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3章 平和主義者達
102話 ようこそトルネヒロへ
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「ははははは!!何で知ってるの!?と言わんばかりの顔だな!!お前の事なんか全てお見通しなんだよっ!!」
豪快に笑う父さん。予想外の展開に目をぱちくりさせていると、父さんは俺の肩にポンと手を置いた。
「この国に従って育てたのに、まさかそんな優しい考えを持っていたなんて・・・俺は嬉しいよ。同時に、俺は自分が恥ずかしい」
「父さんはいつからそう考えるようになったの?」
「6年前さ」
6年前、俺がまだ冒険者になる遥か前の話。家で父さんが帰ってくるのを待っていた時期だ。
今思い返せば、11歳の頃の父さんは何やら苦しそうな顔をしている事が多かった。悪夢でも見ているのか、毎日のようにうなされていたし、たまに飛び起きる事もあった。
理由は何度も聞いてもはぐらかされていたが、恐らく俺と同じ考えに目覚めた事が原因だったんだろう。
「聞いたとは思うが、トルネヒロは20年前にできたばかりの町だ。表向きは最前線でベルム族達と戦う冒険者達の休憩場だが、本当は違う。本当は、ベルム族との戦争を平和的に解決する手段を見出すために造られた町なんだ」
どうならカートライトは全員がベルム族を排除しようとしているわけではなかったみたいだ。賛成派もいるならば、反対派も存在する。そんな当たり前の事をどうして今まで忘れていたのだろう。
「そして、そのトルネヒロにあるレボルスは俺と同じ思想を持った冒険者達の集まりという事?」
「そういう事だ。この国じゃこの考えは危険思想の扱いを受けるからな。ちなみに御者もトルネヒロの人間だから心配はしなくて良いぞ」
「安心してください、バラしませんよ」
正直、俺とナックルだけじゃ平和的解決は不可能だと思っていたので、仲間がいたと知れたのは大きな収穫だ。そして、おそらく俺の思想を教えたのは他でもないナックルだろう。
「強引な誘い方をして悪かったな。少しでも情報を遮断しておきたかったんだ」
「トレッドオーナーは滅茶苦茶疑ってたけどね」
「疑うとしても精々がギルド管理局だろうさ。俺達に辿り着く事はない・・・が、俺達は目的地にたどり着いたみたいだな」
馬車がピタリと止まる。話に夢中で外を見ていなかったので到着したことに全然気づかなかった。
「なんか早かったね」
「そんな事はない。6時間かかった。話に夢中で時間を忘れていたんだろうよ」
6時間も?信じられない。そんな時間も喋ったなんて。
確かめるべく、馬車から外に出ると、確かに空はオレンジ色に染まっており、月が仕事をし始めていた。
そして、馬車の馬が向いている方向をみると、そこにはベルム族とカートライト人が共生する町がそこにはあった。
「ようこそ、トルネヒロへ」
目標への到達へと大きく行進した瞬間だった。
豪快に笑う父さん。予想外の展開に目をぱちくりさせていると、父さんは俺の肩にポンと手を置いた。
「この国に従って育てたのに、まさかそんな優しい考えを持っていたなんて・・・俺は嬉しいよ。同時に、俺は自分が恥ずかしい」
「父さんはいつからそう考えるようになったの?」
「6年前さ」
6年前、俺がまだ冒険者になる遥か前の話。家で父さんが帰ってくるのを待っていた時期だ。
今思い返せば、11歳の頃の父さんは何やら苦しそうな顔をしている事が多かった。悪夢でも見ているのか、毎日のようにうなされていたし、たまに飛び起きる事もあった。
理由は何度も聞いてもはぐらかされていたが、恐らく俺と同じ考えに目覚めた事が原因だったんだろう。
「聞いたとは思うが、トルネヒロは20年前にできたばかりの町だ。表向きは最前線でベルム族達と戦う冒険者達の休憩場だが、本当は違う。本当は、ベルム族との戦争を平和的に解決する手段を見出すために造られた町なんだ」
どうならカートライトは全員がベルム族を排除しようとしているわけではなかったみたいだ。賛成派もいるならば、反対派も存在する。そんな当たり前の事をどうして今まで忘れていたのだろう。
「そして、そのトルネヒロにあるレボルスは俺と同じ思想を持った冒険者達の集まりという事?」
「そういう事だ。この国じゃこの考えは危険思想の扱いを受けるからな。ちなみに御者もトルネヒロの人間だから心配はしなくて良いぞ」
「安心してください、バラしませんよ」
正直、俺とナックルだけじゃ平和的解決は不可能だと思っていたので、仲間がいたと知れたのは大きな収穫だ。そして、おそらく俺の思想を教えたのは他でもないナックルだろう。
「強引な誘い方をして悪かったな。少しでも情報を遮断しておきたかったんだ」
「トレッドオーナーは滅茶苦茶疑ってたけどね」
「疑うとしても精々がギルド管理局だろうさ。俺達に辿り着く事はない・・・が、俺達は目的地にたどり着いたみたいだな」
馬車がピタリと止まる。話に夢中で外を見ていなかったので到着したことに全然気づかなかった。
「なんか早かったね」
「そんな事はない。6時間かかった。話に夢中で時間を忘れていたんだろうよ」
6時間も?信じられない。そんな時間も喋ったなんて。
確かめるべく、馬車から外に出ると、確かに空はオレンジ色に染まっており、月が仕事をし始めていた。
そして、馬車の馬が向いている方向をみると、そこにはベルム族とカートライト人が共生する町がそこにはあった。
「ようこそ、トルネヒロへ」
目標への到達へと大きく行進した瞬間だった。
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