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この世界で生きる為に
③
しおりを挟むて言うか、丸聞こえだよ。
私以外にも文句言いたそうな人いっぱい居るよ。
王族だから言えないのかな?
「アヤ姉、あの人達何で並ばないの?」
夜になっていてこの列以外は人があまり居なく静かなのでアルフの純粋な言葉はあの2人に聞こえてるだろう。
……子供って素直。
あっ、お姫様がこっちを恐い顔して見てる。
アルフの言葉は正論だけどお姫様としては不満だったのかな。
「ちょっとそこの貴女」
ずんずんとこっちに歩いて来る姿を見ればアルフは私の後ろに隠れる。
多分、何でこっちに来るのかわかってないんだろう。
「何でしょうか?」
「今、この私に文句を言ったの?」
うん、私的に受け付けないな。
偏見は悪いかもだけどハーレムメンバーがいい人なんてあまりないし。
「文句ってわけじゃないですが、皆さん並んでるのにちゃんと並ばないんですか?」
「私は王女だからいいのよ」
あっ、やっぱりお姫様であってたのか。
最初に見つけた時も普通(ちょっと煌びやかだけど)の服を着ているから曖昧だったけど。
「王女様って何かしたの?」
「私は居るだけでいいの、後は全てお父様がしてくれるんですもの」
この国って次世代ぐらいに潰れるんじゃないの?
お姫様がこれだったらもし他に兄弟が居ても期待できない。
周りの人も諦めたようにため息ついてるし、やっぱり次世代で潰れるのかな。
「何で何もしないの?」
「する必要がないからよ。 それに穢らしい庶民の分際で私に質問しないで」
いつの間にかアルフは私の隣に居たのかお姫様はキッとアルフを睨み付けながら罵倒した。
今のは流石に私もイラッとする。
「何、子供に言ってるんですかっ」
アルフは可愛いし穢らしくないっ!
ってか、主人公君は何も言わないのか。
「あら穢らしいから穢らしいって言ってるだけだわ。 綺麗にしてあげる、『水よ、降れ』」
お姫様の言葉の後に水がザバッとアルフに降り注ぐ。
まさかあれが魔法っ?
アルフは水がかかってきょとんっとしてるし。
ちょっ……!
「アルフに何するのっ!」
いくらお姫様だからってアルフを傷つけるのは許さないっ。
ドンっとお姫様の肩を押せばポケットから大きめのタオルを取り出しアルフの身体を拭く。
この国で喫茶店をするのは止めよう。
お姫様がこんな性格してるんなら王様がどんな性格なのかわからないし。
確か夜でもやってるみたいだし直ぐに行こう。
「何やってるんだっ」
今更気付いたのか主人公がこっちに来る。
気付くの遅いでしょ。
「あっ……」
お姫様は怒られると思って居るのか顔を真っ青にしている。
好きな人に嫌われるのってキツいよね。
まあ、だからと言ってアルフに攻撃したんだから同情しないけど。
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