友人の距離

たいら

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番外編

他人の目3

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 お宝はどこだ……。
 僕はもう先生の家に来る度にお宝を探すようになってしまっていた。
 しかし先生がいない隙にあちこちを目だけで探すが何も見つからない。何故か机の上がスッキリと片付けられているのだ。
 ……おかしい。
 前はもっと乱雑で放置され簡単にお宝が見つけられたのに。
 もしや僕がお宝を拝借したのがばれたのだろうか……。
 それはマズイぞと肝を冷やし言い訳にならない言い訳をぐるぐると考えていたが、なかなか先生が戻ってこないのでそちらの方が気になりだした。トイレに立っただけだったはずだが。
 こんなことなら部屋中探しまくればよかったと思いつつも、僕は書斎を出て先生を探しに行くことにした。
 廊下を歩いていると一番奥の部屋から声が聞こえた。
 扉が少し空いていて覗くと先生がいた。
 誰かと話している。電話だろうか。
「……もう……だめだってば……」
「……なんで? 少しくらい待たせておけばいいだろ?」
 先生と誰かが抱き合っている……。
 キスもしているようだ。
 何度も顔の向きを変えながら音をたててキスをしている。
 わかっていたことだが先生の相手はもちろんあの巨根カメラマンだ。
 僕を待たせているくせにカメラマンは先生の服に手を入れ、体を触り出した。服が捲り上がり先生の痩せた白い背中が見えた。
 カメラマンが先生にバンザイをさせて服を脱がせる。
 胸や肩や腹に何度も音をたてて吸い付くようなキスをする。先生はカメラマンの頭を掴み髪をかき回す。
 カメラマンはズボンの上から先生の尻を揉みしだいた。先生の小さな喘ぎ声が聞こえてきた。
「……あぁ……あきら……ん……」
 カメラマンはしゃがみこみむと先生のベルトをはずしズボンを下ろした。
 僕の視界に先生の白いお尻が飛び込んできた。
 尻に隠れて見えないがカメラマンは先生の尻を揉みつつフェラチオをしているようだ。
 チュク…ジュル…ジュ……、という音と共に先生の喘ぎ声が響く。尻の動きで先生が気持ち良さに悶ていることがわかった。
 カメラマンは口を離すと先生の腕を引き、四つん這いの体勢を取らせた。僕の方に先生の顔がある。
 先生は頭を下げ尻を高く上げる。カメラマンは先生の尻の方に回り、尻の左右を手で広げて舌を出し、蕾を舐め始めた。
 もはや性器になっている部分を舐められ気持ち良くて堪らないのだろう。先生が顔を赤くしながら悶える。
「……あぁ……あぁ……あきら……ああん……あぁ……!」
 十分に濡らしたのか尻から顔を離したカメラマンが膝立ちになった。
 ベルトをはずし自分のモノを出す。先生はその間、尻をくねらせ待っていた。
 そして先端を先生にあてがい、そのまま奥まであの巨根があまりにスムーズに入ったので僕は驚いた。まさか、僕がこの家に来る直前までいやらしいことを二人でしていたのだろうか……。
 カメラマンのピストンが始まった。
 力強いのにしなやかな動きだ。
 あんな大きなものであんな動きをされたら、……ひとたまりもないだろう。
 先生の上半身はさっきより低くぺしゃんこで尻だけが高く上がり、大きな手で固定され、攻撃されるがままになっている。
「……あっ……もうっ……あきらっ……きむら……くんっ……まっ……てる……からっ……あっ……はやくっ……!」
「……もうちょっと、楽しませろ……!」
  カメラマンはそう言うなり律動のスピードを上げた。
「……あぁあ………あぁぁぁっっ…………!」
 先生の矯声が部屋に響いた。
 それでもまだカメラマンは律動を続け激しく攻め続けた。
 先生の彫刻のように美しい顔は今や床に押し付けられ、男の欲望を全力で受け入れるため脱力しきっており、白い肌を上気させ半開きの口からよだれをこぼして矯声を垂れ流し、もうこれはまるで官能という名の芸術作品だった。
「……ぁあぁああっ……あきらぁぁっ……もうっイクっイクっイクっ……あぁあぁあっっ!!…………」
 先生が叫び声を上げビクビクと果てた。そしてカメラマンも音のない叫び声を上げ、絶頂に達した。
 僕はそこまでを見届けるとトイレへ飛び込んだ。
 初めて人のセックスを生で見てしまった。
 先生はもう天使じゃなかった。
 あれはもう男同士の生々しいセックスでしかなかった。僕はトイレに籠り、先程の光景を思い出しながら一人激しく扱き、絶頂に達した。




「ごめんね。待たせちゃって」
 天使のような笑顔の先生に謝られた。
「い、いえ、ま、待ってませんっ!」
 僕は目が泳いで目が合わせられない……。
 今は書斎に戻ってソファに座り、向かいには先生と巨根カメラマンが座っている。
 二人は手を繋ぎながら、もう隠す気もないらしくセックスの匂いをプンプンとさせている。
 もしかしたらあのお宝も、さっきの覗きも、僕が口が固いと知っている二人が僕に幸せを見せつけるための密かなプレイのような気がしたが、いやそんな訳がない、と僕は頭の中の疑いをもみ消した。
 二人はたまに目を合わせ微笑み、幸せで堪らないといった感じだ。






「……あっ……あっ……あっ……あっ……!!」
 僕はいつになく激しく蒼くんを抱いていた。
 体の中がどうしようもなく熱くなっていたのだ。僕はあの二人のようなセックスを蒼くんとはまだできない。それでも近づきたかった。蒼くんはそんな僕に応えるように首に腕を巻きつけ抱きついてくれた。
 そして耳元で囁いた。
「……あっ! ……あっ! ……僕……木村さんとのセックスが……、一番すきだよ……」
「……僕はちがう」
「……え?」
 僕はただセックスがしたくて蒼くんを呼んでいるわけじゃない。
 僕は腰を振りながらうわ言のように蒼くんの耳元で喘ぎ声に近い声で言っていた。
「……僕は、蒼くんが、好きだよ」
 その後も僕は無我夢中で蒼くんを抱いた。
 しかし達した後の冷静になった頭でさっきの自分の言葉を思い出した。
 きっと蒼くんはリップサービスで言ってくれたに違いないのに僕は何故あんなことを……。
「……あっ、あの、さっきのは……」
 僕は慌てて天使のような細い体を横たえたままの蒼くんを見た。蒼くん顔を赤くして僕を見ていた。



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