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オマケ集

4月1日に癒しと悪戯を(2019)

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3月31日

「明日のネタ、どーすっかなぁー。」
『前は、リアルな骸骨チョコキャンディだったのです。』
『骸骨チョコキャンディ……?』
『手の込んだ悪戯したね~。』
「今回は加減気を付けないと、詩音にドロポン食らうからなぁ。」

前より威力上がってるだろうから、下手するとHP0になる。
あんまり驚かせ過ぎないような…それでいて、良い反応してくれる嘘ってーと……。

『なら、しおちゃんも共犯者にしたら、どうです?』
「…なるほど、一緒に嘘吐いて回るのもアリか……でも、アイツ嘘吐けねーんだよなぁ。」
『変身して、悪戯するのは?』
『嘘の姿で行動するのも、嘘つきの内に入りそうだよ~♪』

ふむふむ。
……よし、今年はその方向で遊ぶか!

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4月1日

「あ、あの…本当にやるんですか…?」
「おう。大丈夫だって、傷付けるような悪戯じゃないし。」
『寧ろ癒しをお届けするのです♪』

ターゲットその1。

場所は聖域のお屋敷である。
主寝室に2人で居るみたいだ。
たぶん、俺達が来てることは、もうバレてるよね!
いざ、出陣!!

「たのもー!」
『たのもー!』
「こ、こんにちは~…。」
『こんにちは~♪』
『お邪魔してまーす!』
「おや、随分と可愛らしくなったな。」
「まあ!」

テッテレーン♪





「いぇーい♪」
「ち、ちっちゃく成っちゃいました~…」

コレが、今年のエイプリルフール!
『2人でショタ化大作戦』であるっ!
詩音は手作りアイスで釣ったら、恥ずかしがりながらも、付き合ってくれることになった。
パーカーは詩音のお手製で、自動フィッティング機能が付きだ。
いざ、おとーさんとおかーさんに、癒しをお届け!

「可愛いですね~♪」
「シオンまで、巻き込んだのか。」
「たまには、一緒にやろうと思って。」

というわけで、せーのっ!

「今だ、癒しをくらえー!」
『突撃です~♪』
「わ、わー…!」
『『『わぁ~♪』』』

むぎゅっ

チビッ子2名と、モフモフ達によるハグ攻撃だ!
さあ、癒されろ~癒されろ~!

そして!そのどさくさ紛れに!
どっかの国の風習、『背中に魚の絵を貼る』を決行する!
どこだったかは忘れた!

「この紙は何かね?」
「やる前にバレた!!」

ですよねー!
できるとは思って無かったよ!

「背中に、貼ろうとしたんですか?可愛い悪戯ですね♪」
「…この絵は一体……まあ良い。今日は、その姿で街歩きを?」
「ううん。2人とセレスティアさんに、癒しと魚の絵を届けるだけだよ。」
「……魚…………?」

うん、魚の絵。





この2枚を、印刷機で量産した。
見て解る通り、俺が描いたのは肉食魚である。

「後はお母さんの所に、お邪魔する予定です。」
『小梅が、空間転移するのです♪』
「ふむ……」
「おとーさん?」

なになに、ニヨニヨしてどした?

幼児おさなごの姿で、魚の絵を背に貼れば良いのだな?その悪戯、私も混ぜて貰おうか。」
「え。」
「マジ?」

……おとーさんが、悪戯したい相手っつーと……

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ターゲットその2。

グリンス王国王都、シュプリームに到着。

お店の窓から目標捕捉!
作業スペースで、相変わらずお仕事してる模様!
行くぞ!あのワーカーホリックの、手を止めてやれ!

「「お邪魔しまーす!!」」
『お邪魔するです!』
『『『こんにちはー!!』』』
「遊びにきてやったぞ、にーたん!!」

いぇーい!!





そんなわけで、ショタ化おとーさんも交えたメンバーで、ビルムさんの元へやってきた。
おとーさんにも、急遽詩音がおそろいのパーカー作ってくれたよ。
スキルあるにしても、速すぎじゃね?

「…………へっ?」
「さあ、にーたん!仕事など休んで、私に構いたまえよ!」
「手を止めたぞ!今だ、かかれー!」
『『『『おーっ!』』』』
「すみません、強制休憩です!」

どーんっ☆
ついでにペタッとな♪

「元気出た?」
「癒されます?」
「はぁー……俺をおちょくるのに全力出すアホは、ロランだけで充分なんですがねぇ…と言うか、作業中に突撃してくるのは、危ないでしょうが!」
「ふ、そう言いながらも3人纏めて抱き締めるとは、余程癒しが足りぬと見えるぞ、にーたん!」

おとーさん、めっちゃ可愛いショタ声で、その口調はどうよw

「で、背中に何貼りました?」
「やっぱバレてた。コレとコレ。」
「すみません…」
「……左のは、新種のモンスターですかね?」
「魚だよ。」
「……あー…まあ、言われてみれば……」

そんな判断困る?
詩音の評価は『未來くんにしては上手い方』なんだけど。

『ボクも、だっこ~♪』
「はいよ。…おお、モッファモファしてますね。」
『リグルさんは、居ないです?』
「あの棚の上で寝てますよ。」
『また寝てるの?』
『お寝坊さんだね~。』

お、頭が出てる。落ちないでね?

