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ビビりとモフモフ、冒険開始
馬鹿はストッパーを棄てたようです
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※苦労してる執事さん視点
とうとう、坊っちゃんがやってしまった。
私に相談もせず、自ら動いて、このような事をやらかすとは…もしや、気付かれたのでしょうか。
私が坊っちゃんの命令を、わざと失敗させていると……
「トルテアさん…無茶し過ぎですよ…。」
「ファリー、メイド長がこの程度で、不安そうにしてはいけません。貴女には、私が解雇…または逮捕や処刑となった後、この家を護っていただかねば。」
「処刑って、そんな…!」
「無いとは言い切れませんよ。事情はどうあれ、坊っちゃんに危害を加えた事は、事実です。」
冒険者をしている孫娘は、既にシルフィード領へ逃がした後。
息子夫婦にも、早急にブルーム領から出るよう、伝えてあります。
長年連れ添った妻は、3年前に神の元へ召されました。
坊っちゃんがどうにかできるのは、私のみ。
「と、トルテアさん!目覚めた坊っちゃんが、凄い剣幕で呼んでて…に、逃げてくださいっ!!殺されてしまいます!」
「落ち着きなさい。そのように慌てていては、一人前の執事とは認められませんよ、ルーク。お仕えする方のご機嫌に、いちいち狼狽えていては、身が持ちません。」
使用人の教育は、しっかりできていた筈ですが…。
コレでは私が消えた後、些か不安ですね。
「ルーク、執事長のバッジは貴方に預けます。旦那様に、直接御返しすることが叶わず、申し訳ありません、とお伝えしてください。」
「っ、は、はい……。」
「…それから、今後坊っちゃんにお仕えできそうにないなら、直ぐに旦那様へご相談して、お暇をいただきなさい。ファリーも…他の皆もです。良いですね、くれぐれも、取り返しの着かない事だけはしないように。」
さあ、急ぎましょう。
廊下は走らず、かつ迅速に、最短距離で向かいます。
ああ言っても、彼らはきっと辞めないのでしょう。
どちらかと言えば、何事も無いように仕え続けつつ、裏で坊っちゃんの暗殺を企てる方です。
しかし、ここで私が暗に『報復するな』と言っておけば、それを無下にできる子達でもありません。
生い先短い老人のために、未来ある若者が罪を犯すなど、あっては成らないことです。
さて…到着いたしました。
最後の務めを、果たしましょうか。
「トルテアぁあーっ!!まだかぁーっ!!」
「お呼びでしょうか、坊っちゃん。」
「来たな!何が『お呼びでしょうか』だ、裏切り者!!俺をいきなり殴り倒すとは、どういう了見だ?!」
殴り倒したのではなく、当て身ですが。
「裏切り者とは、滅相な。私はこれ以上、坊っちゃんが要らぬ敵を御作りに成られないよう、最善の処置を取ったまで。」
「ふざけるな!さては、これまでの失敗続きも、お前が何かしてたんだな?!」
…今、お気付きに成られたのか。
「申し訳ございません。坊っちゃんと旦那様の為を思えばこそ、ご命令を完璧に遂行することは、できませんでした。」
「はぁ?!訳のわからん事を…!もういい、お前を信用したのが間違いだったと、よーく解った!」
そう言って、坊っちゃんは、壁に掛けられた剣を手に取られる。
また、随分なへっぴり腰で……コレは1撃とはいかないでしょう。
暫く激痛に耐える必要がありますね…私が悲鳴を上げれば、他の使用人達が雪崩れ込んで来ます。
「あ、謝るなら今の内だぞ!お前が責任もって、アイツをセーラから引き離すなら、命は助けてやる!」
アイツとは、シルフィード辺境伯爵家の御次男、ラルフ様のことでしょう。
坊っちゃんのセーラ嬢への執着と、ラルフ様とサリエル様への逆恨みだけで、どれ程敵を増やしたことか。
シルフィード辺境伯爵家に、シルフィード領とブルーム領の冒険者ギルド,ブルーム領の商業ギルド,領民,ブランカ帝国の宮廷魔術師長,そしてヴァールフラン商会。
最早、ブルーム伯爵家は風前の灯火。
家ごと潰されたとしても、自業自得と言われてしまうような状況です。
「坊っちゃん、この老いた首1つでよろしければ、どうぞご自由に。ただ、どうかお願い致します。この件に関して、これ以上何か行動を起こすことは、お辞めください。」
「っ、そ、そうか、それが答えか!…い、良いだろう!望み通り、き、き、切り捨ててやるっ!」
坊っちゃんが剣を振りかぶった、その時。
ズゴゴゴゴッ!!っと地鳴りがして、屋敷が大きく揺れました。
同時に、西日の差し込んでいた筈の窓が、真っ暗に成っている事に気付き…
「坊っちゃん!!」
「うわっ?!」
ソレが窓を突き破る直前、坊っちゃんをベッドに向けて突飛ばしました。
大口を開けた何かがソレから飛び出し、私に食い付いて引っ張り込みます。
ああ…なんという事でしょう。
「…逃げなさい、と言った筈です。無茶が過ぎますよ…全く、誰に似たのやら。」
「たぶん、お爺ちゃん。」
「そうですか。」
逃がした筈の孫娘が、巨大なワームの口に、私を回収しました。
飛び出してきた何かは、グレートフライトラップでしょう。
……傍から見れば、完全に私が喰われた事に成りますね。
ワームの口の中は、意外な事に臭いも無く、温度湿度共に然程不快ではありません。
まあ、孫娘が日々清掃しているので、他のワームは違うのかもしれませんが。
「悪食ちゃん、クソ虫ちゃん、ありがとね。」
「相変わらず、従魔の呼び方が酷い…」
「愛あればこそよ。ねー♪」
『シュシュ♪』
『…………♪』
『ぶもぅ』
「豚野郎もありがと。お爺ちゃんの匂い、辿ってくれたもんね。」
『ぶもー♪』
……我が孫ながら、どうしてこう育ってしまったのか…
いえ、個性的で良いとは思うのです。
基本的には、素直で良い子に育ってくれましたし。
嫁の貰い手がちゃんと着くのか、物凄く心配というだけで。
「それにしても…突入のタイミングが良すぎます。さては、地面の下で、待機していましたね?」
「うん、いつでも助けられるようにね。豚野郎に罠失敗させてから、とんぼ返りして来たの。お爺ちゃんのピンチは、影の人から教えてもらった。」
「つまり、私に報告しなかった影が居ると…まあ、良いでしょう。」
さて、どうしましょうか。
このまま逃げても良いのですが…折角生き残ったのです。
旦那様の為にも、今回の件くらいは、終息させてから行きたいところ。
「…ヤーナ、ムニュニュは一晩で何処まで行けるでしょうか。関所までは、どれくらいですか?」
「シルフィード領との関所くらいなら、3時間あれば越えれるかな。進んでるの地面の下だし…一晩かければ、ケールまで逃げれる。」
「成る程。…少し、ゼラニラへ寄っていただけますか?」
「あー、あの一団が泊まるなら、そこかぁ。良いけど…危ない事は、しないよね?」
「勿論。彼等と、お話しをするだけですよ。」
私が居なくなった今、坊っちゃんは更に色々とやらかすでしょう。
標的と成っている方々にお会いし、現状をお伝えしなければ。
「……大丈夫…かな…」
「ヤーナは待っていてください。危険が迫った時は、今度こそ逃げるのですよ。」
「…わかった。念のため、護衛に豚野郎連れてって。」
「お借りします。ブルブ、よろしくお願い致しますね。」
「お爺ちゃんを頼むわよ、豚野郎。」
『ぶもっ!』
───────
──────
─────
ゼラニラへ到着した時には、すっかり夜の帳が降りていました。
