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二章 漂流先は獣の国
51話 目的地の隣
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「ライタ、終わったか?・・・ってなんだこの粉は」
「何ってスケルトンだけど?」
「こんなにする必要なかっただろ。どう見てもオーバーキルだ」
「しょうがないだろ倒し方わからなかったんだから。本当はどんな倒し方が正しいんだよ」
「いや、その方法で合ってる」
「ならいいじゃねえかよ。いちいちうるせぇな。戦えないくせに」
「なんだとっ!私はもっと品のある戦いをしろと言っているんだ!それが分からないのか?」
「殺し合いに品性を求めてどうすんだよ!礼節をわきまえた常識人ならまだしも、有無を言わさず殺しにかかってくる魔物だぞ?アホか」
やはり根本的に仲直りはできていないようで、ひょんな事から口喧嘩が始まる。みるに耐えなくなったパンジグの青年は2人の間に割って入る。
「『お、お二人共にどうか落ち着いて下さい!』」
「?なんて言ってるの?」
「落ち着けってさ。マジでその通りだと思う。とりあえず、シャルロット。ここはパンジグって国らしいんだけど、なんか知ってるか?」
「パンジグだって!?だとするなら惜しいな。パンジグはコンパスの隣の国だ」
乗っていた船の目的地だったコンパス国の隣国。漂流しながらもほとんど目的地に到着していたというのか。
「となると、この魔物みたいなやつは魔物ではなく、パンジグ人。最近になって外交を始めたと聞いていたが、こうして見るのは初めてだ。よく見るとウェアウルフよりも全然デカいな」
パンジグ人の青年は身長185センチの俺よりも15センチも大きい。そういう種族なのだろう。
「『落ち着いたみたいだね。良かったぁ』」
「『ああ、見苦しいところを見せてすまない。実は俺達はコンパス国に向かう船に乗ってたんだが、途中トルネードに巻き込まれて漂流してしまったみたいなんだ』」
「『漂流!?どうりで、服が汚れているわけだ。ここが何処なのか聞いたのもそれが理由なんだね?』」
「『そうなんだ。しかも、大事な仲間が1人行方不明なんだ』」
「『それは大変だ・・・君達はこの国に流れ着いてから間もないんだよね?』」
「『起きてから1時間経ったぐらいかな?』」
「『なら、一旦僕の住んでる村に来て一旦物事を整理しないかい?現在進行形で問題を抱えてる村だけど、それでもよければだけど』」
「『問題ってあのスケルトンの事か?』」
パンジグの青年は暗い表情で俯く。情報も情報源もない今、急いでも仕方ない。ここは1つ人助けと行こうか。
「『なら、俺が解決してやる。成り行きだから気にしないでくれ』」
「『ホント!?助かるよ!僕の名前はコジロ!君は?』」
「『雷太だ。んでもってこっちのちっさいのがシャルロットだ』」
「おい、今絶対余計な一言入れただろ!!」
言語だけでなく、名前も日本人の名前みたいだ。一体どういう事なんだ?
疑問を浮かべながらも雷太はコジロの後に付いていった。
「何ってスケルトンだけど?」
「こんなにする必要なかっただろ。どう見てもオーバーキルだ」
「しょうがないだろ倒し方わからなかったんだから。本当はどんな倒し方が正しいんだよ」
「いや、その方法で合ってる」
「ならいいじゃねえかよ。いちいちうるせぇな。戦えないくせに」
「なんだとっ!私はもっと品のある戦いをしろと言っているんだ!それが分からないのか?」
「殺し合いに品性を求めてどうすんだよ!礼節をわきまえた常識人ならまだしも、有無を言わさず殺しにかかってくる魔物だぞ?アホか」
やはり根本的に仲直りはできていないようで、ひょんな事から口喧嘩が始まる。みるに耐えなくなったパンジグの青年は2人の間に割って入る。
「『お、お二人共にどうか落ち着いて下さい!』」
「?なんて言ってるの?」
「落ち着けってさ。マジでその通りだと思う。とりあえず、シャルロット。ここはパンジグって国らしいんだけど、なんか知ってるか?」
「パンジグだって!?だとするなら惜しいな。パンジグはコンパスの隣の国だ」
乗っていた船の目的地だったコンパス国の隣国。漂流しながらもほとんど目的地に到着していたというのか。
「となると、この魔物みたいなやつは魔物ではなく、パンジグ人。最近になって外交を始めたと聞いていたが、こうして見るのは初めてだ。よく見るとウェアウルフよりも全然デカいな」
パンジグ人の青年は身長185センチの俺よりも15センチも大きい。そういう種族なのだろう。
「『落ち着いたみたいだね。良かったぁ』」
「『ああ、見苦しいところを見せてすまない。実は俺達はコンパス国に向かう船に乗ってたんだが、途中トルネードに巻き込まれて漂流してしまったみたいなんだ』」
「『漂流!?どうりで、服が汚れているわけだ。ここが何処なのか聞いたのもそれが理由なんだね?』」
「『そうなんだ。しかも、大事な仲間が1人行方不明なんだ』」
「『それは大変だ・・・君達はこの国に流れ着いてから間もないんだよね?』」
「『起きてから1時間経ったぐらいかな?』」
「『なら、一旦僕の住んでる村に来て一旦物事を整理しないかい?現在進行形で問題を抱えてる村だけど、それでもよければだけど』」
「『問題ってあのスケルトンの事か?』」
パンジグの青年は暗い表情で俯く。情報も情報源もない今、急いでも仕方ない。ここは1つ人助けと行こうか。
「『なら、俺が解決してやる。成り行きだから気にしないでくれ』」
「『ホント!?助かるよ!僕の名前はコジロ!君は?』」
「『雷太だ。んでもってこっちのちっさいのがシャルロットだ』」
「おい、今絶対余計な一言入れただろ!!」
言語だけでなく、名前も日本人の名前みたいだ。一体どういう事なんだ?
疑問を浮かべながらも雷太はコジロの後に付いていった。
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