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ビビりとモフモフ、冒険開始
微睡みの羊雲
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「羊さんです…!」
[スゲーいっぱいいる!]
ケールから南西へちょっと進んだ所に、クリーム色の羊が沢山いた。
大人しそうだなぁ、撫でたいな~。
『しつじさん です?』
「えっ、執事さんですか?!どこに?!」
『小梅、それだと人間の役職だよwひーつーじ。』
『ひーつーじ?』
『そうそうw』
詩音の天然は、面白いから訂正しないどこw
[…マクベスさん?キョロキョロして、どしたの?]
「執事なんていないけど?」
「ですよね?」
……ブルータス、お前もか。
[ねえ、あの羊なんて種族?]
「ドリームシープだよ。体毛から眠くなる香りを出すんだ。」
ドリームシープ…可愛いな。
角もまるっこくて、殺傷力0だろアレ。
そして眠り系デバフとな。正に羊って感じだね。
「因みに、仲良くなるといい夢を見させてくれるけど…敵とみなされたら、容赦なく悪夢見せられるから。体毛が黒くなったらすぐに離れるんだよ。」
[成る程、ナイトメアの制御追加した、ダーク●イか。]
「なんでしたっけそれ?」
[眠りデバフ全体がけ&オート悪夢で無双できる、幻のポケ●ン。]
映画一緒に見ただろ。
お前、妹と2人でボロ泣きしてたよな?
俺のハンカチがお前らの涙で、ぐっしゃぐしゃになったからよく覚えてる。
アレ以来、お前と妹と出かける時は、ハンカチ3枚持ち歩くようにしてたんだぞ。
『おや、お客様ですかな?ウルフ種にキャット種をお連れとは…珍しいですのぅ。』
「《テレパス》。は、初めまして!」
『こんにちは~。』
一番大きくて、毛がモッコモコの個体が話しかけてきた。
声がなんとなく、おじいちゃんっぽい。
『ひーつーじさん、こんにちはです!』
『ぷふぅっwwwちょ、小梅、伸ばさなくていいんだよwww』
『??』
『ほっほっほっw可愛らしいお嬢さんですな。』
「す、すみません、お爺さん…。」
俺の教え方が悪かったかw
素直で可愛いなおいw
『勿論、そちらのお嬢さんもお可愛らしいですぞ。』
「あ、え、えっと…性別男です……。」
『おお、これは失礼致しました。ふむ、我々と話せるとは…人族ではありませぬな?』
「いえ、一応人族です。」
『なんと!』
うん、まあ、驚くよね。
俺もその辺の人が、獣状態の俺と話せたらビックリするし……ん?何だろ。
また何か、忘れてる気がしてきた。
「長老、久しぶり。」
『お久しぶりです、マクベス様。また羊皮紙か、綿毛をご所望で?』
「両方かな。使うのは、俺じゃなくてこの子達だけど。とりあえず、羊皮紙100枚と綿毛の塊10個ね。はい、いつもの。」
『ありがとうございます。お待ちの間、若い衆と遊んでやってくだされ。』
マクベスさんが、羊のおじいちゃんに野菜を沢山渡した。ニンジンとレタスと…緑の柔らかそうな葉っぱ。
アレ、確かデイヴィーさんから買ったな。
フワリの葉だっけ?
獣人や獣,鳥系モンスターが食べると、毛質がフワフワになるらしいよ。
俺はまだ食ってない。
『……あ。』
『?』
「どうしました?」
『マクベスさん。』
「何?」
『…種族何?』
わ す れ て た!
今朝のディアさんとデイヴィーさんといい、今のマクベスさんといい…!
ヴァールフラン家の人、モンスターと話せてるよね?ね?!
「そ、そういえば…私も魔法で話せるので、違和感ありませんでしたが……!」
「んー…俺としては、教えてあげていいんだけど……。」
『けど?』
「父さんが…色々考えて悩んで困ってるミライとシオンを、できるだけ長く見たいって言うから……。ゴメンね。」
『ドSかディアさんっ!!』
「ドエス?ああ…そういうこと。父さん、嗜虐趣味ではないよ。人をからかうのが大好きなだけで。」
「あ、それはなんか知ってます……。」
ドSの意味通じたことにビックリなんだけど。
…まさかな?
『マクベスさん、何県出身?』
「ケン?…土地の区画のこと?」
「は、はい、そうです。」
「出身地は…どの国にも属してない。モルトハイル山の山頂に実家があるよ。」
あ、転生者じゃないっぽい。
てことは、単に推測能力が高いだけか。
……実家が山頂に?!なんつー所に住んでんの?!
