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ビビりとモフモフ、冒険開始
猛獣とお嬢様
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最後の品も御披露目できたところで、競り(?)はお開きとなった。
ディアさんとネージュさん、商業ギルドのお姉さん、領主様が握手を交わす。
それが終わると、ネージュさんと商業ギルドのお姉さんと領主様が、何やらお話を始めた。
暇になったっぽいディアさんに飛び付いて、ドラ肉をおねだりしよう。
子供好きなら元気に、かつ上目遣いのお願いで落とせる気がする!
俺がやっても不気味だろうけど、ディアさんなら可愛いと思ってくれるんじゃなかろうかっ!
「ディアさん!ドラゴンの肉、食べてみたい!」
「ん、そうだな……君達なら構わん。レヴァンの宿で厨房を借りるといい。君は食べたいと同時に、調理したいのだろう?」
「うん!」
やったー!ディアさんチョrげほごほ、優しくて良かった!
伝説のドラゴンで、何作ろうかな?!
まず、どんな味か確かめないと!
「詩音、詩音起きろー!ドラゴン食えるぞドラゴン!」
「ふぁいっ?!ど、ドラゴンですか?」
「うん!ディアさん、ちょっと分けてくれるって!」
「テンション上がってるわね、ミライくんw」
「料理好きには、たまらないんだろうな。」
「そりゃ、伝説級の食材だもん!」
『おいしいです?』
「たぶんね。ラルフとレナさんも、食べるよな?」
「いいの?なら、御言葉に甘えちゃおうかな♪」
「ミライの料理、相当旨いんだろ?楽しみだ。」
よっしゃ、頑張ろ!
「あら…ラルフお兄様。」
「ん…アンジュ!珍しいな、ギルドの側まで来るなんて。」
「お父様が、野蛮な催しに巻き込まれてしまわれたと、耳にしましたの。」
妹ちゃん?めっちゃ可愛いな。
髪と目の色、ラルフと一緒だ。
しかし、野蛮な催して…やっぱ、お嬢様からは冒険者って野蛮に見えるのかね?
「野蛮ではないぞ。ディアドルフ殿の貴重な戦利品を、特別に購入させてもらったんだ。」
「ルーファスの娘か?暫し見ない間に、令嬢らしくなったな。」
「無礼ですわよ、ディアドルフ殿。最強の冒険者だのと呼ばれて、勘違いなさっているようですが、私の方が立場が上ですわ。」
「ああ…貴族は目上の者から話しかける、という謎のルールがあったな。全く面倒な…ルーファスは特に何も言わぬのだがなぁ。」
「アンジュ…父上にさえこの調子のディアドルフ殿が、お前に気を使うわけないだろ…。」
「そんな事ではいけませんわ、お兄様。下の者の失態を咎めて差し上げるのも、上に立つ者の責務ですわ。」
スッゲー、絵に描いたような貴族感w
ダメだ、笑うな俺www
…こういう娘に、俺が普段通り話しかけたら、どう見えるのかね?
野蛮人?軟派者?
…ちょっとごめんね、可愛娘ちゃん♪
「こんちはー。ラルフの妹ちゃん?」
「ひっ?!も、猛獣…!何故猛獣に鎖が着いてませんの?!衛兵は何をしているのです!」
「なっ…!アンジュ、俺の友人だ。いくらお前でも、侮辱は許さないぞ。」
「猛獣ときたかwフッ、フフフッw」
「…俺のこと?」
「お、恐らく……。」
「…みたいね。」
『そうちょーさん、もーじゅーです?』
ひwとwでwすwらwなwかwっwたwww
確かに俺狼だし、猛獣だわwww
だーめだ、今テンション上がり過ぎてて、何でも面白いw
ディアさん、我慢しないで爆笑していいよw
「誰か!猛獣が野放しになってますわ!鎖に…いえ、檻に入れてちょうだい!」
「アンジュ!」
「あー、いいってラルフw俺が猛獣なのはマジだしさぁw」
「し、しかし……お前、何故笑ってるんだ……?」
「え?妹ちゃん超面白いからw」
「同感だw」
「面白いですか?!」
「…ミライくん、害獣扱いされて笑ってるのは、ちょっと不気味よ……?」
『……コウメ、このこ ニガテです。』
ありゃ。妹ちゃん、小梅からは不評か。
ならば小梅は詩音に託そう。
可愛いお嬢さんと、もうちょい遊びたいからね♪
こういう高飛車な娘って、意地悪したくなるよね!(酷)
ぽふっ
[妹ちゃん♪]
「キャァッ?!」
[狼怖い?]
おお、護衛さんが狼狽えとる。
ダメでしょ、お嬢様ちゃんと護りなよ。
「だ、誰か……お兄様、助けて!」
「助けてと言われてもな…ミライは特に何もしてないぞ。」
[俺、猛獣だけど、噛んだりしないって。]
「ひぃっ?!」
ちょっと伸び上がれば、綺麗な手に頭での接触成功♪
ほーら、モフモフだよ~。
「っ!…ふ、ふかふか……!」
「ミライ、その辺にしておけ。妹で遊ぶな。」
[あ、バレた?]
