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小魚、倒す
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「作戦を立ててる時間はなさそうねっ!!」
ウルフマンはただ真っ直ぐ突っ込んでくる。
リズは真正面からアタックをしかけるウルフマン対し、真っ向から迎え撃つ。
「蒼炎-嵐-。って、でかっ!?」
ただ、リズも自分の放った魔法に驚かされていた。
現れた魔法はウルフマンを超え、数十メートルは超える高さの炎ハリケーンだ。
巻き込まれたウルフマンHPは削られ、その巨体が風に煽られて空中に浮かび上がる。
本来はそんな効果ないんだろうが、この規模のハリケーンだ。数メートルあるウルフマンですら軽々持ち上げてしまうらしい。
「ア、アリス? あんたの魔法どうなってるのよ」
「私だってこんなことになるなんて思ってなかったです! す、すごいですね」
支援魔法で強化したアリスですらこの状態だ。
よほどリズとアリスの魔法の相性が良かったみたいだ。
あれ? もしかして俺のホーリーフラッシュって強化されてなかったらクソスキルなのでは?
やばい。これは後で試さないと酷い目に合うかもしれない。
もしかすると少し明かりをつけて終わりだ。
「グァァァア!!」
ただ、今は俺のそんな小さな悩みは忘れておいたほうがよさそうだ。ウルフマンは炎の中で暴れ、魔法の効果が切れる前にハリケーンから脱出した。
火傷ダメージこそ受けているが、HPもそこまで減っていない。さすがはボスモンスターだ。
「こいつに突っ込まれたら終わりだぞ! アリス、なんか面白い支援魔法持ってないのか!」
「ありますけど、リズさんには使いたくないです」
「は!? そんな訳わからん魔法持ってるのか」
「いいわ。それならウィズにその魔法を使いなさい」
!!?
リズのことを信じられないという思いでみたが、見事にスルーされた。そういや俺は魚だから表情もクソもなかった。
無念。
「分かりました! では、これでなんとか頑張ってください! ビッグモンスター」
「おい! 俺はまだ使って良いなんて言ってなぁぁぁああああ!!」
アリスが支援魔法を俺にかけると、効果はすぐに現れた。
視線がどんどん高くなり、アリスやリズが小さくなっていく。
「これっ! まじで名前の通りか」
「はいっ! 自分に一度使って以来封じてきた魔法です。なんせこんな姿になりたくないじゃないですか」
それを、俺にやるなぁぁあ!!
ようやく体の肥大化は止まったが、俺は高さ5メートルはあるウルフマンと同じ視点になっている。
側から見れば、俺もウルフマンも巨大なモンスターに見えるだろう。
「と、とりあえずやるしかねぇ」
巨大化したならそれなりに近接でも戦えるはずだ。
今までと体の感覚が全然違うのは問題だが、やってやる。
アリスは俺に支援魔法をかけてくれたので、スキルを発動させる。
「全員目を瞑ったろよぉ!ホォォリィィィフラァァァァアッシュ!!!」
にょきりと頭から触覚が生え、先端に巨大な球体が出来上がる。サイズが数十倍になっていることもあり、今までとはレベルの違うサイズだ。
カッ!!!
外にいるにもかかわらず、さっきとは別次元のレベルで明るく照らす。
「グァァァア!!?」
突如光に襲われたウルフマンは悲痛な声をあげる。
通常サイズの光でもダメージを負っていたのだ。この光はかなり堪えるだろう。
目を抑え、地面を転がる。
無慈悲にも、リズは地面に伏しているウルフマンに攻撃をたたみかけた。
「蒼炎-大蛇-」
丸焼きになり、ほぼ全てのHPを持っていかれる。
防御を構えてない状態だと大した耐久力はないらしい。
「わ、わたしも一緒にやりますよー! ホーリーフラッシュ!」
アリスが発動させたのは、まさかの俺と同名のスキル。
ま、まさか人間にもニョキッと生えるのか!?
そう思って期待したのだが、残念ながらそうはならない。
杖を前に向けると、光の波動を発した。
ウルフマンは弾き飛ばされ、HPが0になった。
強い。あとカッコいい。
どうして同じ名前のスキルなのに俺の方はこんなに不憫な感じのスキルなんだ……。
人間有利反対! 魚にも安心した未来をくれぇ!
