた場合は決して得策でないというのは、アランにも分かっている。
それでもこうして叫んだのは、ビッシュに対しての恨みによるものが大きい。
『へぇ、僕を挑発してるのかい?』
アランの言葉が聞こえたのか、ビッシュは落ち着いた様子でそう言ってくる。
とはいえ、アランの頭の中に響いた念話は言葉ほどに平静な訳ではない。
念話を聞いているアランであっても、その言葉に込められているビッシュの苛立ちは十分に覚えることが出来た。
ビッシュ本人にその自覚があるのかどうかは、アランにも分からない。
(これは成功か?)
そう思わないでもないが、てっきり今の自分の言葉で頭にきて再度攻撃をしてくるのかと思ってはいたアランの予想は外れる。
アポカリプスの攻撃は、ゼオンに向かうようなことはない。
その代わり……アポカリプスの三つの首は、ゼオンに向けられる。
言葉は発していないものの、ビッシュが苛立ちを覚えているのは間違いなかった。
「どうした? 何も言ってこないけど。俺を諦めたのか? 諦めたのなら、とっとと消えてくれると、俺としては嬉しいんだが」
『やはり、上下関係をしっかりと刻み込む必要があるようだね』
アランの言葉に対し、ビッシュはそう返す。
お互いの強さの差を考えると、ビッシュの言葉に納得出来ない訳でもない。
そんなビッシュの様子を理解しながらも、アランは口を開く。
「上下関係? 俺が上でお前が下か?」
ヒクリ、と。
実際にビッシュの顔を見ながら言った訳ではなかったが、それでもアランはビッシュの頬がひくついたのを見たような気がした。
アランにしてみれば、今のこの状況はかなり厳しい。
それが分かっているだけに、ビッシュを出来るだけ怒らせて冷静に戦うといったような真似をさせたくはなかった。
『面白いことを言うね。けど……今のこの状況において、僕とアランのどちらが上で下か、それが分からないはずはないと思うけどね。……最後の忠告だ。大人しく降伏して僕に従うんだ。そうすれば……そうだね。君たちのおかげでアポカリプスをこの世界に戻すことが出来たし、感謝の意味を込めて他の者たちも殺さないでおいてもいいけど』
そう言われたアランだったが、当然のようにその言葉には否と言うしかない。
現在の自分の状況……生き残るということだけを考えた場合、あるいはビッシュの提案も決して間違いではないのかもしれないだろう。
しかし、アランは飼い犬として……いや、飼い犬どころか鳥籠に入れられたインコとして生き延びたいとは思えない。
この世界に転生という手段で生まれ変わった以上、やはり探索者として思い通りに生きたいと思うのは当然の話だった。
「却下だ。俺は探索者として、思うように……自由に生きる!」
『そう、か。……仕方がないね。こうなった以上、こちらも相応の態度を取る必要がある。それくらいは分かっているよね?』
最後に念を押してくるような、そんな言葉。
アランはそんなビッシュの言葉に対し、構わないと叫ぶ。
「お前が俺を力で従えようとするのなら、俺は力でそれに逆らう!」
『アラン、君だけで僕をどうにか出来ると……本当にそう思ってるのかい?』
「俺一人では無理でも、俺には仲間がいる」
そう言い、アランは自分の隣にいる黄金のドラゴンを……レオノーラが変身したその姿を見る。
アランにとって、レオノーラは自分の秘密の全てを知っている仲間だ。
そうである以上、レオノーラを信用しないという選択肢はアランにはない。
だからこそ、今はこうしてレオノーラの名前を出して、とにかくどうにかするといった方法を考える必要があった。
『アラン……』
そんなアランの考えを察したのか、それとも女の勘で理解したのか。
その辺りはアランにも分からなかったが、レオノーラがアランの言葉に強く感じるものがあったのは間違いない。
レオノーラにとっても、アランという存在は非常に大きい。
それをこうして戦いの中で聞かされるというのは、非常に大きな意味を持つ。
あるいは、それが影響したのか。
隣り合っていたゼオンと黄金のドラゴンの双方が不意に光り輝く。
そして光っているゼオンと黄金のドラゴンは、アランとレオノーラが特にそのつもりがないというのにお互いに近付いていき……やがて、二つの光は一つとなる。
それは、一度だけしか成功していなかった、そんな行動。
そして今の状況を思えば、アランやレオノーラにとっては最善の結果であろう。
双子として生み出された二つの心核が融合し、そうして姿を現したそれは……この状況においては、ビッシュのアポカリプスとの戦いで唯一勝利出来るかもしれない存在。
「ゼオリューン」
ゼオリューンのコックピットで、アランはそう呟くのだった。
0
あなたにおすすめの小説
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~
日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ―
異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。
強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。
ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる!
―作品について―
完結しました。
全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。
【完結】剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ
O.T.I
ファンタジー
かつて王国騎士団にその人ありと言われた剣聖ジスタルは、とある事件をきっかけに引退して辺境の地に引き籠もってしまった。
それから時が過ぎ……彼の娘エステルは、かつての剣聖ジスタルをも超える剣の腕を持つ美少女だと、辺境の村々で噂になっていた。
ある時、その噂を聞きつけた辺境伯領主に呼び出されたエステル。
彼女の実力を目の当たりにした領主は、彼女に王国の騎士にならないか?と誘いかける。
剣術一筋だった彼女は、まだ見ぬ強者との出会いを夢見てそれを了承するのだった。
そして彼女は王都に向かい、騎士となるための試験を受けるはずだったのだが……
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる