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愛し合う者たち2
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「……んん」
目を覚ますとパワーが覗き込んでいた。
「お前……傷が」
パワーはあり得ないと言った様子でサーを覗き込んでいた。
不思議に思いながらサーは確か……、と自分が気を失う前の記憶を探り出した。
そうだ、車に轢かれたのだ、とサーは思い出し自身の身体を傷がないか調べた。しかし、傷がないことに気づく。
パワーはまだ驚いた顔でサーを覗き込んでいた。
「どうしたの?なんで私怪我してないの?」
サーがパワーに聞くと。
「分からない。けど、引かれたサーの元へ行ったら段々と勝手に傷が治っていったんだ」
パワーの話を聞いてもサーはまだ信じられなかった。
そこにまた一台の車が走って来た。
今二人がいるのは急カーブで曲がって来た車からは二人が見えない。しかし、一度サーが引かれていて平常心を保てていないパワーは自分がどんな能力を持っているのか知っているかのように、手を車へ掲げ「行け」とただ呟いた。すると森にいた虫たちが巨大化しながら車に飛んで行った。サーや車の運転手、虫を操ったパワーでさえこの状況に驚いた。
これが初めてパワーが能力を発現した瞬間であり、サーとパワーが一生一緒にいる理由となった出来事である。
意識が遠のきながら過去の懐かしい「あの日」を思い出した。
(いきなり虫が出てきたときは驚いたが今思えばそれのおかげで最期の最期までサーと一緒にいられたんだしな)
パワーはサーと結婚をしたかったがサーの父親に反対されていた。しかし、あの日の事故でサーを守ったと思われたパワーはサーの父親の反対を覆すことに成功したのだ。
(でもこれまでだな。俺の命はもう長くない)
そこにサーが駆け寄ってきた。
「死なないでよ!ずっと一緒にいてくれるって言ってくれたでしょ!」
「……」
声を出すのも辛かったパワーは無言でサーの頬を撫でた。サーの頬に一筋の涙が流れる。
「私絶対生き残るから。パワーのために戦うから!」
サーはなんとか泣くことを止め、パワーの意を受け継ぐためにーーー生き残るために、リメイン・ギルドの元へ向かった。
後には安らかに眠るパワーの姿がそこには残された。
残り、5人。
No.4 【皇帝】 パワー・オーソリティー DEAD
Ability:【古代虫】…虫を操れる。巨大化させることもできる
Main Image
正位置:男性、威厳、自信
逆位置:頑固、過労、無力
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そこにサーが駆け寄ってきた。
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「……」
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