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3人が去った後、私はフェルザーに改めて尋ねた。
「あの3人に随分と怒っていましたが、何かあったのですか?」
「……いや……」
「無い訳等ありませんよね? 明らかに様子がオカシイですよ?」
私の頭の中では、何かがモヤモヤしていた。
「あ~~、アイツ等が仕事を代理で行った事で、マルクルは仕事が出来ると周囲に証明する事になってしまったんだ。 それで……マルクルが連れて来た女の持参金と言うのもあって、マルクルを王位に立てるべきだと言う声があがりはじめた」
「……えっ……。 私、何も知らない……」
「その……レーネ様はお病気でしたから」
ノーラが言い訳のように言い、そして……黙り込んだ。
「まずは体調を良くするのが優先だろう」
「でも……そうですか……と、とても、立派な方を、マルクル兄様は、正室として迎えられたのですね……」
私は頭の中がぐらぐらし、気持ち悪くなってきた。
モヤモヤした。
胸の奥に何かが引っかかっていた。
ソレはずっと考えたく無かった事で、考えるのを避けていた事で、子供だ幼稚だと言われながら笑って誤魔化していた理由でもあるけれど……それが何なのか形にならない。
いやっ!! 考えたくない!!
そうだ……私はソレを知りたくなかったんだ。 だから、何時だって私は……思考を停止させた。
か、考えるのを止めよう。
「大丈夫か?!」
呼吸が苦しかった。
「レーネ様!! 直ぐに休める場所に移動させましょう」
「呼吸をちゃんとするんだ」
「お医者様を呼ばないと」
「医師は、あぁ……温室で休ませて、その間に呼びに行くか……急ぐぞ」
違う、違うの。
病気じゃないの……。
だけど、心の内を見つめるのも、はきだすのも怖くて……私は病気のふりをして、フェルザーに抱き上げられ温室へと向かった。
温室は、季節外れの植物を育てる目的もあるのだけど、それ以上に植物研究のために存在している。
私が……良い子だねって陛下と王妃様に褒めて欲しくて……貴方のような良い子が娘で良かったわぁ~と言って欲しくて、必要として欲しくて提案したものの1つ。
考えたくない。
悩みを形にしたくない。
そんなモヤモヤした中で、私は一つの悩みに対しては答えを出した。 最近、顔を見せて下さらない陛下と王妃様に褒めてもらえる事業計画を立てよう。 国のためになるような事をしよう。って……。
温室の中を進んでいけば、笑い声がした。
それはとても聞き覚えがあって、大好きな人達のもので……。
「ぇっ?」
陛下と王妃様とマルクル兄様……それと誰?
甘ったるい女性の声だった。
「マルクル、最近は良く励んでいるそうだな。 だが……無理はしなくても良いんだぞ? 今の仕事は、オマエが何処まで出来るかのテスト代わりでもあるのだから」
この言葉にフェルザーが立ち止まった。
「お気遣いありがとうございます。 幼いレーネにも出来た仕事ですよ。 私が出来て当たり前と言うものです。 ただ……留学前の私は少しばかり大人げなかったと……認めなければいけないと思っているんです。 両親を亡くした子を、父様母様が気遣うのは当然のこと。 ソレを嫉妬してしまうなんて……」
そして……このマルクルの言葉にフェルザーはその場を通り過ぎようとしたのだけど、レーネは側にあった木に必死で抱き着いて離す事は無かった。
聞き耳を立てている等と思われては気まずく……3人は音を立てず、だけれど静かにその場を離れたい者と残りたい者の攻防が繰り広げられる。
「馬鹿を言うな。 幾らレーネが大切な友人の忘れ形見だと言っても、マルクルおまえは私達の息子だ。 蔑ろになど思う訳ないだろう」
「だけど……息子の気持ちを考えていなかった私達も反省しないといけないわね……あなた……」
「そうだな、両親よりも友達と一緒に居る方がいいのだろうと。 勝手に思い込んでいた。 寂しい思いをさせていたなら、すまなかったな」
「あぁ、良かったわ。 マルクル様はずっと陛下と王妃様との関係を悩んでいらしたの。 こうやって心の内をさらけ出し聞いてもらった方が良いとずっと言っておりましたのよ」
「アリアーヌ姫にはどれほどの感謝を重ねても感謝が足りると言うことはありませんわ。 貴方がこの国にいらしてからと言うもの、マルクルは仕事も積極的に励んでいると聞いておりますのよ。 甘えん坊のこの子には、手を引き時に背を押すような懐の広い年上の女性が必要だったのね」
「この子がこんなにも変わるとは、アリアーヌ姫ありがとう」
私は、耐えきれなくなって逃げ出した。
そして、お茶会の場に緊張が走る。
チラリと覗き見た顔、顔、顔、顔。
焦り、驚き……アレは? 微笑む……マルクル兄様と……美しい女性。
「あの3人に随分と怒っていましたが、何かあったのですか?」
「……いや……」
「無い訳等ありませんよね? 明らかに様子がオカシイですよ?」
私の頭の中では、何かがモヤモヤしていた。
「あ~~、アイツ等が仕事を代理で行った事で、マルクルは仕事が出来ると周囲に証明する事になってしまったんだ。 それで……マルクルが連れて来た女の持参金と言うのもあって、マルクルを王位に立てるべきだと言う声があがりはじめた」
「……えっ……。 私、何も知らない……」
「その……レーネ様はお病気でしたから」
ノーラが言い訳のように言い、そして……黙り込んだ。
「まずは体調を良くするのが優先だろう」
「でも……そうですか……と、とても、立派な方を、マルクル兄様は、正室として迎えられたのですね……」
私は頭の中がぐらぐらし、気持ち悪くなってきた。
モヤモヤした。
胸の奥に何かが引っかかっていた。
ソレはずっと考えたく無かった事で、考えるのを避けていた事で、子供だ幼稚だと言われながら笑って誤魔化していた理由でもあるけれど……それが何なのか形にならない。
いやっ!! 考えたくない!!