商店も明かりが消えていて、実に好都合です。
この闇の中なら、ブルブも『恰幅の良い男性』で通るでしょう。
焚き火の明かりにだけ、気を付ければ良さそうです。
少し離れた場所で出してもらい、ムニュニュが原因の地響きに警戒している、冒険者の皆様を横目に、そっと村へ入ります。
コレでも長年、伯爵家へお仕えした身。
空気と同化する程度、造作も無いことです。
そうして暫く歩くと、突然激しい悪寒に襲われました。
『ぶもっ…!』
「落ち着きなさい、ブルブ。」
怯えた様子のブルブを宥め、両手を上げてゆっくり振り返ります。
「私共に、敵意はございません。殺気を収めていただけますか。」
「……ふふっw臆することなく、話しかけてくるとは…流石、長年貴族社会で揉まれただけはある。」
途端に空気が和らぎ、月明かりの下、美しく輝く黄金色の御方が微笑みました。
「初めまして、ブルーム伯爵家元家令、トルテア・ココットと申します。至急お伝えしたい事がございます。お時間はよろしいでしょうか…ディアドルフ様。」
「うむ。ここでは難だ、宿の部屋まで来てもらおうか。妻も、貴君と話したがっていてね。」
「畏まりました。」
宿の御部屋へ通され、そこで坊っちゃんに斬り殺される所だった事、ここまでの移動手段、次はどのような妨害,嫌がらせが考えられるかをお話ししました。
「成る程…貴君の予測では、懲りずにそう来るのだな?」
「坊っちゃんの事です。本格的に痛い目をみなければ、懲りることはございません。」
「そうか……クククw面白い事に成ってきたなw」
「ディアドルフ様、笑い事ではありません!子供達に伝えないと…もう寝てしまったでしょうか…。」
「明日の朝で良いだろう。こういったスリルを楽しむのも、一興だ。」
「もうっ…!」
…この状況を『面白い』『楽しむ』とは…噂に違わず、豪胆な御方だ。
念のため、ヤーナにもう少し、付き合ってもらいましょう。
ご出発の際の、露払いくらいなら、引き受けさせていただきます。
とうとう、坊っちゃんがやってしまった。
私に相談もせず、自ら動いて、このような事をやらかすとは…もしや、気付かれたのでしょうか。
私が坊っちゃんの命令を、わざと失敗させていると……
「トルテアさん…無茶し過ぎですよ…。」
「ファリー、メイド長がこの程度で、不安そうにしてはいけません。貴女には、私が解雇…または逮捕や処刑となった後、この家を護っていただかねば。」
「処刑って、そんな…!」
「無いとは言い切れませんよ。事情はどうあれ、坊っちゃんに危害を加えた事は、事実です。」
冒険者をしている孫娘は、既にシルフィード領へ逃がした後。
息子夫婦にも、早急にブルーム領から出るよう、伝えてあります。
長年連れ添った妻は、3年前に神の元へ召されました。
坊っちゃんがどうにかできるのは、私のみ。
「と、トルテアさん!目覚めた坊っちゃんが、凄い剣幕で呼んでて…に、逃げてくださいっ!!殺されてしまいます!」
「落ち着きなさい。そのように慌てていては、一人前の執事とは認められませんよ、ルーク。お仕えする方のご機嫌に、いちいち狼狽えていては、身が持ちません。」
使用人の教育は、しっかりできていた筈ですが…。
コレでは私が消えた後、些か不安ですね。
「ルーク、執事長のバッジは貴方に預けます。旦那様に、直接御返しすることが叶わず、申し訳ありません、とお伝えしてください。」
「っ、は、はい……。」
「…それから、今後坊っちゃんにお仕えできそうにないなら、直ぐに旦那様へご相談して、お暇をいただきなさい。ファリーも…他の皆もです。良いですね、くれぐれも、取り返しの着かない事だけはしないように。」
さあ、急ぎましょう。
廊下は走らず、かつ迅速に、最短距離で向かいます。
