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一章 悲報、国存続に必須の巫女を召喚3日目で拉致ることに
13話 檻か炎か
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「図体のデカい男、私の指示に従え。さもなくば殺す」
「・・・従っても殺すだろ」
「喋るなという言葉が聴こえなかったのか?それとも、言葉が通じないのか?」
「通じてるよ。通じてるから、その槍引いてくれ。ほら、血が出ちゃってる」
指示に従わずにしゃべった罰だろう。喉を少し槍の穂先で突かれてしまった。
「断る。理由はお前にも分かっているだろう?見た目だかならただのやせ細ったそのガキを抱えているのだからな」
「分かってるよ、この子を返せってわけだろ?」
「話が早くて助かる」
「この子を素直に渡したら命は助けてくれるのか?」
「ああ、命だけは助けてやる。一生檻の中だがな」
「ライタ?・・・なにを、するつもりなんだい?頼むからやめてくれ!お願いだから!」
「貴様も喋るな!この裏切り者め!」
騎士達の刃は更に迫って来る。
「終身刑ね・・・二度と檻の外には出られないわけか」
「フンッ、当然だ。それくらいの事をしでかしてくれたのだからな。寧ろ、終身刑で済ませてやるだけ感謝しろ。普通なら火あぶりの刑だ」
処刑の中でも一番非人道的だと言われる火あぶりの刑。火の恐ろしさは1人暮らしを始めてすぐに知ったので流石の俺も震えあがってしまう程だ。
「なあ、少し質問して良いか?」
「許す。何だ?」
「一生檻の中での生活って死んでるのとほぼ変わりなくないか?」
「それが罪だ」
「そっか・・・じゃあ、この子が死んだらアンタらは一体どんな罪に問われるんだろうなぁ?」
「何をするつもりd────」
「よいしょぉ!」
俺に槍を突き付けている女騎士が言葉を言い終える前に、俵担ぎしているフェイの妹を思い切りぶん投げる。すると、騎士達は武器を置き、慌てながらフェイの妹をキャッチしに向かう。
「絶対落とすなーー!」「落としたら確実に死ぬ!死んだらこの国の終わりだー!」
フェイの妹の脆弱者を知っているのだろう。ゴルムの騎士達がまるで餌に群がる鯉のようになっている。俺を騎士団員を足場にすると、空中でフェイの妹をキャッチ。再び騎士団員の頭を踏み台にして地面への着地を無事成功させた。
「ライタ?一体何をしたんだ?」
「ん?お前の妹ぶん投げて、騎士団の隙を作った」
「なぁっ!?き、君なんて事を・・・!!」
「はいはい、悪かったって。悪かったから右手伸ばして!」
「え?あ、うん・・・」
フェイに伸ばさせた右手をこちらに向かってきているゴルム騎士団に向ける。
「雷の魔法を発射ぁ!」
「Strom!!」
大きな電気の球が騎士団目掛けて飛んでいく。電気をよく通す金属製の鎧を全身に纏った騎士達ビリビリと感電すると、鎧の隙間から黒い煙を上げながらピクリとも動かなくなった。
「・・・従っても殺すだろ」
「喋るなという言葉が聴こえなかったのか?それとも、言葉が通じないのか?」
「通じてるよ。通じてるから、その槍引いてくれ。ほら、血が出ちゃってる」
指示に従わずにしゃべった罰だろう。喉を少し槍の穂先で突かれてしまった。
「断る。理由はお前にも分かっているだろう?見た目だかならただのやせ細ったそのガキを抱えているのだからな」
「分かってるよ、この子を返せってわけだろ?」
「話が早くて助かる」
「この子を素直に渡したら命は助けてくれるのか?」
「ああ、命だけは助けてやる。一生檻の中だがな」
「ライタ?・・・なにを、するつもりなんだい?頼むからやめてくれ!お願いだから!」
「貴様も喋るな!この裏切り者め!」
騎士達の刃は更に迫って来る。
「終身刑ね・・・二度と檻の外には出られないわけか」
「フンッ、当然だ。それくらいの事をしでかしてくれたのだからな。寧ろ、終身刑で済ませてやるだけ感謝しろ。普通なら火あぶりの刑だ」
処刑の中でも一番非人道的だと言われる火あぶりの刑。火の恐ろしさは1人暮らしを始めてすぐに知ったので流石の俺も震えあがってしまう程だ。
「なあ、少し質問して良いか?」
「許す。何だ?」
「一生檻の中での生活って死んでるのとほぼ変わりなくないか?」
「それが罪だ」
「そっか・・・じゃあ、この子が死んだらアンタらは一体どんな罪に問われるんだろうなぁ?」
「何をするつもりd────」
「よいしょぉ!」
俺に槍を突き付けている女騎士が言葉を言い終える前に、俵担ぎしているフェイの妹を思い切りぶん投げる。すると、騎士達は武器を置き、慌てながらフェイの妹をキャッチしに向かう。
「絶対落とすなーー!」「落としたら確実に死ぬ!死んだらこの国の終わりだー!」
フェイの妹の脆弱者を知っているのだろう。ゴルムの騎士達がまるで餌に群がる鯉のようになっている。俺を騎士団員を足場にすると、空中でフェイの妹をキャッチ。再び騎士団員の頭を踏み台にして地面への着地を無事成功させた。
「ライタ?一体何をしたんだ?」
「ん?お前の妹ぶん投げて、騎士団の隙を作った」
「なぁっ!?き、君なんて事を・・・!!」
「はいはい、悪かったって。悪かったから右手伸ばして!」
「え?あ、うん・・・」
フェイに伸ばさせた右手をこちらに向かってきているゴルム騎士団に向ける。
「雷の魔法を発射ぁ!」
「Strom!!」
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