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ビビりとモフモフ、冒険開始
後のエンジェルラビ伝説発祥の地
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さて、どうしよう。
いやまあ、仕方ない気もするし、半分くらいは俺のせいな気がするけど……
『スキル 光の翼』
シオン・ユヅキ・ルームオーグのスキル。
背に白い翼を出現させることで、空を飛べる。
発動中は、光属性魔法,回復魔法の効果2倍。
見た目の可愛さ、及び天使っぽさ上昇。(スキル作成者の趣味)
また、使用する魔法に、白い羽根の舞うエフェクトが付く。(スキル作成者の趣味)
備考(特殊メッセージ)
スキル作成者はボクだよ!
種族変化に影響は無い…筈だけど、完全に変わっちゃったらゴメンね?
まあ、天使に成って変わる事と言えば、寿命が大幅に延びて、人間に拝まれるくらいさ☆
白百合ちゃんは変身もできるし、大丈夫だろう?
使う時が来たら、念写か写真っていうモノを撮って、ボクに送っておくれ♪
by白百合ちゃんのお母さん
ノリで着けさせた翼が、とんでもねー代物だったぜ!
『ってことらしい、なんかゴメン!』
『何作ってるんですか、お母さぁあああんっ!?』
セレスティアさんは、詩音をどうしたいんだ!
いや、より可愛くしたいんだろうけど!
「ありがたや、ありがたや……」
「神様、御使い様、感謝致します…!」
「御使い様、こちら少量ですが…村で育てた果物です。お納めください。」
『いえあの、私そんな大層な存在じゃ無くて…!!お、お供えとか、大丈夫ですからぁっ!』
そして、詩音は村の人達に、絶賛奉られてるなう。
ご利益ありそうだな。
建物の中に、簡易的な教会っぽいスペースがあってさ。
そこの、シェープ様像の前に置いてある、お供え台みたいな所に乗せられて、周りに沢山果物置かれてんの。
本人スゲー困ってるのは解るんだけど、如何せん姿が、ね。
翼の生えた白ウサちゃんなもんで、そんな様子も可愛い。
『つか、詩音がお供え物の一部に、見えなくもないw』
『確かに、お供えっぽいのです。』
『言ってないで、助けてくださぁーい!!』
台が高いもんで、飛ぶのが怖いらしい。
高さ140cmくらい?
人間で考えると、走り高跳びでどうにか跳べる高さだけども、今の詩音は体高12㎝,体長30㎝,両翼広げて30cmくらいのウサちゃんだ。
白いホーランドロップを思い浮かべて、天使の翼着けたら大体合ってる。
そりゃ、高すぎて怖いよね。そろそろ、助けるか。
んーと、この人が村長さんだったかな?
[すんませーん。]
「?!おお……あ、貴方は人語を喋れるモンスターでしたか…!」
[うん。本当はラビも喋れるけど、めっちゃテンパってるから、無理ぽい。台が高すぎて、怖いってさ。降ろしてあげてくれる?]
「それは申し訳ない事を…!只今、降ろさせていただきます!」
村長さんが、詩音を優しく抱き上げて、地面へ降ろしてくれた。
お帰り~。
[あぁ、地面です…!村長さん、ありがとうございます。]
「いえ、気が付かず申し訳ありません。」
『お供えは、折角だから貰っちゃえば?つか、俺が欲しい。お昼ご飯に超食材使ったから。』
『えぇ、で、でも…』
『しおちゃん、タダより高い物は無いと言うです。治療の正統な対価なので、貰うべきなのです。』
『そうですか…?』
そうそう。
[あの、果物いただいても、良いですか?]
「勿論です。篭ごと持ち帰られますか?」
[あ、大丈夫です。彼のカバンが、保存袋なので。]
「左様でございましたか。では、そちらに御入れしましょう。」
やった!果物ゲット!
白っぽい皮のメロンを、10個もいただいた。
とっても、甘い香りがする。
村が大変なときに、悪いねぇ。
[あ、そだ。宿泊小屋の屋根、穴空いてたから建て直して良いかな?]
