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目の前の高層ビル。
方向音痴・・・西と東を何処かのアニメの歌通り逆に覚えていた身としては、ちゃんと辿り着けて良かった。
思ったよりも大きいビルで、仕事でも無く単なる休日に、頼まれて来た身としては少し身構えてしまう。
どうしようもないし受付で聞いてみよう。
受け付けのお姉さんに聞こうと思ったけど、よくよく考えたらメモって地図以外、何語か分からない文字で書いてあったけど大丈夫かな?
ここの受け付け嬢は、何カ国もいけちゃうエリート嬢だったりする?って心の突っ込みも虚しく、受け付けのお姉さんはメモを見て困り顔。ですよね。
「 こちらでは、ちょっと用件が・・・ 」
って、他のお姉さんにも声を掛けてくれてるけど、他の綺麗なお姉さん達も、皆んなちょっと苦笑いだ。察してます。
「 あー。すみません。もう一度出直し 」
「 ・・・どうかしましたか? 」
お詫びを言って帰ろうかと思ったら、声が聞こえてきて振り返った。
背が高くて、整った顔立ちに艶のある流れる様な黒髪を緩く束ねてる。メガネのせいか、神経質そうにも見えるけど。
男の人?だよね?それに白衣着てるけど・・・。
その白衣姿が、これまた似合いすぎている。肌も白くて女の人かもと疑える。
「 あ、大垣先生。こちらの方がご用件があるそうなんですが・・・ 」
お姉さん達から、ホッとした溜息とポゥッとした、どちらとも取れる溜息が漏れている。このメガネの美丈夫だから、どっちも正解なんだろう。
先生と呼ばれた美丈夫が、受け取ったメモを目で追ってる。
産業医?カウンセラーの先生?
おぉー。凄い!!読めるの?
よし!終了!!帰れる。と思ったら、メモを読んでいた瞳が僅かに見開かれたのが分かった。
チラリと見られたと思ったら、ガッチリ肩を抱え込まれた。
「 え、え? 」
掴まれた肩と美丈夫の顔を見比べる。
お姉さん達も少し驚いている様子なんですけど。
「 この子は、私の客人だ。こちらで案内するから大丈夫だ 」
早口にそういうと、肩を掴まれたままグイグイと押されてしまう。
押されるまま進んで行く。身長の違いから歩きづらい。止まりたくても止まれない。足早に歩きながら、どこかに連絡を取ってる。
「 探し物が見つかったようだよ。今からそちらに向かう 」
ごく手短に連絡を済ませたかと思うと、ビルの裏手から、隣のドーム型の建物に入って行く。
ここどうなってんの?
入り口にIDをかざして、しばらく歩くとまたドア。ちょっと後ろ向いてて貰えるかな?ってIDをかざした後に、操作する音が聞こえるからパスワードかなんかなんだろう。ピッと解除される音がして、そのまま中に案内される。 階段を登って長い渡り廊下を歩く。入り口で、掴まれていた肩は解放されて歩きやすいけど、この人足長いな。歩幅がぜっんぜん違う。
「 こちらへどうぞ。今、お茶を淹れますね 。偶然ですが、通りかかって良かった。流石に、受付の方もウェールズ語まで堪能な者はいませんので 」
「 あ、はい 」
ウェールズ語?って何語?
疑問に思ってると、イギリス語の一つですよ。って教えてくれる。
イギリス!!読めるわけが無い。
キョロキョロと周りを見渡してしまう。
あれからまた、階段を降りて辿り着いた先で応接室の様な場所に通された。
別棟ってだけで同じ会社なのかな。
うさは、行けば分かるからって言ってたけど、早く帰りたい。
「 どうぞ。カモミールティーです。お口に合うと良いんですけど 」
「 ありがとうございます 」
ニッコリと微笑まれると、さっきまでの神経質そうなイメージと違う。
緊張してるのもあるから、喉はカラカラに乾いてる。頂きますってカップに口を付けようとしたら、もの凄い勢いでドアが開いた。
「 大垣先生!!見つかったって!どこにいるの!? 」
カツカツとヒールの音を響かせながら、入ってきたのは、ダークグレーのスーツにハニーブロンドを緩く纏めた、ブルーグレーの瞳をしたすっごい美人。8頭身なんて目じゃない。それ以上あるかも。胸デッカ!ウエストも細っそ!!