『あ、あの~…こんにちは~。』
『こんにちはです!』
『お、こんちは!』
羊の一頭が、綺麗な女性の声で話しかけてくれた。
可愛いなぁ。…他の子は遠巻きに俺らを見ている。
どしたんだろ?
『あの…ウルフさん…お腹空いてたりしません…よね?』
『ん?さっき昼飯食ったばっか。』
『私が美味しそうだとかは……』
『可愛いとは思うけど、食う気は起きないよ。』
『ああ、良かった!皆さん、大丈夫みたいですよ~。』
…寄ってきてくれなかった原因は俺か……!
そりゃそうだ、狼なんて羊食う動物の代表格じゃん!
なんかゴメン!
『《ヴァリアント》!!』
ぽふっ
「ふぅ…コレで怖くないかな?」
『まあ!人の姿に変身できるのですね!』
『わぁ~!かっこいいー!』
『こんにちは~♪』
よし、皆寄ってきてくれた!
足下まで来てくれた子達を、撫でさせてもらおう!
「触ってもいい?」
『いいよ~。』
『ボクも撫でて♪』
「わ、私もさ、触りたいのですが!よ、よろしいでしょうか?!」
『うん♪』
『次、私ね!』
「あんまり、強く掴んじゃダメだからね?」
「「はーい!」」
詩音は、小さめの子を抱き抱えることにしたらしい。
ぬいぐるみ抱いてるようにしか見えない。
さて、触り心地はどんなもんか…
モフモフ もみもみ
「こ、コイツは…!」
「み、未來くんもそう思います…?」
この手触り、弾力…間違いない!
「「低反発枕!!」」
『てーはんぱつ?』
「…何それ?……頭を包むように、変形する枕ってこと?」
マクベスさん、正解!
なんつーか、表面ふわっふわの綿毛なんだけど、奥まで手入れると低反発枕っぽい感触になる。
気持ちいいなコレ!
枕にして昼寝したら怒られるかな?!
『コウメも、モフモフするです!』
『わぁい♪あそぼあそぼ~♪』
『ねこちゃん、ふわふわ~♪』
小梅も、小さめの子達とモフり合いを始めた。
…俺も混ざりたい。でも、怖がられちゃうかなぁ。
「お、おい!何してんだてめぇら!」
「ぁあ?」
「ひいっ?!ご、ごめんなさい?!」
「ん……?」
「そのドリームシープは、俺らの獲物だぞ!」
…んだよ、折角いい気分で、羊と戯れてんのに。
『きゃー!!またアイツらよ!』
『長老!例のならず者達が!』
『何じゃと?!全員、ナイトメアウールの準備を!』
あ、コレ離れるべき?
ならず者って、羊達に何したのアンタら。
とりあえずモフるのを中断して、ならず者(仮)達に向き直る。
「獲物だぁ?この子ら、討伐されるようなことはしてねぇぞ?」
「おう、坊主。お前最近ギルド入ったばっかの、噂の獣人だな?」
「俺達はBランクのパーティーだ。先輩は敬いな。」
「ドリームシープの羊皮紙と、綿毛の採集依頼は俺らが受けたんだ。あっち行ってろ!」
…Bランクパーティーで採集クエスト?
そんなんあるんだ?
「…マクベスさん、ドリームシープの羊皮紙と綿毛って、そんなに貰うの難しいの?」
「いや?相手が喜ぶ食料と、物々交換。フワリの葉が最もいいけど、母さんの畑で採れた野菜も喜ばれるかな。」
「えっ……」
「ぶ、物々交換…?」
ん?
「…羊皮紙って、羊狩って皮剥ぐんじゃ……?」
「違う。そういう作り方のもあるけどね。ドリームシープの羊皮紙は、別名『羊毛紙』。大人のドリームシープ達が、自ら毛を加工して作る物。」
「あ、そうなんだ?」
「……んだよ、本当に採集…いや、御使いじゃねぇか!!」
「てっきり、ドリームシープの群れに挑めってことかと……。」
「どうして、そのように思ったんですか?」
「いや、これ……Bランク依頼だからよぉ。ドリームシープは集団で眠らせてくるから、そんな見た目でもCランクモンスターなんだぜ?」
「へぇ~。」
……何故そんな高ランクの依頼になってんの…。
「今まで、羊皮紙の仕入れは、どうしてたんですか?」
「ケールで使われてる羊皮紙は、メリアスって婆さんが、一人で仕入れてたんだよ。でも、先月ポックリ逝っちまってな。」
「誰も仕入れ方知らなくてよ。…最初はEランクの依頼だったんだが、あまりにも成功者が出ねぇんで、どんどん依頼ランク上がったんだわ。」
なんてこった!