※※※※※お願い※※※※※
面白い、続きが読みたいと思っていただけたら感想やしおり、お気に入り登録で応援してもらえると嬉しいです。
痛快VRMM O 小魚ピチピチを今後もよろしくお願いします!
ウルフマンはただ真っ直ぐ突っ込んでくる。
リズは真正面からアタックをしかけるウルフマン対し、真っ向から迎え撃つ。
「蒼炎-嵐-。って、でかっ!?」
ただ、リズも自分の放った魔法に驚かされていた。
現れた魔法はウルフマンを超え、数十メートルは超える高さの炎ハリケーンだ。
巻き込まれたウルフマンHPは削られ、その巨体が風に煽られて空中に浮かび上がる。
本来はそんな効果ないんだろうが、この規模のハリケーンだ。数メートルあるウルフマンですら軽々持ち上げてしまうらしい。
「ア、アリス? あんたの魔法どうなってるのよ」
「私だってこんなことになるなんて思ってなかったです! す、すごいですね」
支援魔法で強化したアリスですらこの状態だ。
よほどリズとアリスの魔法の相性が良かったみたいだ。
あれ? もしかして俺のホーリーフラッシュって強化されてなかったらクソスキルなのでは?
やばい。これは後で試さないと酷い目に合うかもしれない。
もしかすると少し明かりをつけて終わりだ。
「グァァァア!!」
ただ、今は俺のそんな小さな悩みは忘れておいたほうがよさそうだ。ウルフマンは炎の中で暴れ、魔法の効果が切れる前にハリケーンから脱出した。
火傷ダメージこそ受けているが、HPもそこまで減っていない。さすがはボスモンスターだ。
「こいつに突っ込まれたら終わりだぞ! アリス、なんか面白い支援魔法持ってないのか!」
「ありますけど、リズさんには使いたくないです」
「は!? そんな訳わからん魔法持ってるのか」
「いいわ。それならウィズにその魔法を使いなさい」
!!?
リズのことを信じられないという思いでみたが、見事にスルーされた。そういや俺は魚だから表情もクソもなかった。
無念。
「分かりました! では、これでなんとか頑張ってください! ビッグモンスター」
「おい! 俺はまだ使って良いなんて言ってなぁぁぁああああ!!」
アリスが支援魔法を俺にかけると、効果はすぐに現れた。
視線がどんどん高くなり、アリスやリズが小さくなっていく。
「これっ! まじで名前の通りか」
「はいっ! 自分に一度使って以来封じてきた魔法です。なんせこんな姿になりたくないじゃないですか」
それを、俺にやるなぁぁあ!!
ようやく体の肥大化は止まったが、俺は高さ5メートルはあるウルフマンと同じ視点になっている。
側から見れば、俺もウルフマンも巨大なモンスターに見えるだろう。
「と、とりあえずやるしかねぇ」
巨大化したならそれなりに近接でも戦えるはずだ。
今までと体の感覚が全然違うのは問題だが、やってやる。
アリスは俺に支援魔法をかけてくれたので、スキルを発動させる。
「全員目を瞑ったろよぉ!ホォォリィィィフラァァァァアッシュ!!!」
にょきりと頭から触覚が生え、先端に巨大な球体が出来上がる。サイズが数十倍になっていることもあり、今までとはレベルの違うサイズだ。
カッ!!!
外にいるにもかかわらず、さっきとは別次元のレベルで明るく照らす。
「グァァァア!!?」
突如光に襲われたウルフマンは悲痛な声をあげる。
通常サイズの光でもダメージを負っていたのだ。この光はかなり堪えるだろう。
目を抑え、地面を転がる。
無慈悲にも、リズは地面に伏しているウルフマンに攻撃をたたみかけた。
「蒼炎-大蛇-」
丸焼きになり、ほぼ全てのHPを持っていかれる。
防御を構えてない状態だと大した耐久力はないらしい。
「わ、わたしも一緒にやりますよー! ホーリーフラッシュ!」
アリスが発動させたのは、まさかの俺と同名のスキル。
ま、まさか人間にもニョキッと生えるのか!?
そう思って期待したのだが、残念ながらそうはならない。
杖を前に向けると、光の波動を発した。
ウルフマンは弾き飛ばされ、HPが0になった。
強い。あとカッコいい。
どうして同じ名前のスキルなのに俺の方はこんなに不憫な感じのスキルなんだ……。
人間有利反対! 魚にも安心した未来をくれぇ!
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