いるとこにはいるんだな。羨ましい。
でも、先生の胸倉掴む勢いなんですけど・・・。流石にちょっと引く。
「 ロゼ、ちょっと落ち着いて下さい。そちらに居る方が助けてくれたらしいですよ 」
「 あん?どれ?! 」
ヒィッ!!すっごい睨まれた!!
私、悪い事してないよ。
勢いが収まらない、ロゼと呼ばれた女性の目の前で先生がヒラヒラとメモを振って見せた。千切らんばかりの勢いで奪い取ると凄い勢いで読んでる。本当に怖い。
「 ね?危害は加えない事って、ちゃんと書いてありますよね? 」
冷静な口調で、先生が話しかけると今度は土下座されそうな勢いで謝られた。
「 私としたことが!失礼致しました。本当にすみません!!こちらも捜索してたんですが、消息が不明で困っていたもので・・・ 」
「 あ、いえ・・・。私は、朝比奈叶多と言います 」
さっきの勢いの後だから、こっちも面食らってしまって上手く話せないけど。
捜索願いでも出てたって事?
「 助けて頂いてなんですが・・・あの子とはどうゆうご関係でしょうか 」
ちょっと待てよ!急な質問だな!思わず声に出そうになって慌てて飲み込む。
「 ご関係って言われても・・・」
どう説明したら良いんだろう。うさぎが怪我をしてたんでって言って頭がおかしいと思われるのか。うさが頼むくらいだから、この人達は、うさが獣人って事を知ってる可能性が高い。けど・・・。
説明に悩んでいたら、ソファの隣に先生が居て覗き込む様に見られていた。
いつの間に!!距離近い!!
ビックリして思わず体を硬ばらせる。
「 あー。すみません。叶多さんから、甘い匂いがしましてね。良い香りだなって思ったら・・・つい 」
甘い香り?香水なんて付けてないけど。
なんか嫌だな。でも、気にしてる場合じゃ無い。
「 その・・・河原で怪我をしてまして・・・そのままに出来ないので・・・病院に連れて行きました 」
「 病院ですか? 」
2人は、凄く驚いた顔をしている。
「 はい。知り合いの病院で診てもらったので、大した事ないから大丈夫だよ。って今は、食事も取って安静に・・・してます 」
間違った事も嘘も付いてないから大丈夫なはず。ほっとけなかったのは本当だし。
元気では無いかも知れないけど、ウトウト眠そうにしてる、うさを思い出したらエロ脳ではあるけど・・・無事で良かったと思う。
2人は驚いていたと思ったら、呆気にとられた様な顔をして私を見てる。
クッと笑う先生の声がして、釈然として睨んでしまう。さっきは良い人かもって思ったけど感じ悪い?
「 そうでしたか・・・ありがとうございます。ただ・・・責任者が不在でして、数日で戻ると思うんですが、安静も必要そうなので、その間預かって頂いてもよろしいですか? 」
ロゼさんが、申し訳なさそうに言った。
うん?お姉さん責任者じゃ無いの?
突っ込みどころは沢山あったけど、ロゼさんもこの後、仕事があるからと数日分の、身の回りの物と連絡手段、私の家の場所も知っときたいからと送ってくれるみたいだ。ちゃんと聞いてみたら、ロゼさんは秘書の様な物だと言っていた。
荷物を運ぶのに来てくれた、男の子も白衣を着た大学生くらいの子だった。
ロゼさんと2人で車に乗り込むと、ゆっくり車が走り出した。
「 ねぇ、先生。あの子甘くていい匂い。珍しい子。複番?あの子の近くにいると、ゾクゾクして凄く興奮する !先生、ロゼが来る前にしちゃえば良かったのに 」
悪びれた様子もなく話す白衣の男の子に呆れた様に言葉をかける。
「 あの子は、うさぎの所有のようだから手出ししない方がいい 」
「 えーぇ。そうなの?残念。俺、命大事にするタイプだから。了解 。先生が、あんないい匂いする子、即襲っちゃわないのおかしいと思ったんだよね。先生、変態だ、むぐぅ 」
「 うるさい猫の口は、私の糸で縫って差し上げましょうかね? 」
不敵に笑うメガネの奥の黒曜石の様な瞳が僅かに光を帯び、車が去った後を静かに見つめていた。偶然通りかかったわけじゃ無い。あの甘い香りに誘われた先で、見つけただけだ。
方向音痴・・・西と東を何処かのアニメの歌通り逆に覚えていた身としては、ちゃんと辿り着けて良かった。
思ったよりも大きいビルで、仕事でも無く単なる休日に、頼まれて来た身としては少し身構えてしまう。
どうしようもないし受付で聞いてみよう。
受け付けのお姉さんに聞こうと思ったけど、よくよく考えたらメモって地図以外、何語か分からない文字で書いてあったけど大丈夫かな?