「修理ではなく、建て直しですか…?!それはまあ、我々にとっても、願ったり叶ったりですが…」
[でしたら、簡単に設計しちゃいますね。]
[たぶん、数秒でできるんで。]
『大迷宮でも、どんと来いなのです♪』
「数秒で…小屋が建つのですか…?」
うん、迷宮を一瞬で造り上げた、小梅ならやれる。
───────
──────
─────
さて、翼の生えた詩音を今度は背中に乗せ、小梅と並んで皆の元へ戻ったら
『えーいっ!』
『せいやっ!!』
『ドドドド~ン☆』
『うむ、その調子である!』
陽向と若葉と時雨が、ヴァルーさんに稽古を着けてもらっていた。
レベル上がりそうだな。
陽向はコロコロと転がり、アタックの練習。
思いっきり当たって跳ね返っても、全身をきゅっと丸めれば、フカフカモファモファな毛が、衝撃を吸収してくれる。
若葉は大きな槍みたいな物を、尻尾で振り回してる。
……アレ、マルーティアさんのハルバードじゃね?
ちゃんと返しなよー?
時雨は、すり抜けと突撃の使い分けを、練習してるところかな。
爪が来たらすり抜ける、尻尾なら雷纏って突っ込む…って感じで。
…やっぱり、家のモフモフ達、知能高いな。
『お待たせ~小屋直したら、お昼にしよーぜー。』
「お帰りなさいませ。」
[トルテアさん、ただいま!少年達は?]
「彼方でございます。」
あ、家の馬車の屋根に乗ってる。
ラルフが乗せてあげたの?
スゲーじゃん、子供持ち上げて飛べるんだ!
『未來くん、準備をお願いしますね。許可も取れましたし、私と小梅ちゃんで、小屋はどうにかしておきます!』
『どうにかするのです♪』
『了解!』
あの、崩れかけたってか、屋根が崩れた木造建築が、小梅の前肢でどんな変貌を遂げるのかね。
まず、建材から変わるけども。
さーて、ゼリーを型から外して、切り分けようか。
前世の姿に擬人化して、と。
「さあ、悔い改めなさい、愚か者!!コレが貴方への禊…ドラゴンダイブ・ブランチャーぁああああっ!!」
「ぎゃぁああああ?!」
という、魂の叫びと悲鳴をBGMに、ゼリーを切ってはお皿へ。
砂ぼこりは、防御壁でブロック!
マルーティアさんに取っ捕まえられ、飛んでるドラゴンの背から、これまたドラゴンに向けてブランチャー『させられる』という刑を受けたのは、昨日暴れたらしいショートソードの人だ。
マルーティアさんが一緒に飛んでるから、怪我はしないだろうけど…絶対怖いよなぁ。
「実際に暴れ、皆さんにお怪我をさせたあの方は論外ですが……貴方達も、止めるではなく、そのどさくさ紛れに品物を盗むだなんて…。それでも冒険者ですか?」
『全く、とんでもない輩も居たものだ。』
『ブモゥッ!!』
「お嬢様、彼らは盗賊として突き出しましょう。縛り上げる物を、調達して参ります。」
「「「申し訳ありません!!もうしません!!」」」
「謝る相手が、違うよね?また、クソ虫ちゃんの餌食に成りたい?」
「「「村の人々に謝ります!!」」」
そして他の人も、その場の空気で食料とか盗っちゃったそうな。
武装したオークと狼状態のおとーさんに睨まれ、トルテアさん&おかーさん&ヤーナちゃんの、トリプル暗黒微笑に囲まれるとか、精神的にオーバーキルだね。
青くなりながら、泣いている人もチラホラ居る。
ほんっと、反省してよ?
「……そういやヴァルーさん。」
『む、何かね?』
「ドラゴンさん達のご飯、明らか足りないんだけど、大丈夫……?」
『大丈夫だ、我等も身体制御を持っておる。子供でも抱き上げられる程度まで、小さく成ることが可能だ。その状態で食せば、人間の食事量でも空腹は満たされる。』
よっしゃ、一番の懸念事項が、大丈夫になった!
