ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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アルドラ

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シンッと部屋の中は静かになった、アルフはクロスが何を考えているのかはわからない。
もしかしたら、嫌われるかもしれない。

二人の顔を見ることが出来なくて視線を床に向ける。





「……アヤミは転生者だったのか。 なら、昔居たって転生者も本当に居たのかもしれないな」




あまりにも自然なクロスの声色に思わず床に向けてた視線をクロスに向ける。
特に嫌悪感もなさそうでいつも通りのクロス、隣のアルフを見ればアルフは不思議そうにしながら首を傾げてた。




「どうしたの?」


「え、いや、どうしたのって……」




私的にはこんな事言ったら嫌われるかもしれないって覚悟してたんだけど、アルフもクロスも罵倒することもなく全然普通だし。
あれ? 私の言い方が悪かったの?
いや、罵倒されたいわけじゃないけど、そんな趣味ないし。
 



「アヤミが転生者であってもアヤミはアヤミだろう? まがい物じゃない」


「そんなに怖がらなくても僕はアヤ姉が大好きだよ。 アヤ姉が僕を助けてくれたから今はとっても幸せなんだ」




二人とも私の話は理解出来てたみたい。
私の震えてる手をぎゅっと握ったアルフは私を見上げてにっこり笑ってる。
思わずぎゅっとアルフを抱き締めた。




「ありがとう! 私もアルフが大好き」




ぎゅうぎゅうと抱き締めながらも優しく頭を撫でてあげる。
可愛いアルフ、とっても良い子に育ってよかった……アルフの天国のお父さんお母さん。
アルフは立派に育ってますよー!




「アヤミが何者であれアヤミを好きなことに変わりは無い。 同郷って事はここの店主もそうなのか」


「うん、それで……あ、ここの店主さんは相田さんって名前なんだけど。 相田さんの能力で私達を帝国まで送ってくれるんだって」


「能力?」


「うん、一度行った場所に行ける能力みたい。 それで帝国まで送ってくれるから一日で着くみたい」


「すごいねー!」




転移は便利だけど一度行った場所にしか行けないなら私は無理だね。
あんまり旅とかしたくないし、どっちかと言えば家でのんびりする方がいいし。



「そうか……」


「因みに相田さんには可愛い奥さんが居るんだから変な想像はしないでね」




クロスが不機嫌そうにしてたのはもしかしたら嫉妬かもしれないので一応注意しておく。
違ったら自意識過剰過ぎて本当に恥ずかしいことなんだけど。




「なら、いいか」



簡単に頷くクロスに私の考えは間違ってはなかったと思うけど、やはり恥ずかしいかも。
私みたいなデブにクロスが嫉妬心を感じるのが間違ってる気がするわ。



「うん、だから明日は楽出来るよ」


「アヤ姉との旅も楽しいけどね!」




そうだね、私は店があるからあまりアルフと遊んであげれてないからね。
今度からは定休日を作ってアルフとの時間も増やそうかな。


でも、嫌われなくてよかった。
おおっぴらに言うことではないけどアルフやクロスは長い付き合いになりそうだし、ずっと黙ってるのは嫌だったからね。
キースとリーフィも戻って来たら伝えよう、二人に嫌われることも辛いけど頑張ろう。




「じゃあ、私はお風呂に入ってくるね。 明日は朝食後に出発だから寝坊しないでよ?」


「うん、わかった」


「ああ」



最後にアルフの頭を撫でれば私の部屋の鍵をもらい私はお風呂に向かった。

ここのお風呂は相田さんが拘ったみたいだから楽しみなんだよね。




  
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