「最初から解ってた。」
仕方ない、可愛い娘と触れあえたし、良しとするか。
[いやぁ、ごめんね。可愛いから、からかいたくなっちゃってw]
「未來くん、後でお説教です。」
[え…ヤダナ~下心ナンテナイヨ?]
「成る程、見目良い女児に撫でて欲しかったと。」
[ディアさん、その言い方だと、俺がロリコンみたいだからヤメテ。]
俺は断じてロリコンではない。ショタコンでもない。
子供は可愛いし、可愛いは正義だと思うけど。
「女の子に触ってほしいなら、アタシがいくらでもモフモフするわよ?」
『コウメも、おんなのこです!モフモフするです!』
[わー、彼女いない歴=年齢の俺にモテ期来たw]
モテてんのは、毛並みだけども。
「…そこの猛獣、名前はありますの?」
[未來だよ。ちょっとは怖くなくなった?]
「こ、怖くなんてありませんわ!…此方に膝間付きなさい。貴方の度胸に免じて、少しくらいなら、私が撫でて差し上げてもよろしくってよ。」
[え、いいの?んじゃ、御言葉に甘えて!]
「う、動いたらお仕置きですわよ?」
[はーい。]
んー、まだちょっと、怖がってる感じだな。
触り方が浅い。
もっと、ガッツリとモフッていいんだよ?
君のお兄さんなんて、初対面で遠慮無くヘッドロックしてきたよ?
「はぁぁ……ふわふわ…フカフカ……!」
[もうちょい、強めでもいいよ~。]
「し、仕方のない狼ですこと!どうしてもと言うなら、もっとシッカリ触って差し上げますわ!」
[じゃあ、どうしても、お願い~。]
なんだろ…シルフィード家には『動物に触らせてもらってるとおもうな、触ってやっていると思え』的な家訓でもあんのかね?
「……落ちたな。」
「落ちましたね。」
「落ちたわね。」
「斯くも容易く陥落させるとは。」
「「「「…魔性の毛並み……」」」」
[もうそろ、マジで称号化しそうだからヤメテ!]
スキルに『魅了(毛並み)』とかできたら、どうすんの!
やだよ、そんな野郎にも効きそうな魅了!
…一応後でステータス確認しよ……。
ディアさんとネージュさん、商業ギルドのお姉さん、領主様が握手を交わす。
それが終わると、ネージュさんと商業ギルドのお姉さんと領主様が、何やらお話を始めた。
暇になったっぽいディアさんに飛び付いて、ドラ肉をおねだりしよう。
子供好きなら元気に、かつ上目遣いのお願いで落とせる気がする!
俺がやっても不気味だろうけど、ディアさんなら可愛いと思ってくれるんじゃなかろうかっ!
「ディアさん!ドラゴンの肉、食べてみたい!」
「ん、そうだな……君達なら構わん。レヴァンの宿で厨房を借りるといい。君は食べたいと同時に、調理したいのだろう?」
「うん!」
やったー!ディアさんチョrげほごほ、優しくて良かった!
伝説のドラゴンで、何作ろうかな?!
まず、どんな味か確かめないと!
「詩音、詩音起きろー!ドラゴン食えるぞドラゴン!」
「ふぁいっ?!ど、ドラゴンですか?」
「うん!ディアさん、ちょっと分けてくれるって!」
「テンション上がってるわね、ミライくんw」
「料理好きには、たまらないんだろうな。」
「そりゃ、伝説級の食材だもん!」
『おいしいです?』
「たぶんね。ラルフとレナさんも、食べるよな?」
「いいの?なら、御言葉に甘えちゃおうかな♪」
「ミライの料理、相当旨いんだろ?楽しみだ。」
よっしゃ、頑張ろ!
「あら…ラルフお兄様。」
「ん…アンジュ!珍しいな、ギルドの側まで来るなんて。」
「お父様が、野蛮な催しに巻き込まれてしまわれたと、耳にしましたの。」
妹ちゃん?めっちゃ可愛いな。
髪と目の色、ラルフと一緒だ。
しかし、野蛮な催して…やっぱ、お嬢様からは冒険者って野蛮に見えるのかね?
「野蛮ではないぞ。ディアドルフ殿の貴重な戦利品を、特別に購入させてもらったんだ。」
「ルーファスの娘か?暫し見ない間に、令嬢らしくなったな。」
「無礼ですわよ、ディアドルフ殿。最強の冒険者だのと呼ばれて、勘違いなさっているようですが、私の方が立場が上ですわ。」
「ああ…貴族は目上の者から話しかける、という謎のルールがあったな。全く面倒な…ルーファスは特に何も言わぬのだがなぁ。」
「アンジュ…父上にさえこの調子のディアドルフ殿が、お前に気を使うわけないだろ…。」
「そんな事ではいけませんわ、お兄様。下の者の失態を咎めて差し上げるのも、上に立つ者の責務ですわ。」
スッゲー、絵に描いたような貴族感w
ダメだ、笑うな俺www
…こういう娘に、俺が普段通り話しかけたら、どう見えるのかね?