でも、今回でやたらお肉使ったし、お魚ももう無い…
夕飯どーしよ。
───────
──────
─────
さて、詩音が設計して、小梅が忠実に建てた、NEW宿泊小屋は
「すげー!広ーい!!」
「ねぇ、階段あるよ階段!」
「火を焚く場所まである!」
なんという事でしょう。
子供達大興奮の、石造り2階建てに生まれ変わったではありませんか。
1階は調理スペースと、元々の小屋にあったテーブルと椅子を置いた飲食スペース。
無駄な物が無く、子供が駆け回っても大丈夫。
2階は部屋が2つあり、床から石のミニテーブルと、石のベッドが。
ベッドには、陽向の綿毛が敷き詰められているため、身体を痛める心配もありません。
階段の真上の屋根には、水晶っぽい石を板状にして嵌めた天窓が設けられ、日の光を存分に取り込みます。
建築までの所要時間は数秒。
費用は小梅の魔力と、鉱石とか水晶っぽい石を少々。
……普通に住めるぞコレ。
「後は、玄関横に台を作って、コイツを飾れば完璧だな!」
『頑張ったのです♪』
飾るのは、小梅が造ってくれた、エンジェルラビ像(等身大)!
着色は、おとーさんがしてくれた。
小梅の砂に、砕けた魔石を混ぜたから、全体的に魔力を込められる。
目の所は、くり貫いてあるよ。
中は空洞で、照日之業火で火を着けた、スケルトンドラゴンの骨の欠片を入れた。
ヴァルーさん曰く、竜の骨は魔除けに成るらしい。
暗くなると、目が光る守護聖獣像って良くない?
え、ホラー?
『小梅ちゃん?!い、いつの間にそんな像を?!』
『小屋の序でに、作ったです。』
「可愛いだろ~♪」
村の人も、きっと気に入ってくれるさ!
「仕上げとして、全体的に詩音の魔力を込めよう。」
『…要ります……?』
「気分的にw」
『わ、わかりました。』
「無病息災,病気平癒,怪我回復を祈りながら、どうぞw」
『そうですね、折角ですから…。』
後に、この像に果物を供えてお祈りすると、病気や怪我が治るという噂が広まり、村の観光スポットとなるのであった。
『アイテム エンジェルラビの石像』
ボンセット村を救った特殊なラビの像。
かなり精巧な出来。
ラビ本人による無病息災,病気平癒,怪我回復の祈りと魔力に、とある聖獣の聖火による浄化の力と、竜骨による魔除けの力が込められており、かなりのご利益が期待できる。
後から、空間と魔法の女神により、恐ろしく強力な状態維持と、盗難,紛失防止魔法がかけられた。
尚、お供えした果物は、傷まない内にラビのアイテムボックスへ自動転送される。
いやまあ、仕方ない気もするし、半分くらいは俺のせいな気がするけど……
『スキル 光の翼』
シオン・ユヅキ・ルームオーグのスキル。
背に白い翼を出現させることで、空を飛べる。
発動中は、光属性魔法,回復魔法の効果2倍。
見た目の可愛さ、及び天使っぽさ上昇。(スキル作成者の趣味)
また、使用する魔法に、白い羽根の舞うエフェクトが付く。(スキル作成者の趣味)
備考(特殊メッセージ)
スキル作成者はボクだよ!
種族変化に影響は無い…筈だけど、完全に変わっちゃったらゴメンね?
まあ、天使に成って変わる事と言えば、寿命が大幅に延びて、人間に拝まれるくらいさ☆
白百合ちゃんは変身もできるし、大丈夫だろう?
使う時が来たら、念写か写真っていうモノを撮って、ボクに送っておくれ♪
by白百合ちゃんのお母さん
ノリで着けさせた翼が、とんでもねー代物だったぜ!
『ってことらしい、なんかゴメン!』
『何作ってるんですか、お母さぁあああんっ!?』
セレスティアさんは、詩音をどうしたいんだ!
いや、より可愛くしたいんだろうけど!
「ありがたや、ありがたや……」
「神様、御使い様、感謝致します…!」
「御使い様、こちら少量ですが…村で育てた果物です。お納めください。」
『いえあの、私そんな大層な存在じゃ無くて…!!お、お供えとか、大丈夫ですからぁっ!』
そして、詩音は村の人達に、絶賛奉られてるなう。
ご利益ありそうだな。
建物の中に、簡易的な教会っぽいスペースがあってさ。
そこの、シェープ様像の前に置いてある、お供え台みたいな所に乗せられて、周りに沢山果物置かれてんの。
本人スゲー困ってるのは解るんだけど、如何せん姿が、ね。
翼の生えた白ウサちゃんなもんで、そんな様子も可愛い。
『つか、詩音がお供え物の一部に、見えなくもないw』
『確かに、お供えっぽいのです。』
『言ってないで、助けてくださぁーい!!』
台が高いもんで、飛ぶのが怖いらしい。
高さ140cmくらい?
人間で考えると、走り高跳びでどうにか跳べる高さだけども、今の詩音は体高12㎝,体長30㎝,両翼広げて30cmくらいのウサちゃんだ。
白いホーランドロップを思い浮かべて、天使の翼着けたら大体合ってる。
そりゃ、高すぎて怖いよね。そろそろ、助けるか。
んーと、この人が村長さんだったかな?
[すんませーん。]
「?!おお……あ、貴方は人語を喋れるモンスターでしたか…!」
[うん。本当はラビも喋れるけど、めっちゃテンパってるから、無理ぽい。台が高すぎて、怖いってさ。降ろしてあげてくれる?]
「それは申し訳ない事を…!只今、降ろさせていただきます!」
村長さんが、詩音を優しく抱き上げて、地面へ降ろしてくれた。
お帰り~。
[あぁ、地面です…!村長さん、ありがとうございます。]
「いえ、気が付かず申し訳ありません。」
『お供えは、折角だから貰っちゃえば?つか、俺が欲しい。お昼ご飯に超食材使ったから。』
『えぇ、で、でも…』
『しおちゃん、タダより高い物は無いと言うです。治療の正統な対価なので、貰うべきなのです。』
『そうですか…?』
そうそう。
[あの、果物いただいても、良いですか?]
「勿論です。篭ごと持ち帰られますか?」
[あ、大丈夫です。彼のカバンが、保存袋なので。]
「左様でございましたか。では、そちらに御入れしましょう。」
やった!果物ゲット!
白っぽい皮のメロンを、10個もいただいた。
とっても、甘い香りがする。
村が大変なときに、悪いねぇ。
[あ、そだ。宿泊小屋の屋根、穴空いてたから建て直して良いかな?]
「修理ではなく、建て直しですか…?!それはまあ、我々にとっても、願ったり叶ったりですが…」
[でしたら、簡単に設計しちゃいますね。]
[たぶん、数秒でできるんで。]
『大迷宮でも、どんと来いなのです♪』
「数秒で…小屋が建つのですか…?」
うん、迷宮を一瞬で造り上げた、小梅ならやれる。
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さて、翼の生えた詩音を今度は背中に乗せ、小梅と並んで皆の元へ戻ったら
『えーいっ!』
『せいやっ!!』
『ドドドド~ン☆』
『うむ、その調子である!』
陽向と若葉と時雨が、ヴァルーさんに稽古を着けてもらっていた。
レベル上がりそうだな。
陽向はコロコロと転がり、アタックの練習。
思いっきり当たって跳ね返っても、全身をきゅっと丸めれば、フカフカモファモファな毛が、衝撃を吸収してくれる。
若葉は大きな槍みたいな物を、尻尾で振り回してる。
……アレ、マルーティアさんのハルバードじゃね?
ちゃんと返しなよー?
時雨は、すり抜けと突撃の使い分けを、練習してるところかな。
爪が来たらすり抜ける、尻尾なら雷纏って突っ込む…って感じで。
…やっぱり、家のモフモフ達、知能高いな。
『お待たせ~小屋直したら、お昼にしよーぜー。』
「お帰りなさいませ。」
[トルテアさん、ただいま!少年達は?]
「彼方でございます。」
あ、家の馬車の屋根に乗ってる。
ラルフが乗せてあげたの?
スゲーじゃん、子供持ち上げて飛べるんだ!
『未來くん、準備をお願いしますね。許可も取れましたし、私と小梅ちゃんで、小屋はどうにかしておきます!』
『どうにかするのです♪』
『了解!』
あの、崩れかけたってか、屋根が崩れた木造建築が、小梅の前肢でどんな変貌を遂げるのかね。
まず、建材から変わるけども。
さーて、ゼリーを型から外して、切り分けようか。
前世の姿に擬人化して、と。
「さあ、悔い改めなさい、愚か者!!コレが貴方への禊…ドラゴンダイブ・ブランチャーぁああああっ!!」
「ぎゃぁああああ?!」
という、魂の叫びと悲鳴をBGMに、ゼリーを切ってはお皿へ。
砂ぼこりは、防御壁でブロック!
