418 / 422
ガリンダミア帝国との決着
417話
しおりを挟む
ゼオリューン。
それは、アランが心核により召喚したゼオンと、レオノーラが心核によって変身した黄金のドラゴンが融合した姿。
具体的に何故そのようなことが出来るのかは、アランにも分からない。
分からないが、それでも今の状況を思えばアランとレオノーラの使っている心核が二つ同時に見つかったのが関係している可能性は高いし、それ以外でもアランが前世の記憶を持っているのが関係している可能性はある。
結局のところ、具体的にどのような理由でそうなっているのかは分からない。
しかし、アポカリプスといった強敵……それもこれまでに遭遇したことのないような強敵を相手にしての戦いとなれば、ゼオンと黄金のドラゴンという二つの存在で戦うよりも、ゼオリューンという一つの存在で戦った方が圧倒的に有利なのは間違いのない事実だ。
ゼオンの持つウィングバインダーはドラゴンの翼に姿を変え、腰からはドラゴンの尻尾が生え、その装甲には黄金の竜鱗によって覆われている。
ゼオンの外見は明らかにロボットといった外見の人型機動兵器だったが、ゼオリューンはドラゴンの要素が付け加えられたことにより、人型機動兵器という意味では同じでも生体兵器的な意味での人型機動兵器へとその姿を変えている。
また、それだけではなく全高十八メートルほどだった大きさが二十メートルまで高くなっておりコックピットもアラン一人で使うのではなく、レオノーラと共に使う復座型にその姿を変えていた。
ゼオリューンになったことにより、ゼオンでは敵の攻撃を防ぐ手段は回避かゼオンの装甲に頼るといったことしか出来なかったが、今は魔力による障壁……いわゆる、バリアを展開することも可能だ。
バリアを張れるという意味では、アポカリプスと同等と言ってもいいのだが……今の状況においてはその魔力のバリアもどこまで役に立つのかは分からない。
何しろ敵はアポカリプスという、極めて強大な存在なのだから。
「行けるか?」
「ええ。……正直、何で急にゼオリューンになれたのかは、分からないけど。でも、今の状況を思えば最善の選択肢だったのは間違いないわ」
レオノーラが不思議そうに言うものの、そこに深刻な色はない。
何故急にゼオリューンになれたのかは、アランにもレオノーラにも理解は出来ない。
いや、融合した時の状況を思い出せば、もしかしたらという可能性はあるが、今はそれを言ってるような時でないのも、また事実。
「何で融合出来たのは分からない。分からないが、今はとにかくアポカリプスを倒すことを優先する」
「ええ、問題ないわ」
アランの言にレオノーラも異論はないといったように頷く。
そして、ちょうどそのタイミングでビッシュの念話がアランとレオノーラに聞こえてきた。
『へぇ……これは珍しいね。僕も色々な心核使いを見てきたけど、こういうのは初めて見るよ。ああ、いや。報告では聞いていたかな?』
そう言うと、アポカリプスの首の一つが地上にいる竜人に向けられる。
そんなビッシュの様子に、アランは疑問を抱く。
自分たちがゼオリューンになることが出来たのは、以前一度だけだ。
だが、そこにあの声の主……以前迷宮で遭遇したと思しき相手はいなかったはず。
(いや、もしかして……いたけど、単純に俺が気が付かなかっただけなのか?)