ここの受け付け嬢は、何カ国もいけちゃうエリート嬢だったりする?って心の突っ込みも虚しく、受け付けのお姉さんはメモを見て困り顔。ですよね。
「 こちらでは、ちょっと用件が・・・ 」
って、他のお姉さんにも声を掛けてくれてるけど、他の綺麗なお姉さん達も、皆んなちょっと苦笑いだ。察してます。
「 あー。すみません。もう一度出直し 」
「 ・・・どうかしましたか? 」
お詫びを言って帰ろうかと思ったら、声が聞こえてきて振り返った。
背が高くて、整った顔立ちに艶のある流れる様な黒髪を緩く束ねてる。メガネのせいか、神経質そうにも見えるけど。
男の人?だよね?それに白衣着てるけど・・・。
その白衣姿が、これまた似合いすぎている。肌も白くて女の人かもと疑える。
「 あ、大垣先生。こちらの方がご用件があるそうなんですが・・・ 」
お姉さん達から、ホッとした溜息とポゥッとした、どちらとも取れる溜息が漏れている。このメガネの美丈夫だから、どっちも正解なんだろう。
先生と呼ばれた美丈夫が、受け取ったメモを目で追ってる。
産業医?カウンセラーの先生?
おぉー。凄い!!読めるの?
よし!終了!!帰れる。と思ったら、メモを読んでいた瞳が僅かに見開かれたのが分かった。
チラリと見られたと思ったら、ガッチリ肩を抱え込まれた。
「 え、え? 」
掴まれた肩と美丈夫の顔を見比べる。
お姉さん達も少し驚いている様子なんですけど。
「 この子は、私の客人だ。こちらで案内するから大丈夫だ 」
早口にそういうと、肩を掴まれたままグイグイと押されてしまう。
押されるまま進んで行く。身長の違いから歩きづらい。止まりたくても止まれない。足早に歩きながら、どこかに連絡を取ってる。
「 探し物が見つかったようだよ。今からそちらに向かう 」
ごく手短に連絡を済ませたかと思うと、ビルの裏手から、隣のドーム型の建物に入って行く。
ここどうなってんの?
入り口にIDをかざして、しばらく歩くとまたドア。ちょっと後ろ向いてて貰えるかな?ってIDをかざした後に、操作する音が聞こえるからパスワードかなんかなんだろう。ピッと解除される音がして、そのまま中に案内される。 階段を登って長い渡り廊下を歩く。入り口で、掴まれていた肩は解放されて歩きやすいけど、この人足長いな。歩幅がぜっんぜん違う。
「 こちらへどうぞ。今、お茶を淹れますね 。偶然ですが、通りかかって良かった。流石に、受付の方もウェールズ語まで堪能な者はいませんので 」
「 あ、はい 」
ウェールズ語?って何語?
疑問に思ってると、イギリス語の一つですよ。って教えてくれる。
イギリス!!読めるわけが無い。
キョロキョロと周りを見渡してしまう。
あれからまた、階段を降りて辿り着いた先で応接室の様な場所に通された。
別棟ってだけで同じ会社なのかな。
うさは、行けば分かるからって言ってたけど、早く帰りたい。
「 どうぞ。カモミールティーです。お口に合うと良いんですけど 」
「 ありがとうございます 」
ニッコリと微笑まれると、さっきまでの神経質そうなイメージと違う。
緊張してるのもあるから、喉はカラカラに乾いてる。頂きますってカップに口を付けようとしたら、もの凄い勢いでドアが開いた。
「 大垣先生!!見つかったって!どこにいるの!? 」
カツカツとヒールの音を響かせながら、入ってきたのは、ダークグレーのスーツにハニーブロンドを緩く纏めた、ブルーグレーの瞳をしたすっごい美人。8頭身なんて目じゃない。それ以上あるかも。胸デッカ!ウエストも細っそ!!
