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ある日の出会い
②
しおりを挟む「ファレス殿お久し振りです。 王国騎士団第三軍部七席のマイヤ・アラフィーです」
「お久し振りです。 今日はどうかなされましたか?」
……相手が何しに来たのかはわからないけど、ボロを出さないようにだけは気をつけないといけないからね。
アラフィーさんが優しい女の人だからってちゃんとした騎士団の方なんだし、私よりも経験豊富も人なんだからちょっとしたことでもバレる気がするし…。
「実はファレスさんに騎士団からのお願いがあり参りました。 少々お話よろしいでしょうか?」
「はい、わかりました。 えっと……家の中でも大丈夫ですか? それともまた騎士団の方に……?」
「そうですね、今回は私はファレスさんと面識があるゆえに任されたので騎士団の方に向かいましょう。 そこで今回の発案者と会って話して頂きたい」
「わかりました」
コーネリアちゃんもレイファも騎士団の人が来たのは知ってるから何も言わなくても後はやってくれるでしょ。
……それよりも、家で話してレイファのことがバレてしまった方が大変なことになるから騎士団の方で話してくれた方がありがたいし。
私はアラフィーさんと一緒にまた騎士団の屯所に向かうことになった。
「ファレス殿は今回の帝国との戦争の噂は知っておられますか?」
「はい、噂程度ではありますが……」
「それはよかった。 今回はその戦争のことで話があったのです。 実は……」
屯所の中を歩きながらもアラフィーさんは私に話をしてくれる。
今回の話はリーフィやレイファのことではなくて戦争での食事のことらしい。
私が作る料理はやっぱりこっちでは珍しいみたいで、そんな食事を作れるなら軍事中でも食べられる美味しい保存食を作れるのではないかと話が上がっているらしい。
……話を聞いてなんだけど、それは結構な無茶ぶりだと思うんだけど。
私が作ってる料理は全部私が考えた物ではないし、一から保存食を考えるのは本当に無理じゃない?
しかも、戦争が始まるのがいつかわからないし。
「それは……」
「もちろん、無理なことを言ってるのは私もわかります。 そんな簡単に保存食を作れるほど甘くないのもわかりますし、もし出来たとしても試行錯誤を加えて数年はかかることでしょう」
うん、本格的に作るならもっと時間が必要だと思うし……それに保存食とは言え戦争に関することにはあまり関わり合いになりたくない。
これは私の我儘ではあるけど、その保存食のせいで身を守る為の戦争だけではなくてこの国から領土を増やす為に他の国に戦争を仕掛けないとは言い切れないし。
だって、人間の欲は果てしないからね。
日本の知識を知ってる人なら作れる可能性はあるけども……。
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