ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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修行……出来るかな?

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軽く呆然としながら立っている私の手を取り立ち上がる最強主人公。

その様子を見て可愛い顔が般若みたいになっているツンデレ美少女と無口少女。

黒こげになったままの弄られ君。





どうしてこうなった。





最強主人公は未だに乙女顔でこちらを見ている。

……うん、帰ろう。







「じゃあ、私たちはこれで失礼します」



「早く帰りなさい」







こっちのハーレムメンバーは恋敵(私は違うけど)にはキツいんだね。

揉め事は嫌だからあまり関わらないようにしよう。



大人しくこっちを見てるアルフの手を握れば歩き出そうとしたが、最強主人公に腕を掴まれる。

フラグはもういらない。







「明日も来るか……?」





悲しそうな表情で私を見る最強主人公。

……依頼料払ってもう終わりにしたいけどここで断ったら絶対泣く。



だけど、ハーレムメンバーが居たら修行にならないし。

喧嘩に巻き込まれて怪我したらやだ。



少し悩んでいたら最強主人公の顔がくしゃりと泣きそうになる。

何でそんなにキャラ崩壊してんの!?







「リストルさんだけなら……」





最強主人公だけだったらまだマシな修行になるだろ。

……乙女化してるけど。







「なっ、あんたもクロスを狙ってるのっ!」





いや、何歳も離れてる子供に恋愛感情ないから(年下より年上がタイプ)







「駄目……許さない」





許されなきゃいけないの?

えっ、ただの修行だよ?(しかも、依頼)







「俺はそれでいい……」





拒否してる2人を気にせずにもじもじしながら私を見ている最強主人公。

選択間違えてないよね?



女の子2人は悔しそうに私を睨んでいる。

暗い夜道には後ろに気をつけなければいけないかもしれない。

女の子って可愛いのに怖い。







「では、また明日の夕方頃に来ます」





いつまでも睨まれていたくないのでぺこりと頭を下げればアルフの手を引いて今度こそ訓練室を出て行く。

引き止められなかったのは無口少女とツンデレ美少女が両腕に絡みついていたからだろう。



ちょっと引き止められなくてよかったと安心する。







「やあ、また会ったね」







ギルドマスターは忙しかったのではなかったの?

何故こんな場所で会うの?



……会いたくなかった。







「こんばんは」



「こんばんはー!」





私が挨拶をすればアルフも笑みを浮かべながら挨拶をする。

まあ、いくら会いたくなかったとしても挨拶は基本。







「入ってくれる気になった?」



「なりません」





強くなるのとギルドに入るのは別です(戦闘ギルドのマスターがあまり好きではないのも理由の1つ)







「クロスはどうだった?」





最強主人公?

何故かわかんないけど乙女化しましたが?







「格好良かっただろう?」







んー、顔は格好良かったけど年下には興味ないし。

しかも、乙女化してから格好良いじゃなくて可愛いに変わったし。










「(普通、クロスに会ったら好きになる人が多いんだけどね)……失敗したのか」





何が失敗したの?

……最強主人公がBランクの依頼を受けたのはギルドマスターの命令って事か(受付さんの態度が変わったのも)



だったら最強主人公が間違えて私に惚れたのはギルドマスターのせいだよね?



私の冷たい視線に気付いたのか軽く咳払いをしキリッとしたような表情を作る。

うん、いくらイケメンだからってイラッとするね。







「じゃあ、僕はこの辺で失礼するよ。 またねっ」







ギルドマスターは逃げ出した。

……RPG風に言ったたけどギルドマスターは逃げちゃ駄目だろ。



しかも、ギルドマスターと全然言葉交わしてなく見てただけなのに。

商業ギルドのマスターと双子だと言うのが信じられない。



ギルドマスター双子説を疑いながらももうギルドには用がないので、アルフと一緒に家にと帰って行った。







 
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