υπέροχο κόσμο των κοσμημάτων

猫卜雪乃

文字の大きさ
2 / 11

01:色と特色

しおりを挟む



 神殿の一室にある円卓に、の宝石人が集まっていた。
 ここは所謂いわゆる会議室みたいな場所で、色々な決め事やまつりごとを話し合う場になっている。

「今日突然集まってもらったのは他でもない、『風の者』達が動き出したからだ」
 統括者アレキサンドライトの言葉に、その場にいた全員がざわめきたった。
 たった一人、瑠璃を除いて。彼だけはいつもと同じ無表情だった。
 驚いていないというよりは、関心が無いのだろう。

「では、私達は戦いに参加できないって事ですか?」
 アメシストが静かに発言をする。
「そうだな。『風の者』相手にお前達翼竜部隊は不利だろうし、逆にこっちの弱点になりかねない」
 サファイアの冷静な声が、部屋の中に響き渡った。

「具体的に、『風の者』ってのはどんな奴等なんだ?」
 比較的実年齢の若いルビーが手を上げて質問をする。
 実はルビーは騎士長なのだが、風の者との戦いを経験した事がない。
 もう一人の騎士長であるサファイアは、ルビーよりも遥かに長い時を生きているので、風の者との戦いを何度も経験している。
 そのルビーよりも更に年若い者も何人かいた。
 瑠璃やヘリオドールもそうだし、先ほどのアメシストもだ。
「僕が説明しましょうか?」
 ファイアオパールが両掌を上にし、そのまま両腕を開いた。


 彼の脳裏には、この国の歴史が刻まれていた。それを映像化する。
 ファイアオパールの両手から炎が上がり、その中に一つの像がゆらめく。
 長い髪を風になびかせ、龍に跨って空を飛んでいる。
 翼竜よりも細身の、翼を持たない龍は、風に乗るのに適した身体に見えた。
「たかが風、されど風。真空を作り、物を切り裂く事も出来るし、地や水を巻き上げたりも出来る」
 手の中で言葉のとおり、映像が移り変わる。

「俺、風の者の知り合いいるけど、そんなに悪い奴じゃない……と思う」
 インペリアルトパーズはどこか腑に落ちない、といった様子だ。
 彼は召喚師なので、他族との交流もそれなりに深い。

「いつも戦いを挑んでくるのは『亜種』と呼ばれる奴等だ。風の者の中でも異端児的存在だな」
 戦士であるパライバトルマリンがどこか楽しそうに説明する。
 戦う為に生まれてきたような宝石人なので、高揚感を抑えきれないのだろう。
「普通、風の者は力や地位に固執しない。私達から政権を取ろうなんて考えるのは『亜種』くらいだろう」
 エメラルドが大きな溜息と共に言葉を吐き出した。


 風の者との戦いについて、色々な意見が出された。
 しかし、どれも決定打になるような案とは言えない。
 全員が考えに詰り口を閉ざした瞬間、今まで我関せずだった瑠璃が立ち上がる。
「私がやります。誰かが私を風の部隊の真ん中に放り込んで下されば」
 部屋の中が水を打ったように静かになった。

 今までも小さな戦いがいくつもあった。その中で、瑠璃の実力は全員が認めていた。
「翼竜が飛べないのだ。それは無理というものだろう」
 今まで静観していたフローレスが、瑠璃の言葉に反論する。
「空を飛ぶのは翼竜だけですか? 風の力を受けない者もいるでしょう。そうですよね? インペリアルトパーズ、カルセドニー」
 瑠璃が二人の召喚師の名前を呼んだ。

「確かに可能です……が」
 カルセドニーがチラリとフローレスを見る。
 フローレスが瑠璃を心配して、あんな事を言ったと気付いているのだ。
 現に前の戦いではカルセドニーが召喚した魔物や、インペリアルトパーズの召喚した神や妖精を使っている。強風の中でも飛べるもの達を。

 それを、いくら戦いに参加しなかったとはいえ、フローレスが知らないわけがない。
 それにその当時には居ない瑠璃でさえ気付く事を、博識なフローレスが判らないわけがないのだ。


「俺の方は無理だ。悪いな。俺の呼び出す奴等は、黒魔道師のお前に触れたがらないだろう」
 インペリアルトパーズの言葉に、瑠璃ではなくヘリオドールの眉間に皺が寄る。
「何だよ、それ。じゃぁ、白魔道師の俺なら良いのか? それなら俺が瑠璃を抱いて、そいつ等に乗ってやるよ!」
「お前が戦いに参加できるわけないだろう。出来もしない事言うな」
「何だと!?」
 二人の雰囲気が険悪なものになる。
 今にも掴みかかりそうになった一瞬、机を叩く音が皆を驚かせた。

「いい加減にしないか。たとえヘリオドールの案が通ったとしても、インペリアルがそんな中途半端な気持ちで呼び出していたら、意味が無いだろう」
 アレキサンドライトは、全員を見渡してからインペリアルトパーズで視線を止める。
「違うか? インペリアル」
 問われたインペリアルトパーズが静かに首を横に振る。
「そうです。多分、召喚できない……です」

 静かに頷いたアレキサンドライトは、今度はカルセドニーに視線を向ける。
「だからと言って、魔物に瑠璃を乗せるわけにはいかない。そうだな? カルセドニー」
 カルセドニーがゆっくりと頷く。
「魔物達は……力で捻じ伏せて従わせている状態です。いつ裏切ってもおかしくない。瑠璃のように強い魔力を持った者は、彼らにとっては自分の力を上げる絶好のエサに見えるでしょう」

 フローレスが深い溜息を吐いてから、瑠璃を見る。
「わかっただろう?瑠璃」
 諭すようなフローレスの声音に、瑠璃が珍しく嫌悪の表情を表した。



 to be continued……
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした

セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。 牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。 裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。

無属性魔法しか使えない少年冒険者!!

藤城満定
ファンタジー
「祝福の儀式」で授かった属性魔法は無属性魔法だった。無属性と書いてハズレや役立たずと読まれている属性魔法を極めて馬鹿にしてきた奴らの常識を覆して見返す「ざまあ」系ストーリー。  不定期投稿作品です。

なんか修羅場が始まってるんだけどwww

一樹
ファンタジー
とある学校の卒業パーティでの1幕。

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

生きるために逃げだした。幸せになりたい。

白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。 2020/9/19 第一章終了 続きが書け次第また連載再開します。 2021/2/14 第二章開幕 2021/2/28 完結

【完結】勇者の息子

つくも茄子
ファンタジー
勇者一行によって滅ぼされた魔王。 勇者は王女であり聖女である女性と結婚し、王様になった。 他の勇者パーティーのメンバー達もまた、勇者の治める国で要職につき、世界は平和な時代が訪れたのである。 そんな誰もが知る勇者の物語。 御伽噺にはじかれた一人の女性がいたことを知る者は、ほとんどいない。 月日は流れ、最年少で最高ランク(S級)の冒険者が誕生した。 彼の名前はグレイ。 グレイは幼い頃から実父の話を母親から子守唄代わりに聞かされてきた。 「秘密よ、秘密――――」 母が何度も語る秘密の話。 何故、父の話が秘密なのか。 それは長じるにつれ、グレイは理解していく。 自分の父親が誰なのかを。 秘密にする必要が何なのかを。 グレイは父親に似ていた。 それが全ての答えだった。 魔王は滅びても残党の魔獣達はいる。 主を失ったからか、それとも魔王という楔を失ったからか。 魔獣達は勢力を伸ばし始めた。 繁殖力もあり、倒しても倒しても次々に現れる。 各国は魔獣退治に頭を悩ませた。 魔王ほど強力でなくとも数が多すぎた。そのうえ、魔獣は賢い。群れを形成、奇襲をかけようとするほどになった。 皮肉にも魔王という存在がいたゆえに、魔獣は大人しくしていたともいえた。 世界は再び窮地に立たされていた。 勇者一行は魔王討伐以降、全盛期の力は失われていた。 しかも勇者は数年前から病床に臥している。 今や、魔獣退治の英雄は冒険者だった。 そんな時だ。 勇者の国が極秘でとある人物を探しているという。 噂では「勇者の子供(隠し子)」だという。 勇者の子供の存在は国家機密。だから極秘捜査というのは当然だった。 もともと勇者は平民出身。 魔王を退治する以前に恋人がいても不思議ではない。 何故、今頃になってそんな捜査が行われているのか。 それには理由があった。 魔獣は勇者の国を集中的に襲っているからだ。 勇者の子供に魔獣退治をさせようという魂胆だろう。 極秘捜査も不自然ではなかった。 もっともその極秘捜査はうまくいっていない。 本物が名乗り出ることはない。

とある令嬢の断罪劇

古堂 素央
ファンタジー
本当に裁かれるべきだったのは誰? 時を超え、役どころを変え、それぞれの因果は巡りゆく。 とある令嬢の断罪にまつわる、嘘と真実の物語。

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

処理中です...