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山本とグーピタ
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「お前の服、なんか溶接臭くね?」
朝の教室、その隅の方から聞こえてきたのは、日常会話に無理やり工業をくっつけたような言葉だった。
溶接臭いってなんだよ…
頭の中でツッコミながら俺は時間割を見た。
今日は木曜日。
必修4の授業がある、俺の大好きな曜日だ。
今日はどんなプログラムを作ろっかなー
などと考えていると、
「おーい席つけー」
担任の先生が入ってきた。
すでにお気づきの人も多くいると思うが、改めてちゃんと説明しておこう。
これは、工業高校を舞台にした日常系の物語である。
俺はどこにでもいる工業高校生。
成績普通、授業態度普通、友人関係問題なし、苦手な科目は英語、好きな科目は、
「じゃあ今日は、うるう年の計算を求めるプログラムを作ってみようか」
プログラミング技術(必修4)だ。
俺は情報技術科という科に所属している。
この学校には情報科の他に、電気科、機械科、環境科、制御科、システム科がある。
詳しいことは追々説明していこう。
というわけで、
バラエティー豊かな我が学校の、愛すべき仲間達による素晴らしき日常を、これから語っていこうと思う。
「おーい、水本聞いてるかー」
「あ、すいません」
水本とは俺の名前だ。
色々考えていたら先生に怒られてしまった。
しかし、俺はもうプログラムを書き終えてしまっている。
ソースコードをもう一度確認、実行。
動作を確認するため、適当な数字を入力…。
完璧だ。
パソコンのディスプレイには、うるう年です!の文字が表示されている。
「ひまだ…」
というわけで、時間を持て余しているので今の状況を確認しようと思う。
今は、午前の授業を終え昼休みをはさんで、午後の授業一発目。
必修4の授業中である。
場所はパソコン室で、必修4の先生と、21人の情報科の生徒たちが授業を受けている。
先生がホワイトボードになにか書き始めた。
「えー、4の倍数であり100の倍数でなく400の倍数である、というのを&&と||を使ってif文の条件に入れ込むんだ。みんなわかるかー?」
そんな説明でわかるやつなんかいるわけないだろ、と思いつつ反論はしない。
「水本ちょっと見して」
隣の席に座る男子が話しかけてきた。
「ちょっとだけね」
彼は山本という名前で、俺の友達だ。
筋トレが趣味でなかなかいい体をしている。
背は低いけれど。
「あの先生まじ説明下手くそだよな。ぜんぜんわかんねー」
「それな」
あと、山本はすこし口が悪いかな。
まあ工業高校にいたらだいたいの生徒は口悪くなるんだけどね。
「あれ?今日グーピタは?」
いつも山本が持っているお菓子が今日は見当たらない。
ちなみにパソコン室は飲食物の持ち込み禁止である。
「飯食ったあとじゃん。持ってきてねーわ」
それもそうだな、と思った。
「でもいつも持ってきてなかった?」
「持ってきてたよ」
持ってきてたんかい。
なぜ今日だけ持ってきていないのだろう。
めっちゃ気になってしまう。
「ねぇ山本」
「お前口臭くね?」
「マスクしてるからわかんねーだろ!」
たまにこうゆうことを言う。
くちくさ、の音が気に入っているらしく、週3くらいのペースで言われている。
けっこう傷つくんだよな…。
結局、山本にグーピタを持ってきていない理由を聞けないまま授業は終わってしまった。
朝の教室、その隅の方から聞こえてきたのは、日常会話に無理やり工業をくっつけたような言葉だった。
溶接臭いってなんだよ…
頭の中でツッコミながら俺は時間割を見た。
今日は木曜日。
必修4の授業がある、俺の大好きな曜日だ。
今日はどんなプログラムを作ろっかなー
などと考えていると、
「おーい席つけー」
担任の先生が入ってきた。
すでにお気づきの人も多くいると思うが、改めてちゃんと説明しておこう。
これは、工業高校を舞台にした日常系の物語である。
俺はどこにでもいる工業高校生。
成績普通、授業態度普通、友人関係問題なし、苦手な科目は英語、好きな科目は、
「じゃあ今日は、うるう年の計算を求めるプログラムを作ってみようか」
プログラミング技術(必修4)だ。
俺は情報技術科という科に所属している。
この学校には情報科の他に、電気科、機械科、環境科、制御科、システム科がある。
詳しいことは追々説明していこう。
というわけで、
バラエティー豊かな我が学校の、愛すべき仲間達による素晴らしき日常を、これから語っていこうと思う。
「おーい、水本聞いてるかー」
「あ、すいません」
水本とは俺の名前だ。
色々考えていたら先生に怒られてしまった。
しかし、俺はもうプログラムを書き終えてしまっている。
ソースコードをもう一度確認、実行。
動作を確認するため、適当な数字を入力…。
完璧だ。
パソコンのディスプレイには、うるう年です!の文字が表示されている。
「ひまだ…」
というわけで、時間を持て余しているので今の状況を確認しようと思う。
今は、午前の授業を終え昼休みをはさんで、午後の授業一発目。
必修4の授業中である。
場所はパソコン室で、必修4の先生と、21人の情報科の生徒たちが授業を受けている。
先生がホワイトボードになにか書き始めた。
「えー、4の倍数であり100の倍数でなく400の倍数である、というのを&&と||を使ってif文の条件に入れ込むんだ。みんなわかるかー?」
そんな説明でわかるやつなんかいるわけないだろ、と思いつつ反論はしない。
「水本ちょっと見して」
隣の席に座る男子が話しかけてきた。
「ちょっとだけね」
彼は山本という名前で、俺の友達だ。
筋トレが趣味でなかなかいい体をしている。
背は低いけれど。
「あの先生まじ説明下手くそだよな。ぜんぜんわかんねー」
「それな」
あと、山本はすこし口が悪いかな。
まあ工業高校にいたらだいたいの生徒は口悪くなるんだけどね。
「あれ?今日グーピタは?」
いつも山本が持っているお菓子が今日は見当たらない。
ちなみにパソコン室は飲食物の持ち込み禁止である。
「飯食ったあとじゃん。持ってきてねーわ」
それもそうだな、と思った。
「でもいつも持ってきてなかった?」
「持ってきてたよ」
持ってきてたんかい。
なぜ今日だけ持ってきていないのだろう。
めっちゃ気になってしまう。
「ねぇ山本」
「お前口臭くね?」
「マスクしてるからわかんねーだろ!」
たまにこうゆうことを言う。
くちくさ、の音が気に入っているらしく、週3くらいのペースで言われている。
けっこう傷つくんだよな…。
結局、山本にグーピタを持ってきていない理由を聞けないまま授業は終わってしまった。
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