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終章 3年後の平和
337話 正気じゃない賢い戦い方
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シャックルに次ぐ強敵。時止め魔法『ストップウォッチ』を使うしかない・・・!
「『メルトォォォォアウトォォォォォォ』!!」
「・・・へ?」
ブラッドの口から魔法解除の魔法が聞こえてくる。正気を失ってもなお魔法は使う事ができるみたいだ。
どこまでの範囲にメルトアウトを使ったのかは分からないが、俺はもう魔法が使えなくなってしまっている。100m先にいる皆も使う事ができなくなってしまったらしく、大慌てしている。
「や、やばい・・・!とにかく魔法が使える範囲まで走らなくちゃ・・・!」
魔法が使えなくなった魔法使い達は、メルトアウトの範囲外を目指して走り出す。魔法が攻撃手段の彼らの最適解だ。しかし、最適解が毎度毎度上手くいくとは限らない。
最適解が相手の想定内だと言う事例も多々存在する。
「にがさないよ!」
背を向けて走り始めた魔法使いに向かった根っこを放つと、背中から心臓を穿いて殺してしまったのだ。
ブラッドは恐らく魔法使いを殺すのを最優先にしたんだろう。正気を失っているのになんという賢い戦法だ。
「アタシに任せて!!」
「ヘリナ先輩!」
メルトアウトは魔法を解除する魔法であって、魔力を無効化する魔法ではない。魔力をガソリンのように使って身体能力を底上げしているヘリナ先輩は問題なく全力で戦えるというわけだ。
しかし、正気を失っても賢い戦い方をするブラッドの方が一枚上手だった。
根っこを何十にも重ねて太い根っこの腕を作ると、ヘリナ先輩にそこを攻撃させたのだ。
魔力で剛腕を手に入れているヘリナ先輩も流石に全て切る事ができずに中途半端な所で大剣の刃は食い込んでしまった。
「ふんっ!」
植物に食い込んだ刃を抜くのは一苦労。更にその植物が動くとなると困難を極める。側面からの力を入れられてしまったヘリナ先輩の大剣は、根本から真っ二つに折れてしまった。
「ヤバいッ・・・!!」
得物を失ったヘリナ先輩に細い根が貫こうと向かっていく。
「危ないっ!!」
「キャアッ!!」
先端がヘリナ先輩に触れる直前に横から現れたナックルのタックルを喰らったことにより、ヘリナ先輩の心臓が貫かれる危機は去った・・・のだが、完全には避けきれずにヘリナ先輩は脇腹を抉られ、ナックルは額に大きな傷を負ってしまった。
それでもブラッドの追撃は止まらない。手負いの2人を仕留めにかかる。
俺はスライディングで2人のところまで行き、2人を持ち上げ、近くにあった岩の影に隠れた。ブラッドは岩を貫くつもりのようで、岩に付けている背中がドンドン!と押される。
「ファルコ・・・」
「待ってて下さいね、すぐに治癒魔法が使える人の所まで・・・」
「それは後で良い。良いからこれを受け取って」
ヘリナ先輩が何も持っていない手を差し出してくる。握った瞬間、空になった俺の体にヘリナ先輩の魔力が侵入してきた。
「『メルトォォォォアウトォォォォォォ』!!」
「・・・へ?」
ブラッドの口から魔法解除の魔法が聞こえてくる。正気を失ってもなお魔法は使う事ができるみたいだ。
どこまでの範囲にメルトアウトを使ったのかは分からないが、俺はもう魔法が使えなくなってしまっている。100m先にいる皆も使う事ができなくなってしまったらしく、大慌てしている。
「や、やばい・・・!とにかく魔法が使える範囲まで走らなくちゃ・・・!」
魔法が使えなくなった魔法使い達は、メルトアウトの範囲外を目指して走り出す。魔法が攻撃手段の彼らの最適解だ。しかし、最適解が毎度毎度上手くいくとは限らない。
最適解が相手の想定内だと言う事例も多々存在する。
「にがさないよ!」
背を向けて走り始めた魔法使いに向かった根っこを放つと、背中から心臓を穿いて殺してしまったのだ。
ブラッドは恐らく魔法使いを殺すのを最優先にしたんだろう。正気を失っているのになんという賢い戦法だ。
「アタシに任せて!!」
「ヘリナ先輩!」
メルトアウトは魔法を解除する魔法であって、魔力を無効化する魔法ではない。魔力をガソリンのように使って身体能力を底上げしているヘリナ先輩は問題なく全力で戦えるというわけだ。
しかし、正気を失っても賢い戦い方をするブラッドの方が一枚上手だった。
根っこを何十にも重ねて太い根っこの腕を作ると、ヘリナ先輩にそこを攻撃させたのだ。
魔力で剛腕を手に入れているヘリナ先輩も流石に全て切る事ができずに中途半端な所で大剣の刃は食い込んでしまった。
「ふんっ!」
植物に食い込んだ刃を抜くのは一苦労。更にその植物が動くとなると困難を極める。側面からの力を入れられてしまったヘリナ先輩の大剣は、根本から真っ二つに折れてしまった。
「ヤバいッ・・・!!」
得物を失ったヘリナ先輩に細い根が貫こうと向かっていく。
「危ないっ!!」
「キャアッ!!」
先端がヘリナ先輩に触れる直前に横から現れたナックルのタックルを喰らったことにより、ヘリナ先輩の心臓が貫かれる危機は去った・・・のだが、完全には避けきれずにヘリナ先輩は脇腹を抉られ、ナックルは額に大きな傷を負ってしまった。
それでもブラッドの追撃は止まらない。手負いの2人を仕留めにかかる。
俺はスライディングで2人のところまで行き、2人を持ち上げ、近くにあった岩の影に隠れた。ブラッドは岩を貫くつもりのようで、岩に付けている背中がドンドン!と押される。
「ファルコ・・・」
「待ってて下さいね、すぐに治癒魔法が使える人の所まで・・・」
「それは後で良い。良いからこれを受け取って」
ヘリナ先輩が何も持っていない手を差し出してくる。握った瞬間、空になった俺の体にヘリナ先輩の魔力が侵入してきた。
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