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最終章 悪魔の契約
149話 スキル『買取』でよかった
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悪魔との契約を要約すると、パンジグ人は強力なスキルを生まれ持ってくる代わりにこれまでの記憶と姿を二足歩行の獣のような姿に変えられるのが契約内容である。
強力なスキルをもって生まれるというも個人差が存在しており、強いけど、使いどころに限りがあるスキルもあれば、威力自体は弱いけど継続的に続くスキルも存在する。
その中でもずば抜けて強いスキルを持っている者が将軍になれるという。そんな魔獣人だが、意外にも強いスキルの持ち主というのは見分けがつきやすいらしい。
それが体格だ。強いスキルを持っていれば持っている程強い体を持って生まれるらしい。確かに今までの将軍の体格を思い出してみるとナーラもナハーンもムサシも全員体が大きかった。2mは軽く超えていた。
トラコもだ。俺よりも背の高い180センチ越えである。更に彼女はまだ16歳とのことなのでこれからまだまだ伸びる余地があるとのこと。
そんなわけで魔獣人の強さは身長に比例しているという話だったわけだが、魔獣王ドートンはどうなのかというと、尋常でないくらい大きい。
3mは確実にある上に筋肉は鍛え上げられており、皮膚が悲鳴をあげている。
そんな魔獣王ドートンのスキルは「王のカリスマ」。配下の身体能力を限界以上まで向上させるスキルだ。もちろん生まれ持った才能スキルである。彼は生まれながらにして王というわけだったのだ。
「はっきり言って、ジョン8世の完全上位互換のスキルだよな。ああいうスキルが欲しかったな、俺も」
とは口にしたものの、俺があんな戦い専用のスキルを持ってこの世界にきていたらジュリエットにはスキルを渡す事ができなかったし、スキルで悩む人達を助ける事はできなかったないだろう。
そんな人達のことを思い出すと『買取』というスキルを与えてくれてありがとう神様と思う。
「うがあぁぁぁぁぁぁ!!」
騎士や兵士達の猛攻から逃げ切り、乱戦状態の場所から抜け出した魔獣人が4人現れる。全員正気を失っており白目をむいている。
俺の真後ろには門を守る騎士15人しかおらず、その先は門。更にその先には町がある。
城下町の人々は城の中へと逃がしているので一般人の死者が出る事はないだろう。しかし、町に入らせたら相手に勢い付かせてしまう恐れがある。
勢いづいたらやっとの思いで互角にしている戦力が、魔獣軍の方が強くなってしまい、あっという間に城は陥落するだろう。
そのためにも俺はここで止めなければならない。
「スキル押し売り『感電』、『ドロボディ』、『五感喪失』、『肉塊』」
ゴミスキルを押し売りする事で4人の魔獣人達を戦闘不能になる。
スキル押し売りは人間相手なら一撃で相手を戦闘不能にさせる事ができるが、使用回数はゴミスキルの所有数によって変化する。
残りのゴミスキルは54個。これまでの戦いで使い過ぎてしまった。
「慎重に使わないとね・・・」
強力なスキルをもって生まれるというも個人差が存在しており、強いけど、使いどころに限りがあるスキルもあれば、威力自体は弱いけど継続的に続くスキルも存在する。
その中でもずば抜けて強いスキルを持っている者が将軍になれるという。そんな魔獣人だが、意外にも強いスキルの持ち主というのは見分けがつきやすいらしい。
それが体格だ。強いスキルを持っていれば持っている程強い体を持って生まれるらしい。確かに今までの将軍の体格を思い出してみるとナーラもナハーンもムサシも全員体が大きかった。2mは軽く超えていた。
トラコもだ。俺よりも背の高い180センチ越えである。更に彼女はまだ16歳とのことなのでこれからまだまだ伸びる余地があるとのこと。
そんなわけで魔獣人の強さは身長に比例しているという話だったわけだが、魔獣王ドートンはどうなのかというと、尋常でないくらい大きい。
3mは確実にある上に筋肉は鍛え上げられており、皮膚が悲鳴をあげている。
そんな魔獣王ドートンのスキルは「王のカリスマ」。配下の身体能力を限界以上まで向上させるスキルだ。もちろん生まれ持った才能スキルである。彼は生まれながらにして王というわけだったのだ。
「はっきり言って、ジョン8世の完全上位互換のスキルだよな。ああいうスキルが欲しかったな、俺も」
とは口にしたものの、俺があんな戦い専用のスキルを持ってこの世界にきていたらジュリエットにはスキルを渡す事ができなかったし、スキルで悩む人達を助ける事はできなかったないだろう。
そんな人達のことを思い出すと『買取』というスキルを与えてくれてありがとう神様と思う。
「うがあぁぁぁぁぁぁ!!」
騎士や兵士達の猛攻から逃げ切り、乱戦状態の場所から抜け出した魔獣人が4人現れる。全員正気を失っており白目をむいている。
俺の真後ろには門を守る騎士15人しかおらず、その先は門。更にその先には町がある。
城下町の人々は城の中へと逃がしているので一般人の死者が出る事はないだろう。しかし、町に入らせたら相手に勢い付かせてしまう恐れがある。
勢いづいたらやっとの思いで互角にしている戦力が、魔獣軍の方が強くなってしまい、あっという間に城は陥落するだろう。
そのためにも俺はここで止めなければならない。
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スキル押し売りは人間相手なら一撃で相手を戦闘不能にさせる事ができるが、使用回数はゴミスキルの所有数によって変化する。
残りのゴミスキルは54個。これまでの戦いで使い過ぎてしまった。
「慎重に使わないとね・・・」
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