「ちょっと、何事?……お父様!?」
「うむ。邪魔してるぞ、ディアナ。」
「か、可愛い…その服も合わせて、全部可愛い…!ミライもシオンちゃんも可愛過ぎっ!ちょっと、3人で宣伝用の念写撮らない?」
「女装は勘弁だよ?」
「ちゃんと、男の子の服にするから!ミライはゆったりしたシャツに、サスペンダー付きズボン…お父様にはフォーマルなスーツとスラックスかしら♪シオンちゃんは…………………」
「…あの…なんで、ドレスが置いてある方を見るんですか……?」

うん、そうなるよね!詩音のために、ここは逃げよう!!

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ターゲットその3!
たぶん、ここが1番ヤバい!
さっき逃げた意味が、無くなるかもしれないヤバさだ!

現在地は、ブランカ帝国の宮殿…の、セレスティアさんの部屋の前である。

「なんで、俺まで連れて来たんです?」
「いざとなったら、助けて。」
「……なんで、姉さんにやろうと思ったんですか…」

だって、親にやろうって話に、成っちゃったんだもん。

「……詩音、行くか行かないか、お前が決めろ。」
「こ、ここまで来たら、もうバレてるんじゃ……」
「なに、最悪3人揃って、フリルのある服を着せられるだけだ。」

それが嫌なんだって。

『とどかなーい。』ピョンピョン てしてし
『ヒナタくん、開けたいの?』
「ちょーっ?!まだ心の準備中ーっ!!」
「あーもー、さっさとしてください。姉さん、入りますよー。」
「ん~……?え、ビル…?」

だぁーーーーっ!?

「…………」
「……あー……」

ん?何?どしたのビルムさん?

美しい姉オネエチャンのあられもない姿眺めてないで、閉じてくれないかな?!」
「え、裸っ?!ビルムさん今すぐ閉じてぇえええええっ!!」
「大丈夫ですよ。着ぐるみ着てるだけなんで。」
「こら!知ってるだろう、愛弟オトウトよ!コレはボクの寝間着だっ!!」

……セレスティアさん、黒猫の着ぐるみパジャマで寝てるんだ…フードまで被ってまあ。
てか、お昼寝してたの?なんかゴメン。

「…セレスティアさん、可愛いね。」
『可愛いのです♪』
「お母さん、お似合いですよ!」
「こらこら、入って来ない!!着替えるから、出ておくれ!」
「今更であろう。」
「と言うか、何を可愛いことしてるのかな君たち?!」

セレスティアさんが、こんなに取り乱すなんて珍しい。
…まあ、パジャマの時にお客さん来たら、慌てるか。

「全く…何の用だい?ボクに君達を、着せ替えさせてくれるとでも?」
「それは却下で。」
『いやし、おとどけするんだよ!』
「癒し?」
「こう、ぎゅ~っと…」
「嬉しいけど…好敵手コイガタキだけはやめてくれ。いくら可愛くても、寝間着で異性に、抱き着かれたくはないかな。」
「詩音は兎も角、俺は?」
「フカフカくんは問題無い。」

なら、遠慮なく!

『突撃だー!』
「とりゃー!」
「お母さん、ぎゅ~です♪」
『『ぎゅ~♪』』
『さあ、癒されるのです♪』
「おお♪これは良いモフモフ…確かに、癒されるね♪」

でしょでしょ?
そして、忘れちゃいけない魚の…

「でも、コレは没収だよ☆」
「あーっ!」
「やっぱり、バレちゃいましたね。」
「貼られてやっても、良いでしょうに。」
「この姿を見たということで、悪戯に代えさせてくれたまえ。」
『魚の絵、全敗なのです。』
『すぐバレちゃうね~。』
『ね~。』
『そりゃ、ターゲット的に無理があるよ…。』

仕方ない……

「詩音が先に、俺の背中へ2枚貼ったら詩音の勝ち。詩音の背中へ俺が10枚貼ったら、俺の勝ちな。」
「え」
「レディ~…ゴー!!」
「ちょっと!待って…!今年は私への悪戯、無しって言ったじゃないですかぁー!」
「悪いな、アレは嘘だ!!ほい、1枚!2枚!3枚!!」
「わぁーん、勝てるわけ無いですぅ~っ!!」

結局いつも通り、今年のエイプリルフールも、詩音をからかって終わった。

「着替えられないんだけど…。」
「猫、可愛いですよ姉さん。」
「ボクは愛でられるより、愛でたいんだ!」



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2019,4,3 0:07 挿し絵の塗り忘れ修正しました。
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