そんな疑問を抱くアランだったが、ビッシュの様子を見る限り、ゼオリューンについて多少なりとも知ってはいるが、実際にその実力がどれだけのものなのかというのは知らないらしい。
それはアランにとって幸運だったのは事実。
ゼオリューンが一体どのような攻撃をするのか、そしてどれだけの力を持っているのか、それを向こうは分からないということなのだから。
「なら、このゼオリューンがどういう力を持つのか……それを思い知らせてやるよ!」
そう叫び、アランはゼオリューンをアポカリプスに向かって突っ込ませる。
アポカリプスは、ゼオリューンが近付いて来るのを見ても特に何か動く様子はない。
アランの心を折る、そしてアランと自分の間にある絶対的な実力差を教えてやろうと、そう思っての行動なのだろう。
だが……そんなアポカリプスの余裕こそが、アランにとっては狙い目だった。
バリアに向かって突入し、ゼオンを操縦していたときと同じようにあっさりとバリアを突破する。
ゼオンのときであれば、そのままアポカリプスの三つの首を……正確には眼球を狙っただろう。
しかし、今は違う。
ゼオリューンになったことでビームライフルの威力が増しているのは、以前の経験から十分に理解していた。
そうして放たれたビームは、アポカリプスの胴体に命中し……
「ギャオオオオオオオオン!」
アポカリプスの首の一つが、痛みに対する悲鳴を発する。
アポカリプス……正確にはビッシュにとって、この攻撃の威力は予想外だったらしい。
アランはビームでアポカリプスに与えたことにより、嬉しさから思わず笑みを浮かべた。
今まで散々自分を下に見てきた相手が、その相手から反撃をされてダメージを負ったのだ。
そのダメージは致命傷といったようなものではないのだが、それでもビッシュに対してダメージを与えたのは間違いない。
今まではレオノーラ曰く、眼球を含めて敵の体内にダメージを与える一寸法師作戦が行われていたものの、それはあくまでも普通に攻撃してもダメージを与えることが出来なかったから、選択した行動だ。
しかし、ゼオリューンとなった今となっては普通に敵に対してダメージを与えることが出来る以上、一寸法師といったような作戦をする必要はない。
「いける!」
「ええ、あの偉ぶったビッシュに、自分が決して最強でも何でもないというのを教えてやりましょう!」
『ふざけた真似を!』
アランとレオノーラの会話が聞こえたのか、それとも単純に自分にダメージを与えたのが面白くなかったのか、それは不明なままだったが、アポカリプスはゼオリューンに向かって巨大な手を振り下ろす。
しかし、アポカリプスが巨大だということは、当然のように動作は大振りになる。
いや、あるいはビッシュが本当の意味でアポカリプスを使いこなせているのなら、その大きさの差があってもどうにか出来たのかもしれない。
しかし、アランにとって幸いなことに……そしてビッシュにとって不幸なことに、ビッシュは得体のしれない迫力こそあるものの、戦いの専門家ではない。
(それにビッシュの話を聞く限りだと、このアポカリプスは長い間この世界の外に封印されていたらしい。そうなると、ビッシュがアポカリプスを本格的に動かすのはどれくらいだ?)
ルーダーと呼ばれていた古代魔法文明。
それが滅びてから、今日まで具体的にどれくらいの時間が経ったのか、アランには分からない。
分からない以上、ビッシュはそれだけ長い間アポカリプスを使っていなかったということを意味していた。
もしこれでアポカリプスと戦っているのが並の相手であれば、純粋に巨体と高い身体能力で圧倒出来たという意味では、また少し話は違ったかもしれない。
しかし、今アポカリプスの前にいるのはゼオリューン。
心核使いに特化した能力を持つアランと、そんなアランに匹敵する心核使いとしての能力を持つレオノーラの二人が操縦する機体。
ビッシュにとって、そんなゼオリューンは自分にダメージを与える能力を持つという点で、看過出来ない。
看過出来ないが、同時にゼオリューンの持つ力の凄さを実際に自分で感じており、そういう意味では非常に興味深い存在でもあった。
「今までの散々俺を付け狙ってきた因縁も、これで終わりだ! お前にはここで死んで貰う!」
叫びつつ、アランはビームライフルのトリガーを引きながら、アポカリプスとの間合いを詰めていく。
アポカリプスは、本来なら非常に強靱な鱗がある。
ちょっとやそっとの攻撃……それこそゼオンのビームライルフでも、そこまで致命的なダメージを受けない、そんな防御力を持つ鱗が。
しかし、ゼオリューンとなった今のビームライフルは容易にアポカリプスにダメージを与える。
それはつまり、アポカリプスは巨大なだけにいい的になるという事を意味していた。
バリアがあれば攻撃を防いだり、防げなくても威力を減衰させるといったような真似も出来たかもしれないが。
すでにゼオリューンはバリアの内側にその姿はある。
そうである以上、アポカリプスに出来るのアランに上下関係を教え込むといったような攻撃ではなく、ゼオリューンを排除するための攻撃をすること。
ここまできて、ようやくビッシュも自分がアランを相手に余裕を出しすぎたと……それによって、ビッシュはアランを強くしてしまったと、そう理解したのだろう。
その一撃は、アランとレオノーラの二人を殺すための一撃。
実際、ゼオリューンに命中すれば、黄金の竜鱗を持つゼオリューンであってもその攻撃の威力を防ぐといったような真似は出来なかった筈だ。
だが……それは、あくまでも攻撃が命中すればの話であり、アランは前世のゲームと今世のゼオンの操縦で磨かれたテクニックを使い、アポカリプスの振るった一撃を回避する。
回避するどころか、その回避した動きを利用してビームサーベルを引き抜き、アポカリプスに斬りつける。
『ぎゃああああっ!』
ビームライフル同様、ビームサーベルの一撃もまた、アポカリプスの鱗を貫くだけの威力を持っていた。
そんな予想外の痛みに、アランとレオノーラはビッシュの悲鳴が念話で聞こえてくる。
ビッシュにとって、それは無意識で行われていることなのか、それとも意図的にアランたちに聞かせているのか。
意図的にそのような真似をする理由は、アランにも分からない。
しかし、今の状況を思えばそのようなことをしてもおかしくないのは間違いなく、これはビッシュの意図しない行動だろうとアランは結論づける。
「アラン、魔力のコントロールは問題ないわ。アポカリプスの攻撃を最低でも一度は防いでみせるから、アランは防御よりも攻撃を優先して!」
聞こえてくるレオノーラの言葉に、アランは分かったと頷くのだった。
それは、アランが心核により召喚したゼオンと、レオノーラが心核によって変身した黄金のドラゴンが融合した姿。
具体的に何故そのようなことが出来るのかは、アランにも分からない。
分からないが、それでも今の状況を思えばアランとレオノーラの使っている心核が二つ同時に見つかったのが関係している可能性は高いし、それ以外でもアランが前世の記憶を持っているのが関係している可能性はある。
結局のところ、具体的にどのような理由でそうなっているのかは分からない。
しかし、アポカリプスといった強敵……それもこれまでに遭遇したことのないような強敵を相手にしての戦いとなれば、ゼオンと黄金のドラゴンという二つの存在で戦うよりも、ゼオリューンという一つの存在で戦った方が圧倒的に有利なのは間違いのない事実だ。
ゼオンの持つウィングバインダーはドラゴンの翼に姿を変え、腰からはドラゴンの尻尾が生え、その装甲には黄金の竜鱗によって覆われている。
ゼオンの外見は明らかにロボットといった外見の人型機動兵器だったが、ゼオリューンはドラゴンの要素が付け加えられたことにより、人型機動兵器という意味では同じでも生体兵器的な意味での人型機動兵器へとその姿を変えている。
また、それだけではなく全高十八メートルほどだった大きさが二十メートルまで高くなっておりコックピットもアラン一人で使うのではなく、レオノーラと共に使う復座型にその姿を変えていた。
ゼオリューンになったことにより、ゼオンでは敵の攻撃を防ぐ手段は回避かゼオンの装甲に頼るといったことしか出来なかったが、今は魔力による障壁……いわゆる、バリアを展開することも可能だ。
バリアを張れるという意味では、アポカリプスと同等と言ってもいいのだが……今の状況においてはその魔力のバリアもどこまで役に立つのかは分からない。
何しろ敵はアポカリプスという、極めて強大な存在なのだから。
「行けるか?」
「ええ。……正直、何で急にゼオリューンになれたのかは、分からないけど。でも、今の状況を思えば最善の選択肢だったのは間違いないわ」
