運命を刻む者たち

ペルシャ猫

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バランスを保つ者

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 オブたちがドロウンと戦っている間、【節制】のフェア・ジャッジたちはデストロイ一人手間取っていた。
「噂に聞いていたが並の強さじゃないぞ。この前だと全滅する! 」
 立ち尽くしていたオブはもう死んでしまった。
 フェアたちの顔に焦りが見え始める。
 フェアの能力は【決闘(ワントゥーワン)】というもので、相手と一対一で公平に勝負ができるというものだった。貴族だったフェアは昔から王級剣術を習っていて、そのおかげでこの能力でどんなに多くの敵とも1人で戦い抜くことができたのだった。
 しかしもう限界だった。
 一対一でもあんな能力には勝てない触れられたら終わりなら近づくことすらできないじゃないか。しかも相手は軍を1人で全滅させたという伝説を持つ【死神】の殺し屋だ。頭の中で作戦を立てていると目の前で【運命の輪】のビリブがミスを犯した。デストロイに注意が行き過ぎていて足元に倒れていたオブの死体に気づかず躓いてしまった。殺し屋としてしかるべき失敗だ。
 それを見たデストロイはすぐさまビリブの方へと鎌を振りかぶった。しかし、フェアはこれがチャンスだと確信した。背を向けたデストロイを持っていた剣でばらばらにーーーだがしかし、ばらばらになったのはフェアの方だった。全身に痛みが走る。
(あ……天才って言われているような人が奇襲に気づかないわけないよね……)
 フェアが命を落としたのはドロウン・グリードが死んで間も無くのことだった。

「あれ? こいつは……」
 その頃、派手なドレスを着た女、【女教皇】のカーム・エクスプロアが戦場となっている街中を歩いていると、そこで【世界】の死体を見つけた。カームは【世界】の腕を切り取ると自身の能力【受諾(プランダー)】を使った。この能力は死者の能力や力の一部を奪い、使うことが出来るというものだった。そして、シーからは時間を遅延させる能力を手に入れた。
 このことはまだ誰も知らない。

 残り、14人。

 No.14 【節制】 フェア・ジャッジ DEAD
 Ability:【決闘】…相手と一対一で戦うことが出来る。
 Main Image
正位置:道徳、安定
逆位置:過信、感情的
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