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「……ん……しまねくん」
強情な北海道さんをなんとかうちに連れて来ることに成功した。
ギプスをして右手と右足が不自由な北海道さんに俺の部屋を使ってもらい、俺は北海道さんの身の回りのお世話をする、という夢のような生活だった。
ソファに座る北海道さんの左側に座って肩に腕を回し、同意を得た上でキスをしていた。
「北海道さん、乳首触ってもいいですか?」
「…………」
沈黙は肯定ととって、シャツのボタンを外し、手を中に入れた。
「……ん……」
小さな乳首は色も薄い。爪で少し引っ掻くだけで、北海道さんが軽く仰け反った。
「……あっ」
右の乳首を手で弄りながら、左は舌先で転がすように舐めた。勃ち上がった小さな蕾が俺の唾液で光って、とても卑わいな色になった。
「北海道さん。こっちは?」
「…………」
膨らんでいる下腹部を服の上からさすった。
「……あ……」
仰け反る北海道の顔をこっちに向けてキスをしながら、肩に回した右手で乳首を弄り、ベルトを外して下着の中に手を入れ、先端が濡れた北海道さんのそれを握った。
「……あ……っ」
北海道さんは、北海道さんの意志を尊重すれば、体を触ることを許してくれた。俺が北海道さんを好きでい続けることも許してくれるみたいだ。
「……あっ……あっ……あっ……あっ……」
気持ち良さが増したのか、北海道さんの舌が俺を誘うように動き出した。握ったものを擦りながら、雫をこぼす先端を親指で軽く潰すと、北海道さんは目をつぶって、吐息を漏らした。
てっきり鈍感だと思っていた北海道さんが、こんなに感じやすいのは意外だった。
舌を絡めながら乳首を弄り、優しく手の中で勃ち上がっているものを擦っていると、北海道さんが自由な左手で俺の腕を掴んだ。そして俺の手によって勢いよく解き放ち、精液で自分の服を濡らした。
「……あっ……ぁあぁっ! ……」
「…………」
北海道さんがイく顔を間近で見ていた。
本物の北海道さんがイくところが見られるなんて、夢のような時間で涙が出そうだった。眠れないほど悩んでいたあのころの俺に早く教えてやりたい。
余韻を感じさせる顔で北海道さんに聞かれた。
「……島根くん、きみは?」
「俺はいいんです。服を洗いますからついでにお風呂に入りましょう」
服を脱がし、右手と右足のギプスに防水カバーをして、浴室の椅子に座る北海道さんの体をシャワーで濡らし、髪を洗った。北海道さんの頭皮まで触れるなんて、毎日が感激の嵐だ。本当にあのころの病みまくっていた俺に教えてやりたい。
「あのさ、君、僕が怪我して喜んでないよね?」
「まさか」
髪の泡を洗い流し、座る北海道さんの後ろから抱き付くように手を伸ばして泡を付けた手で胸と腹を洗い、ついでにヌルヌルとした指で両乳首を摘んだ。
「……島根くん……?」
「もう一回してもいいですか?」
耳元で囁いてから股間にも手をやり、乳首と一緒に泡でよく滑る手でヌルヌルと弄っていると、また北海道さんのそこが元気に勃ち上がった。
「……あ……」
さっきとは違う感触でヌルヌルと指で乳首を捏ね、北海道さんの股間のものを捻りながら上下に扱いていると、北海道さんが目をつぶって、後ろにいる俺にしなだれかかった。
「……ぁああぁっ……ぁあぁっ……ぁあぁっ…………!」
北海道さんの放った精液が浴室の壁にかかり、泡だらけの俺の手にも流れ落ちた。それでもヌルヌルと手を動かし続けていると、北海道さんの体がガクガクと震え出した。
「……ぁあああぁっ……まって! ……しまねくんっ……ぁぁああぁっ……!」
暴れそうになる北海道さんを後ろから押さえ付けながら両手で握って擦り、もう一度イかせた。
「……ぁぁぁ゙ぁ゙ぁっ……っ‼」
ガクガクと震え、涙を流しながら北海道さんがまたイった。俺の手で北海道さんを何度もイかせるなんて、夢のような時間だった。
