ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

文字の大きさ
86 / 280
旅の道中

しおりを挟む
 




「私には無理だね」


「僕はアヤ姉とならどこにでも行くよ」




いや、アルフが一緒なら更に危なくない様に気をつけて街に住むよ。
街でも確実に安全ってわけじゃないんだろうけど、王都なら城もあるから警備はしっかりしてるだろうし。
冒険者も高ランクの人とかもいるからまだ魔物が来ても安心でしょ。

嫌だけど死にたくはないから私も必要に駆られれば戦うしかない。




「ありがとうね」




危ないことはさせたくないけどアルフのその気持ちは嬉しい。
この可愛いまま成長して欲しい。




お昼休憩は先ほどよりも長めに休憩を取ることになっているからまったりとしている。
ご飯食べた後にすぐに運動するのはキツいからね。

しかし、その平和もすぐに終わる音が聞こえた。




「今の声何!」




グオオオーみたいな獣の様な恐ろしい声。
クロスはすでに警戒態勢に入ってるし、アルフも剣を構えてる、私も足手まといにならない様に立ち上がった。

この世界で二度目の魔物。
殺らなければ殺される。

鞄から拳銃を取り出し軽く深呼吸をして息を整える。
私が足手まといになってクロスやアルフに怪我でもさせるわけにはいかない。




「来るぞっ!」





クロスの声がした瞬間にバキバキと木が倒れる音が聞こえてきた。
そして、子供の悲鳴も一緒に……。

森の中から出て来たのは幼い、五歳くらいの女の子と女の子を追い掛けてる三メートルくらいの熊。
熊には角が二本ついて、鋭い爪で木を薙ぎ倒している。




「ランクCのグレートベアだ。 アルフ、俺がグレートベアを引き離すから子供の保護をしろっ」





クロスはアルフに言いながらも剣を引き抜きグレートベアに向かって行く。
グレートベアは向かってきたクロスを警戒するように声を上げる。

アルフはクロスの指示に従い追われていた女の子を抱き上げるとすぐに後退してきた。




「アルフっ」




私よりアルフの方が強いのでアルフから女の子を受け取ると優しく頭を抱き締める。
女の子は追われていた恐怖から腕の中で震えていた。




「アルフ、つがいの可能性もあるから警戒は怠るな!」


「うんっ!」




私は魔物の事は全く勉強してないからグレートベアごどんな魔物か知らない。
私に出来る事はクロスやアルフの邪魔をしない様に女の子を守ることだ。

クロスはグレートベアの爪の攻撃を避けながら何かをブツブツ呟いている様に見える。
すると、クロスが持っていた剣が急に燃え上がった。

そして、クロスはその燃えた剣でグレートベアの首を切り落とした。




「……すご……」




頭が切り落とされたのは大分グロいけど、あんな剣であれほど大きなグレートベアの首を切れるモノなの?
剣が燃えてるのもよくわからないし。

クロスがやっぱ強いってことしかわからない。




 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-

ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。 断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。 彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。 通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。 お惣菜お安いですよ?いかがです? 物語はまったり、のんびりと進みます。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

処理中です...