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四章 一騎当千の拳
118話 不甲斐なさからくる怒り
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次の日雷太は早朝から訓練場に立っていた。シャルロットも木製の剣を手にして雷太と対面している。
「どうしたシャルロット。随分とうきうきしてるじゃねえか。良い事でもあったのか?」
「フフフ・・・聞いて驚け!私もついに『剣術』スキルを習得したのだ!!」
「えっ?まじ?今まで習得できてなかったはずなのにどうしてだ?」
「おそらくだが、成功体験を積んだのがよかったんだと思う!魔法こそ使いはしたものの、剣で敵を倒せた経験が私に『剣術』スキルを授けてくれたんだ!」
「とにかくよかったな、おめでとう。それじゃあ、俺と一試るか?」
「待て待て!お前なんかとやったら、命がいくつあっても足りん!もう少し段階というものを踏ませろ!」
「それは少し分かるけどよ、今どうしても実践を想定した試合がやりたいんだよ。頼む!数分でいいから試合してくれ!」
「数分後に私の命が保証されてないじゃないか!!」
押し問答をしていると、訓練場にニアがやってくる。木製の斧を手にしており、彼女も鍛錬に来た事が分かる。
「あら、お二人ともおはようございます。今日もいい天気ですわね」
「おう・・・そうだ!ニア、ちょっと実践想定の試合をしてくれないか?シャルロットが嫌がるんだよ」
「まあ、それはそれは・・・それでしたら是非とも私と手合わせを。最初に戦った時は互いに本気を出せませんでしたしね」
「それもそうだな。よし、決まりだ!やろうぜ」
互いに距離を開け、武器と拳を構える。開始の合図はシャルロットが似合う。
「試合・・・始めっ!!」
シャルロットの元気な合図と共に雷太とニアは互いに間合いを詰めて拳と刃をぶつけ合い、押し合いが始まる。
「凄まじい力ですわね。こんな力を出されては私も怒りが湧き上がってきますわ!!」
「なんで怒り!?怒る要素あった?・・・って力強っ!?なんだこれ!!」
急に強くなるニアの力に雷太は驚くも力は緩めない。しかし、押し合いに勝ったのはニアだった。押し負けてしまった雷太は体勢を崩してしまう。
「私のスキルは『怒り』!怒れば怒る程に力が増幅するんですの!」
「そりゃあすごい!いいスキルじゃないか!でも、あんた何に怒ってるんだ?」
「自分自身ですわ!騎士団長という身でありながら、相手の駒になるという失態をした自分に腹が立っているんですの!」
「そうか!そりゃあ、いい心構えだなぁ!!」
斧を蹴り飛ばし、ニアの攻撃を中断させ、体勢を再び整える。
「その怒り、払拭させてやるよ」
「では、お言葉に甘えさせていただきますわっ!!」
「どうしたシャルロット。随分とうきうきしてるじゃねえか。良い事でもあったのか?」
「フフフ・・・聞いて驚け!私もついに『剣術』スキルを習得したのだ!!」
「えっ?まじ?今まで習得できてなかったはずなのにどうしてだ?」
「おそらくだが、成功体験を積んだのがよかったんだと思う!魔法こそ使いはしたものの、剣で敵を倒せた経験が私に『剣術』スキルを授けてくれたんだ!」
「とにかくよかったな、おめでとう。それじゃあ、俺と一試るか?」
「待て待て!お前なんかとやったら、命がいくつあっても足りん!もう少し段階というものを踏ませろ!」
「それは少し分かるけどよ、今どうしても実践を想定した試合がやりたいんだよ。頼む!数分でいいから試合してくれ!」
「数分後に私の命が保証されてないじゃないか!!」
押し問答をしていると、訓練場にニアがやってくる。木製の斧を手にしており、彼女も鍛錬に来た事が分かる。
「あら、お二人ともおはようございます。今日もいい天気ですわね」
「おう・・・そうだ!ニア、ちょっと実践想定の試合をしてくれないか?シャルロットが嫌がるんだよ」
「まあ、それはそれは・・・それでしたら是非とも私と手合わせを。最初に戦った時は互いに本気を出せませんでしたしね」
「それもそうだな。よし、決まりだ!やろうぜ」
互いに距離を開け、武器と拳を構える。開始の合図はシャルロットが似合う。
「試合・・・始めっ!!」
シャルロットの元気な合図と共に雷太とニアは互いに間合いを詰めて拳と刃をぶつけ合い、押し合いが始まる。
「凄まじい力ですわね。こんな力を出されては私も怒りが湧き上がってきますわ!!」
「なんで怒り!?怒る要素あった?・・・って力強っ!?なんだこれ!!」
急に強くなるニアの力に雷太は驚くも力は緩めない。しかし、押し合いに勝ったのはニアだった。押し負けてしまった雷太は体勢を崩してしまう。
「私のスキルは『怒り』!怒れば怒る程に力が増幅するんですの!」
「そりゃあすごい!いいスキルじゃないか!でも、あんた何に怒ってるんだ?」
「自分自身ですわ!騎士団長という身でありながら、相手の駒になるという失態をした自分に腹が立っているんですの!」
「そうか!そりゃあ、いい心構えだなぁ!!」
斧を蹴り飛ばし、ニアの攻撃を中断させ、体勢を再び整える。
「その怒り、払拭させてやるよ」
「では、お言葉に甘えさせていただきますわっ!!」
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