……あのころの俺に教えてやりたい。もう一人で眠れない時間を北海道さんのことばかり考えて過ごさなくてもいいんだって。これからは、眠れない夜は北海道さんと一緒に過ごせばいいんだって。
北海道さんは俺が想像していたよりもずっと敏感な体の持ち主で、エッチな人だったんだから。
すっかり力が抜けてしまった北海道さんの体を後ろから抱きしめた。
「……島根くんは? ……脱がないの?」
北海道さん声が誘ってるように聞こえた。
「俺はいいんです」
「……濡れてるよ?」
たしかに裾を折り曲げたズボンもシャツもびしょ濡れだった。
「いいんです、俺は。北海道さんの怪我が治るまでは」
「北海道くんを狙った車の車種は、大阪の持ってる車にはなかったよ。まぁ、誰かを雇ってやった可能性の方が高いけどね」
熊本さんが俺が淹れたお茶をすすりながら言った。
「まぁ、大阪が犯人とも限らないんだけど」
主が負傷休暇中の北海道探偵事務所は、掃除が行き届き、空気も入れ替わって、生まれ変わったようだった。
「北海道さんの今までの依頼を見返してるんですけど、恨みを買っている可能性のある人間が何人かいます」
「まぁ、職業柄ね。僕だって危ない目に遭ったことあるし」
熊本さんがそう言いながら、自分で買ってきたおはぎを食べ出した。
「はい」
顔の半分を前髪で覆った千葉が隣で手を上げた。
「なに?」
「怪しい人間を見ました」
「いつ? どこで?」
「ここに来る前に。黒塗りの車でした。僕の顔を見ながらゆっくり通り過ぎて行きました」
「どんな顔だった?」
千葉が思い出そうとしてか、前髪の隙間から見える目を上に向けた。
「……頬に十字の傷がありました」
「そんな分かりやすい悪役いる?」
熊本さんが笑い出した。
「見間違いじゃない?」
たしかにそんな分かりやすい顔の人間が、堂々と顔を見せるとは思えなかった。
「ところで北海道くんは元気なの?」
おはぎを食べながら熊本さんが俺に聞いた。
「元気です」
「でもこの前泣きながら電話かけてきたよ? もう帰りたいって」
「北海道さんはとても元気です」
作り笑いをしてでも、そう言い切るしかなかった。やっと体だけは手に入れられそうなんだ。逃がすつもりはなかった。
強情な北海道さんをなんとかうちに連れて来ることに成功した。
ギプスをして右手と右足が不自由な北海道さんに俺の部屋を使ってもらい、俺は北海道さんの身の回りのお世話をする、という夢のような生活だった。
ソファに座る北海道さんの左側に座って肩に腕を回し、同意を得た上でキスをしていた。
「北海道さん、乳首触ってもいいですか?」
「…………」
沈黙は肯定ととって、シャツのボタンを外し、手を中に入れた。
「……ん……」
小さな乳首は色も薄い。爪で少し引っ掻くだけで、北海道さんが軽く仰け反った。
「……あっ」
右の乳首を手で弄りながら、左は舌先で転がすように舐めた。勃ち上がった小さな蕾が俺の唾液で光って、とても卑わいな色になった。
「北海道さん。こっちは?」
「…………」
膨らんでいる下腹部を服の上からさすった。
「……あ……」
仰け反る北海道の顔をこっちに向けてキスをしながら、肩に回した右手で乳首を弄り、ベルトを外して下着の中に手を入れ、先端が濡れた北海道さんのそれを握った。
「……あ……っ」
北海道さんは、北海道さんの意志を尊重すれば、体を触ることを許してくれた。俺が北海道さんを好きでい続けることも許してくれるみたいだ。
「……あっ……あっ……あっ……あっ……」
気持ち良さが増したのか、北海道さんの舌が俺を誘うように動き出した。握ったものを擦りながら、雫をこぼす先端を親指で軽く潰すと、北海道さんは目をつぶって、吐息を漏らした。
てっきり鈍感だと思っていた北海道さんが、こんなに感じやすいのは意外だった。
舌を絡めながら乳首を弄り、優しく手の中で勃ち上がっているものを擦っていると、北海道さんが自由な左手で俺の腕を掴んだ。そして俺の手によって勢いよく解き放ち、精液で自分の服を濡らした。
「……あっ……ぁあぁっ! ……」
「…………」
北海道さんがイく顔を間近で見ていた。
