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第368話 [陰陽玉(泰山府君)。]
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あれ?もしかして聞き方がダメだったか?
未だに固まったままのタケノミヤさんを見ながらそう思った俺は再度話し掛ける事にした。
「すいません。えぇと、自分のというか、自分の力を凝縮?して出来た陰陽玉との違いを知りたくて。今後も陰陽玉に魂を保管して貰ったままだとしたら霊達も可哀想ですし、かと言って頻繁に来れるか分からないので、それもあって見てみたいな。と思いまして。」
俺が言い訳がましく言った言葉にハッとしたのか、タケノミヤさんが「少々お待ちを。」急いで壊れた祭壇跡の方へ走っていき、壊れた祭壇前で印を組むと壊れた祭壇がゴゴゴゴゴ・・・と移動し、玉が迫り出てきた。
タケノミヤさんはその迫り出てきた玉の前で一礼してから木製とも金属製とも言えない様な不思議な台座ごと大切そうに運んできた。
「それが泰山府君様が創られたという陰陽玉ですか?」
「はい。遠い昔は各地のいわく付きの地域に運び、吸魂の儀を行っていた様です。」
「今は使えないんですよね?」
「はい。力が失われ壊れたとも、ただただ必要な呪具が欠けたとも言われております。」
「調べたりはしなかったんですか?それもと泰山府君様の意を組んで調べる事もしなかったとか?」
「どちらでもありません。」
「というと?」
「調べられなかったのです。」
「当時は・・・という訳ではなさそうですね。」
「はい。現在も一定周期毎に様々な方法で調べてはおりますが、解析不能と・・・ですので近年は形式的にとなっていると情けない限りです。」
「なるほど・・・もし良ければ自分が鑑定しても宜しいでしょうか?」
「・・・是非。こちらからお願いしたいくらいでしたので。」
「それは失礼ながら自分の神の瞳で調べられないなら諦めがつくとかですか?」
「はい。私共の実力不足を晒す様でもし分けないのですが、お願い致します。」
「では失礼して。」
俺はそう言うと神の瞳で鑑定していった。
「・・・う~ん、なるほど・・・って事は・・・う~ん・・・少し違うんだなぁ・・・でも・・・。」
俺が鑑定しながらブツブツ言っているとタケノミヤさんが目を輝かせながら俺の方を見ている事に気付いたので、鑑定を終わらせた俺はタケノミヤさんの方を見た。するとタケノミヤさんが俺の方へ興奮気味に近付いてきた。
「シュウト殿!如何でしたでしょうか!?」
「ち、近いですって。」
「こ、これは失礼しました。」
タケノミヤさんはそう言うとススッと後ろへと下がった。
「気持ちは分からない訳じゃないんで大丈夫ですよ。」
「誠に有難う御座います。それで急かす様で申し訳ないのですが、結果は如何でしたでしょうか?」
「結果的にはエネルギー不足というか、空っぽになったから使えないだけですね。」
「エネルギー・・・魔力であれば、かなりの人員で行いましたが・・・。」
「あっ、普通の魔力だと、どれだけ込めても意味は無いですよ。」
「で、では・・・聖獣様にお願いするか、聖域に預けるという事でしょうか?」
「確かにそれならば、ほんの少しずつですが溜まる可能性はありますけど、使用可能になるには・・・。」
「年数が掛かると?」
「使用頻度としては10年に1度、完全に溜めきるには数100年は必要でしょうね。」
「それはなんともし難い・・・。」
「後は精霊と契約してっていう事も出来ますけど、精霊の力によって年数は変わってきますね。」
「精霊ですか?それは私共でも試みてみましたが・・・。」
「それって下位精霊で、ですよね?」
「はい。シュウト殿は御存知か分かりませんが精霊術師はエルフ族やドワーフ族でもない限り、中位精霊すら人族は契約する事など殆ど出来ませんので。」
「人数的にはどのくらいで?」
「2、30だったと記憶しております。」
「う~ん・・・。」
「シュウト殿のその反応からすると意味は無いという事でしょうか?」
「無い事は無いんですけど、恐らく1回使用するのに常時魔力を込めたとして、数100年は掛かるかと。」
「それ程ですか・・・。」
「ですので効果は分からなかったのではないですかね。」
「確かにシュウト殿の仰られる通りにございます。ですが、先程シュウト殿は空っぽと仰いましたが、少量だと抜けてしまうのでしょうか?」
「・・・それは多分ですが、此処で儀式を行っていたからだと思われます。」
「それはどういう・・・?」
「この陰陽玉に台座をセットした状態だと他の術の補助的影響を与える様で。その際に溜めた物を消費したと思われますね。」
俺がそう言うとタケノミヤさんは暫くの間、過去の事を思ってか、考え込んでから口を開いた。
「・・・確かにシュウト殿が仰る通り、過去に精霊術師にお願いした後、暫くは調子が良い者が多く、私も儀式を行う際は調子が上がった感じがしていましたが、精霊術と祈りで泰山府君様からの恩恵かと思っておりました。」
「恩恵は間違いないんじゃないですか?」
「ん?・・・おぉ、そうですね。これは泰山府君様に失礼な言動を。」
タケノミヤさんはそう言うと祭壇に向かい正座し、深々とお辞儀をした。
俺はタケノミヤさんが立つまで待ち、話を続ける事にした。
「実際、泰山府君様のお創りになられた陰陽玉と自分の陰陽玉では少し違いがある様ですね。」
「違いですか?」
「はい。製法自体が違うのもあるのですが、自分の陰陽玉は泰山府君様の陰陽玉の簡易版といいますか、恐らく扱い易いのだと思います。ただ泰山府君様の陰陽玉は難しい分、陰陽師としてのレベルが高ければ高い程、あらゆる面で能力向上する事が出来ると記載されていましたね。」
「陰陽玉の能力的に基本的な部分は同じと考えても?」
「そうですね。容量は泰山府君様の方が上ですが、魂の浄化能力は出来たてという事もあってか、自分の陰陽玉の方が有るみたいなので、相当な悪行を犯していない限りは魂を転生出来る状態にもっていけますね。」
「それは凄いですね。然し・・・。」
タケノミヤさんはそう言うと再び考え込んで黙ってしまった。
「どうされましたか?」
「いえ、私共の都合と申しますか、シュウト殿からお預かりした陰陽玉の件と魂の転生について考えておりました。」
「なるほど・・・タケノミヤさんが悩まれてたのは分かりましたけど、何をそんなに悩んでるんですか?」
「先程お話した様にこの場所で転生してもらうのが1番良いのですが、転生可能なタイミングを知るすべは、私共が持ち合わせていませんので、シュウト殿のお力に頼るしかなく、然しながら長期だとするならば、シュウト殿の陰陽玉に負荷が掛かる可能性もありますし、何れにしてもシュウト殿の協力無くては話が進みそうに無い事からどうしたものかと・・・。」
「あれ?陰陽玉を見せてもらう際に言いませんでしたっけ?」
俺がそう言うとタケノミヤさんは不思議そうな顔をしながら首を傾げていた。
「あぁ伝わってなかったか。・・・えぇとですね。泰山府君様の陰陽玉を見せてもらったのは交互に使えるなら1、2ヶ月に1回交換すれば良いかなって思ったんですよ。」
「いや、然しながら泰山府君様の陰陽玉は使えないと・・・使える状態にするには年数が必要だったのでは?」
「あぁ、それなら自分が補充するんで問題ないですよ。」
「ほ、補充ですか!?」
「はい。陰陽玉には神気と魔力を1対9の割合で補充するのが1番効率が良いみたいなんで。」
「神気・・・シュウト殿・・・シュウト様は、やはり神・・・。」
タケノミヤさんが話しながらまた跪こうとしていたので、肩を掴んで首を振りながらタケノミヤさんを止めた。
「確かにアストライアー様の修行を受けていますけど、神になった訳ではないので。それに様は必要ないですよ。」
「左様で御座いましたか。失礼致しました。それで、シュウト殿が補充を行った場合はどの程度の時間が掛かるのでしょうか?」
タケノミヤさんにそう言われた俺は泰山府君様の陰陽玉を指差しながらタケノミヤさんに「触れても?」と聞くとタケノミヤさんが頷いたので、さっき話した割合で神気と魔力を混ぜてから陰陽玉へと込めていき、1時間で満タンにした。
「出来ました。」
「え!!?もう終わったですか!!?」
「はい。空っぽだったので時間は掛かりましたが満タンにしたので、今後は使用可能ですよ。」
「流石シュウト殿にございます。それでは今後は交互にで本当に宜しいのでしょうか?」
「はい。」
「使命とはいえ、ご迷惑では・・・。」
申し訳なさそうにそう言うタケノミヤさんに対して気を遣わせない様にする為、何故迷惑にならず、自分の利益になるのかを説明するとタケノミヤさん達は驚いて俺の方を見た。
「まさかそんなご事情が・・・。」
「えぇ、だから転生してきて直ぐにゴーストとかじゃなくて、もっと恐ろしい魔物だったらと思うと幸運でしたね。」
「え?ゴーストもレベルの低い者にとっては恐ろしい魔物のはずなのですが・・・。」
「それはスキル転生のおかげで触れるだけで倒せるので。」
「悪霊とはいえ、霊体だからという事でしょうか・・・。」
「そうなんでしょうね。その後は数多くの方の転生により、レベルやステータス、様々なスキルを授かる事が出来ました。」
「私から見るとかなりの強さをお持ちの様ですが、更に強くなる必要があるという事でしょうか?」
「・・・。」
俺が黙って考え込んでいると察しの良いタケノミヤさん話し掛けてきた。
「さっ。それでなんですが、如何なさいますか?」
「?・・・あぁ、今回は偶然出来た方の陰陽玉を残しておいて、泰山府君様の陰陽玉を台座ごとお借り出来ませんか?」
「台座ごとですかぁ・・・他の者に気付かれない様に気を付ければ・・・可能ですが、長期間となると難しいです。」
「あっ、そんなに長い期間お借りする訳ではないと思います。」
「何を為さるのでしょうか?」
「自分の眷属である仲間にあらゆる物を製造するのに特化した者が居るので、その者と協力して近しい台座が出来ないかなって思いまして。」
「それ程優秀な方が居らっしゃるのですか?」
「世界一だと思ってますよ。」
「承知致しました。ではシュウト殿からお返し頂く頃には、また転生して頂く魂を集めておきます。」
「ありがとうございます。では1度戻りますね。」
「あっ、少しお待ち頂けませんでしょうか?」
未だに固まったままのタケノミヤさんを見ながらそう思った俺は再度話し掛ける事にした。
「すいません。えぇと、自分のというか、自分の力を凝縮?して出来た陰陽玉との違いを知りたくて。今後も陰陽玉に魂を保管して貰ったままだとしたら霊達も可哀想ですし、かと言って頻繁に来れるか分からないので、それもあって見てみたいな。と思いまして。」
俺が言い訳がましく言った言葉にハッとしたのか、タケノミヤさんが「少々お待ちを。」急いで壊れた祭壇跡の方へ走っていき、壊れた祭壇前で印を組むと壊れた祭壇がゴゴゴゴゴ・・・と移動し、玉が迫り出てきた。
タケノミヤさんはその迫り出てきた玉の前で一礼してから木製とも金属製とも言えない様な不思議な台座ごと大切そうに運んできた。
「それが泰山府君様が創られたという陰陽玉ですか?」
「はい。遠い昔は各地のいわく付きの地域に運び、吸魂の儀を行っていた様です。」
「今は使えないんですよね?」
「はい。力が失われ壊れたとも、ただただ必要な呪具が欠けたとも言われております。」
「調べたりはしなかったんですか?それもと泰山府君様の意を組んで調べる事もしなかったとか?」
「どちらでもありません。」
「というと?」
「調べられなかったのです。」
「当時は・・・という訳ではなさそうですね。」
「はい。現在も一定周期毎に様々な方法で調べてはおりますが、解析不能と・・・ですので近年は形式的にとなっていると情けない限りです。」
「なるほど・・・もし良ければ自分が鑑定しても宜しいでしょうか?」
「・・・是非。こちらからお願いしたいくらいでしたので。」
「それは失礼ながら自分の神の瞳で調べられないなら諦めがつくとかですか?」
「はい。私共の実力不足を晒す様でもし分けないのですが、お願い致します。」
「では失礼して。」
俺はそう言うと神の瞳で鑑定していった。
「・・・う~ん、なるほど・・・って事は・・・う~ん・・・少し違うんだなぁ・・・でも・・・。」