お婆さん、誰かに伝授しといてよ!
「しっかし、フワリの葉か…けっこう遠く行かねぇと採れねぇぞ。」
「商業ギルドに行けばあるんだろうが…報酬の取り分考えるとなぁ…。」
『長老!ナイトメアウールの準備できました!』
『今じゃ!かかれー!』
『とりゃー!』
「え、ま、待てお前らっ!俺らはもう…」
『ならず者覚悟ー!』
「ぎゃー?!眠らされるー!」
……黒い羊の群れって、ちょっと怖いね。
───────
『なんと…メリアス殿……。お姿を見なくなったと思ったら、既にお亡くなりだったとは。』
「流石に、誰も羊に連絡はしないよなぁ…。」
「そうですね……。」
『最近ならず者が増えたのは、我々との交渉方法が伝えられていなかったから、なのですね。』
「うん。まあ、そこは俺らが町に帰ってから、皆に伝えとくよ!」
羊と交渉で手に入れてるとか、誰も思わないよなぁ…。
俺も、実際喋れなかったら…あの人達と同じ事してたかも。
因みに、Bランクパーティーさん達は、黒い毛の子達に囲まれて、絶賛地獄のお昼寝タイム中だ。
『さあ、御用意できましたぞ。羊皮紙100枚、綿毛の塊10個です。』
「ありがとう!」
『ペラペラよーしひ、いっぱいです!』
おお、けっこう嵩張る!
詩音がアイテムボックス持ちで良かった。
しかし、この綿毛モッフモフだな。布団作りたい。
「羊皮紙って、どうやって作るんですか?」
『我々の毛には、2種類ありましてな。表面は細い綿毛が生えておりますが、皮膚に近い方には弾力のある、空洞化した少々太い毛が生えているのです。此方を開いて薄く伸ばすと、羊皮紙になりますぞ。』
「へぇ~、なんか面白い!」
さーて、羊と戯れつつ、早速レシピでも……
「……インクとペン持ってねぇ!」
「うん。だから後で商業ギルド行こうって、言ったじゃん。」
「成る程!」
「それに、ドリームシープに囲まれたまま、作業なんてできないよ。いつの間にか寝かされるから。」
「うぅ…離れ難いですが、そろそろ戻りましょうか。」
くっ…仕方ない……!せめて、最後にもう1モフ!
『もうお帰りですかな?』
『いっちゃうの?』
「ゴメンなさい、戻らないといけない用事が…」
『やだー!ボク、おにーちゃんたちと いっしょがいいー!』
「ひゃあっ?!」
おおぅ、大丈夫か詩音?!
飛び付いたのが、小さめの子で良かったな。
……この子、さっき詩音が抱いてた子か…?
『ボクもつれてってー!』
「え、え?ど、どうしたんですか?!」
「……詩音。お前、無自覚で特効テイムしたんじゃね……?」
「特効テイム?」
「……未來くん、鑑定で見れます?」
「見てみるわ…。《鑑定》!」
『モンスター ドリームシープ』
名前 名付け無し
性別 ♂
年齢 0歳1ヶ月
従属 シオン・ユヅキ
「…どうですか?」
「やっちまったな。」
「…凄いね、シオン。実力見せずにテイムとか、俺も初めて見た。」
「ど、どどどうしましょう?!」
『なかま、ふえたのです♪』
『いっしょにいく!』
「…えーと、長老さん。この子、俺らが世話するとかってありっすか…?」
保護者の目の前で事故テイムとか、笑えねぇ…!
詩音にモンスターモフらせるのは、慎重にしないとダメだなこりゃ……。
『ふむ…貴殿方であれば、お任せしても良いでしょう。ワシの孫を、よろしくお願いします。』
「お孫さん?!い、いいんすか?」
『母親の私からも、お願いします。その子が望んだことですから。』
「お、お母さんがそう仰るなら…お預かりします。」
『やったぁ~!』
えーと、まあ、とりあえず……
「ドリームシープ、ゲットだぜ?」
「…このままモフモフ集めて、ポケットじゃないモンスターマスターでも目指します?」
「600族は、モフモフしてないかも知れないぞ。獣じゃないだろうし。」
「可愛さ重視でもブ●ズオンリーでも、いいじゃないですか。誰と競うでもありませんし。」
「いや、御三家は入れようよ。」
「未來くんがその枠なので、問題ありません。」
ああ、そだね。調度炎タイプだし。
さて、新たな仲間の名前はどうしよう。
名付け無しって出てたから、考えないとね。
[スゲーいっぱいいる!]
