89 / 112
第6章
第88話 記念すべき初デレ
しおりを挟む
神歴1012年、5月23日――ミレーニア大陸東部、フォトセットの町。
午後2時21分――宿屋2階の客室、ルナとアリスに割り当てられた部屋。
「アリスさん、手紙書いてるんですか?」
「うん、パパとママに。旅に出てから、まだ一度も書いてなかったから」
「そうなんですね。でも、ミレーニアからギルティスまで手紙って届くんですか?」
「うん、届くみたいだよ。ブレナさん、言ってた。十日くらい掛かるらしいけど」
「十日で届くなら、じゅうぶん速いですね。わたしも、誰かに手紙書こうかな……」
一瞬、そう思ったものの、手紙を書くほど親しい人間などいないとすぐに気づく。
当然である。
そういう間柄の人は今、全員この場に揃っているのだから。
ルナはアリスの正面の席に座ると、手紙の内容を見てしまわないよう視線の位置に気をつけながら、
「アリスさんのご両親は、ふだん何をしているんですか?」
「ママは裁縫の仕事してる。ママ、あたしと違って手先がすごく器用だから」
「お父さんは?」
「なんにもしてない」
「えっ?」
ルナはキョトンと固まった。
気づいたアリスが、不足した言葉を付け加えるように言う。
「パパは仕事してない。ずっと家にいるよ」
「ああ、そういうことですか。主夫をやってるってことですよね? 最近、そういう家庭も増えましたね」
「ううん、やってないよ。ご飯も掃除も洗濯も全部ママがやってる。パパはなんにもしてない。たまにママとあたしがお小遣いあげて、そのお金で週末のドックレースに行くのがパパの唯一の楽しみ」
「完全にヒモじゃないですか!?」
完全にヒモだった。
ものすごく紳士然とした立派な人に見えたのに、完全無欠のヒモだった。
が、アリスにとってその言葉はどうやら禁句らしかった。
珍しく、彼女は語気を強めて、
「ヒモって言うなーっ!! パパのこと悪く言わないでよー!!」
そう言い放つと、その勢いのまま、さらなる言葉を立て続けに叫んで並べた。
「みんなパパのことダメな大人扱いするけど、あたしにとっては最高のパパなの! いつも一緒にいてくれて、いつも一緒に遊んでくれたんだからーっ! 世界一のパパなの!」
「…………」
押し黙る。
ルナは、遠い過去の世界に心を馳せた。
父がいて、母がいて、でもそれ以外に何もなかった幼少期。それ以外に何もなくても、でも幸せだったあの時代。
もう二度と再び、戻ることはできない。戻ることはできないのだと、彼女は知っていた。
「……ごめん、ルナ。言い過ぎた。急に怒鳴ったりして、その……ごめん……」
こちらの沈黙を怒りと取ったのか、あるいは悲しみと取ったのか、どちらかは分からないが――アリスが申し訳なさそうに謝ってくる。
ルナは首をブルブルと左右に振った。
「かまいません。悪いのはわたしです。お父さんの悪口を言われたら、誰だって怒ります。家族のことを悪く言われたら、怒って当然です。だから、謝らなくちゃいけないのはわたしのほうです。ひどいこと言って、ごめんなさい……」
「……ううん、ルナは悪くないよ。悪気があったわけじゃない、って分かってるのに怒っちゃったあたしが悪いんだから。でも、パパ可哀想なんだ。いつもダメな大人だダメな大人だ、ってみんなに言われて……。ダメかもしれないけど……でもみんなに言われて、パパ可哀想だよ……」
アリスが、悲しそうに言う。
ルナは、彼女の手をギュッと握った。
「さっきは何も知らないのに勝手なことを言ってしまいましたが、アリスさんのお父さんはダメじゃないと思います。娘にこんなに愛されてるのに、ダメな人間なわけないです。ダメかどうかを決めるのは他人じゃなくて家族です。家族にダメだと言われる人間が、本当にダメな人間です」
「……ママ、たまに言ってるけど……」
「たまにならセーフです。週一までならギリオーケーです」
じゃあ、オーケーだ――そう言って、アリスが笑う。
ルナも同じように笑った。
いずれ、アリスもアリスの父親も幸せである。どんなに蔑まれようとも、父は娘を思い、娘は父を思っている。二人の心は通っている。
ルナにはもう、心を通わす父はいない。大好きだった父の心と身体はもうこの世界には存在しない。
まぶたを閉じ、ルナは強く思った。
世界は、平等であらなければならない。持つ者と奪われる者が同時に存在してはならない。弱者が強者に虐げられ、その強者という名の悪党がこの世の春を謳歌するような世界は間違っている。
十二眷属であろうと、人間であろうと、モンスターであろうと、そんな悪党は全て粛清されなければならない。悪のレベルに応じて、相応の罰を正しく受けねばならない。ヴェサーニアは、そんな世界にならなければならない。
ルーナリア・ゼインは、その世界の実現をただひたすらに希う。
◇ ◆ ◇
同日、午後2時27分――宿屋2階の客室、リアたちに割り当てられた部屋。
「……リア、無理しなくていいよ。アタシの前では、弱音吐きなよ。誰も見てないんだから。ほら、お姉ちゃんの胸で泣きなさい」
「……どんな寸劇?」
リアの冷めた視線が、セーナの胸にグサリと刺さる。
セーナは「んがーっ!」と頭を抱えた。
「ジャックのことだよ! あんた、心配なんでしょ! ほかのメンツは気づいてないだろうけど、アタシには丸わかりなんだよ! 何年の付き合いだと思ってんの!?」
「……セーナ姉が思うほど、別にそんな心配してない」
「嘘つけ。あんたはすぐ顔に出んだから。自覚してないだろうけど」
「……そんなはずない。顔になんか出してない。態度にも出してない」
「ほら、やっぱ心配なんじゃん」
「…………ッ」
鎌をかけた、というわけでは別にないのだが。
勝手にかかったリアが、悔しそうに顔を赤らめる。
セーナはここぞとばかりに畳みかけた。
「あれからなんの音沙汰もなくて心配なのは分かるけど、ハッキリ言って心配なんていらない。アタシの第六感が言ってる。ジャックは無事で、ナミの城かなんかで旨いモン食って腹立つくらい健康的に過ごしてる。アタシの勘が、間違ってたことなんてあった?」
「……あんまりないけど。なぜだか」
「あんまじゃなくて、一回もない。あんたを励ますために言ってんじゃないからね。ピカーッって勘が働いたから言ってる。それでも不安なら、さっきも言ったけど遠慮なくアタシの胸で泣きなさい。あんたの泣き言くらい、全部きっかりまとめて受け止めてあげるから」
「…………」
受けたリアが無言のまま、トボトボとこちらに向かって歩き始める。
セーナは両手を目一杯広げて、彼女の到着を待った。
が。
「……そーゆうの、恥ずいから」
真横まで来たところでボソリとそう落として、リアの身体はそのままセーナの横を通り過ぎて後方のベッドへと落着した。
しばしの静寂。
その後、セーナは光の速度で振り返った。
「いや恥ずいってなんだよ!? アタシのが恥ずいんだよ! こーゆうのはスルーされたほうが余計恥ずかしいんだよ! 素直に抱きしめられろ!」
「やだ。百万ゴーロくれるって言っても、抱きしめられてあげない」
珍しく、いたずらっぽく笑ってリアが言う。
セーナはカッとして、さらなる文句を言おうと口をひらいたが、続くリアの言葉は彼女のその勢いと言葉を完膚なきまでに奪い去った。
「でも、ありがと。セーナ姉のおかげで、少し気持ちが楽になった。こう見えて、セーナ姉にはいつも感謝してる」
「…………」
セーナは、両目を丸くして固まった。
普段のリアからは絶対に聞けない、素直な言葉。
こんな『デレモード』の彼女を見るのは、久しぶり……というか初めてかもしれない。
だが、そんな奇跡の現象はそれで終わりではなかった。
ニッコリと。
笑うことすら希少なリアが、両目を細めて満面の笑みを浮かべる。
彼女はそのまま、セーナの時を完璧に止めるトドメの一言を言い放った。
「セーナ姉、大好きだよ」
嬉しさと気恥ずかしさで、思考回路がショートする。
午後2時21分――宿屋2階の客室、ルナとアリスに割り当てられた部屋。
「アリスさん、手紙書いてるんですか?」
「うん、パパとママに。旅に出てから、まだ一度も書いてなかったから」
「そうなんですね。でも、ミレーニアからギルティスまで手紙って届くんですか?」