俺が鑑定しながらブツブツ言っているとタケノミヤさんが目を輝かせながら俺の方を見ている事に気付いたので、鑑定を終わらせた俺はタケノミヤさんの方を見た。するとタケノミヤさんが俺の方へ興奮気味に近付いてきた。
「シュウト殿!如何でしたでしょうか!?」
「ち、近いですって。」
「こ、これは失礼しました。」
タケノミヤさんはそう言うとススッと後ろへと下がった。
「気持ちは分からない訳じゃないんで大丈夫ですよ。」
「誠に有難う御座います。それで急かす様で申し訳ないのですが、結果は如何でしたでしょうか?」
「結果的にはエネルギー不足というか、空っぽになったから使えないだけですね。」
「エネルギー・・・魔力であれば、かなりの人員で行いましたが・・・。」
「あっ、普通の魔力だと、どれだけ込めても意味は無いですよ。」
「で、では・・・聖獣様にお願いするか、聖域に預けるという事でしょうか?」
「確かにそれならば、ほんの少しずつですが溜まる可能性はありますけど、使用可能になるには・・・。」
「年数が掛かると?」
「使用頻度としては10年に1度、完全に溜めきるには数100年は必要でしょうね。」
「それはなんともし難い・・・。」
「後は精霊と契約してっていう事も出来ますけど、精霊の力によって年数は変わってきますね。」
「精霊ですか?それは私共でも試みてみましたが・・・。」
「それって下位精霊で、ですよね?」
「はい。シュウト殿は御存知か分かりませんが精霊術師はエルフ族やドワーフ族でもない限り、中位精霊すら人族は契約する事など殆ど出来ませんので。」
「人数的にはどのくらいで?」
「2、30だったと記憶しております。」
「う~ん・・・。」
「シュウト殿のその反応からすると意味は無いという事でしょうか?」
「無い事は無いんですけど、恐らく1回使用するのに常時魔力を込めたとして、数100年は掛かるかと。」
「それ程ですか・・・。」
「ですので効果は分からなかったのではないですかね。」
「確かにシュウト殿の仰られる通りにございます。ですが、先程シュウト殿は空っぽと仰いましたが、少量だと抜けてしまうのでしょうか?」
「・・・それは多分ですが、此処で儀式を行っていたからだと思われます。」
「それはどういう・・・?」
「この陰陽玉に台座をセットした状態だと他の術の補助的影響を与える様で。その際に溜めた物を消費したと思われますね。」
俺がそう言うとタケノミヤさんは暫くの間、過去の事を思ってか、考え込んでから口を開いた。
「・・・確かにシュウト殿が仰る通り、過去に精霊術師にお願いした後、暫くは調子が良い者が多く、私も儀式を行う際は調子が上がった感じがしていましたが、精霊術と祈りで泰山府君様からの恩恵かと思っておりました。」
「恩恵は間違いないんじゃないですか?」
「ん?・・・おぉ、そうですね。これは泰山府君様に失礼な言動を。」
タケノミヤさんはそう言うと祭壇に向かい正座し、深々とお辞儀をした。
俺はタケノミヤさんが立つまで待ち、話を続ける事にした。
「実際、泰山府君様のお創りになられた陰陽玉と自分の陰陽玉では少し違いがある様ですね。」
「違いですか?」
「はい。製法自体が違うのもあるのですが、自分の陰陽玉は泰山府君様の陰陽玉の簡易版といいますか、恐らく扱い易いのだと思います。ただ泰山府君様の陰陽玉は難しい分、陰陽師としてのレベルが高ければ高い程、あらゆる面で能力向上する事が出来ると記載されていましたね。」
「陰陽玉の能力的に基本的な部分は同じと考えても?」
「そうですね。容量は泰山府君様の方が上ですが、魂の浄化能力は出来たてという事もあってか、自分の陰陽玉の方が有るみたいなので、相当な悪行を犯していない限りは魂を転生出来る状態にもっていけますね。」
「それは凄いですね。然し・・・。」
タケノミヤさんはそう言うと再び考え込んで黙ってしまった。
「どうされましたか?」
「いえ、私共の都合と申しますか、シュウト殿からお預かりした陰陽玉の件と魂の転生について考えておりました。」