マルーティアさんに取っ捕まえられ、飛んでるドラゴンの背から、これまたドラゴンに向けてブランチャー『させられる』という刑を受けたのは、昨日暴れたらしいショートソードの人だ。
マルーティアさんが一緒に飛んでるから、怪我はしないだろうけど…絶対怖いよなぁ。
「実際に暴れ、皆さんにお怪我をさせたあの方は論外ですが……貴方達も、止めるではなく、そのどさくさ紛れに品物を盗むだなんて…。それでも冒険者ですか?」
『全く、とんでもない輩も居たものだ。』
『ブモゥッ!!』
「お嬢様、彼らは盗賊として突き出しましょう。縛り上げる物を、調達して参ります。」
「「「申し訳ありません!!もうしません!!」」」
「謝る相手が、違うよね?また、クソ虫ちゃんの餌食に成りたい?」
「「「村の人々に謝ります!!」」」
そして他の人も、その場の空気で食料とか盗っちゃったそうな。
武装したオークと狼状態のおとーさんに睨まれ、トルテアさん&おかーさん&ヤーナちゃんの、トリプル暗黒微笑に囲まれるとか、精神的にオーバーキルだね。
青くなりながら、泣いている人もチラホラ居る。
ほんっと、反省してよ?
「……そういやヴァルーさん。」
『む、何かね?』
「ドラゴンさん達のご飯、明らか足りないんだけど、大丈夫……?」
『大丈夫だ、我等も身体制御を持っておる。子供でも抱き上げられる程度まで、小さく成ることが可能だ。その状態で食せば、人間の食事量でも空腹は満たされる。』
よっしゃ、一番の懸念事項が、大丈夫になった!
でも、今回でやたらお肉使ったし、お魚ももう無い…
夕飯どーしよ。
───────
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─────
さて、詩音が設計して、小梅が忠実に建てた、NEW宿泊小屋は
「すげー!広ーい!!」
「ねぇ、階段あるよ階段!」
「火を焚く場所まである!」
なんという事でしょう。
子供達大興奮の、石造り2階建てに生まれ変わったではありませんか。
1階は調理スペースと、元々の小屋にあったテーブルと椅子を置いた飲食スペース。
無駄な物が無く、子供が駆け回っても大丈夫。
2階は部屋が2つあり、床から石のミニテーブルと、石のベッドが。
ベッドには、陽向の綿毛が敷き詰められているため、身体を痛める心配もありません。
階段の真上の屋根には、水晶っぽい石を板状にして嵌めた天窓が設けられ、日の光を存分に取り込みます。
建築までの所要時間は数秒。
費用は小梅の魔力と、鉱石とか水晶っぽい石を少々。
……普通に住めるぞコレ。
「後は、玄関横に台を作って、コイツを飾れば完璧だな!」
『頑張ったのです♪』
飾るのは、小梅が造ってくれた、エンジェルラビ像(等身大)!
着色は、おとーさんがしてくれた。
小梅の砂に、砕けた魔石を混ぜたから、全体的に魔力を込められる。
目の所は、くり貫いてあるよ。
中は空洞で、照日之業火で火を着けた、スケルトンドラゴンの骨の欠片を入れた。
ヴァルーさん曰く、竜の骨は魔除けに成るらしい。
暗くなると、目が光る守護聖獣像って良くない?
え、ホラー?
『小梅ちゃん?!い、いつの間にそんな像を?!』
『小屋の序でに、作ったです。』
「可愛いだろ~♪」
村の人も、きっと気に入ってくれるさ!
「仕上げとして、全体的に詩音の魔力を込めよう。」
『…要ります……?』
「気分的にw」
『わ、わかりました。』
「無病息災,病気平癒,怪我回復を祈りながら、どうぞw」
『そうですね、折角ですから…。』
後に、この像に果物を供えてお祈りすると、病気や怪我が治るという噂が広まり、村の観光スポットとなるのであった。
『アイテム エンジェルラビの石像』
ボンセット村を救った特殊なラビの像。
かなり精巧な出来。
ラビ本人による無病息災,病気平癒,怪我回復の祈りと魔力に、とある聖獣の聖火による浄化の力と、竜骨による魔除けの力が込められており、かなりのご利益が期待できる。
後から、空間と魔法の女神により、恐ろしく強力な状態維持と、盗難,紛失防止魔法がかけられた。
尚、お供えした果物は、傷まない内にラビのアイテムボックスへ自動転送される。
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