ケールから南西へちょっと進んだ所に、クリーム色の羊が沢山いた。
大人しそうだなぁ、撫でたいな~。
『しつじさん です?』
「えっ、執事さんですか?!どこに?!」
『小梅、それだと人間の役職だよwひーつーじ。』
『ひーつーじ?』
『そうそうw』
詩音の天然は、面白いから訂正しないどこw
[…マクベスさん?キョロキョロして、どしたの?]
「執事なんていないけど?」
「ですよね?」
……ブルータス、お前もか。
[ねえ、あの羊なんて種族?]
「ドリームシープだよ。体毛から眠くなる香りを出すんだ。」
ドリームシープ…可愛いな。
角もまるっこくて、殺傷力0だろアレ。
そして眠り系デバフとな。正に羊って感じだね。
「因みに、仲良くなるといい夢を見させてくれるけど…敵とみなされたら、容赦なく悪夢見せられるから。体毛が黒くなったらすぐに離れるんだよ。」
[成る程、ナイトメアの制御追加した、ダーク●イか。]
「なんでしたっけそれ?」
[眠りデバフ全体がけ&オート悪夢で無双できる、幻のポケ●ン。]
映画一緒に見ただろ。
お前、妹と2人でボロ泣きしてたよな?
俺のハンカチがお前らの涙で、ぐっしゃぐしゃになったからよく覚えてる。
アレ以来、お前と妹と出かける時は、ハンカチ3枚持ち歩くようにしてたんだぞ。
『おや、お客様ですかな?ウルフ種にキャット種をお連れとは…珍しいですのぅ。』
「《テレパス》。は、初めまして!」
『こんにちは~。』
一番大きくて、毛がモッコモコの個体が話しかけてきた。
声がなんとなく、おじいちゃんっぽい。
『ひーつーじさん、こんにちはです!』
『ぷふぅっwwwちょ、小梅、伸ばさなくていいんだよwww』
『??』
『ほっほっほっw可愛らしいお嬢さんですな。』
「す、すみません、お爺さん…。」
俺の教え方が悪かったかw
素直で可愛いなおいw
『勿論、そちらのお嬢さんもお可愛らしいですぞ。』
「あ、え、えっと…性別男です……。」
『おお、これは失礼致しました。ふむ、我々と話せるとは…人族ではありませぬな?』
「いえ、一応人族です。」
『なんと!』
うん、まあ、驚くよね。
俺もその辺の人が、獣状態の俺と話せたらビックリするし……ん?何だろ。
また何か、忘れてる気がしてきた。
「長老、久しぶり。」
『お久しぶりです、マクベス様。また羊皮紙か、綿毛をご所望で?』
「両方かな。使うのは、俺じゃなくてこの子達だけど。とりあえず、羊皮紙100枚と綿毛の塊10個ね。はい、いつもの。」
『ありがとうございます。お待ちの間、若い衆と遊んでやってくだされ。』
マクベスさんが、羊のおじいちゃんに野菜を沢山渡した。ニンジンとレタスと…緑の柔らかそうな葉っぱ。
アレ、確かデイヴィーさんから買ったな。
フワリの葉だっけ?
獣人や獣,鳥系モンスターが食べると、毛質がフワフワになるらしいよ。
俺はまだ食ってない。
『……あ。』
『?』
「どうしました?」
『マクベスさん。』
「何?」
『…種族何?』
わ す れ て た!
今朝のディアさんとデイヴィーさんといい、今のマクベスさんといい…!
ヴァールフラン家の人、モンスターと話せてるよね?ね?!
「そ、そういえば…私も魔法で話せるので、違和感ありませんでしたが……!」
「んー…俺としては、教えてあげていいんだけど……。」
『けど?』
「父さんが…色々考えて悩んで困ってるミライとシオンを、できるだけ長く見たいって言うから……。ゴメンね。」
『ドSかディアさんっ!!』
「ドエス?ああ…そういうこと。父さん、嗜虐趣味ではないよ。人をからかうのが大好きなだけで。」
「あ、それはなんか知ってます……。」
ドSの意味通じたことにビックリなんだけど。
…まさかな?