ああ言っても、彼らはきっと辞めないのでしょう。
どちらかと言えば、何事も無いように仕え続けつつ、裏で坊っちゃんの暗殺を企てる方です。
しかし、ここで私が暗に『報復するな』と言っておけば、それを無下にできる子達でもありません。
生い先短い老人のために、未来ある若者が罪を犯すなど、あっては成らないことです。
さて…到着いたしました。
最後の務めを、果たしましょうか。
「トルテアぁあーっ!!まだかぁーっ!!」
「お呼びでしょうか、坊っちゃん。」
「来たな!何が『お呼びでしょうか』だ、裏切り者!!俺をいきなり殴り倒すとは、どういう了見だ?!」
殴り倒したのではなく、当て身ですが。
「裏切り者とは、滅相な。私はこれ以上、坊っちゃんが要らぬ敵を御作りに成られないよう、最善の処置を取ったまで。」
「ふざけるな!さては、これまでの失敗続きも、お前が何かしてたんだな?!」
…今、お気付きに成られたのか。
「申し訳ございません。坊っちゃんと旦那様の為を思えばこそ、ご命令を完璧に遂行することは、できませんでした。」
「はぁ?!訳のわからん事を…!もういい、お前を信用したのが間違いだったと、よーく解った!」
そう言って、坊っちゃんは、壁に掛けられた剣を手に取られる。
また、随分なへっぴり腰で……コレは1撃とはいかないでしょう。
暫く激痛に耐える必要がありますね…私が悲鳴を上げれば、他の使用人達が雪崩れ込んで来ます。
「あ、謝るなら今の内だぞ!お前が責任もって、アイツをセーラから引き離すなら、命は助けてやる!」
アイツとは、シルフィード辺境伯爵家の御次男、ラルフ様のことでしょう。
坊っちゃんのセーラ嬢への執着と、ラルフ様とサリエル様への逆恨みだけで、どれ程敵を増やしたことか。
シルフィード辺境伯爵家に、シルフィード領とブルーム領の冒険者ギルド,ブルーム領の商業ギルド,領民,ブランカ帝国の宮廷魔術師長,そしてヴァールフラン商会。
最早、ブルーム伯爵家は風前の灯火。
家ごと潰されたとしても、自業自得と言われてしまうような状況です。
「坊っちゃん、この老いた首1つでよろしければ、どうぞご自由に。ただ、どうかお願い致します。この件に関して、これ以上何か行動を起こすことは、お辞めください。」
「っ、そ、そうか、それが答えか!…い、良いだろう!望み通り、き、き、切り捨ててやるっ!」
坊っちゃんが剣を振りかぶった、その時。
ズゴゴゴゴッ!!っと地鳴りがして、屋敷が大きく揺れました。
同時に、西日の差し込んでいた筈の窓が、真っ暗に成っている事に気付き…
「坊っちゃん!!」
「うわっ?!」
ソレが窓を突き破る直前、坊っちゃんをベッドに向けて突飛ばしました。
大口を開けた何かがソレから飛び出し、私に食い付いて引っ張り込みます。
ああ…なんという事でしょう。
「…逃げなさい、と言った筈です。無茶が過ぎますよ…全く、誰に似たのやら。」
「たぶん、お爺ちゃん。」
「そうですか。」
逃がした筈の孫娘が、巨大なワームの口に、私を回収しました。
飛び出してきた何かは、グレートフライトラップでしょう。
……傍から見れば、完全に私が喰われた事に成りますね。
ワームの口の中は、意外な事に臭いも無く、温度湿度共に然程不快ではありません。
まあ、孫娘が日々清掃しているので、他のワームは違うのかもしれませんが。
「悪食ちゃん、クソ虫ちゃん、ありがとね。」
「相変わらず、従魔の呼び方が酷い…」
「愛あればこそよ。ねー♪」
『シュシュ♪』
『…………♪』
『ぶもぅ』
「豚野郎もありがと。お爺ちゃんの匂い、辿ってくれたもんね。」
『ぶもー♪』
……我が孫ながら、どうしてこう育ってしまったのか…
いえ、個性的で良いとは思うのです。
基本的には、素直で良い子に育ってくれましたし。
嫁の貰い手がちゃんと着くのか、物凄く心配というだけで。
「それにしても…突入のタイミングが良すぎます。さては、地面の下で、待機していましたね?」
「うん、いつでも助けられるようにね。豚野郎に罠失敗させてから、とんぼ返りして来たの。お爺ちゃんのピンチは、影の人から教えてもらった。」
「つまり、私に報告しなかった影が居ると…まあ、良いでしょう。」
さて、どうしましょうか。
このまま逃げても良いのですが…折角生き残ったのです。
旦那様の為にも、今回の件くらいは、終息させてから行きたいところ。
「…ヤーナ、ムニュニュは一晩で何処まで行けるでしょうか。関所までは、どれくらいですか?」
「シルフィード領との関所くらいなら、3時間あれば越えれるかな。進んでるの地面の下だし…一晩かければ、ケールまで逃げれる。」
「成る程。…少し、ゼラニラへ寄っていただけますか?」
「あー、あの一団が泊まるなら、そこかぁ。良いけど…危ない事は、しないよね?」
「勿論。彼等と、お話しをするだけですよ。」
私が居なくなった今、坊っちゃんは更に色々とやらかすでしょう。
標的と成っている方々にお会いし、現状をお伝えしなければ。
「……大丈夫…かな…」
「ヤーナは待っていてください。危険が迫った時は、今度こそ逃げるのですよ。」
「…わかった。念のため、護衛に豚野郎連れてって。」
「お借りします。ブルブ、よろしくお願い致しますね。」
「お爺ちゃんを頼むわよ、豚野郎。」
『ぶもっ!』
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ゼラニラへ到着した時には、すっかり夜の帳が降りていました。
商店も明かりが消えていて、実に好都合です。
この闇の中なら、ブルブも『恰幅の良い男性』で通るでしょう。
焚き火の明かりにだけ、気を付ければ良さそうです。
少し離れた場所で出してもらい、ムニュニュが原因の地響きに警戒している、冒険者の皆様を横目に、そっと村へ入ります。
コレでも長年、伯爵家へお仕えした身。
空気と同化する程度、造作も無いことです。
そうして暫く歩くと、突然激しい悪寒に襲われました。
『ぶもっ…!』
「落ち着きなさい、ブルブ。」
怯えた様子のブルブを宥め、両手を上げてゆっくり振り返ります。
「私共に、敵意はございません。殺気を収めていただけますか。」
「……ふふっw臆することなく、話しかけてくるとは…流石、長年貴族社会で揉まれただけはある。」
途端に空気が和らぎ、月明かりの下、美しく輝く黄金色の御方が微笑みました。
「初めまして、ブルーム伯爵家元家令、トルテア・ココットと申します。至急お伝えしたい事がございます。お時間はよろしいでしょうか…ディアドルフ様。」
「うむ。ここでは難だ、宿の部屋まで来てもらおうか。妻も、貴君と話したがっていてね。」
「畏まりました。」
宿の御部屋へ通され、そこで坊っちゃんに斬り殺される所だった事、ここまでの移動手段、次はどのような妨害,嫌がらせが考えられるかをお話ししました。
「成る程…貴君の予測では、懲りずにそう来るのだな?」
「坊っちゃんの事です。本格的に痛い目をみなければ、懲りることはございません。」
「そうか……クククw面白い事に成ってきたなw」
「ディアドルフ様、笑い事ではありません!子供達に伝えないと…もう寝てしまったでしょうか…。」
「明日の朝で良いだろう。こういったスリルを楽しむのも、一興だ。」
「もうっ…!」
…この状況を『面白い』『楽しむ』とは…噂に違わず、豪胆な御方だ。
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