野蛮人?軟派者?
…ちょっとごめんね、可愛娘ちゃん♪
「こんちはー。ラルフの妹ちゃん?」
「ひっ?!も、猛獣…!何故猛獣に鎖が着いてませんの?!衛兵は何をしているのです!」
「なっ…!アンジュ、俺の友人だ。いくらお前でも、侮辱は許さないぞ。」
「猛獣ときたかwフッ、フフフッw」
「…俺のこと?」
「お、恐らく……。」
「…みたいね。」
『そうちょーさん、もーじゅーです?』
ひwとwでwすwらwなwかwっwたwww
確かに俺狼だし、猛獣だわwww
だーめだ、今テンション上がり過ぎてて、何でも面白いw
ディアさん、我慢しないで爆笑していいよw
「誰か!猛獣が野放しになってますわ!鎖に…いえ、檻に入れてちょうだい!」
「アンジュ!」
「あー、いいってラルフw俺が猛獣なのはマジだしさぁw」
「し、しかし……お前、何故笑ってるんだ……?」
「え?妹ちゃん超面白いからw」
「同感だw」
「面白いですか?!」
「…ミライくん、害獣扱いされて笑ってるのは、ちょっと不気味よ……?」
『……コウメ、このこ ニガテです。』
ありゃ。妹ちゃん、小梅からは不評か。
ならば小梅は詩音に託そう。
可愛いお嬢さんと、もうちょい遊びたいからね♪
こういう高飛車な娘って、意地悪したくなるよね!(酷)
ぽふっ
[妹ちゃん♪]
「キャァッ?!」
[狼怖い?]
おお、護衛さんが狼狽えとる。
ダメでしょ、お嬢様ちゃんと護りなよ。
「だ、誰か……お兄様、助けて!」
「助けてと言われてもな…ミライは特に何もしてないぞ。」
[俺、猛獣だけど、噛んだりしないって。]
「ひぃっ?!」
ちょっと伸び上がれば、綺麗な手に頭での接触成功♪
ほーら、モフモフだよ~。
「っ!…ふ、ふかふか……!」
「ミライ、その辺にしておけ。妹で遊ぶな。」
[あ、バレた?]
「最初から解ってた。」
仕方ない、可愛い娘と触れあえたし、良しとするか。
[いやぁ、ごめんね。可愛いから、からかいたくなっちゃってw]
「未來くん、後でお説教です。」
[え…ヤダナ~下心ナンテナイヨ?]
「成る程、見目良い女児に撫でて欲しかったと。」
[ディアさん、その言い方だと、俺がロリコンみたいだからヤメテ。]
俺は断じてロリコンではない。ショタコンでもない。
子供は可愛いし、可愛いは正義だと思うけど。
「女の子に触ってほしいなら、アタシがいくらでもモフモフするわよ?」
『コウメも、おんなのこです!モフモフするです!』
[わー、彼女いない歴=年齢の俺にモテ期来たw]
モテてんのは、毛並みだけども。
「…そこの猛獣、名前はありますの?」
[未來だよ。ちょっとは怖くなくなった?]
「こ、怖くなんてありませんわ!…此方に膝間付きなさい。貴方の度胸に免じて、少しくらいなら、私が撫でて差し上げてもよろしくってよ。」
[え、いいの?んじゃ、御言葉に甘えて!]
「う、動いたらお仕置きですわよ?」
[はーい。]
んー、まだちょっと、怖がってる感じだな。
触り方が浅い。
もっと、ガッツリとモフッていいんだよ?
君のお兄さんなんて、初対面で遠慮無くヘッドロックしてきたよ?
「はぁぁ……ふわふわ…フカフカ……!」
[もうちょい、強めでもいいよ~。]
「し、仕方のない狼ですこと!どうしてもと言うなら、もっとシッカリ触って差し上げますわ!」
[じゃあ、どうしても、お願い~。]
なんだろ…シルフィード家には『動物に触らせてもらってるとおもうな、触ってやっていると思え』的な家訓でもあんのかね?
「……落ちたな。」
「落ちましたね。」
「落ちたわね。」
「斯くも容易く陥落させるとは。」
「「「「…魔性の毛並み……」」」」
[もうそろ、マジで称号化しそうだからヤメテ!]
スキルに『魅了(毛並み)』とかできたら、どうすんの!
やだよ、そんな野郎にも効きそうな魅了!
…一応後でステータス確認しよ……。
応援ありがとうございます!
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