「なるほど・・・タケノミヤさんが悩まれてたのは分かりましたけど、何をそんなに悩んでるんですか?」
「先程お話した様にこの場所で転生してもらうのが1番良いのですが、転生可能なタイミングを知るすべは、私共が持ち合わせていませんので、シュウト殿のお力に頼るしかなく、然しながら長期だとするならば、シュウト殿の陰陽玉に負荷が掛かる可能性もありますし、何れにしてもシュウト殿の協力無くては話が進みそうに無い事からどうしたものかと・・・。」
「あれ?陰陽玉を見せてもらう際に言いませんでしたっけ?」
俺がそう言うとタケノミヤさんは不思議そうな顔をしながら首を傾げていた。
「あぁ伝わってなかったか。・・・えぇとですね。泰山府君様の陰陽玉を見せてもらったのは交互に使えるなら1、2ヶ月に1回交換すれば良いかなって思ったんですよ。」
「いや、然しながら泰山府君様の陰陽玉は使えないと・・・使える状態にするには年数が必要だったのでは?」
「あぁ、それなら自分が補充するんで問題ないですよ。」
「ほ、補充ですか!?」
「はい。陰陽玉には神気と魔力を1対9の割合で補充するのが1番効率が良いみたいなんで。」
「神気・・・シュウト殿・・・シュウト様は、やはり神・・・。」
タケノミヤさんが話しながらまた跪こうとしていたので、肩を掴んで首を振りながらタケノミヤさんを止めた。
「確かにアストライアー様の修行を受けていますけど、神になった訳ではないので。それに様は必要ないですよ。」
「左様で御座いましたか。失礼致しました。それで、シュウト殿が補充を行った場合はどの程度の時間が掛かるのでしょうか?」
タケノミヤさんにそう言われた俺は泰山府君様の陰陽玉を指差しながらタケノミヤさんに「触れても?」と聞くとタケノミヤさんが頷いたので、さっき話した割合で神気と魔力を混ぜてから陰陽玉へと込めていき、1時間で満タンにした。
「出来ました。」
「え!!?もう終わったですか!!?」
「はい。空っぽだったので時間は掛かりましたが満タンにしたので、今後は使用可能ですよ。」
「流石シュウト殿にございます。それでは今後は交互にで本当に宜しいのでしょうか?」
「はい。」
「使命とはいえ、ご迷惑では・・・。」
申し訳なさそうにそう言うタケノミヤさんに対して気を遣わせない様にする為、何故迷惑にならず、自分の利益になるのかを説明するとタケノミヤさん達は驚いて俺の方を見た。
「まさかそんなご事情が・・・。」
「えぇ、だから転生してきて直ぐにゴーストとかじゃなくて、もっと恐ろしい魔物だったらと思うと幸運でしたね。」
「え?ゴーストもレベルの低い者にとっては恐ろしい魔物のはずなのですが・・・。」
「それはスキル転生のおかげで触れるだけで倒せるので。」
「悪霊とはいえ、霊体だからという事でしょうか・・・。」
「そうなんでしょうね。その後は数多くの方の転生により、レベルやステータス、様々なスキルを授かる事が出来ました。」
「私から見るとかなりの強さをお持ちの様ですが、更に強くなる必要があるという事でしょうか?」
「・・・。」
俺が黙って考え込んでいると察しの良いタケノミヤさん話し掛けてきた。
「さっ。それでなんですが、如何なさいますか?」
「?・・・あぁ、今回は偶然出来た方の陰陽玉を残しておいて、泰山府君様の陰陽玉を台座ごとお借り出来ませんか?」
「台座ごとですかぁ・・・他の者に気付かれない様に気を付ければ・・・可能ですが、長期間となると難しいです。」
「あっ、そんなに長い期間お借りする訳ではないと思います。」
「何を為さるのでしょうか?」
「自分の眷属である仲間にあらゆる物を製造するのに特化した者が居るので、その者と協力して近しい台座が出来ないかなって思いまして。」
「それ程優秀な方が居らっしゃるのですか?」
「世界一だと思ってますよ。」
「承知致しました。ではシュウト殿からお返し頂く頃には、また転生して頂く魂を集めておきます。」
「ありがとうございます。では1度戻りますね。」
「あっ、少しお待ち頂けませんでしょうか?」
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