そうだ……私はソレを知りたくなかったんだ。 だから、何時だって私は……思考を停止させた。
か、考えるのを止めよう。
「大丈夫か?!」
呼吸が苦しかった。
「レーネ様!! 直ぐに休める場所に移動させましょう」
「呼吸をちゃんとするんだ」
「お医者様を呼ばないと」
「医師は、あぁ……温室で休ませて、その間に呼びに行くか……急ぐぞ」
違う、違うの。
病気じゃないの……。
だけど、心の内を見つめるのも、はきだすのも怖くて……私は病気のふりをして、フェルザーに抱き上げられ温室へと向かった。
温室は、季節外れの植物を育てる目的もあるのだけど、それ以上に植物研究のために存在している。
私が……良い子だねって陛下と王妃様に褒めて欲しくて……貴方のような良い子が娘で良かったわぁ~と言って欲しくて、必要として欲しくて提案したものの1つ。
考えたくない。
悩みを形にしたくない。
そんなモヤモヤした中で、私は一つの悩みに対しては答えを出した。 最近、顔を見せて下さらない陛下と王妃様に褒めてもらえる事業計画を立てよう。 国のためになるような事をしよう。って……。
温室の中を進んでいけば、笑い声がした。
それはとても聞き覚えがあって、大好きな人達のもので……。
「ぇっ?」
陛下と王妃様とマルクル兄様……それと誰?
甘ったるい女性の声だった。
「マルクル、最近は良く励んでいるそうだな。 だが……無理はしなくても良いんだぞ? 今の仕事は、オマエが何処まで出来るかのテスト代わりでもあるのだから」
この言葉にフェルザーが立ち止まった。
「お気遣いありがとうございます。 幼いレーネにも出来た仕事ですよ。 私が出来て当たり前と言うものです。 ただ……留学前の私は少しばかり大人げなかったと……認めなければいけないと思っているんです。 両親を亡くした子を、父様母様が気遣うのは当然のこと。 ソレを嫉妬してしまうなんて……」
そして……このマルクルの言葉にフェルザーはその場を通り過ぎようとしたのだけど、レーネは側にあった木に必死で抱き着いて離す事は無かった。
聞き耳を立てている等と思われては気まずく……3人は音を立てず、だけれど静かにその場を離れたい者と残りたい者の攻防が繰り広げられる。
「馬鹿を言うな。 幾らレーネが大切な友人の忘れ形見だと言っても、マルクルおまえは私達の息子だ。 蔑ろになど思う訳ないだろう」
「だけど……息子の気持ちを考えていなかった私達も反省しないといけないわね……あなた……」
「そうだな、両親よりも友達と一緒に居る方がいいのだろうと。 勝手に思い込んでいた。 寂しい思いをさせていたなら、すまなかったな」
「あぁ、良かったわ。 マルクル様はずっと陛下と王妃様との関係を悩んでいらしたの。 こうやって心の内をさらけ出し聞いてもらった方が良いとずっと言っておりましたのよ」
「アリアーヌ姫にはどれほどの感謝を重ねても感謝が足りると言うことはありませんわ。 貴方がこの国にいらしてからと言うもの、マルクルは仕事も積極的に励んでいると聞いておりますのよ。 甘えん坊のこの子には、手を引き時に背を押すような懐の広い年上の女性が必要だったのね」
「この子がこんなにも変わるとは、アリアーヌ姫ありがとう」
私は、耐えきれなくなって逃げ出した。
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