レオノーラが不思議そうに言うものの、そこに深刻な色はない。
何故急にゼオリューンになれたのかは、アランにもレオノーラにも理解は出来ない。
いや、融合した時の状況を思い出せば、もしかしたらという可能性はあるが、今はそれを言ってるような時でないのも、また事実。
「何で融合出来たのは分からない。分からないが、今はとにかくアポカリプスを倒すことを優先する」
「ええ、問題ないわ」
アランの言にレオノーラも異論はないといったように頷く。
そして、ちょうどそのタイミングでビッシュの念話がアランとレオノーラに聞こえてきた。
『へぇ……これは珍しいね。僕も色々な心核使いを見てきたけど、こういうのは初めて見るよ。ああ、いや。報告では聞いていたかな?』
そう言うと、アポカリプスの首の一つが地上にいる竜人に向けられる。
そんなビッシュの様子に、アランは疑問を抱く。
自分たちがゼオリューンになることが出来たのは、以前一度だけだ。
だが、そこにあの声の主……以前迷宮で遭遇したと思しき相手はいなかったはず。
(いや、もしかして……いたけど、単純に俺が気が付かなかっただけなのか?)
そんな疑問を抱くアランだったが、ビッシュの様子を見る限り、ゼオリューンについて多少なりとも知ってはいるが、実際にその実力がどれだけのものなのかというのは知らないらしい。
それはアランにとって幸運だったのは事実。
ゼオリューンが一体どのような攻撃をするのか、そしてどれだけの力を持っているのか、それを向こうは分からないということなのだから。
「なら、このゼオリューンがどういう力を持つのか……それを思い知らせてやるよ!」
そう叫び、アランはゼオリューンをアポカリプスに向かって突っ込ませる。
アポカリプスは、ゼオリューンが近付いて来るのを見ても特に何か動く様子はない。
アランの心を折る、そしてアランと自分の間にある絶対的な実力差を教えてやろうと、そう思っての行動なのだろう。
だが……そんなアポカリプスの余裕こそが、アランにとっては狙い目だった。
バリアに向かって突入し、ゼオンを操縦していたときと同じようにあっさりとバリアを突破する。
ゼオンのときであれば、そのままアポカリプスの三つの首を……正確には眼球を狙っただろう。
しかし、今は違う。
ゼオリューンになったことでビームライフルの威力が増しているのは、以前の経験から十分に理解していた。
そうして放たれたビームは、アポカリプスの胴体に命中し……
「ギャオオオオオオオオン!」
アポカリプスの首の一つが、痛みに対する悲鳴を発する。
アポカリプス……正確にはビッシュにとって、この攻撃の威力は予想外だったらしい。
アランはビームでアポカリプスに与えたことにより、嬉しさから思わず笑みを浮かべた。
今まで散々自分を下に見てきた相手が、その相手から反撃をされてダメージを負ったのだ。
そのダメージは致命傷といったようなものではないのだが、それでもビッシュに対してダメージを与えたのは間違いない。
今まではレオノーラ曰く、眼球を含めて敵の体内にダメージを与える一寸法師作戦が行われていたものの、それはあくまでも普通に攻撃してもダメージを与えることが出来なかったから、選択した行動だ。
しかし、ゼオリューンとなった今となっては普通に敵に対してダメージを与えることが出来る以上、一寸法師といったような作戦をする必要はない。
「いける!」
「ええ、あの偉ぶったビッシュに、自分が決して最強でも何でもないというのを教えてやりましょう!」
『ふざけた真似を!』
アランとレオノーラの会話が聞こえたのか、それとも単純に自分にダメージを与えたのが面白くなかったのか、それは不明なままだったが、アポカリプスはゼオリューンに向かって巨大な手を振り下ろす。
しかし、アポカリプスが巨大だということは、当然のように動作は大振りになる。
いや、あるいはビッシュが本当の意味でアポカリプスを使いこなせているのなら、その大きさの差があってもどうにか出来たのかもしれない。
しかし、アランにとって幸いなことに……そしてビッシュにとって不幸なことに、ビッシュは得体のしれない迫力こそあるものの、戦いの専門家ではない。
(それにビッシュの話を聞く限りだと、このアポカリプスは長い間この世界の外に封印されていたらしい。そうなると、ビッシュがアポカリプスを本格的に動かすのはどれくらいだ?)
ルーダーと呼ばれていた古代魔法文明。
それが滅びてから、今日まで具体的にどれくらいの時間が経ったのか、アランには分からない。
分からない以上、ビッシュはそれだけ長い間アポカリプスを使っていなかったということを意味していた。
もしこれでアポカリプスと戦っているのが並の相手であれば、純粋に巨体と高い身体能力で圧倒出来たという意味では、また少し話は違ったかもしれない。
しかし、今アポカリプスの前にいるのはゼオリューン。
心核使いに特化した能力を持つアランと、そんなアランに匹敵する心核使いとしての能力を持つレオノーラの二人が操縦する機体。
ビッシュにとって、そんなゼオリューンは自分にダメージを与える能力を持つという点で、看過出来ない。
看過出来ないが、同時にゼオリューンの持つ力の凄さを実際に自分で感じており、そういう意味では非常に興味深い存在でもあった。
「今までの散々俺を付け狙ってきた因縁も、これで終わりだ! お前にはここで死んで貰う!」
叫びつつ、アランはビームライフルのトリガーを引きながら、アポカリプスとの間合いを詰めていく。
アポカリプスは、本来なら非常に強靱な鱗がある。
ちょっとやそっとの攻撃……それこそゼオンのビームライルフでも、そこまで致命的なダメージを受けない、そんな防御力を持つ鱗が。
しかし、ゼオリューンとなった今のビームライフルは容易にアポカリプスにダメージを与える。
それはつまり、アポカリプスは巨大なだけにいい的になるという事を意味していた。
バリアがあれば攻撃を防いだり、防げなくても威力を減衰させるといったような真似も出来たかもしれないが。
すでにゼオリューンはバリアの内側にその姿はある。
そうである以上、アポカリプスに出来るのアランに上下関係を教え込むといったような攻撃ではなく、ゼオリューンを排除するための攻撃をすること。
ここまできて、ようやくビッシュも自分がアランを相手に余裕を出しすぎたと……それによって、ビッシュはアランを強くしてしまったと、そう理解したのだろう。
その一撃は、アランとレオノーラの二人を殺すための一撃。
実際、ゼオリューンに命中すれば、黄金の竜鱗を持つゼオリューンであってもその攻撃の威力を防ぐといったような真似は出来なかった筈だ。
だが……それは、あくまでも攻撃が命中すればの話であり、アランは前世のゲームと今世のゼオンの操縦で磨かれたテクニックを使い、アポカリプスの振るった一撃を回避する。
回避するどころか、その回避した動きを利用してビームサーベルを引き抜き、アポカリプスに斬りつける。
『ぎゃああああっ!』
ビームライフル同様、ビームサーベルの一撃もまた、アポカリプスの鱗を貫くだけの威力を持っていた。
そんな予想外の痛みに、アランとレオノーラはビッシュの悲鳴が念話で聞こえてくる。
ビッシュにとって、それは無意識で行われていることなのか、それとも意図的にアランたちに聞かせているのか。
意図的にそのような真似をする理由は、アランにも分からない。
しかし、今の状況を思えばそのようなことをしてもおかしくないのは間違いなく、これはビッシュの意図しない行動だろうとアランは結論づける。
「アラン、魔力のコントロールは問題ないわ。アポカリプスの攻撃を最低でも一度は防いでみせるから、アランは防御よりも攻撃を優先して!」
聞こえてくるレオノーラの言葉に、アランは分かったと頷くのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
153
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる