いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!

町島航太

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一章 貴方のスキル買い取らせて下さい

22話 魔法の町ルベニア

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「あっ!見えてきましたよルベニア!」

 強固な壁に囲まれ、空には何やら色々なモノが浮いている町が見えてくる。あれこそが目指していた魔法の町ルベニアみたいだ。

「ルベニアは魔法使いになるために必要に機関や施設が存在しており、コンパス内で有名な魔法使いのほとんどがルベニアに何かしらの形で関わっているそうなんです」

「へぇ~詳しいね」

「いつか来てみたいなとは思っていたんです!魔法で鍛えられた武器があると聞いた事があるので!」

「防衛システムに非常に魅力的だと聞きますわ。あまりにも強すぎてコンパス騎士団の派遣が必要ないと言われてしまう程には」

「・・・俺、通れるかな?身分証明書とか貰わずに城追い出されちゃったからないんだよね」

「ご心配なく。その為の私ですわ」

 ルベニアの出入り口である大きな門前に到着すると、ニアは門番の前に立ち、付けていたネックレスを見せつけた。すると門番達はキレのある敬礼をして、門を開けてくれたのだ。

「どうですか?これが、コンパス騎士団に対しての信用度です!」

 これは凄い。ここまで騎士団というのは信用されているのか。逆に彼女がいなければ入れないどころか賊扱いされて殺される所だったかもしれないので危なかった。

「さて、情報収集と行きましょう。まずは定番の酒場に行ってみますか?」

「いや、そんな必要はないよ。そこの兵士さん。少しよろしいでしょうか?」

 巡回していた兵士に声をかける。

「ん?どうしたんだ?道案内か?この町は道がとても複雑だ。案内してやるぞ」

「それは良かった!住宅街まで案内してくれませんか?」

「住宅街?人を探しか?」

「はい、そんな所です」

「そうか、分かったついて来い」

 兵士は快く案内を始めてくれた。ニアはそれが不思議で仕方がないみたいだ。

「この町に入るには身分証が必要。と言う事はつまりこの町に入れている人というのはある程度の信用できるって兵士は思うはずだ。だから目的を明確にしなくても案内してくれるってわけ」

「なるほど・・・天才か?」

「いや、全然」

 大学の講義で心理学を学んだ結果が今、実を結んだような気がする。

 兵士が言った通り、複雑な道をぐるぐると回りように歩く事10分。ようやく住宅街に到着した。

「良し、着いたぞ。それでは私は巡回の仕事があるのでここで失礼する。しないとは思うが、犯罪は犯すなよ?」

「勿論ですとも!ありがとうございます!」

 兵士は歩き去っていく。さて、ここからが本番だ。とりあえずいるだろうと思いながらきたが実際にいるかどうかは分からない。情報収集しながら見つけなければ。
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