聖女は王子達に溺愛される

しのこ

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求められ

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「アルク、あなたは今日から聖女として神に認められました。これから先、世界の繁栄のために尽くしなさい」

「ありがとうございます。神に仕える身として、生涯捧げることを誓います」


大聖堂マーレンにて、世界で初めて聖女が誕生した。
聖女は神から認められ、魔法という妙技を扱うことが出来る存在。

天候を変えて農業を発展させることも、皆の心を癒す歌を奏でる。
そんな聖女が誕生したことは世界にとっても喜ばしいことで、大聖堂マーレンには世界各国の上位貴族、王族が集っていた。

「では、アルクから皆様に挨拶をしなさい」

神指導者であるグスタフから指示され、アルクは多数の貴族、や王族の前に立つ。
大聖堂で、しかも世界の重鎮達を前に話すことに緊張したせいか、アルクはごくりと唾を飲み込む。

「こ、これから世界の平和に向けて、私の全力をもって務めを果たしていきます。みなさまのご協力が必要になることもございます。どうかよろしくお願いいたします」

ガチガチに緊張しながらも、挨拶をして頭を下げると、あたりからパチパチと拍手が聞こえ、大聖堂の広間を満たした。アルクからの挨拶を終えたあとは、聖女の誕生を祝し、多くの人がアルクに一人一人挨拶をしていく。

もちろん、これは聖女が王族達の顔を覚えるためのものではなく、王族達がアルクにアピールするための場だ。
王族は容姿の整った王子を引き連れ、自国がいかに素晴らしいかをアルクに説く。

アルクに興味をもってもらい、自国で過ごしてもらうのが狙いだった。
当然、長い時間話すことはできないが、それでもアピールし、少しでも印象付けて自国に来るきっかけを作ろうと必死だ。

聖女を自国に招き入れることは最終的な繁栄につながるだけでなく、自国民からの支持率上昇にもつながる。そんなわけで、アルクは多数の国の王子達から声をかけられることになった。

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みんなの感想(1件)

ヾ(@゜▽゜@)ノ

面白いので更新楽しみにしています(o≧▽゜)o

解除

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