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終章 3年後の平和
338話 穿つ球
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「ほとんど残ってないけど、あげる。アタシはもう戦えないから・・・」
「あ、ありがとうございます・・・でも今は魔法が使えません。仮にもし、魔法が使える範囲外まで逃げられても俺の鉄球は有効打にはなりませんよ」
距離が遠くなればなるほど、鉄球の速度は落ちていく。だから豪速球を当てるには最大で20m程しか離れる事ができない。
「魔力の使い方は魔法以外にもあるじゃん?アタシの使い方、真似したら魔法要らずのすごい球が投げられるんじゃないかな?」
「そ、そうか!で、でも俺やった事がないです・・・」
「大丈夫、魔法がまるで使えないアタシでと使えたんだからファルコだって使えるよ。全身に流れる血を感じてみて。そしたら、全身に力が湧いてくるはずだから」
「魔法を使う前に体から魔力を抽出する時と同じ感じですね。分かりました・・・はあぁぁぁ!」
魔法の事は考えずに魔力を引き出す事だけを考える。するとどうだろう。自分の体から出せる以上の力が湧き上がってくるではないか。
パワーアップというよりも外付けされたようなパワーだ。パワードスーツを纏っているという表現の方が正しいだろうか。
ただ、慣れていないのかコスパは最悪。大事な魔力が湯水のように体から流れていくのが分かる。
「ファルコさん、僕の魔力もあげます。ほとんど使ってないので、存分に使って下さい」
「ありがとう」
さて、決め球はどうするか。相手からの攻撃を考えるにチャンスは一度きり。変化球もありだと思ったが、一撃で倒さなきゃいけない事を考えると、ストレート一発でブラッドの体にあるだろう心臓又はコアを破壊するしかない。
でも、ただの豪速球ストレートは根っこの盾で守られてしまうんじゃないか?
「ファルコさん・・・いや、佐久間さん」
「ど、どうしたの?いきなり・・・」
「もしかしなくても何を投げるか迷ってますよね?」
「良くわかったね。その通りだ。このままストレートを投げても防がれてしまうような気がするんだ・・・」
「なら、アレを使えば良いじゃないですか。佐久間隼人が発明し、佐久間隼人しか使いこなせなかった魔球を」
「ッッ・・・!OK!任せといて!!」
ファルコが岩の影から姿を現す。同時に貰い受けた魔力で外付けの力を一時的に手に入れる。
「行くぞ!!」
鋭い根っこが迫ってくる中、投球フォームを取る。右足が上がり、大きな一歩を踏み出すように右足で地面を踏み締め、左腕をスリークォーターの位置まで持ってくる。
佐久間隼人は、若い頃に魔球を作り上げた事がある。右斜めに回転をかけるストレートだ。
特殊な回転とまるで穿つような軌道から佐久間隼人の魔球には名前が付けられた。その名前はドリルボール。
「おらぁっ!!」
魔力によるドーピングを行ったファルコによって投げられたドリルボールは、転生して以降使っていなかったにも関わらず、まっすぐ飛んでいく。
飛んでいく速度は人力を超えた200キロ。譲って貰った全ての魔力を使った結果である。
ファルコの魔球はその名前の通り、迫り来る鋭い根っこを次々と貫いて行く。
「あっ、待っ──────」
届くと思っていなかったブラッドは咄嗟に根っこで盾を作ろうとしたが、時既に遅く、ファルコのドリルボールはブラッドの体のど真ん中に手の平サイズの綺麗な穴を作り上げた。
「あ、ありがとうございます・・・でも今は魔法が使えません。仮にもし、魔法が使える範囲外まで逃げられても俺の鉄球は有効打にはなりませんよ」
距離が遠くなればなるほど、鉄球の速度は落ちていく。だから豪速球を当てるには最大で20m程しか離れる事ができない。
「魔力の使い方は魔法以外にもあるじゃん?アタシの使い方、真似したら魔法要らずのすごい球が投げられるんじゃないかな?」
「そ、そうか!で、でも俺やった事がないです・・・」
「大丈夫、魔法がまるで使えないアタシでと使えたんだからファルコだって使えるよ。全身に流れる血を感じてみて。そしたら、全身に力が湧いてくるはずだから」
「魔法を使う前に体から魔力を抽出する時と同じ感じですね。分かりました・・・はあぁぁぁ!」
魔法の事は考えずに魔力を引き出す事だけを考える。するとどうだろう。自分の体から出せる以上の力が湧き上がってくるではないか。
パワーアップというよりも外付けされたようなパワーだ。パワードスーツを纏っているという表現の方が正しいだろうか。
ただ、慣れていないのかコスパは最悪。大事な魔力が湯水のように体から流れていくのが分かる。
「ファルコさん、僕の魔力もあげます。ほとんど使ってないので、存分に使って下さい」
「ありがとう」
さて、決め球はどうするか。相手からの攻撃を考えるにチャンスは一度きり。変化球もありだと思ったが、一撃で倒さなきゃいけない事を考えると、ストレート一発でブラッドの体にあるだろう心臓又はコアを破壊するしかない。
でも、ただの豪速球ストレートは根っこの盾で守られてしまうんじゃないか?
「ファルコさん・・・いや、佐久間さん」
「ど、どうしたの?いきなり・・・」
「もしかしなくても何を投げるか迷ってますよね?」
「良くわかったね。その通りだ。このままストレートを投げても防がれてしまうような気がするんだ・・・」
「なら、アレを使えば良いじゃないですか。佐久間隼人が発明し、佐久間隼人しか使いこなせなかった魔球を」
「ッッ・・・!OK!任せといて!!」
ファルコが岩の影から姿を現す。同時に貰い受けた魔力で外付けの力を一時的に手に入れる。
「行くぞ!!」
鋭い根っこが迫ってくる中、投球フォームを取る。右足が上がり、大きな一歩を踏み出すように右足で地面を踏み締め、左腕をスリークォーターの位置まで持ってくる。
佐久間隼人は、若い頃に魔球を作り上げた事がある。右斜めに回転をかけるストレートだ。
特殊な回転とまるで穿つような軌道から佐久間隼人の魔球には名前が付けられた。その名前はドリルボール。
「おらぁっ!!」
魔力によるドーピングを行ったファルコによって投げられたドリルボールは、転生して以降使っていなかったにも関わらず、まっすぐ飛んでいく。
飛んでいく速度は人力を超えた200キロ。譲って貰った全ての魔力を使った結果である。
ファルコの魔球はその名前の通り、迫り来る鋭い根っこを次々と貫いて行く。
「あっ、待っ──────」
届くと思っていなかったブラッドは咄嗟に根っこで盾を作ろうとしたが、時既に遅く、ファルコのドリルボールはブラッドの体のど真ん中に手の平サイズの綺麗な穴を作り上げた。
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