21 / 280
修行……出来るかな?
⑥
しおりを挟む軽く呆然としながら立っている私の手を取り立ち上がる最強主人公。
その様子を見て可愛い顔が般若みたいになっているツンデレ美少女と無口少女。
黒こげになったままの弄られ君。
どうしてこうなった。
最強主人公は未だに乙女顔でこちらを見ている。
……うん、帰ろう。
「じゃあ、私たちはこれで失礼します」
「早く帰りなさい」
こっちのハーレムメンバーは恋敵(私は違うけど)にはキツいんだね。
揉め事は嫌だからあまり関わらないようにしよう。
大人しくこっちを見てるアルフの手を握れば歩き出そうとしたが、最強主人公に腕を掴まれる。
フラグはもういらない。
「明日も来るか……?」
悲しそうな表情で私を見る最強主人公。
……依頼料払ってもう終わりにしたいけどここで断ったら絶対泣く。
だけど、ハーレムメンバーが居たら修行にならないし。
喧嘩に巻き込まれて怪我したらやだ。
少し悩んでいたら最強主人公の顔がくしゃりと泣きそうになる。
何でそんなにキャラ崩壊してんの!?
「リストルさんだけなら……」
最強主人公だけだったらまだマシな修行になるだろ。
……乙女化してるけど。
「なっ、あんたもクロスを狙ってるのっ!」
いや、何歳も離れてる子供に恋愛感情ないから(年下より年上がタイプ)
「駄目……許さない」
許されなきゃいけないの?
えっ、ただの修行だよ?(しかも、依頼)
「俺はそれでいい……」
拒否してる2人を気にせずにもじもじしながら私を見ている最強主人公。
選択間違えてないよね?
女の子2人は悔しそうに私を睨んでいる。
暗い夜道には後ろに気をつけなければいけないかもしれない。
女の子って可愛いのに怖い。
「では、また明日の夕方頃に来ます」
いつまでも睨まれていたくないのでぺこりと頭を下げればアルフの手を引いて今度こそ訓練室を出て行く。
引き止められなかったのは無口少女とツンデレ美少女が両腕に絡みついていたからだろう。
ちょっと引き止められなくてよかったと安心する。
「やあ、また会ったね」
ギルドマスターは忙しかったのではなかったの?
何故こんな場所で会うの?
……会いたくなかった。
「こんばんは」
「こんばんはー!」
私が挨拶をすればアルフも笑みを浮かべながら挨拶をする。
まあ、いくら会いたくなかったとしても挨拶は基本。
「入ってくれる気になった?」
「なりません」
強くなるのとギルドに入るのは別です(戦闘ギルドのマスターがあまり好きではないのも理由の1つ)
「クロスはどうだった?」
最強主人公?
何故かわかんないけど乙女化しましたが?
「格好良かっただろう?」
んー、顔は格好良かったけど年下には興味ないし。
しかも、乙女化してから格好良いじゃなくて可愛いに変わったし。
「(普通、クロスに会ったら好きになる人が多いんだけどね)……失敗したのか」
何が失敗したの?
……最強主人公がBランクの依頼を受けたのはギルドマスターの命令って事か(受付さんの態度が変わったのも)
だったら最強主人公が間違えて私に惚れたのはギルドマスターのせいだよね?
私の冷たい視線に気付いたのか軽く咳払いをしキリッとしたような表情を作る。
うん、いくらイケメンだからってイラッとするね。
「じゃあ、僕はこの辺で失礼するよ。 またねっ」
ギルドマスターは逃げ出した。
……RPG風に言ったたけどギルドマスターは逃げちゃ駄目だろ。
しかも、ギルドマスターと全然言葉交わしてなく見てただけなのに。
商業ギルドのマスターと双子だと言うのが信じられない。
ギルドマスター双子説を疑いながらももうギルドには用がないので、アルフと一緒に家にと帰って行った。
25
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜
月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。
※この作品は、カクヨムでも掲載しています。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
竹林にて清談に耽る~竹姫さまの異世界生存戦略~
月芝
ファンタジー
庭師であった祖父の薫陶を受けて、立派な竹林好きに育ったヒロイン。
大学院へと進学し、待望の竹の研究に携われることになり、ひゃっほう!
忙しくも充実した毎日を過ごしていたが、そんな日々は唐突に終わってしまう。
で、気がついたら見知らぬ竹林の中にいた。
酔っ払って寝てしまったのかとおもいきや、さにあらず。
異世界にて、タケノコになっちゃった!
「くっ、どうせならカグヤ姫とかになって、ウハウハ逆ハーレムルートがよかった」
いかに竹林好きとて、さすがにこれはちょっと……がっくし。
でも、いつまでもうつむいていたってしょうがない。
というわけで、持ち前のポジティブさでサクっと頭を切り替えたヒロインは、カーボンファイバーのメンタルと豊富な竹知識を武器に、厳しい自然界を成り上がる。
竹の、竹による、竹のための異世界生存戦略。
めざせ! 快適生活と世界征服?
竹林王に、私はなる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる