ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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この世界で生きる為に

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「ルナ、大丈夫か?」





もしかして、私が突き飛ばした所しか見てなかったとか?

アルフがびしょ濡れになってるのが見えないの?







「ユウヤ様っ」





お姫様もその事がわかったのか泣きそうな表情を作りながら(作れなくて口元にやけてるけど)主人公に抱きついてる。

主人公はお姫様が抱きついて来たから慌ててるけど。



何なのこれ?







「他に何もされなかったか?」



「ユウヤ様が来て下さったから……」



「ルナ……」



「ユウヤ様……」







ウザい。

主人公ってこんなに馬鹿なの?

何で周り見ないの?



同じ列に並んでる人達も呆れてるよ。



もしかしてわざと?









「そこの君、ルナに謝れよ」



「はい?」





えっ、何で?

間違った事したのはお姫様だし、先に手を出してきたのもお姫様だし。

主人公ってのは自分が見たことが全て正しいと思ってるのかな。







「先にアルフに危害を加えたのはそちらですが?」







私ならまだしもアルフに手を出したんだから謝る必要なし。

ってか、軽く肩を押しただけじゃない。







「ルナがそんな事するはずがないだろ」





お姫様の何を見て判断したの?

顔ですか、お姫様だからですか。







「じゃあ、周りの方々に聞いたら如何でしょうか?」





まあ、相手がお姫様だから何も言えないかもしれないけど。

そんな事を思いながらもクルリと辺りの人を見渡す。







「お嬢ちゃんは悪くねぇ!」



「そうよ、その子が先に水をかけてきたのよ」





近くに居たおじさんやおばさんが援護をしてくれた。

それを聞いてか他の人もお姫様や転生(?)主人公を非難する。







「ルナ、本当か?」







周りに責められてか今更お姫様に聞く主人公。

お姫様は主人公にだけは責められたくないのか言い訳をしているみたい。

うん、お姫様と主人公の言い合いは興味ないから。







「アルフ、行こう?」





もう食べる気失せた。



援護してくれた周りの方々に頭を下げれば言い訳してるお姫様と主人公の2人は放置しギルドに向かう。



登録してすぐに辞めるのはちょっと気が引けるけど仕方ないよね。

あんなお姫様が居る国だったらまともに喫茶店が出来るかわかんないし、主人公にバレた事で仕返しされるのは嫌だし。



ギルドに着けば商業ギルドの方に入る。

活発な受付さんは帰ったのか大人しそうな受付さんに話し掛ける。









「すみません、昼間に登録したのですが登録を消す事って出来ますか?」



「何か問題でもありましたか?」



「ちょっと……」





流石にこの国のお姫様のせいで何があるかわからないので止めますとは言えないよね?







「うーん……、オープンせずに止められるとギルドの信用問題になってしまいますからギルドマスターにお伺いします」





そう言うと受付さんはブツブツと呟きだした。

魔法だろうか?





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