『マクベスさん、何県出身?』
「ケン?…土地の区画のこと?」
「は、はい、そうです。」
「出身地は…どの国にも属してない。モルトハイル山の山頂に実家があるよ。」
あ、転生者じゃないっぽい。
てことは、単に推測能力が高いだけか。
……実家が山頂に?!なんつー所に住んでんの?!
『あ、あの~…こんにちは~。』
『こんにちはです!』
『お、こんちは!』
羊の一頭が、綺麗な女性の声で話しかけてくれた。
可愛いなぁ。…他の子は遠巻きに俺らを見ている。
どしたんだろ?
『あの…ウルフさん…お腹空いてたりしません…よね?』
『ん?さっき昼飯食ったばっか。』
『私が美味しそうだとかは……』
『可愛いとは思うけど、食う気は起きないよ。』
『ああ、良かった!皆さん、大丈夫みたいですよ~。』
…寄ってきてくれなかった原因は俺か……!
そりゃそうだ、狼なんて羊食う動物の代表格じゃん!
なんかゴメン!
『《ヴァリアント》!!』
ぽふっ
「ふぅ…コレで怖くないかな?」
『まあ!人の姿に変身できるのですね!』
『わぁ~!かっこいいー!』
『こんにちは~♪』
よし、皆寄ってきてくれた!
足下まで来てくれた子達を、撫でさせてもらおう!
「触ってもいい?」
『いいよ~。』
『ボクも撫でて♪』
「わ、私もさ、触りたいのですが!よ、よろしいでしょうか?!」
『うん♪』
『次、私ね!』
「あんまり、強く掴んじゃダメだからね?」
「「はーい!」」
詩音は、小さめの子を抱き抱えることにしたらしい。
ぬいぐるみ抱いてるようにしか見えない。
さて、触り心地はどんなもんか…
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「こ、コイツは…!」
「み、未來くんもそう思います…?」
この手触り、弾力…間違いない!
「「低反発枕!!」」
『てーはんぱつ?』
「…何それ?……頭を包むように、変形する枕ってこと?」
マクベスさん、正解!
なんつーか、表面ふわっふわの綿毛なんだけど、奥まで手入れると低反発枕っぽい感触になる。
気持ちいいなコレ!
枕にして昼寝したら怒られるかな?!
『コウメも、モフモフするです!』
『わぁい♪あそぼあそぼ~♪』
『ねこちゃん、ふわふわ~♪』
小梅も、小さめの子達とモフり合いを始めた。
…俺も混ざりたい。でも、怖がられちゃうかなぁ。
「お、おい!何してんだてめぇら!」
「ぁあ?」
「ひいっ?!ご、ごめんなさい?!」
「ん……?」
「そのドリームシープは、俺らの獲物だぞ!」
…んだよ、折角いい気分で、羊と戯れてんのに。
『きゃー!!またアイツらよ!』
『長老!例のならず者達が!』
『何じゃと?!全員、ナイトメアウールの準備を!』
あ、コレ離れるべき?
ならず者って、羊達に何したのアンタら。
とりあえずモフるのを中断して、ならず者(仮)達に向き直る。
「獲物だぁ?この子ら、討伐されるようなことはしてねぇぞ?」
「おう、坊主。お前最近ギルド入ったばっかの、噂の獣人だな?」
「俺達はBランクのパーティーだ。先輩は敬いな。」
「ドリームシープの羊皮紙と、綿毛の採集依頼は俺らが受けたんだ。あっち行ってろ!」
…Bランクパーティーで採集クエスト?
そんなんあるんだ?
「…マクベスさん、ドリームシープの羊皮紙と綿毛って、そんなに貰うの難しいの?」
「いや?相手が喜ぶ食料と、物々交換。フワリの葉が最もいいけど、母さんの畑で採れた野菜も喜ばれるかな。」
「えっ……」
「ぶ、物々交換…?」
ん?