本物の北海道さんがイくところが見られるなんて、夢のような時間で涙が出そうだった。眠れないほど悩んでいたあのころの俺に早く教えてやりたい。
余韻を感じさせる顔で北海道さんに聞かれた。
「……島根くん、きみは?」
「俺はいいんです。服を洗いますからついでにお風呂に入りましょう」
服を脱がし、右手と右足のギプスに防水カバーをして、浴室の椅子に座る北海道さんの体をシャワーで濡らし、髪を洗った。北海道さんの頭皮まで触れるなんて、毎日が感激の嵐だ。本当にあのころの病みまくっていた俺に教えてやりたい。
「あのさ、君、僕が怪我して喜んでないよね?」
「まさか」
髪の泡を洗い流し、座る北海道さんの後ろから抱き付くように手を伸ばして泡を付けた手で胸と腹を洗い、ついでにヌルヌルとした指で両乳首を摘んだ。
「……島根くん……?」
「もう一回してもいいですか?」
耳元で囁いてから股間にも手をやり、乳首と一緒に泡でよく滑る手でヌルヌルと弄っていると、また北海道さんのそこが元気に勃ち上がった。
「……あ……」
さっきとは違う感触でヌルヌルと指で乳首を捏ね、北海道さんの股間のものを捻りながら上下に扱いていると、北海道さんが目をつぶって、後ろにいる俺にしなだれかかった。
「……ぁああぁっ……ぁあぁっ……ぁあぁっ…………!」
北海道さんの放った精液が浴室の壁にかかり、泡だらけの俺の手にも流れ落ちた。それでもヌルヌルと手を動かし続けていると、北海道さんの体がガクガクと震え出した。
「……ぁあああぁっ……まって! ……しまねくんっ……ぁぁああぁっ……!」
暴れそうになる北海道さんを後ろから押さえ付けながら両手で握って擦り、もう一度イかせた。
「……ぁぁぁ゙ぁ゙ぁっ……っ‼」
ガクガクと震え、涙を流しながら北海道さんがまたイった。俺の手で北海道さんを何度もイかせるなんて、夢のような時間だった。
……あのころの俺に教えてやりたい。もう一人で眠れない時間を北海道さんのことばかり考えて過ごさなくてもいいんだって。これからは、眠れない夜は北海道さんと一緒に過ごせばいいんだって。
北海道さんは俺が想像していたよりもずっと敏感な体の持ち主で、エッチな人だったんだから。
すっかり力が抜けてしまった北海道さんの体を後ろから抱きしめた。
「……島根くんは? ……脱がないの?」
北海道さん声が誘ってるように聞こえた。
「俺はいいんです」
「……濡れてるよ?」
たしかに裾を折り曲げたズボンもシャツもびしょ濡れだった。
「いいんです、俺は。北海道さんの怪我が治るまでは」
「北海道くんを狙った車の車種は、大阪の持ってる車にはなかったよ。まぁ、誰かを雇ってやった可能性の方が高いけどね」
熊本さんが俺が淹れたお茶をすすりながら言った。
「まぁ、大阪が犯人とも限らないんだけど」
主が負傷休暇中の北海道探偵事務所は、掃除が行き届き、空気も入れ替わって、生まれ変わったようだった。
「北海道さんの今までの依頼を見返してるんですけど、恨みを買っている可能性のある人間が何人かいます」
「まぁ、職業柄ね。僕だって危ない目に遭ったことあるし」
熊本さんがそう言いながら、自分で買ってきたおはぎを食べ出した。
「はい」
顔の半分を前髪で覆った千葉が隣で手を上げた。
「なに?」
「怪しい人間を見ました」
「いつ? どこで?」
「ここに来る前に。黒塗りの車でした。僕の顔を見ながらゆっくり通り過ぎて行きました」
「どんな顔だった?」
千葉が思い出そうとしてか、前髪の隙間から見える目を上に向けた。
「……頬に十字の傷がありました」
「そんな分かりやすい悪役いる?」
熊本さんが笑い出した。
「見間違いじゃない?」
たしかにそんな分かりやすい顔の人間が、堂々と顔を見せるとは思えなかった。
「ところで北海道くんは元気なの?」
おはぎを食べながら熊本さんが俺に聞いた。
「元気です」
「でもこの前泣きながら電話かけてきたよ? もう帰りたいって」
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