いるとこにはいるんだな。羨ましい。
でも、先生の胸倉掴む勢いなんですけど・・・。流石にちょっと引く。
「 ロゼ、ちょっと落ち着いて下さい。そちらに居る方が助けてくれたらしいですよ 」
「 あん?どれ?! 」
ヒィッ!!すっごい睨まれた!!
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勢いが収まらない、ロゼと呼ばれた女性の目の前で先生がヒラヒラとメモを振って見せた。千切らんばかりの勢いで奪い取ると凄い勢いで読んでる。本当に怖い。
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冷静な口調で、先生が話しかけると今度は土下座されそうな勢いで謝られた。
「 私としたことが!失礼致しました。本当にすみません!!こちらも捜索してたんですが、消息が不明で困っていたもので・・・ 」
「 あ、いえ・・・。私は、朝比奈叶多と言います 」
さっきの勢いの後だから、こっちも面食らってしまって上手く話せないけど。
捜索願いでも出てたって事?
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ちょっと待てよ!急な質問だな!思わず声に出そうになって慌てて飲み込む。
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説明に悩んでいたら、ソファの隣に先生が居て覗き込む様に見られていた。
いつの間に!!距離近い!!
ビックリして思わず体を硬ばらせる。
「 あー。すみません。叶多さんから、甘い匂いがしましてね。良い香りだなって思ったら・・・つい 」
甘い香り?香水なんて付けてないけど。
なんか嫌だな。でも、気にしてる場合じゃ無い。
「 その・・・河原で怪我をしてまして・・・そのままに出来ないので・・・病院に連れて行きました 」
「 病院ですか? 」
2人は、凄く驚いた顔をしている。
「 はい。知り合いの病院で診てもらったので、大した事ないから大丈夫だよ。って今は、食事も取って安静に・・・してます 」
間違った事も嘘も付いてないから大丈夫なはず。ほっとけなかったのは本当だし。
元気では無いかも知れないけど、ウトウト眠そうにしてる、うさを思い出したらエロ脳ではあるけど・・・無事で良かったと思う。
2人は驚いていたと思ったら、呆気にとられた様な顔をして私を見てる。
クッと笑う先生の声がして、釈然として睨んでしまう。さっきは良い人かもって思ったけど感じ悪い?
「 そうでしたか・・・ありがとうございます。ただ・・・責任者が不在でして、数日で戻ると思うんですが、安静も必要そうなので、その間預かって頂いてもよろしいですか? 」
ロゼさんが、申し訳なさそうに言った。
うん?お姉さん責任者じゃ無いの?
突っ込みどころは沢山あったけど、ロゼさんもこの後、仕事があるからと数日分の、身の回りの物と連絡手段、私の家の場所も知っときたいからと送ってくれるみたいだ。ちゃんと聞いてみたら、ロゼさんは秘書の様な物だと言っていた。
荷物を運ぶのに来てくれた、男の子も白衣を着た大学生くらいの子だった。
ロゼさんと2人で車に乗り込むと、ゆっくり車が走り出した。
「 ねぇ、先生。あの子甘くていい匂い。珍しい子。複番?あの子の近くにいると、ゾクゾクして凄く興奮する !先生、ロゼが来る前にしちゃえば良かったのに 」
悪びれた様子もなく話す白衣の男の子に呆れた様に言葉をかける。
「 あの子は、うさぎの所有のようだから手出ししない方がいい 」
「 えーぇ。そうなの?残念。俺、命大事にするタイプだから。了解 。先生が、あんないい匂いする子、即襲っちゃわないのおかしいと思ったんだよね。先生、変態だ、むぐぅ 」
「 うるさい猫の口は、私の糸で縫って差し上げましょうかね? 」
不敵に笑うメガネの奥の黒曜石の様な瞳が僅かに光を帯び、車が去った後を静かに見つめていた。偶然通りかかったわけじゃ無い。あの甘い香りに誘われた先で、見つけただけだ。
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