「…羊皮紙って、羊狩って皮剥ぐんじゃ……?」
「違う。そういう作り方のもあるけどね。ドリームシープの羊皮紙は、別名『羊毛紙』。大人のドリームシープ達が、自ら毛を加工して作る物。」
「あ、そうなんだ?」
「……んだよ、本当に採集…いや、御使いじゃねぇか!!」
「てっきり、ドリームシープの群れに挑めってことかと……。」
「どうして、そのように思ったんですか?」
「いや、これ……Bランク依頼だからよぉ。ドリームシープは集団で眠らせてくるから、そんな見た目でもCランクモンスターなんだぜ?」
「へぇ~。」
……何故そんな高ランクの依頼になってんの…。
「今まで、羊皮紙の仕入れは、どうしてたんですか?」
「ケールで使われてる羊皮紙は、メリアスって婆さんが、一人で仕入れてたんだよ。でも、先月ポックリ逝っちまってな。」
「誰も仕入れ方知らなくてよ。…最初はEランクの依頼だったんだが、あまりにも成功者が出ねぇんで、どんどん依頼ランク上がったんだわ。」
なんてこった!
お婆さん、誰かに伝授しといてよ!
「しっかし、フワリの葉か…けっこう遠く行かねぇと採れねぇぞ。」
「商業ギルドに行けばあるんだろうが…報酬の取り分考えるとなぁ…。」
『長老!ナイトメアウールの準備できました!』
『今じゃ!かかれー!』
『とりゃー!』
「え、ま、待てお前らっ!俺らはもう…」
『ならず者覚悟ー!』
「ぎゃー?!眠らされるー!」
……黒い羊の群れって、ちょっと怖いね。
───────
『なんと…メリアス殿……。お姿を見なくなったと思ったら、既にお亡くなりだったとは。』
「流石に、誰も羊に連絡はしないよなぁ…。」
「そうですね……。」
『最近ならず者が増えたのは、我々との交渉方法が伝えられていなかったから、なのですね。』
「うん。まあ、そこは俺らが町に帰ってから、皆に伝えとくよ!」
羊と交渉で手に入れてるとか、誰も思わないよなぁ…。
俺も、実際喋れなかったら…あの人達と同じ事してたかも。
因みに、Bランクパーティーさん達は、黒い毛の子達に囲まれて、絶賛地獄のお昼寝タイム中だ。
『さあ、御用意できましたぞ。羊皮紙100枚、綿毛の塊10個です。』
「ありがとう!」
『ペラペラよーしひ、いっぱいです!』
おお、けっこう嵩張る!
詩音がアイテムボックス持ちで良かった。
しかし、この綿毛モッフモフだな。布団作りたい。
「羊皮紙って、どうやって作るんですか?」
『我々の毛には、2種類ありましてな。表面は細い綿毛が生えておりますが、皮膚に近い方には弾力のある、空洞化した少々太い毛が生えているのです。此方を開いて薄く伸ばすと、羊皮紙になりますぞ。』
「へぇ~、なんか面白い!」
さーて、羊と戯れつつ、早速レシピでも……
「……インクとペン持ってねぇ!」
「うん。だから後で商業ギルド行こうって、言ったじゃん。」
「成る程!」
「それに、ドリームシープに囲まれたまま、作業なんてできないよ。いつの間にか寝かされるから。」
「うぅ…離れ難いですが、そろそろ戻りましょうか。」
くっ…仕方ない……!せめて、最後にもう1モフ!
『もうお帰りですかな?』
『いっちゃうの?』
「ゴメンなさい、戻らないといけない用事が…」
『やだー!ボク、おにーちゃんたちと いっしょがいいー!』
「ひゃあっ?!」
おおぅ、大丈夫か詩音?!
飛び付いたのが、小さめの子で良かったな。
……この子、さっき詩音が抱いてた子か…?
『ボクもつれてってー!』
「え、え?ど、どうしたんですか?!」
「……詩音。お前、無自覚で特効テイムしたんじゃね……?」
「特効テイム?」
「……未來くん、鑑定で見れます?」
「見てみるわ…。《鑑定》!」
『モンスター ドリームシープ』
名前 名付け無し
性別 ♂
年齢 0歳1ヶ月
従属 シオン・ユヅキ
「…どうですか?」
「やっちまったな。」
「…凄いね、シオン。実力見せずにテイムとか、俺も初めて見た。」
「ど、どどどうしましょう?!」
『なかま、ふえたのです♪』
『いっしょにいく!』
「…えーと、長老さん。この子、俺らが世話するとかってありっすか…?」
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「お孫さん?!い、いいんすか?」
『母親の私からも、お願いします。その子が望んだことですから。』
「お、お母さんがそう仰るなら…お預かりします。」
『やったぁ~!』
えーと、まあ、とりあえず……
「ドリームシープ、ゲットだぜ?」
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数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
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凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
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【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
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『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
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そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
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「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
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昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
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