「うん、届くみたいだよ。ブレナさん、言ってた。十日くらい掛かるらしいけど」
「十日で届くなら、じゅうぶん速いですね。わたしも、誰かに手紙書こうかな……」
一瞬、そう思ったものの、手紙を書くほど親しい人間などいないとすぐに気づく。
当然である。
そういう間柄の人は今、全員この場に揃っているのだから。
ルナはアリスの正面の席に座ると、手紙の内容を見てしまわないよう視線の位置に気をつけながら、
「アリスさんのご両親は、ふだん何をしているんですか?」
「ママは裁縫の仕事してる。ママ、あたしと違って手先がすごく器用だから」
「お父さんは?」
「なんにもしてない」
「えっ?」
ルナはキョトンと固まった。
気づいたアリスが、不足した言葉を付け加えるように言う。
「パパは仕事してない。ずっと家にいるよ」
「ああ、そういうことですか。主夫をやってるってことですよね? 最近、そういう家庭も増えましたね」
「ううん、やってないよ。ご飯も掃除も洗濯も全部ママがやってる。パパはなんにもしてない。たまにママとあたしがお小遣いあげて、そのお金で週末のドックレースに行くのがパパの唯一の楽しみ」
「完全にヒモじゃないですか!?」
完全にヒモだった。
ものすごく紳士然とした立派な人に見えたのに、完全無欠のヒモだった。
が、アリスにとってその言葉はどうやら禁句らしかった。
珍しく、彼女は語気を強めて、
「ヒモって言うなーっ!! パパのこと悪く言わないでよー!!」
そう言い放つと、その勢いのまま、さらなる言葉を立て続けに叫んで並べた。
「みんなパパのことダメな大人扱いするけど、あたしにとっては最高のパパなの! いつも一緒にいてくれて、いつも一緒に遊んでくれたんだからーっ! 世界一のパパなの!」
「…………」
押し黙る。
ルナは、遠い過去の世界に心を馳せた。
父がいて、母がいて、でもそれ以外に何もなかった幼少期。それ以外に何もなくても、でも幸せだったあの時代。
もう二度と再び、戻ることはできない。戻ることはできないのだと、彼女は知っていた。
「……ごめん、ルナ。言い過ぎた。急に怒鳴ったりして、その……ごめん……」
こちらの沈黙を怒りと取ったのか、あるいは悲しみと取ったのか、どちらかは分からないが――アリスが申し訳なさそうに謝ってくる。
ルナは首をブルブルと左右に振った。
「かまいません。悪いのはわたしです。お父さんの悪口を言われたら、誰だって怒ります。家族のことを悪く言われたら、怒って当然です。だから、謝らなくちゃいけないのはわたしのほうです。ひどいこと言って、ごめんなさい……」
「……ううん、ルナは悪くないよ。悪気があったわけじゃない、って分かってるのに怒っちゃったあたしが悪いんだから。でも、パパ可哀想なんだ。いつもダメな大人だダメな大人だ、ってみんなに言われて……。ダメかもしれないけど……でもみんなに言われて、パパ可哀想だよ……」
アリスが、悲しそうに言う。
ルナは、彼女の手をギュッと握った。
「さっきは何も知らないのに勝手なことを言ってしまいましたが、アリスさんのお父さんはダメじゃないと思います。娘にこんなに愛されてるのに、ダメな人間なわけないです。ダメかどうかを決めるのは他人じゃなくて家族です。家族にダメだと言われる人間が、本当にダメな人間です」
「……ママ、たまに言ってるけど……」
「たまにならセーフです。週一までならギリオーケーです」
じゃあ、オーケーだ――そう言って、アリスが笑う。
ルナも同じように笑った。
いずれ、アリスもアリスの父親も幸せである。どんなに蔑まれようとも、父は娘を思い、娘は父を思っている。二人の心は通っている。
ルナにはもう、心を通わす父はいない。大好きだった父の心と身体はもうこの世界には存在しない。
まぶたを閉じ、ルナは強く思った。
世界は、平等であらなければならない。持つ者と奪われる者が同時に存在してはならない。弱者が強者に虐げられ、その強者という名の悪党がこの世の春を謳歌するような世界は間違っている。
十二眷属であろうと、人間であろうと、モンスターであろうと、そんな悪党は全て粛清されなければならない。悪のレベルに応じて、相応の罰を正しく受けねばならない。ヴェサーニアは、そんな世界にならなければならない。
ルーナリア・ゼインは、その世界の実現をただひたすらに希う。
◇ ◆ ◇
同日、午後2時27分――宿屋2階の客室、リアたちに割り当てられた部屋。
「……リア、無理しなくていいよ。アタシの前では、弱音吐きなよ。誰も見てないんだから。ほら、お姉ちゃんの胸で泣きなさい」
「……どんな寸劇?」
リアの冷めた視線が、セーナの胸にグサリと刺さる。
セーナは「んがーっ!」と頭を抱えた。
「ジャックのことだよ! あんた、心配なんでしょ! ほかのメンツは気づいてないだろうけど、アタシには丸わかりなんだよ! 何年の付き合いだと思ってんの!?」
「……セーナ姉が思うほど、別にそんな心配してない」
「嘘つけ。あんたはすぐ顔に出んだから。自覚してないだろうけど」
「……そんなはずない。顔になんか出してない。態度にも出してない」
「ほら、やっぱ心配なんじゃん」
「…………ッ」
鎌をかけた、というわけでは別にないのだが。
勝手にかかったリアが、悔しそうに顔を赤らめる。
セーナはここぞとばかりに畳みかけた。
「あれからなんの音沙汰もなくて心配なのは分かるけど、ハッキリ言って心配なんていらない。アタシの第六感が言ってる。ジャックは無事で、ナミの城かなんかで旨いモン食って腹立つくらい健康的に過ごしてる。アタシの勘が、間違ってたことなんてあった?」
「……あんまりないけど。なぜだか」
「あんまじゃなくて、一回もない。あんたを励ますために言ってんじゃないからね。ピカーッって勘が働いたから言ってる。それでも不安なら、さっきも言ったけど遠慮なくアタシの胸で泣きなさい。あんたの泣き言くらい、全部きっかりまとめて受け止めてあげるから」
「…………」
受けたリアが無言のまま、トボトボとこちらに向かって歩き始める。
セーナは両手を目一杯広げて、彼女の到着を待った。
が。
「……そーゆうの、恥ずいから」
真横まで来たところでボソリとそう落として、リアの身体はそのままセーナの横を通り過ぎて後方のベッドへと落着した。
しばしの静寂。
その後、セーナは光の速度で振り返った。
「いや恥ずいってなんだよ!? アタシのが恥ずいんだよ! こーゆうのはスルーされたほうが余計恥ずかしいんだよ! 素直に抱きしめられろ!」
「やだ。百万ゴーロくれるって言っても、抱きしめられてあげない」
珍しく、いたずらっぽく笑ってリアが言う。
セーナはカッとして、さらなる文句を言おうと口をひらいたが、続くリアの言葉は彼女のその勢いと言葉を完膚なきまでに奪い去った。
「でも、ありがと。セーナ姉のおかげで、少し気持ちが楽になった。こう見えて、セーナ姉にはいつも感謝してる」
「…………」
セーナは、両目を丸くして固まった。
普段のリアからは絶対に聞けない、素直な言葉。
こんな『デレモード』の彼女を見るのは、久しぶり……というか初めてかもしれない。
だが、そんな奇跡の現象はそれで終わりではなかった。
ニッコリと。
笑うことすら希少なリアが、両目を細めて満面の笑みを浮かべる。
彼女はそのまま、セーナの時を完璧に止めるトドメの一言を言い放った。
「セーナ姉、大好きだよ」
嬉しさと気恥ずかしさで、思考回路がショートする。
0
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
【第2章完結】王位を捨てた元王子、冒険者として新たな人生を歩む
凪木桜
ファンタジー
かつて王国の次期国王候補と期待されながらも、自ら王位を捨てた元王子レオン。彼は自由を求め、名もなき冒険者として歩み始める。しかし、貴族社会で培った知識と騎士団で鍛えた剣技は、新たな世界で否応なく彼を際立たせる。ギルドでの成長、仲間との出会い、そして迫り来る王国の影——。過去と向き合いながらも、自らの道を切り開くレオンの冒険譚が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる